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パーフェクトプラン①
次の日、総出でギルドに向かう。
いつもより冒険者率が高い。
さて、リティアさんは?
「おはようございますミズサワ様」
スマイル浮かべてリティアさんがやってきた。
「おはようございますリティアさん」
「こちらへ」
「はい」
いつもの応接室に。
ビアンカとルージュがゴロリ。まだ、早い時間なので、おねむタイムに。
ソファーに座り、対面にリティアさんが座る。
「リティアさん、ランクの事で。実はスカイランで、ちょっと絡まれまして」
「お聞きしています」
やはり、あの件は伝わっていた。
「色々考えまして、ランクを上げて皆を守れれば、と思いまして。だけど、いきなりランクを上げると問題がありそうで。でもCランクだと断れない指名依頼が来るのも困るので、出来ればAランクに上げたいのですが、どうすればいいかご相談したくて」
たぶん、Sランクとなると色々制限があるはず、まずはAランクに上げて様子を見て、どうするか考えようと思っている。なんせ、国にたった10人しかいないSランク冒険者。一般人の私がビアンカとルージュがいるだけでなったら、それはそれで問題だろうしね。
「お任せください、ミズサワ様」
リティアさんのスマイルが更に磨きがかかる。
『この雌、変に気合いが入っているのです』
『なんだか底が深そうよ、やだわぁ』
リティアさんの放つ空気に、ビアンカとルージュが引く。
なんや、なんや。
「このリティア、ミズサワ様の為にパーフェクトプランをご準備しておりますッ」
手際が良かなあ。
リティアさんの、リティアさんによる、パーフェクトプランの説明が始まる。
若い女性職員さんが、お茶を出してくれる。
「まず、今までの功績を鑑みまして、ミズサワ様はすでにCランクでございます」
全てビアンカとルージュのおかげだけどね。
「で、短期間でAランクまでにアップするために、どうすべきか、ですが」
はいはい。
「まず、今から、ミズサワ様のランクをCランクにアップします」
はいはい。
「で、すぐに我々マーファの冒険者ギルドの指名依頼を受けて頂きます。これを受けている間は、他の指名依頼を止めることが出来ます。で、内容ですが、2週間前に冷蔵庫ダンジョンが改修が終わりまして、今、調査段階に入っています」
あ、気になっていたことだ。お肉にお魚、牛乳が。
「現在、15階までの調査は済んでいます。ミズサワ様には、更に高層階の調査をお願いしたいのです」
「それで、ランクアップできます?」
「はい。もちろんでございます」
「冷蔵庫ダンジョン、その、中はどうなっています?」
牛乳、お肉、貝柱、牛乳、お肉、貝柱。
ビアンカとルージュも顔を上げる。
「調査段階ですが、大きな変わりはありません。15階以上はまだ未確認なんです」
ダンジョンの改修は、いくつかのパターンがあるそうだ。
全体的にあちこち変わる。出る魔物が変わったり。罠の場所が変わったり。階層が増えたり。フィールドが変わったり。
ほとんどが、これらのどれかが少しずつ混じって改修する。スカイランの軍隊ダンジョンが、20年おきにこうやって改修するそうだ。
次に多いのは、階層が広くなり、出てくる魔物に上位種が出てくる。
そして、階層だけが増える。新しい階層には、今まででた魔物が出るとは限らないが。
「まだ断定出来ませんが、今回は階層が増えただけのようです。まあ、15階までの調査結果だけですから」
「なら、出てくる魔物は変わらない?」
「はい。15階までは」
19階、21階、22階のボス部屋も変わらない可能性もある、か。
「私達が調査するのは16階以上のですか?」
「いえ、出来れば20階以上をお願いしたいんです。スキップシステムはご存知ですね?」
「はい」
あれ、便利なんだよね。
「まさか、壊れたとか?」
「いいえ。24階まで移動出来ていたのが出来なくなっているんです。つまり最高階が24階ではない、という事になります」
なるほど。
「25階以上あるって事になりますね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『問題ないのです』
『最後の階まで行けるわ』
頼もしい。
「リティアさん、問題ないようです」
「ありがとうございますミズサワ様」
「調査、と言うことは、地図の作成や魔物分布も調べる必要がありますよね」
「そうですね」
リティアさんが調査内容を説明してくれる。
私が聞いた内容でほぼ間違いはない。それからもともとある20~24階が変わっていないか確認すること。それから25階以上のボス部屋の出てくる魔物が固定しているか。復活時間はどれくらいか、だ。なるほど、ビアンカとルージュなら、いつものちゅどん、どかん、で行けるか。なんて思っていると、出来れば一般の冒険者が開けた時に出現数や上位種の確認もして欲しいと。なら、私がボス部屋を開けなくては。地図に関しては晃太にお願いしないといけない。
「晃太、お願いできるね?」
「ん」
よし。
「では、リティアさん。お願いします」
「すぐに手配いたします。冒険者ギルドカードをお願いします。まず、Cランクにアップします。それから指名依頼の手配を」
「はい」
リティアさんが一旦退席する。
「さて、ダンジョンに向けて準備せんとね」
『いつ行くのですか?』
『明日?』
デカイ鼻面押し付けてこんで、かわいかねえ。
「2、3日待ってよ。色々準備せんと」
「姉ちゃん、わい、欲しいのあるんよ。地図描くのに、画板が欲しいんよ」
「ああ、じゃあ、探そうかね」
どこに売りようかね?
「お待たせしましたミズサワ様」
「はやっ」
ほほほ、と笑うリティアさん。
まさか、昨日のうちに準備してたんじゃないの?
差し出されたカードを受け取り、書類をチェック。
依頼内容 冷蔵庫ダンジョン 高層階調査
依頼者 マーファ冒険者ギルド
依頼到達基準 冷蔵庫ダンジョン高層階情報
依頼達成料 500万 調査内容により変動あり
依頼期間 1ヶ月以内
指名冒険者 Cランク冒険者 ユイ・ミズサワ
今回は期間があるのね。
リティアさんより、期限は冷蔵庫ダンジョン入ってからカウントされると。
「晃太、大丈夫ね?」
問題は作図の時間だ。
ビアンカとルージュがいれば戦闘には問題ないだろうけど。
「やるだけやるよ」
「頼むね。地図に関してはあんたに頼るしかないんやけん」
「ん」
よし、私はサインと魔力を流す。早速準備や。
「リティアさん。準備出来次第冷蔵庫ダンジョンに向かいます」
「はい」
「画板ってどこで買えますか? あ、そうだ、リティアさん軍隊ダンジョンからワイバーンの革とか魔法の水筒とか出てきて、まだ、残っていますが」
「是非、買い取らせて頂きます」
リティアさん速攻で返事をしてきた。
画板はギルドの近くの、冒険者御用達の道具屋にあると。
晃太が項目の減ったリストを出す。
「? ミズサワ様、この横線で消されたものは? ミスリルが150キロ、魔鉄が250キロって? ロングソードが35本、マジックアイテムがこんなに?」
「はい、ノータやアルブレンのギルドが買ってくれましたよ」
あ、まさか。
「マーファでも、買い取ってくれたりしました?」
「もちろんでございますッ」
迫力が凄い。
『この雌、落ち込んでいるのです』
『起伏が激しいわねぇ。害意がないからいいけど』
「え、絵の具とかありますよ」
「タージェルを呼びます」
すぐにスマイルタージェルさんが来て、絵の具やパステルを見てくれた。ワイバーンの革や牙も買い取ってくれた。残った魔法の水筒すべて。
「絵の具は150万、パステルは30万になります」
「ワイバーンと魔法の水筒はすべて買い取らせていただきます。合計1588万になります」
合計1768万になりました。
お金を受け取り、私達は挨拶して帰った。
いつもより冒険者率が高い。
さて、リティアさんは?
「おはようございますミズサワ様」
スマイル浮かべてリティアさんがやってきた。
「おはようございますリティアさん」
「こちらへ」
「はい」
いつもの応接室に。
ビアンカとルージュがゴロリ。まだ、早い時間なので、おねむタイムに。
ソファーに座り、対面にリティアさんが座る。
「リティアさん、ランクの事で。実はスカイランで、ちょっと絡まれまして」
「お聞きしています」
やはり、あの件は伝わっていた。
「色々考えまして、ランクを上げて皆を守れれば、と思いまして。だけど、いきなりランクを上げると問題がありそうで。でもCランクだと断れない指名依頼が来るのも困るので、出来ればAランクに上げたいのですが、どうすればいいかご相談したくて」
たぶん、Sランクとなると色々制限があるはず、まずはAランクに上げて様子を見て、どうするか考えようと思っている。なんせ、国にたった10人しかいないSランク冒険者。一般人の私がビアンカとルージュがいるだけでなったら、それはそれで問題だろうしね。
「お任せください、ミズサワ様」
リティアさんのスマイルが更に磨きがかかる。
『この雌、変に気合いが入っているのです』
『なんだか底が深そうよ、やだわぁ』
リティアさんの放つ空気に、ビアンカとルージュが引く。
なんや、なんや。
「このリティア、ミズサワ様の為にパーフェクトプランをご準備しておりますッ」
手際が良かなあ。
リティアさんの、リティアさんによる、パーフェクトプランの説明が始まる。
若い女性職員さんが、お茶を出してくれる。
「まず、今までの功績を鑑みまして、ミズサワ様はすでにCランクでございます」
全てビアンカとルージュのおかげだけどね。
「で、短期間でAランクまでにアップするために、どうすべきか、ですが」
はいはい。
「まず、今から、ミズサワ様のランクをCランクにアップします」
はいはい。
「で、すぐに我々マーファの冒険者ギルドの指名依頼を受けて頂きます。これを受けている間は、他の指名依頼を止めることが出来ます。で、内容ですが、2週間前に冷蔵庫ダンジョンが改修が終わりまして、今、調査段階に入っています」
あ、気になっていたことだ。お肉にお魚、牛乳が。
「現在、15階までの調査は済んでいます。ミズサワ様には、更に高層階の調査をお願いしたいのです」
「それで、ランクアップできます?」
「はい。もちろんでございます」
「冷蔵庫ダンジョン、その、中はどうなっています?」
牛乳、お肉、貝柱、牛乳、お肉、貝柱。
ビアンカとルージュも顔を上げる。
「調査段階ですが、大きな変わりはありません。15階以上はまだ未確認なんです」
ダンジョンの改修は、いくつかのパターンがあるそうだ。
全体的にあちこち変わる。出る魔物が変わったり。罠の場所が変わったり。階層が増えたり。フィールドが変わったり。
ほとんどが、これらのどれかが少しずつ混じって改修する。スカイランの軍隊ダンジョンが、20年おきにこうやって改修するそうだ。
次に多いのは、階層が広くなり、出てくる魔物に上位種が出てくる。
そして、階層だけが増える。新しい階層には、今まででた魔物が出るとは限らないが。
「まだ断定出来ませんが、今回は階層が増えただけのようです。まあ、15階までの調査結果だけですから」
「なら、出てくる魔物は変わらない?」
「はい。15階までは」
19階、21階、22階のボス部屋も変わらない可能性もある、か。
「私達が調査するのは16階以上のですか?」
「いえ、出来れば20階以上をお願いしたいんです。スキップシステムはご存知ですね?」
「はい」
あれ、便利なんだよね。
「まさか、壊れたとか?」
「いいえ。24階まで移動出来ていたのが出来なくなっているんです。つまり最高階が24階ではない、という事になります」
なるほど。
「25階以上あるって事になりますね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『問題ないのです』
『最後の階まで行けるわ』
頼もしい。
「リティアさん、問題ないようです」
「ありがとうございますミズサワ様」
「調査、と言うことは、地図の作成や魔物分布も調べる必要がありますよね」
「そうですね」
リティアさんが調査内容を説明してくれる。
私が聞いた内容でほぼ間違いはない。それからもともとある20~24階が変わっていないか確認すること。それから25階以上のボス部屋の出てくる魔物が固定しているか。復活時間はどれくらいか、だ。なるほど、ビアンカとルージュなら、いつものちゅどん、どかん、で行けるか。なんて思っていると、出来れば一般の冒険者が開けた時に出現数や上位種の確認もして欲しいと。なら、私がボス部屋を開けなくては。地図に関しては晃太にお願いしないといけない。
「晃太、お願いできるね?」
「ん」
よし。
「では、リティアさん。お願いします」
「すぐに手配いたします。冒険者ギルドカードをお願いします。まず、Cランクにアップします。それから指名依頼の手配を」
「はい」
リティアさんが一旦退席する。
「さて、ダンジョンに向けて準備せんとね」
『いつ行くのですか?』
『明日?』
デカイ鼻面押し付けてこんで、かわいかねえ。
「2、3日待ってよ。色々準備せんと」
「姉ちゃん、わい、欲しいのあるんよ。地図描くのに、画板が欲しいんよ」
「ああ、じゃあ、探そうかね」
どこに売りようかね?
「お待たせしましたミズサワ様」
「はやっ」
ほほほ、と笑うリティアさん。
まさか、昨日のうちに準備してたんじゃないの?
差し出されたカードを受け取り、書類をチェック。
依頼内容 冷蔵庫ダンジョン 高層階調査
依頼者 マーファ冒険者ギルド
依頼到達基準 冷蔵庫ダンジョン高層階情報
依頼達成料 500万 調査内容により変動あり
依頼期間 1ヶ月以内
指名冒険者 Cランク冒険者 ユイ・ミズサワ
今回は期間があるのね。
リティアさんより、期限は冷蔵庫ダンジョン入ってからカウントされると。
「晃太、大丈夫ね?」
問題は作図の時間だ。
ビアンカとルージュがいれば戦闘には問題ないだろうけど。
「やるだけやるよ」
「頼むね。地図に関してはあんたに頼るしかないんやけん」
「ん」
よし、私はサインと魔力を流す。早速準備や。
「リティアさん。準備出来次第冷蔵庫ダンジョンに向かいます」
「はい」
「画板ってどこで買えますか? あ、そうだ、リティアさん軍隊ダンジョンからワイバーンの革とか魔法の水筒とか出てきて、まだ、残っていますが」
「是非、買い取らせて頂きます」
リティアさん速攻で返事をしてきた。
画板はギルドの近くの、冒険者御用達の道具屋にあると。
晃太が項目の減ったリストを出す。
「? ミズサワ様、この横線で消されたものは? ミスリルが150キロ、魔鉄が250キロって? ロングソードが35本、マジックアイテムがこんなに?」
「はい、ノータやアルブレンのギルドが買ってくれましたよ」
あ、まさか。
「マーファでも、買い取ってくれたりしました?」
「もちろんでございますッ」
迫力が凄い。
『この雌、落ち込んでいるのです』
『起伏が激しいわねぇ。害意がないからいいけど』
「え、絵の具とかありますよ」
「タージェルを呼びます」
すぐにスマイルタージェルさんが来て、絵の具やパステルを見てくれた。ワイバーンの革や牙も買い取ってくれた。残った魔法の水筒すべて。
「絵の具は150万、パステルは30万になります」
「ワイバーンと魔法の水筒はすべて買い取らせていただきます。合計1588万になります」
合計1768万になりました。
お金を受け取り、私達は挨拶して帰った。
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