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連載
すべきこと④
朝早いけど、ドアをノックするとパーカーさんが飛び出してきた。
「朝早く、すみません」
「いいえ、いいえ、どうぞミズサワさん」
シュタインさんとハジェル君には帰ってもらった。ビアンカいるし、他のパーティーハウスの御用聞きがあるしね。時間かかるかもしれないし。
「本当に大丈夫ですか?」
「はい、もしかしたら晃太がここに来るかもしれないので、そちらをお願いします」
「では、一度パーティーハウスに戻ります」
「はい。お願いします」
ビアンカに庭に回ってもらい、私はパーカーさんに案内されて、子供部屋に。あれからダイアナちゃんはもう一度目が覚めて、ゼリーを少し食べたみたい。
「家内は今休んでいます。息子達は店です」
パーカーさんのお店、今、忙しいみたいだ。フィナさんは仕事を持ち帰ってしていると。
「パーカーさん、熱冷ましの薬が出来ましたので、まずこれから試したいと思いますが、よろしいですか?」
「熱が下がれば助かりますか?」
「いいえ、一時的に熱が下がるだけです。何日も発熱しているなら、一度解熱させてあげて、栄養が入るなら入れないと」
問題はダイアナちゃんが起きるかどうかだ。
「私、ちょっとダイアナちゃんの側にいますから。パーカーさん、休んでください」
「しかし……」
「さあ、さあ、朝御飯食べてください」
私はベッド横の椅子に座る。
『ユイ、どう?』
窓からビアンカが顔を出す。
「そうやね」
私はダイアナちゃんのおでこの冷却材を交換。
ただ、冷たかったのか、ダイアナちゃんが目を覚ます。
「おはようダイアナちゃん」
「…………ジャガーのお姉ちゃん」
「そうよ。今日はね、ウルフがいるよ」
『フォレストガーディアンウルフなのです』
「はいはい。ダイアナちゃん、触ってみる? ビアンカ、ちょっと寄って」
ビアンカが顔を寄せる。ダイアナちゃんの目が輝いている。手を伸ばし、おっかなびっくり触る。
「ふわふわ」
「でしょう? さて、ダイアナちゃんお熱下がらないね。お薬持って来たのよ」
私が緑っぽい色の丸薬を出す。
「ちょっと苦いから、これで飲もうかね。色が黒いけど、甘い豆を煮込んであるからね」
チョコ味の子供用内服ゼリーを熱冷ましに被せる。
「はい、ダイアナちゃん、あーん」
ビアンカの毛並みを撫でていたダイアナちゃん。
ビアンカがダイアナちゃんの頬を、鼻面で軽く押して、私の方に向かせる。ナイスタイミング。
「はい、あーん」
「あーん」
ぱくり、ごくん。弾みで飲んだ感じだけど、よか。飲めたしむせてないし。
「あ、甘ーい」
「そう? もう少し食べる?」
「うん」
2口食べ終了。水分も少し。後は次に起きた時でいいや。
しばらくダイアナちゃんはビアンカを撫でて眠った。
第二段階かな。
「ビアンカ、ありがとう」
『これくらい、いいのです』
フィナさんが起きてきた。パーカーさんと子供部屋にそっと入ってくる。窓のビアンカにビックリしている。
内服した件を説明する。
少し安心した顔だが、根本的な解決ではない。
ダイアナちゃんはこんこんと寝ている。
どうしよう? 一旦帰ろうかな? 晃太が抗生剤を持って来てくれるはずだけど。
「ミズサワさん、お茶を」
フィナさんが動くので、私は立ち上がり止める。
「あ、お構い無く。弟がもう一つ薬を持って来るんです。それを内服確認したらお暇しますので」
私はフィナさんを座らせる。
「フィナさん、少し眠れました?」
「はい。息子達が寝ろって言ってくれたので」
「私はお庭のビアンカの側にいますので、何かあれば声をかけてください」
長々と子供部屋に居座れないから、適当に言って庭に出る。居間に勧められたけどね。
ビアンカのブラッシングしながら過ごす。
2時間程経った頃。フィナさんは結局、お茶を淹れてくれた。ありがたく頂く。それからダイアナちゃんの側で、せっせと針を動かしている。
『コウタ達が来たのです』
「そうね。抗生剤出来たんやね」
私は腰を上げる。
「フィナさん、もう一つの薬が来ましたよ」
私の声にパッと顔を上げるフィナさん。
「本当ですか?」
「はい、もうすぐ来ますから。ダイアナちゃんは来てから起こしましょう」
「はい」
しばらく待つと、元気が庭に入り込んできた。不法侵入だって。
「クンクンッ」
まっしぐらにお乳だ。
「す、すみません、勝手に入って」
「構いませんよ、あ、玄関に行きますので」
晃太の声、こら、ルリ、クリス。あ、入って来ました2匹共。まっすぐお乳だ。晃太は家の中ではなく、庭に来た。
「姉ちゃん、出来たよ薬。親父曰く、1日朝晩1錠ずつって」
「そうね、ありがとう」
渡されたのは黒っぽい錠剤。解熱剤と変わらない大きさ。
さて、どうやってダイアナちゃん起こそうかな?
フィナさんに断って子供部屋に入る。うーん、どうしよう?
「にゃあ、にゃあ」
「ん? ヒスイ、どうしたね? 抱っこね?」
抱き上げる。ん、なんで家の中に?
「あ、コハクまでッ、す、すみませんッ」
「いえいえ、ダイアナは犬も猫も大好きで、ついつい」
フィナさんは足元ですりすりしているコハクを撫でている。
て、ことは。
『狭いのです』
『そうね流石に狭いわ』
ルージュまで庭にいる。
クンクン、にゃあにゃあ。
大合唱だ。
で、案の定ダイアナちゃんが起きた。
「ごめんね、うるさかったね」
謝るが、ダイアナの目は、抱っこされているヒスイにロックオンされている。
「触る?」
「うん」
私はベッドの近くに移動。おずおずダイアナちゃんがヒスイを撫でる。
「すべすべ、かわいい、目が宝石みたい」
「でしょう?」
「にゃあにゃあ」
「ちょっとごめんねダイアナちゃん、触るね」
ぺたりと触る。うん、先ほどより体温下がっているけど、まだ熱ある。
「ダイアナちゃん、新しいお薬来たから、飲もうかね」
私は膝のヒスイを下ろし、アイテムボックスからチョコ味のゼリーを出すと、さあ大変。
匂いを嗅ぎ付けたヒスイとコハクが飛びかかり、庭でお乳タイムの元気にルリにクリスまで、窓に向かってジャンプし始めた。
「これはあんたたちのやないったい。まだ、お乳やろうもんっ」
万歳の状態でゼリーの安全確保。
『やめるのです』
『そうよ、ダメよ』
ビアンカとルージュが注意するも、止まらない。庭にいた元気はビアンカが抑え、ルリは晃太が抱え、クリスはルージュが鼻先で誘導。だが、子供部屋のコハクとヒスイはどうしようもない。
「フィナさん、パスッ」
おろおろしていたフィナさんに器をパス。
「この黒っぽい錠剤をゼリーで包むようにして飲ませてください。はい、ダイアナちゃん、あーん」
私はコハクとヒスイが飛びかからないように、しっかり腕で抱きよせる。
「にゃあにゃあ」
「みゃあみゃあ」
「あ、はい、ダイアナ、あーん」
「あーん」
呆気に取られたダイアナちゃんは、勢いに負け、ぱくり、ごっくん。
「すみませんフィナさん、騒がしくなって、私達これでお暇しますので」
病人がいるのに、すみません。
「まだ、触りたい」
抗生剤を飲んだダイアナちゃんのリクエストあり。
どうしようか、フィナさんと相談。ちょっとだけ、ということに。フィナさんは寝たままのダイアナちゃんが、自分から訴えたから、なんとか叶えてあげたいみたいだ。触っている間に抗生剤の説明をする。ヒスイとコハクをダイアナちゃんが撫でている。日頃からブラッシングして、ペット用のウェットペーパーで拭いていて良かった。
「この黒っぽい錠剤を朝と晩に1錠内服させてください。まず、3日分置いておきますので。おそらくお腹が緩くなる可能性があります。この黒っぽいゼリーは内服に使ってください、おでこの冷たいのも新しいのです」
「何か食べてはいけないものはありませんか?」
「特にありません。出来れば消化のいいものを。もし、冷たいものでも本人がどうしても欲しがるなら少しくらい構いません。食べれないよりましです。明日も様子を見に来ますので」
「ああ、ありがとうございます。ミズサワさん、ありがとうございます」
内服して少し様子を見たが、大丈夫みたいだ。
「お姉ちゃん、また、明日来てくれる?」
「うん、来るからね。ちゃんとお薬飲んでね」
念のため、内服後様子を見たが大丈夫みたいだ。私はダイアナちゃんのおでこをそっと撫でる。
よくなりますように。
何かあった時の為に、パーティーハウスの場所を教えて私達はパーカーさんの家を後にした。
第三段階だ。
「朝早く、すみません」
「いいえ、いいえ、どうぞミズサワさん」
シュタインさんとハジェル君には帰ってもらった。ビアンカいるし、他のパーティーハウスの御用聞きがあるしね。時間かかるかもしれないし。
「本当に大丈夫ですか?」
「はい、もしかしたら晃太がここに来るかもしれないので、そちらをお願いします」
「では、一度パーティーハウスに戻ります」
「はい。お願いします」
ビアンカに庭に回ってもらい、私はパーカーさんに案内されて、子供部屋に。あれからダイアナちゃんはもう一度目が覚めて、ゼリーを少し食べたみたい。
「家内は今休んでいます。息子達は店です」
パーカーさんのお店、今、忙しいみたいだ。フィナさんは仕事を持ち帰ってしていると。
「パーカーさん、熱冷ましの薬が出来ましたので、まずこれから試したいと思いますが、よろしいですか?」
「熱が下がれば助かりますか?」
「いいえ、一時的に熱が下がるだけです。何日も発熱しているなら、一度解熱させてあげて、栄養が入るなら入れないと」
問題はダイアナちゃんが起きるかどうかだ。
「私、ちょっとダイアナちゃんの側にいますから。パーカーさん、休んでください」
「しかし……」
「さあ、さあ、朝御飯食べてください」
私はベッド横の椅子に座る。
『ユイ、どう?』
窓からビアンカが顔を出す。
「そうやね」
私はダイアナちゃんのおでこの冷却材を交換。
ただ、冷たかったのか、ダイアナちゃんが目を覚ます。
「おはようダイアナちゃん」
「…………ジャガーのお姉ちゃん」
「そうよ。今日はね、ウルフがいるよ」
『フォレストガーディアンウルフなのです』
「はいはい。ダイアナちゃん、触ってみる? ビアンカ、ちょっと寄って」
ビアンカが顔を寄せる。ダイアナちゃんの目が輝いている。手を伸ばし、おっかなびっくり触る。
「ふわふわ」
「でしょう? さて、ダイアナちゃんお熱下がらないね。お薬持って来たのよ」
私が緑っぽい色の丸薬を出す。
「ちょっと苦いから、これで飲もうかね。色が黒いけど、甘い豆を煮込んであるからね」
チョコ味の子供用内服ゼリーを熱冷ましに被せる。
「はい、ダイアナちゃん、あーん」
ビアンカの毛並みを撫でていたダイアナちゃん。
ビアンカがダイアナちゃんの頬を、鼻面で軽く押して、私の方に向かせる。ナイスタイミング。
「はい、あーん」
「あーん」
ぱくり、ごくん。弾みで飲んだ感じだけど、よか。飲めたしむせてないし。
「あ、甘ーい」
「そう? もう少し食べる?」
「うん」
2口食べ終了。水分も少し。後は次に起きた時でいいや。
しばらくダイアナちゃんはビアンカを撫でて眠った。
第二段階かな。
「ビアンカ、ありがとう」
『これくらい、いいのです』
フィナさんが起きてきた。パーカーさんと子供部屋にそっと入ってくる。窓のビアンカにビックリしている。
内服した件を説明する。
少し安心した顔だが、根本的な解決ではない。
ダイアナちゃんはこんこんと寝ている。
どうしよう? 一旦帰ろうかな? 晃太が抗生剤を持って来てくれるはずだけど。
「ミズサワさん、お茶を」
フィナさんが動くので、私は立ち上がり止める。
「あ、お構い無く。弟がもう一つ薬を持って来るんです。それを内服確認したらお暇しますので」
私はフィナさんを座らせる。
「フィナさん、少し眠れました?」
「はい。息子達が寝ろって言ってくれたので」
「私はお庭のビアンカの側にいますので、何かあれば声をかけてください」
長々と子供部屋に居座れないから、適当に言って庭に出る。居間に勧められたけどね。
ビアンカのブラッシングしながら過ごす。
2時間程経った頃。フィナさんは結局、お茶を淹れてくれた。ありがたく頂く。それからダイアナちゃんの側で、せっせと針を動かしている。
『コウタ達が来たのです』
「そうね。抗生剤出来たんやね」
私は腰を上げる。
「フィナさん、もう一つの薬が来ましたよ」
私の声にパッと顔を上げるフィナさん。
「本当ですか?」
「はい、もうすぐ来ますから。ダイアナちゃんは来てから起こしましょう」
「はい」
しばらく待つと、元気が庭に入り込んできた。不法侵入だって。
「クンクンッ」
まっしぐらにお乳だ。
「す、すみません、勝手に入って」
「構いませんよ、あ、玄関に行きますので」
晃太の声、こら、ルリ、クリス。あ、入って来ました2匹共。まっすぐお乳だ。晃太は家の中ではなく、庭に来た。
「姉ちゃん、出来たよ薬。親父曰く、1日朝晩1錠ずつって」
「そうね、ありがとう」
渡されたのは黒っぽい錠剤。解熱剤と変わらない大きさ。
さて、どうやってダイアナちゃん起こそうかな?
フィナさんに断って子供部屋に入る。うーん、どうしよう?
「にゃあ、にゃあ」
「ん? ヒスイ、どうしたね? 抱っこね?」
抱き上げる。ん、なんで家の中に?
「あ、コハクまでッ、す、すみませんッ」
「いえいえ、ダイアナは犬も猫も大好きで、ついつい」
フィナさんは足元ですりすりしているコハクを撫でている。
て、ことは。
『狭いのです』
『そうね流石に狭いわ』
ルージュまで庭にいる。
クンクン、にゃあにゃあ。
大合唱だ。
で、案の定ダイアナちゃんが起きた。
「ごめんね、うるさかったね」
謝るが、ダイアナの目は、抱っこされているヒスイにロックオンされている。
「触る?」
「うん」
私はベッドの近くに移動。おずおずダイアナちゃんがヒスイを撫でる。
「すべすべ、かわいい、目が宝石みたい」
「でしょう?」
「にゃあにゃあ」
「ちょっとごめんねダイアナちゃん、触るね」
ぺたりと触る。うん、先ほどより体温下がっているけど、まだ熱ある。
「ダイアナちゃん、新しいお薬来たから、飲もうかね」
私は膝のヒスイを下ろし、アイテムボックスからチョコ味のゼリーを出すと、さあ大変。
匂いを嗅ぎ付けたヒスイとコハクが飛びかかり、庭でお乳タイムの元気にルリにクリスまで、窓に向かってジャンプし始めた。
「これはあんたたちのやないったい。まだ、お乳やろうもんっ」
万歳の状態でゼリーの安全確保。
『やめるのです』
『そうよ、ダメよ』
ビアンカとルージュが注意するも、止まらない。庭にいた元気はビアンカが抑え、ルリは晃太が抱え、クリスはルージュが鼻先で誘導。だが、子供部屋のコハクとヒスイはどうしようもない。
「フィナさん、パスッ」
おろおろしていたフィナさんに器をパス。
「この黒っぽい錠剤をゼリーで包むようにして飲ませてください。はい、ダイアナちゃん、あーん」
私はコハクとヒスイが飛びかからないように、しっかり腕で抱きよせる。
「にゃあにゃあ」
「みゃあみゃあ」
「あ、はい、ダイアナ、あーん」
「あーん」
呆気に取られたダイアナちゃんは、勢いに負け、ぱくり、ごっくん。
「すみませんフィナさん、騒がしくなって、私達これでお暇しますので」
病人がいるのに、すみません。
「まだ、触りたい」
抗生剤を飲んだダイアナちゃんのリクエストあり。
どうしようか、フィナさんと相談。ちょっとだけ、ということに。フィナさんは寝たままのダイアナちゃんが、自分から訴えたから、なんとか叶えてあげたいみたいだ。触っている間に抗生剤の説明をする。ヒスイとコハクをダイアナちゃんが撫でている。日頃からブラッシングして、ペット用のウェットペーパーで拭いていて良かった。
「この黒っぽい錠剤を朝と晩に1錠内服させてください。まず、3日分置いておきますので。おそらくお腹が緩くなる可能性があります。この黒っぽいゼリーは内服に使ってください、おでこの冷たいのも新しいのです」
「何か食べてはいけないものはありませんか?」
「特にありません。出来れば消化のいいものを。もし、冷たいものでも本人がどうしても欲しがるなら少しくらい構いません。食べれないよりましです。明日も様子を見に来ますので」
「ああ、ありがとうございます。ミズサワさん、ありがとうございます」
内服して少し様子を見たが、大丈夫みたいだ。
「お姉ちゃん、また、明日来てくれる?」
「うん、来るからね。ちゃんとお薬飲んでね」
念のため、内服後様子を見たが大丈夫みたいだ。私はダイアナちゃんのおでこをそっと撫でる。
よくなりますように。
何かあった時の為に、パーティーハウスの場所を教えて私達はパーカーさんの家を後にした。
第三段階だ。
感想 854
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