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治験始動⑨
ドラゴンステーキを食べた翌日から、ビアンカとルージュのリクエストがあり冷蔵庫ダンジョンへ。ギルドに孤児院の件で、水曜日には行かなくてはいけないので、火曜日の昼過ぎにはダンジョンを出る条件を付けた。
20階までスキップ。
相変わらず、ちゅどん、どかん。
『終わったのです』
とことこ出てくるビアンカ。
軍手をしてドロップ品を拾う。目玉が相変わらず、直視するのが嫌だけど、これで回復する人がいるなら、なんでもない、はず。うん、嫌なものは嫌。
最後に出てきた宝箱をルージュがチェック。
『大丈夫よ』
「ありがと、では」
これだけはワクワク。
お馴染みビロードの箱。開けると懐中時計が並ぶ。五百円サイズの小さな懐中時計が5個、シルバーの表面には様々な花の彫刻、同じ柄はない。それと私の掌に収まるサイズのペアの懐中時計。こちらは草木の彫刻。
「よし、もう夕方やけん、21階に行こうか」
「そうやな」
既に本日初日で4回ちゅどん、どかんしてるからね。
21階に移動して、セーフティゾーンで元気達を遊ばせて、ルームに入る。
夕御飯は私はさくら庵の西京焼き定食、晃太は天丼だ。ビアンカとルージュは天丼5人前、松太郎のラーメン2人前。デザートには前日頼んだ銀の槌の桃と杏仁のホールケーキだ。お乳も済んで、いただきます。
『肉ではないのですね。でも、これはこれで美味しいのです』
『本当ね、あ、エビだわッ』
好評で何より。
明日の準備もして、と。よし明日はカレーにしよう。私はディレックスで買い物をし、お米を仕込んで、野菜の下拵えして休んだ。
次の日。
朝御飯はジョイップのモーニングにした。神棚にもモーニングを並べて、タンブラーにオレンジジュースとストレートティーを入れて、準備よし。
「神様、今日もお見守りください」
晃太とお祈り。目を開けると綺麗になくなっていた。お祈り中はビアンカとルージュは、静かに待っている。
朝御飯後片づけて、いざ、ボス部屋に。
ちゅどん、どかん。
転がるドロップ品を拾う。しれっとモッツァレラ食べているけど、まあ、よか、たくさんあるしね。
今回の宝箱は長方形だなと思ったら、なんと布だった。シルク地で細かい花模様があり、まるで白無垢やウェディングドレスとかの生地だ。うわあ、綺麗。何メートルかわからないけど、あまりさわって汚れたらいけないので、晃太のアイテムボックスに入れる。なんだか、ちょっと憧れるなあ。
ボス部屋復活を待ちながら、ルームでカレーを作る。我が家のチキンカレーだ。お米もバッチリ。トンカツでも揚げられたらいいけど、油、ちょっと怖いしね。ゆで卵で我慢してもらおう。
そんなこんなで、火曜日の昼過ぎ、冷蔵庫ダンジョンを出る。ギルドに寄ろうかな、どうしようかな、と思いながら歩いているとすっ飛んで来ました。リティアさんとタージェルさんが。
出来るだけドロップ品を出す。リストも出す。貝柱やお肉、チーズの一部を引き取る。後は果物だ。心配だったけど、あの地面から取り出した果樹は、ちゃんと実っていた。ダンジョンの不思議だね。
「これは、素晴らしいですな」
タージェルさんが、シルク地の布を見て、感嘆の声を上げる。
「ありがとうございますミズサワ様。これだけのドロップ品を回して頂いて。後ですね、パーティーハウスですが、どうされます?」
そろそろ1ヶ月だ。明日相談しようと思っていたし、ちょうどいい。これは家族会議で決まっていた。孤児院と薬の件がどうなるか決まるまでは、マーファに滞在が決定していた。ビアンカとルージュは異論はないと。これから暑さが厳しいから、仔達を移動させたくないと。特に体が一番小さなヒスイが、心配なようだ。ルームやパーティーハウスならエアコンあるしね。
「延長するかどうかですか? 次に借り手がないなら、延長したいのですが」
「はい。借り手は今はおりませんので大丈夫ですよ」
「なら、1か月延長を」
「畏まりました」
手続きして、やっとパーティーハウスに戻った。
次の日。
「ユイさん。おはようございます」
「おはようございます」
本日はシュタインさんとラーヴさんだ。
赤い旗がはためくギルドに。わあ、大行列だ。
いそいそとギルドに入る。倉庫で残りのドロップ品を出す。
今日は蜂蜜や糸の買い取りもある。時間がかかると思うから、帰って貰おうかと思ったけど、仕事ですからと、シュタインさんとラーヴさんはドアで待機してくれた。
ビアンカとルージュは慣れたもので、思い思いに横になってる。
「今日は時間かかるよ」
『分かったのです』
『大丈夫よ。ふわあ』
あくびするルージュ。凄か牙。
女性職員さんが、お茶を出してくれた。
リティアさんがやって来た。
「まず、ミズサワ様。孤児院の件からでよろしいですか? 今ドロップ品の査定合計をしておりますので。本来なら職人ギルドのものが対応すべきなのですが、生憎手が離せず申し訳ございません」
「いいえ、大丈夫です」
色々持ち込んだしね。今からも蜂蜜とか出すし。
「孤児院ですが、大工工房の選出は決まりました。ただ、建て替えとなると3つの大工工房共同となり、額も跳ね上がります。改修工事の場合は、5000万ですね。建て替えとなれば取り壊し、材料や人件費がかかり、最低5億8000万になります。あれだけの建物になりますので」
だよね。小さな小学校みたいな建物だったし。でも足りる。今回のダンジョンのドロップ品や、今日の買い取りでかなりの額になるし。ドラゴンの額が凄かし。有り金持ってきましたよ。
「もし、建て替えになった場合。子供達を一時的に別で預からなくてはなりません」
「あ、それがありましたね」
孤児総数80名。すっかり抜けてた。
「半分の孤児は教会でなんとか寝泊まりできますが。残り40名がですね」
「ですよね」
どうしたものかな? 宿を借り上げるとか?
「そこでミズサワ様。もし建て替え費をミズサワ様がすべて負担して下さるなら、残りの孤児達を引き受けてくれ、果樹の世話をするものも手配すると仰る方がいます」
「え、どちら様?」
そんないい人いるの?
「ダストン・ハルスフォン伯爵様です」
「はい? ハルスフォン伯爵様って。まさか、セザール様の」
「そうです。お父様です。今回の件で、ハルスフォン家でも出来るだけのことをさせてほしいとの事で。実はダストン様がその件とドラゴンの報酬の件でギルドにいらっしゃっています」
20階までスキップ。
相変わらず、ちゅどん、どかん。
『終わったのです』
とことこ出てくるビアンカ。
軍手をしてドロップ品を拾う。目玉が相変わらず、直視するのが嫌だけど、これで回復する人がいるなら、なんでもない、はず。うん、嫌なものは嫌。
最後に出てきた宝箱をルージュがチェック。
『大丈夫よ』
「ありがと、では」
これだけはワクワク。
お馴染みビロードの箱。開けると懐中時計が並ぶ。五百円サイズの小さな懐中時計が5個、シルバーの表面には様々な花の彫刻、同じ柄はない。それと私の掌に収まるサイズのペアの懐中時計。こちらは草木の彫刻。
「よし、もう夕方やけん、21階に行こうか」
「そうやな」
既に本日初日で4回ちゅどん、どかんしてるからね。
21階に移動して、セーフティゾーンで元気達を遊ばせて、ルームに入る。
夕御飯は私はさくら庵の西京焼き定食、晃太は天丼だ。ビアンカとルージュは天丼5人前、松太郎のラーメン2人前。デザートには前日頼んだ銀の槌の桃と杏仁のホールケーキだ。お乳も済んで、いただきます。
『肉ではないのですね。でも、これはこれで美味しいのです』
『本当ね、あ、エビだわッ』
好評で何より。
明日の準備もして、と。よし明日はカレーにしよう。私はディレックスで買い物をし、お米を仕込んで、野菜の下拵えして休んだ。
次の日。
朝御飯はジョイップのモーニングにした。神棚にもモーニングを並べて、タンブラーにオレンジジュースとストレートティーを入れて、準備よし。
「神様、今日もお見守りください」
晃太とお祈り。目を開けると綺麗になくなっていた。お祈り中はビアンカとルージュは、静かに待っている。
朝御飯後片づけて、いざ、ボス部屋に。
ちゅどん、どかん。
転がるドロップ品を拾う。しれっとモッツァレラ食べているけど、まあ、よか、たくさんあるしね。
今回の宝箱は長方形だなと思ったら、なんと布だった。シルク地で細かい花模様があり、まるで白無垢やウェディングドレスとかの生地だ。うわあ、綺麗。何メートルかわからないけど、あまりさわって汚れたらいけないので、晃太のアイテムボックスに入れる。なんだか、ちょっと憧れるなあ。
ボス部屋復活を待ちながら、ルームでカレーを作る。我が家のチキンカレーだ。お米もバッチリ。トンカツでも揚げられたらいいけど、油、ちょっと怖いしね。ゆで卵で我慢してもらおう。
そんなこんなで、火曜日の昼過ぎ、冷蔵庫ダンジョンを出る。ギルドに寄ろうかな、どうしようかな、と思いながら歩いているとすっ飛んで来ました。リティアさんとタージェルさんが。
出来るだけドロップ品を出す。リストも出す。貝柱やお肉、チーズの一部を引き取る。後は果物だ。心配だったけど、あの地面から取り出した果樹は、ちゃんと実っていた。ダンジョンの不思議だね。
「これは、素晴らしいですな」
タージェルさんが、シルク地の布を見て、感嘆の声を上げる。
「ありがとうございますミズサワ様。これだけのドロップ品を回して頂いて。後ですね、パーティーハウスですが、どうされます?」
そろそろ1ヶ月だ。明日相談しようと思っていたし、ちょうどいい。これは家族会議で決まっていた。孤児院と薬の件がどうなるか決まるまでは、マーファに滞在が決定していた。ビアンカとルージュは異論はないと。これから暑さが厳しいから、仔達を移動させたくないと。特に体が一番小さなヒスイが、心配なようだ。ルームやパーティーハウスならエアコンあるしね。
「延長するかどうかですか? 次に借り手がないなら、延長したいのですが」
「はい。借り手は今はおりませんので大丈夫ですよ」
「なら、1か月延長を」
「畏まりました」
手続きして、やっとパーティーハウスに戻った。
次の日。
「ユイさん。おはようございます」
「おはようございます」
本日はシュタインさんとラーヴさんだ。
赤い旗がはためくギルドに。わあ、大行列だ。
いそいそとギルドに入る。倉庫で残りのドロップ品を出す。
今日は蜂蜜や糸の買い取りもある。時間がかかると思うから、帰って貰おうかと思ったけど、仕事ですからと、シュタインさんとラーヴさんはドアで待機してくれた。
ビアンカとルージュは慣れたもので、思い思いに横になってる。
「今日は時間かかるよ」
『分かったのです』
『大丈夫よ。ふわあ』
あくびするルージュ。凄か牙。
女性職員さんが、お茶を出してくれた。
リティアさんがやって来た。
「まず、ミズサワ様。孤児院の件からでよろしいですか? 今ドロップ品の査定合計をしておりますので。本来なら職人ギルドのものが対応すべきなのですが、生憎手が離せず申し訳ございません」
「いいえ、大丈夫です」
色々持ち込んだしね。今からも蜂蜜とか出すし。
「孤児院ですが、大工工房の選出は決まりました。ただ、建て替えとなると3つの大工工房共同となり、額も跳ね上がります。改修工事の場合は、5000万ですね。建て替えとなれば取り壊し、材料や人件費がかかり、最低5億8000万になります。あれだけの建物になりますので」
だよね。小さな小学校みたいな建物だったし。でも足りる。今回のダンジョンのドロップ品や、今日の買い取りでかなりの額になるし。ドラゴンの額が凄かし。有り金持ってきましたよ。
「もし、建て替えになった場合。子供達を一時的に別で預からなくてはなりません」
「あ、それがありましたね」
孤児総数80名。すっかり抜けてた。
「半分の孤児は教会でなんとか寝泊まりできますが。残り40名がですね」
「ですよね」
どうしたものかな? 宿を借り上げるとか?
「そこでミズサワ様。もし建て替え費をミズサワ様がすべて負担して下さるなら、残りの孤児達を引き受けてくれ、果樹の世話をするものも手配すると仰る方がいます」
「え、どちら様?」
そんないい人いるの?
「ダストン・ハルスフォン伯爵様です」
「はい? ハルスフォン伯爵様って。まさか、セザール様の」
「そうです。お父様です。今回の件で、ハルスフォン家でも出来るだけのことをさせてほしいとの事で。実はダストン様がその件とドラゴンの報酬の件でギルドにいらっしゃっています」
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