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同郷?③
フェリクスさんとエドワルドさんは床に蹲り、肩で息をしている。
「ど、どうしましたっ」
私は慌てて駆け寄る。
2人は短い息を繰り返し、目を見開き、額から汗が滴り落ちて、床に雫の後が。
ど、どうしたんやろ? フェリクスさん、さっきまで話していたのにっ。
それぞれのパーティーメンバーもおろおろとしている。
どうしよう、父に鑑定ば。
『心配ないのですよ』
『神様の気に当てられただけよ』
と、ビアンカとルージュ。
「え、でも、何でフェリクスさんとエドワルドさんだけ?」
『そうなのですね、レベルだと思うのです』
『そうでしょうね』
神様の放つ気を感じるには相応のレベルが必要。アレスが手も足も出ないってのは、それをきちんと感じていたからね。そのレベルに達しているのが、フェリクスさんとエドワルドさんだけやったみたい。私は何も感じないけど、何せレベルが2人に比べて低いのもあるが、慣れもあるみたい。レベルの1桁の時から接見している私と、相応のレベルがあるフェリクスさんとエドワルドさんがいきなり会うと、その影響が違う。
『フン、コノ程度デ。軟弱者』
「イシスさんや、しーっ」
聞こえてないやろうけどね。しーっ。
じゃあ、ビアンカやルージュがどうもなかったのは何故か? それもやはりレベルの問題。神様の放つ気に耐えられるレベルがあり、ビアンカとルージュはクリアしていると。
『しばらくしたら、落ち着くのですよ』
『そうね。心配ないわよ』
「分かった。直に落ち着きますよ」
私の言葉に、ホッとした顔の面々。
汗を拭き、母が持ってきたお茶を一気飲みすると、やっと落ち着く。
「はぁっ、息が、やっと、できるっ」
「きつっ、きついっ」
喘ぐように息をしている。
「落ち着かれました?」
「はぁっ、ありがとう、ございますミズサワ殿。お見苦しい姿を」
フェリクスさんが口元を拭う。エドワルドさんは空のグラスから滴る水分を口に流し入れようとしている。母が新たにお茶を入れている。エドワルドさんは一気飲み。
「はぁっ、ありがとうございます」
やっとエドワルドさんも落ち着いたみたいや。
そう言えば、他の人は大丈夫かね?
聞くと、ラスチャーニエのケルンさんと蒼の麓のエリアンさんが軽い動悸を感じていたらしいが、神様がお帰りになった瞬間に落ち着いたそうだ。やっぱりレベルなんね、皆Sランクだし。
フェリクスさんとエドワルドさんが落ち着いたので、お話せんとね。仔達は遊びたいようなので、アレスを先頭に中庭に飛び出していく。アリスの後ろに続いてシルフィ達もぽてぽて続く。かわいか。
さて、お話せんとね。
お茶ば出さんと。もう、バレバレやし、ペットボトルでよかね。お菓子も添えよう。ペットボトルは晃太と母が説明してくれる。えーっと、セレクトショップダリアを開くと一番に出てきたチョコレートとクッキーの詰め合わせがある。これでいいや。タップと。
「はい、皆さん、お茶請けですよ」
『甘い匂いなのです~』
『ユイ~』
きゅるん、きゅるん、きゅるん。
「ビアンカ、ルージュ~」
と、笑顔の母が糖質カットのロールパンを出す。
『『そんな~』』
がーん、とビアンカとルージュ。だが、母が折れるわけない。すりすり、きゅるん、とするが、次に出したのはところてん。
『ヌシヨ』
「ん? なんね?」
『私モ所望スル、アノサクサクシタノヲ所望スル』
「クッキーね。ビアンカとルージュが食べれんのやけど」
ほら、気遣いというかさ。
『横ニ広ガッタノガ悪イ』
「なかなか言うね」
ビアンカとルージュが揃って。
『『きぃっ』』
静かにしていたオシリスが私の前に。
おもむろに、左前肢を出して、
「くぅっ」
きゅるん。
「なんね、クッキーね? ちょっと待ちいねぇ」
『オイ、プライドハ?』
「くぅっ、くぅっ」
はいはい、待ってね~。イシスも私をつんつんするから、はいはい。あたたた。クッキーをお皿に、と、よし。
「あの、ユイさん。これ、ショコラっすよね? 高いんじゃ…………」
ハジェル君が箱を開けて、びっくりしてる。
「ああ、気にせんでよかよ。このルームのおかげで、簡単に手に入るけんね」
異世界のメニューは、私のレベルと連動している。お金はかかるが、このルームのスキルがある以上、比較的簡単に手に入る。それでもやはり高級品のチョコレート。手を出すのを躊躇っている。アルスさんだけ、もりもり食べてる。
そこに。
『ふごー、食べないのなら、私が食べるのですー』
『ふごー、私も食べてあげるわー』
ふごー、ふごー、ふごー。
箱に顔を突っ込もうとして、あちこちで悲鳴があがる。
「ビアンカッ、ルージュッ、駄目よっ」
『ふごーっ』
『ふごーっ』
私と晃太がバンダナを引っ張るが動くわけない。
「ビアンカ、ルージュ」
母が静かに、呼ぶと、ぴたりと止まる2人。そして、むにっ、と肩の肉を掴む。
「なんね? この肉は? それ食べたら、しばらく夕御飯どうなるか、分かるね?」
迫力満点。
『『ひーんっ』』
泣くビアンカとルージュ。
『フン、情ケナイ』
ポリポリとクッキー食べるイシス。
『イシスには分からないのですっ』
『いい匂いなんだからっ』
『ソレデ横ニ広ガッタラ意味ガナイ。ソコマデニナル前ニ食ワネバ良イノダ』
正論。
『それが出来ないのですーっ』
『うわわぁぁんっ』
フローリング、バリバリ。諦めました、もう、フローリング諦めました。後でリフォームやね。
後ろで、「すげえ」「ケイコお母さん最強っす」「主人はどっちだよ?」と言葉が漏れる。
フローリングをバリバリしてから、ブスブスとところてんを結局食べてる。お尻が丸い。
『物足りないのですー』
『さっぱりしてるけどー』
仕方ないやん。
「お騒がせしました、皆さん、お話しましょう」
私は床に座る。あたたた。花がクッキー欲しさに膝にすがり付く、あたたた、かわいか。ワンコのビスケットで誤魔化す。
「皆さん、それでですね、さっきのお話ですが」
始祖神様から私の力になるかどうか聞いたら、皆さん私に付き合ってくれると言ったけど。
「もし、迷惑でしたら、それで構いません。おそらく只では済まない気がするので」
始祖神様は最後まで、皆さんがいた方がいいって言ったけど、場の雰囲気で言ってしまったのなら、仕方ないもんね。
「我々は最後まで付き合いますよ」
ケルンさんが凄い速度でクッキーを手にして、当たり前のように答える。ほっぺた、リスみたいやけど。イケメンが、残念な感じに。
「神からのお言葉を頂いたのに、それに反するなんて、そんなことはできませんよ」
ですって。で、ケルンさん、他のメンバーから、
「食い過ぎだっ」
「1人で食うなっ」
「年下に譲れっ」
と、和気あいあいとしている。
「それに」
フェリクスさんがリンゴジュースを一口。
「そのヤマタノオロチですかね? 大惨事になるのが分かって、それに貴女が立ち向かうなら、我等も続かなくてはなりません。それが冒険者ですから」
そうなんや。
ファングさんはナッツのクッキーを、アルスさんにあげている。
「俺達は、役に立てればそれでいい。神からの高ランクな依頼に触れられるのは、今回だけだろうしな」
そっか。
最後はロッシュさん。
「俺達はおそらくこの中で一番足手まといかもしれませんが、それでも守りたい家族がいますから」
ロッシュさんとラーヴさんにはそれぞれ奥さんとお子さんがいる。離れているとはいえ、マーファが無事だとは限らないしね。
皆さん、決意は変わらないようやね。
ありがたい。
だが、実際の皆さんの不安は、自分達がどう役に立つかだそうだ。だけど神様は必ず必要になるって言ってたし、次回聞いて見よう。おそらくヤマタノオロチとやりあうのは、イシスとアレスだろうしね。援護とかじゃないかな?
「そうでしょうね。我等は、ヤマタノオロチと従魔が衝突した時に驚くか、パニックを起こす魔物の処理では?」
「それが妥当な考えですね」
チョコレートを頬張るケルンさんの考えにフェリクスさんが同調。皆さん、そんな感じだ。
それからの話を詰める。
皆さん一旦はカルーラに戻り、生存報告やら討伐報告をしないといけないそうだ。なら、私達も一旦帰ることになる。
せっかくだしね、ルームにいてもらえば、かなり短時間で帰れる。また、ノワールとホークさんのお世話になります。
そうだ、皆さん、まだまだ汚れてるから、これはゆっくり休んでもらうために、ここはスーパー銭湯で、英気を養って………………なんて、私が入りたいだけだけど。
ではっ。
液晶画面を持ってー。晃太とアイコンタクトー。
「ん」
と、力強く頷く晃太。
晃太はサウナが好きなんだよね。
では、ふうー。
ほわっちゃーっ。
「落ち着かんね」
母のチョップが入る、あいたたた。
「だ、だって、お風呂にゆっくりさ……………」
「あのね、皆さん、昨日床に寝たんよ。長く付き合ってくれるんやったら、そっちの準備が先やろ」
「「あ」」
そうやった。昨日、皆さん、フローリングの床で休んだんやった。ホークさんとマデリーンさんは休んだが、個室のある晃太達は、女性冒険者に部屋を譲ったそうだし。しょうがない、お風呂はどうにかなるかあ。まずは、体を休めるベッドだね。それから、これだけの人数でメインルームにベッド並べるのも……………私なら嫌かなあ。ちょっと鼾かくし、恥ずかしいし、プライバシー的にね。
私は液晶画面に視線を落とす。
グランピング(コテージ)
これやな。
よし、各パーティー1棟ずつやね。コテージならお風呂もトイレもあるやろうしね。
父に4棟、ボーナス内で大丈夫か確認、オッケーがでる。
タップタップタップタップ。
すると、中庭にとてもお洒落なコテージが4棟現れた。
「ど、どうしましたっ」
私は慌てて駆け寄る。
2人は短い息を繰り返し、目を見開き、額から汗が滴り落ちて、床に雫の後が。
ど、どうしたんやろ? フェリクスさん、さっきまで話していたのにっ。
それぞれのパーティーメンバーもおろおろとしている。
どうしよう、父に鑑定ば。
『心配ないのですよ』
『神様の気に当てられただけよ』
と、ビアンカとルージュ。
「え、でも、何でフェリクスさんとエドワルドさんだけ?」
『そうなのですね、レベルだと思うのです』
『そうでしょうね』
神様の放つ気を感じるには相応のレベルが必要。アレスが手も足も出ないってのは、それをきちんと感じていたからね。そのレベルに達しているのが、フェリクスさんとエドワルドさんだけやったみたい。私は何も感じないけど、何せレベルが2人に比べて低いのもあるが、慣れもあるみたい。レベルの1桁の時から接見している私と、相応のレベルがあるフェリクスさんとエドワルドさんがいきなり会うと、その影響が違う。
『フン、コノ程度デ。軟弱者』
「イシスさんや、しーっ」
聞こえてないやろうけどね。しーっ。
じゃあ、ビアンカやルージュがどうもなかったのは何故か? それもやはりレベルの問題。神様の放つ気に耐えられるレベルがあり、ビアンカとルージュはクリアしていると。
『しばらくしたら、落ち着くのですよ』
『そうね。心配ないわよ』
「分かった。直に落ち着きますよ」
私の言葉に、ホッとした顔の面々。
汗を拭き、母が持ってきたお茶を一気飲みすると、やっと落ち着く。
「はぁっ、息が、やっと、できるっ」
「きつっ、きついっ」
喘ぐように息をしている。
「落ち着かれました?」
「はぁっ、ありがとう、ございますミズサワ殿。お見苦しい姿を」
フェリクスさんが口元を拭う。エドワルドさんは空のグラスから滴る水分を口に流し入れようとしている。母が新たにお茶を入れている。エドワルドさんは一気飲み。
「はぁっ、ありがとうございます」
やっとエドワルドさんも落ち着いたみたいや。
そう言えば、他の人は大丈夫かね?
聞くと、ラスチャーニエのケルンさんと蒼の麓のエリアンさんが軽い動悸を感じていたらしいが、神様がお帰りになった瞬間に落ち着いたそうだ。やっぱりレベルなんね、皆Sランクだし。
フェリクスさんとエドワルドさんが落ち着いたので、お話せんとね。仔達は遊びたいようなので、アレスを先頭に中庭に飛び出していく。アリスの後ろに続いてシルフィ達もぽてぽて続く。かわいか。
さて、お話せんとね。
お茶ば出さんと。もう、バレバレやし、ペットボトルでよかね。お菓子も添えよう。ペットボトルは晃太と母が説明してくれる。えーっと、セレクトショップダリアを開くと一番に出てきたチョコレートとクッキーの詰め合わせがある。これでいいや。タップと。
「はい、皆さん、お茶請けですよ」
『甘い匂いなのです~』
『ユイ~』
きゅるん、きゅるん、きゅるん。
「ビアンカ、ルージュ~」
と、笑顔の母が糖質カットのロールパンを出す。
『『そんな~』』
がーん、とビアンカとルージュ。だが、母が折れるわけない。すりすり、きゅるん、とするが、次に出したのはところてん。
『ヌシヨ』
「ん? なんね?」
『私モ所望スル、アノサクサクシタノヲ所望スル』
「クッキーね。ビアンカとルージュが食べれんのやけど」
ほら、気遣いというかさ。
『横ニ広ガッタノガ悪イ』
「なかなか言うね」
ビアンカとルージュが揃って。
『『きぃっ』』
静かにしていたオシリスが私の前に。
おもむろに、左前肢を出して、
「くぅっ」
きゅるん。
「なんね、クッキーね? ちょっと待ちいねぇ」
『オイ、プライドハ?』
「くぅっ、くぅっ」
はいはい、待ってね~。イシスも私をつんつんするから、はいはい。あたたた。クッキーをお皿に、と、よし。
「あの、ユイさん。これ、ショコラっすよね? 高いんじゃ…………」
ハジェル君が箱を開けて、びっくりしてる。
「ああ、気にせんでよかよ。このルームのおかげで、簡単に手に入るけんね」
異世界のメニューは、私のレベルと連動している。お金はかかるが、このルームのスキルがある以上、比較的簡単に手に入る。それでもやはり高級品のチョコレート。手を出すのを躊躇っている。アルスさんだけ、もりもり食べてる。
そこに。
『ふごー、食べないのなら、私が食べるのですー』
『ふごー、私も食べてあげるわー』
ふごー、ふごー、ふごー。
箱に顔を突っ込もうとして、あちこちで悲鳴があがる。
「ビアンカッ、ルージュッ、駄目よっ」
『ふごーっ』
『ふごーっ』
私と晃太がバンダナを引っ張るが動くわけない。
「ビアンカ、ルージュ」
母が静かに、呼ぶと、ぴたりと止まる2人。そして、むにっ、と肩の肉を掴む。
「なんね? この肉は? それ食べたら、しばらく夕御飯どうなるか、分かるね?」
迫力満点。
『『ひーんっ』』
泣くビアンカとルージュ。
『フン、情ケナイ』
ポリポリとクッキー食べるイシス。
『イシスには分からないのですっ』
『いい匂いなんだからっ』
『ソレデ横ニ広ガッタラ意味ガナイ。ソコマデニナル前ニ食ワネバ良イノダ』
正論。
『それが出来ないのですーっ』
『うわわぁぁんっ』
フローリング、バリバリ。諦めました、もう、フローリング諦めました。後でリフォームやね。
後ろで、「すげえ」「ケイコお母さん最強っす」「主人はどっちだよ?」と言葉が漏れる。
フローリングをバリバリしてから、ブスブスとところてんを結局食べてる。お尻が丸い。
『物足りないのですー』
『さっぱりしてるけどー』
仕方ないやん。
「お騒がせしました、皆さん、お話しましょう」
私は床に座る。あたたた。花がクッキー欲しさに膝にすがり付く、あたたた、かわいか。ワンコのビスケットで誤魔化す。
「皆さん、それでですね、さっきのお話ですが」
始祖神様から私の力になるかどうか聞いたら、皆さん私に付き合ってくれると言ったけど。
「もし、迷惑でしたら、それで構いません。おそらく只では済まない気がするので」
始祖神様は最後まで、皆さんがいた方がいいって言ったけど、場の雰囲気で言ってしまったのなら、仕方ないもんね。
「我々は最後まで付き合いますよ」
ケルンさんが凄い速度でクッキーを手にして、当たり前のように答える。ほっぺた、リスみたいやけど。イケメンが、残念な感じに。
「神からのお言葉を頂いたのに、それに反するなんて、そんなことはできませんよ」
ですって。で、ケルンさん、他のメンバーから、
「食い過ぎだっ」
「1人で食うなっ」
「年下に譲れっ」
と、和気あいあいとしている。
「それに」
フェリクスさんがリンゴジュースを一口。
「そのヤマタノオロチですかね? 大惨事になるのが分かって、それに貴女が立ち向かうなら、我等も続かなくてはなりません。それが冒険者ですから」
そうなんや。
ファングさんはナッツのクッキーを、アルスさんにあげている。
「俺達は、役に立てればそれでいい。神からの高ランクな依頼に触れられるのは、今回だけだろうしな」
そっか。
最後はロッシュさん。
「俺達はおそらくこの中で一番足手まといかもしれませんが、それでも守りたい家族がいますから」
ロッシュさんとラーヴさんにはそれぞれ奥さんとお子さんがいる。離れているとはいえ、マーファが無事だとは限らないしね。
皆さん、決意は変わらないようやね。
ありがたい。
だが、実際の皆さんの不安は、自分達がどう役に立つかだそうだ。だけど神様は必ず必要になるって言ってたし、次回聞いて見よう。おそらくヤマタノオロチとやりあうのは、イシスとアレスだろうしね。援護とかじゃないかな?
「そうでしょうね。我等は、ヤマタノオロチと従魔が衝突した時に驚くか、パニックを起こす魔物の処理では?」
「それが妥当な考えですね」
チョコレートを頬張るケルンさんの考えにフェリクスさんが同調。皆さん、そんな感じだ。
それからの話を詰める。
皆さん一旦はカルーラに戻り、生存報告やら討伐報告をしないといけないそうだ。なら、私達も一旦帰ることになる。
せっかくだしね、ルームにいてもらえば、かなり短時間で帰れる。また、ノワールとホークさんのお世話になります。
そうだ、皆さん、まだまだ汚れてるから、これはゆっくり休んでもらうために、ここはスーパー銭湯で、英気を養って………………なんて、私が入りたいだけだけど。
ではっ。
液晶画面を持ってー。晃太とアイコンタクトー。
「ん」
と、力強く頷く晃太。
晃太はサウナが好きなんだよね。
では、ふうー。
ほわっちゃーっ。
「落ち着かんね」
母のチョップが入る、あいたたた。
「だ、だって、お風呂にゆっくりさ……………」
「あのね、皆さん、昨日床に寝たんよ。長く付き合ってくれるんやったら、そっちの準備が先やろ」
「「あ」」
そうやった。昨日、皆さん、フローリングの床で休んだんやった。ホークさんとマデリーンさんは休んだが、個室のある晃太達は、女性冒険者に部屋を譲ったそうだし。しょうがない、お風呂はどうにかなるかあ。まずは、体を休めるベッドだね。それから、これだけの人数でメインルームにベッド並べるのも……………私なら嫌かなあ。ちょっと鼾かくし、恥ずかしいし、プライバシー的にね。
私は液晶画面に視線を落とす。
グランピング(コテージ)
これやな。
よし、各パーティー1棟ずつやね。コテージならお風呂もトイレもあるやろうしね。
父に4棟、ボーナス内で大丈夫か確認、オッケーがでる。
タップタップタップタップ。
すると、中庭にとてもお洒落なコテージが4棟現れた。
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