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秋のグーテオークション①
首都に来て数日。あちこち買い物したり、クレイ港にある孤児院に行ってみたりして、毎日楽しく過ごしてしまった。
船にはあの後もう一度のり、サメの大群と遭遇。我らのビアンカとルージュの前になすすべなく甲板に並んでいた。合掌。
孤児院では、かわいか子供達がビアンカとルージュに群がり、2人とも諦めの境地だった。仔達も大人気。特に人見知りしない元気が一番人気だ。こちらの孤児院の経営はなんとかやっていけているそう。孤児院管理の畑がそこそこあることや、ギルドが解体作業場の清掃の一部を委託しているため、ある程度の収入あり。そして首都の為に、在住している貴族が多く、不定期だが、寄付をもらっていると。それでやっと、なんとかだ。あの屋根、危なそう。家具もぼろぼろ。ベッドの柵がかなりガタガタして、これ、加減の知らない子供が乗り掛かったら、危ないんじゃない?
私はビアンカとルージュに確認して、寄付をすることに。冷蔵庫ダンジョンでかなり稼いだからね。
マーファの春祭りで購入した小銭入れに白金貨2枚入れて渡した。
それは、感謝されましたよ。
それから首都もオスヴァルトさん赤騎士団の皆さんの案内で、みて過ごすと、あっという間にオークション当日。
おのれ、何故、晃太の顔がてかてかやねん。おのれ、何故鷹の目の皆さん、てかてかやねん。何故、私は膝がてかてかやねん。あれだけコラーゲン食べたのにーっ。きぃぃぃぃっ。
ぶちぶち思いながら支度をする。
今回もサエキ様が迎えに来てくれることになる。
パーカーさんに作ってもらったカラシ色のワンピースにした。サエキ様が出してくれたメイドさんが、髪をアップにしてくれて、裾に着いた細かい埃を取り払ってくれる。ルビーのピアスもして、よし、オッケー。晃太も付いてくるので、スーツだ。寝癖がメイドさんの手で綺麗になる。急遽、護衛としてホークさんだけ付いてきてくれることに。慌ててもへじ生活のスーツに走った。ちょっとパツパツだけど仕方ない。秋のオークションも武装は禁止。ビアンカとルージュは、サエキ様がいるから特別待遇だ。
ゲストハウスの台所で、ルームを開けっ放しにする。母がヘルプに来てくれる。出かける気配に、ルリとクリスが気がついて、私達の後を追う。
『ねぇね~』
『ねーね~』
くっ、かわいか。
「チュアンさん、元気達をお願いします」
「はい、ユイさん」
サエキ様が迎えに来てくれて、いざ、出発。ホークさんは馭者さんの隣に座る。
座席に座ると、早速話を切り出すアジアンビューティー。
「マーファでは災難でしたね。我々の指示を聞かぬ者のせいで、さぞかし嫌な思いをさせましたね」
「ああ、あの4人ですか? あれからマーファにいないので特に何も。ギルドが守ってくれましたし」
「ならよろしいですが。何故、被害届けを出さなかったのですか? かなり重い罪にできましたよ」
「え? そうなんですか?」
サエキ様の説明はこうだ。
私達に手出ししない、という伝達は、国からの命令。つまり出したのは国王様ね。その命令に背向くのは、とっても重い罪なんだと。事情の知らない一般人ならいざ知らず、伝達は位の高い貴族から伝わっているのに、あんなこと、有りもしない噂を流したり、爵位を振りかざしたりはもっての他。しかも、エレオノーラ様やオスヴァルトさん達の名前を出したりしたのもいけないんだって。ふーん。
「もし、被害届けだしたら、どうなってました?」
「かなりの額の罰金。各家そこそこ地位のある立場のある者は更迭、爵位も降格は当たり前でしょうね」
「ええ? あの人達の家族が被害に遭うんですか?」
「そうですよ。それが貴族です。言動一つ一つが、すべてその家の評価に繋がる。だから、貴族達は幼い頃からその自覚を持たせ、学ばせなくてはならないのです。どうやら、彼女達にはその自覚がなかったようですね」
肩をすくめるサエキ様。
「本来、貴族籍があるものは、冒険者を名乗る場合は爵位を振りかざさないのが、マナーなんですよ」
そうなんやね。
被害届けを出さなかったのは、フェリアレーナ様の輿入れがあって、問題になったら嫌だったし。
「私には信じてくれる家族がいますし、マーファのギルドも守ってくれていますから」
「そうですか」
話していると、会場に到着。
サエキ様が手を出してくれるので、お手して進む。すぐ後ろに晃太とホークさん。ビアンカとルージュはサイドを固める。
前回はすごく着飾った人達が多かったけど、少し雰囲気が気さくさを含んでいる。もちろん、男性はスーツでびしっ、女性は丈長いスカートやワンピース、綺麗に髪を飾り、宝飾品を身に付けている。
会場は前回と同じオペラハウスだ。
あちこちに警備のための青いマントの騎士の人達がいるが、やはり若い人達が比率が多い。所々にベテランそうな人もいる。
秋のグーテオークションは、品々によりブースが異なり、以前品々が並べられていた場所では絵画や美術品が競売にかけられていた。あまり興味はないので、素通り。ちらほらとビアンカとルージュをみられるが、サエキ様がいるのでトラブルにはならず。
劇場では枡席の壁が取り払われて、競売ブースになっている。ブースは2つ。壇上では若い、まだ、学生のような皆さんが楽器を奏でている。
私はまず近くのブースを覗くと、見たことあるサファイアが。
一段高い壇上で、燕尾服を来た格好いい女性が説明し、見ていた人達が、指でサインを次々出す。魚の競りみたいや。
初夏は一品一品じっくりしていたけど、今回はスピーディーだ。競り落とした人に、別のスタッフが木札を渡している。
もう一つのブースでは見たことあるカフスとネクタイピンが。
「今回、貴女が沢山寄贈してくれたおかげで、いつもにまして盛況です。感謝します」
サエキ様が活気のある会場を見ながら嬉しそうだ。
「ビアンカとルージュが優秀なので」
結局はそう。ビアンカとルージュとノワールのちゅどん、どかん、バキバキだ。
「そうですか」
会場を一通り見た頃に演奏が止む、拍手拍手。
私達が通るとちらほら見られるが、騒ぎにならず。サエキ様のおかげだね。
「ミズサワ殿、野外会場でバザーが行われていますが、行ってみますか?」
「野外ですか」
野外会場のバザーでは貴族の方達が手芸品を出したり、首都にある学園から学生が手作りお菓子を出したり、ギルドからも新人の職人さん達の色々な出し物があるそうだ。
お菓子か、よかか。お留守番しているみんなにお土産買って帰ろう。
船にはあの後もう一度のり、サメの大群と遭遇。我らのビアンカとルージュの前になすすべなく甲板に並んでいた。合掌。
孤児院では、かわいか子供達がビアンカとルージュに群がり、2人とも諦めの境地だった。仔達も大人気。特に人見知りしない元気が一番人気だ。こちらの孤児院の経営はなんとかやっていけているそう。孤児院管理の畑がそこそこあることや、ギルドが解体作業場の清掃の一部を委託しているため、ある程度の収入あり。そして首都の為に、在住している貴族が多く、不定期だが、寄付をもらっていると。それでやっと、なんとかだ。あの屋根、危なそう。家具もぼろぼろ。ベッドの柵がかなりガタガタして、これ、加減の知らない子供が乗り掛かったら、危ないんじゃない?
私はビアンカとルージュに確認して、寄付をすることに。冷蔵庫ダンジョンでかなり稼いだからね。
マーファの春祭りで購入した小銭入れに白金貨2枚入れて渡した。
それは、感謝されましたよ。
それから首都もオスヴァルトさん赤騎士団の皆さんの案内で、みて過ごすと、あっという間にオークション当日。
おのれ、何故、晃太の顔がてかてかやねん。おのれ、何故鷹の目の皆さん、てかてかやねん。何故、私は膝がてかてかやねん。あれだけコラーゲン食べたのにーっ。きぃぃぃぃっ。
ぶちぶち思いながら支度をする。
今回もサエキ様が迎えに来てくれることになる。
パーカーさんに作ってもらったカラシ色のワンピースにした。サエキ様が出してくれたメイドさんが、髪をアップにしてくれて、裾に着いた細かい埃を取り払ってくれる。ルビーのピアスもして、よし、オッケー。晃太も付いてくるので、スーツだ。寝癖がメイドさんの手で綺麗になる。急遽、護衛としてホークさんだけ付いてきてくれることに。慌ててもへじ生活のスーツに走った。ちょっとパツパツだけど仕方ない。秋のオークションも武装は禁止。ビアンカとルージュは、サエキ様がいるから特別待遇だ。
ゲストハウスの台所で、ルームを開けっ放しにする。母がヘルプに来てくれる。出かける気配に、ルリとクリスが気がついて、私達の後を追う。
『ねぇね~』
『ねーね~』
くっ、かわいか。
「チュアンさん、元気達をお願いします」
「はい、ユイさん」
サエキ様が迎えに来てくれて、いざ、出発。ホークさんは馭者さんの隣に座る。
座席に座ると、早速話を切り出すアジアンビューティー。
「マーファでは災難でしたね。我々の指示を聞かぬ者のせいで、さぞかし嫌な思いをさせましたね」
「ああ、あの4人ですか? あれからマーファにいないので特に何も。ギルドが守ってくれましたし」
「ならよろしいですが。何故、被害届けを出さなかったのですか? かなり重い罪にできましたよ」
「え? そうなんですか?」
サエキ様の説明はこうだ。
私達に手出ししない、という伝達は、国からの命令。つまり出したのは国王様ね。その命令に背向くのは、とっても重い罪なんだと。事情の知らない一般人ならいざ知らず、伝達は位の高い貴族から伝わっているのに、あんなこと、有りもしない噂を流したり、爵位を振りかざしたりはもっての他。しかも、エレオノーラ様やオスヴァルトさん達の名前を出したりしたのもいけないんだって。ふーん。
「もし、被害届けだしたら、どうなってました?」
「かなりの額の罰金。各家そこそこ地位のある立場のある者は更迭、爵位も降格は当たり前でしょうね」
「ええ? あの人達の家族が被害に遭うんですか?」
「そうですよ。それが貴族です。言動一つ一つが、すべてその家の評価に繋がる。だから、貴族達は幼い頃からその自覚を持たせ、学ばせなくてはならないのです。どうやら、彼女達にはその自覚がなかったようですね」
肩をすくめるサエキ様。
「本来、貴族籍があるものは、冒険者を名乗る場合は爵位を振りかざさないのが、マナーなんですよ」
そうなんやね。
被害届けを出さなかったのは、フェリアレーナ様の輿入れがあって、問題になったら嫌だったし。
「私には信じてくれる家族がいますし、マーファのギルドも守ってくれていますから」
「そうですか」
話していると、会場に到着。
サエキ様が手を出してくれるので、お手して進む。すぐ後ろに晃太とホークさん。ビアンカとルージュはサイドを固める。
前回はすごく着飾った人達が多かったけど、少し雰囲気が気さくさを含んでいる。もちろん、男性はスーツでびしっ、女性は丈長いスカートやワンピース、綺麗に髪を飾り、宝飾品を身に付けている。
会場は前回と同じオペラハウスだ。
あちこちに警備のための青いマントの騎士の人達がいるが、やはり若い人達が比率が多い。所々にベテランそうな人もいる。
秋のグーテオークションは、品々によりブースが異なり、以前品々が並べられていた場所では絵画や美術品が競売にかけられていた。あまり興味はないので、素通り。ちらほらとビアンカとルージュをみられるが、サエキ様がいるのでトラブルにはならず。
劇場では枡席の壁が取り払われて、競売ブースになっている。ブースは2つ。壇上では若い、まだ、学生のような皆さんが楽器を奏でている。
私はまず近くのブースを覗くと、見たことあるサファイアが。
一段高い壇上で、燕尾服を来た格好いい女性が説明し、見ていた人達が、指でサインを次々出す。魚の競りみたいや。
初夏は一品一品じっくりしていたけど、今回はスピーディーだ。競り落とした人に、別のスタッフが木札を渡している。
もう一つのブースでは見たことあるカフスとネクタイピンが。
「今回、貴女が沢山寄贈してくれたおかげで、いつもにまして盛況です。感謝します」
サエキ様が活気のある会場を見ながら嬉しそうだ。
「ビアンカとルージュが優秀なので」
結局はそう。ビアンカとルージュとノワールのちゅどん、どかん、バキバキだ。
「そうですか」
会場を一通り見た頃に演奏が止む、拍手拍手。
私達が通るとちらほら見られるが、騒ぎにならず。サエキ様のおかげだね。
「ミズサワ殿、野外会場でバザーが行われていますが、行ってみますか?」
「野外ですか」
野外会場のバザーでは貴族の方達が手芸品を出したり、首都にある学園から学生が手作りお菓子を出したり、ギルドからも新人の職人さん達の色々な出し物があるそうだ。
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