文字の大きさ
大
中
小
442 / 877
連載
ルーティ①
「ユイさん、リュウタさんがいるんです。やめましょう」
ホークさんが止めにはいる。まあ、そうだよね。
父はごろにゃんと甘えるコハクとヒスイに、でれでれと口を尖らせてる。
『あら、私がいるから大丈夫よ』
「ルージュ、ホークさんは心配してくれているだけやけん」
確かにこの場合なら、父だけ御用聞きの冒険者さんと帰ってもらうか、待ってもらうかだけど。
実は前々から試してみたいことがあった。それにはどうしても、父の鑑定が必要だった。
私はそっとホークさんに説明して、納得してくれる。一回だけボス部屋に挑んで、試して帰るということになる。
「ファングさん、いいですか? 戦闘はルージュ達がしますので」
「俺は構わないが」
話に付いてこれない御用聞きの冒険者さんには、帰ってもらう。
魔法陣の説明をしてくれた警備の人とお話をする。
「12階に挑みたいのですが」
『一番下でも大丈夫よ』
「はいはい。ダンジョンに入れますか?」
「12階以上なら、制限はありませんよ」
「ありがとうございます」
警備の人にお礼を言って、私達は魔法陣の上に。
「お父さん、ルージュの魔力で最下層までいける?」
「これだけの人数なら余裕持って行けるな」
『一番奥に行くわよ。ウサギ、美味しいんでしょう?』
「そうなるね」
『さ、行くわよ』
私達は魔法陣の上に移動する。
『じゃあ、流すわよ。最下層に行くわ』
ルージュが魔法陣に魔力を流し、景色が変わった。
草原と林、岩場が混ざったようなフィールド。
うわあ、広いなあ。
私達は18階のボス部屋近くのセーフティにいる。
湧水があり、外のような寒さはないけど。中央には焚き火ができるみたい。
で、古墳みたいなのが、ボス部屋の入り口かな?
『さ、コハク、ヒスイ、行くわよ』
「がるうぅ」
『やっつけるー』
「待った待った」
ルンルンで行こうとするルージュ達を止める。
「試したいことあるけん、ちょっと待って」
『ぶー』
「がるー」
『ぶー』
ええい、おんなじ顔して言わんと。
「すぐ済むけん」
さてと。良い感じの出っ張りは。
試したいこと、それは、サブ・ドアだ。
ダンジョン内で登録したらどうなるか試したかった。父に鑑定してもらったが、一度試して、みたいな結果が出たので、今回いいチャンスだと思って。なかなか父をダンジョンに連れ出せない。まだダンジョンで開けたルーム内からサブ・ドアが開かないからだ。ルームのレベルが50にならないとダメだから。なら、ダンジョン内でサブ・ドア登録したなら、ダンジョン外で、開けっ放しにしているルームに繋がるかだ。開けっ放しにしたら、私がドアノブを触らないと時間のリセットが出来ない。それに念じたら、ルームのドアが閉まり、新たに違う場所で開ける。問題点は同時に複数ルームは開かない、必ず1つだけ。だから、開けっ放しにしてもドアを閉めなくては、改めてルームは開かない。
その問題点をどうにか出来ないかなって、前々から思っていた。ちょうど今、ルーティのパーティーハウスでルームを開けっ放しにしているし、カルーラに付けていたサブ・ドアも解除して、空きがある。
あ、あそこにしよ。
私は古墳の壁に目を付ける。これでサブ・ドア付かなければ諦めよう。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア 登録完了しました】
「やったっ、上手く行ったっ」
開けてみると、ちゃんと繋がっている。
「ぶひひん?」
厩舎でノワールが、戸惑っている。
『ユイ、どうしたのです?』
従魔の部屋で寝そべっていたビアンカまで出てきた。アレスは元気とルリ、クリス、ホルスを連れて中庭を走っている。花がダイニングキッチンから飛び出してきて、ぽちゃぽちゃボディでローリング。もふもふ。
「今、ダンジョン内からサブ・ドアば登録出きるか試しているんよ」
『なら、その向こうはダンジョンなのです?』
ぎらり、と光る目。やめて。
ダイニングキッチンから夕御飯の準備をしていた面々も顔を出して驚いている。
『ねえ、ユイ~、早くボス部屋行きましょう~』
「がるうぅ」
『ねえね~』
「はいはい、待ってね~。晃太、ごめんけど、行ってくれん? 試したいことあるんよ」
「ん」
『私も行きたいのですっ』
バトルジャンキーやなあ。
話していると、従魔の部屋からイシス達まで出てきた。
『話ハ聞コエタ、私モ挑ミタイゾ』
「はいはい」
当然アレス達も息巻いてやって来たので、晃太に託す。
「ぶひひっ、ぶひひひーんっ」
「はいはい」
忘れておらんよ。鷹の目の皆さんも付いていってくれた。
「テイマーさん、メンバー呼んできます」
と、ファングさんが気を使ってくれた。
「ドロップ品の回収だけになりますが」
「それくらい手伝いますよ」
ならば、とお願いする。
響く、お馴染みちゅどん、どかん。相変わらず盛況やなあ。
さ、色々試そう。
「お父さん。今さ、ルームはパーティーハウスで開けとるやん」
「ん」
「で、サブ・ドアはダンジョン内で登録したけど、これはダンジョンの外でも開け閉めできる?」
「ちょっと待ってなあ。ああ、出きるな」
「次に、こっちのサブ・ドア、魔境の方は今は開け閉めできる?」
「んー、出きるな。ただし、メインのルームをダンジョン内で開けるときは、開かんな」
「つまり、魔境のサブ・ドアは今まで通り、メインのドアの場所によって開け閉めって事かね?」
「そうやな。今、登録したサブ・ドアは、ダンジョン内と言う条件やからどこでも開け閉め出きるけど、あ、ちょっと待って。………………同じダンジョン内でも別の場所や別の階層でメインのドアを開けたり、よそのダンジョン内で開けたらサブ・ドアは開かんって。開けっ放しはできるようや」
「分かった」
色々縛りがあるが、本当にルームはありがたい。もし、ダンジョンに行くなら魔境のお母さんウルフ達や赤ちゃんウルフ達が心配やったし。
常にルームをパーティーハウスで開けっ放しにしていたら、向こうにも行けるしね。ただ、問題はダンジョン内にいるのに、間違ってパーティーハウスの外に出てしまう事だ。おかしいって思われて、ルームがばれたら元も子もない。特に心配なのは、元気とアレスだ。
うーん、どうしよう。
あ、そうや、元気やアレスが通れないほど細くしたドアにすればよかったい。
よしよし、そうしよう。
『ずるいのですっ』
『そうよっ、私がダンジョン行きましょうって、言ったのよっ』
『わーっはっはっはーっ』
『フム、イイ運動ダ』
わいわいがやがや帰ってきた。仔達もぶーぶー。ノワールはブヒヒン。どうやらイシスとアレスで、ちゅどん、どかんしたみたいね。
『ねえ、お父さん、ボス部屋どれくらいで復活するのです?』
『見て見て』
ビアンカとルージュが父におねだり。
「はいはい。あー、2時間やなあ」
「じゃあ、一回帰ろうかね」
『『そんなーっ』』
「じゃあ、夕御飯無しね」
『仕方ないのです』
『帰りましょう』
現金やなあ。
ホークさんが止めにはいる。まあ、そうだよね。
父はごろにゃんと甘えるコハクとヒスイに、でれでれと口を尖らせてる。
『あら、私がいるから大丈夫よ』
「ルージュ、ホークさんは心配してくれているだけやけん」
確かにこの場合なら、父だけ御用聞きの冒険者さんと帰ってもらうか、待ってもらうかだけど。
実は前々から試してみたいことがあった。それにはどうしても、父の鑑定が必要だった。
私はそっとホークさんに説明して、納得してくれる。一回だけボス部屋に挑んで、試して帰るということになる。
「ファングさん、いいですか? 戦闘はルージュ達がしますので」
「俺は構わないが」
話に付いてこれない御用聞きの冒険者さんには、帰ってもらう。
魔法陣の説明をしてくれた警備の人とお話をする。
「12階に挑みたいのですが」
『一番下でも大丈夫よ』
「はいはい。ダンジョンに入れますか?」
「12階以上なら、制限はありませんよ」
「ありがとうございます」
警備の人にお礼を言って、私達は魔法陣の上に。
「お父さん、ルージュの魔力で最下層までいける?」
「これだけの人数なら余裕持って行けるな」
『一番奥に行くわよ。ウサギ、美味しいんでしょう?』
「そうなるね」
『さ、行くわよ』
私達は魔法陣の上に移動する。
『じゃあ、流すわよ。最下層に行くわ』
ルージュが魔法陣に魔力を流し、景色が変わった。
草原と林、岩場が混ざったようなフィールド。
うわあ、広いなあ。
私達は18階のボス部屋近くのセーフティにいる。
湧水があり、外のような寒さはないけど。中央には焚き火ができるみたい。
で、古墳みたいなのが、ボス部屋の入り口かな?
『さ、コハク、ヒスイ、行くわよ』
「がるうぅ」
『やっつけるー』
「待った待った」
ルンルンで行こうとするルージュ達を止める。
「試したいことあるけん、ちょっと待って」
『ぶー』
「がるー」
『ぶー』
ええい、おんなじ顔して言わんと。
「すぐ済むけん」
さてと。良い感じの出っ張りは。
試したいこと、それは、サブ・ドアだ。
ダンジョン内で登録したらどうなるか試したかった。父に鑑定してもらったが、一度試して、みたいな結果が出たので、今回いいチャンスだと思って。なかなか父をダンジョンに連れ出せない。まだダンジョンで開けたルーム内からサブ・ドアが開かないからだ。ルームのレベルが50にならないとダメだから。なら、ダンジョン内でサブ・ドア登録したなら、ダンジョン外で、開けっ放しにしているルームに繋がるかだ。開けっ放しにしたら、私がドアノブを触らないと時間のリセットが出来ない。それに念じたら、ルームのドアが閉まり、新たに違う場所で開ける。問題点は同時に複数ルームは開かない、必ず1つだけ。だから、開けっ放しにしてもドアを閉めなくては、改めてルームは開かない。
その問題点をどうにか出来ないかなって、前々から思っていた。ちょうど今、ルーティのパーティーハウスでルームを開けっ放しにしているし、カルーラに付けていたサブ・ドアも解除して、空きがある。
あ、あそこにしよ。
私は古墳の壁に目を付ける。これでサブ・ドア付かなければ諦めよう。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア 登録完了しました】
「やったっ、上手く行ったっ」
開けてみると、ちゃんと繋がっている。
「ぶひひん?」
厩舎でノワールが、戸惑っている。
『ユイ、どうしたのです?』
従魔の部屋で寝そべっていたビアンカまで出てきた。アレスは元気とルリ、クリス、ホルスを連れて中庭を走っている。花がダイニングキッチンから飛び出してきて、ぽちゃぽちゃボディでローリング。もふもふ。
「今、ダンジョン内からサブ・ドアば登録出きるか試しているんよ」
『なら、その向こうはダンジョンなのです?』
ぎらり、と光る目。やめて。
ダイニングキッチンから夕御飯の準備をしていた面々も顔を出して驚いている。
『ねえ、ユイ~、早くボス部屋行きましょう~』
「がるうぅ」
『ねえね~』
「はいはい、待ってね~。晃太、ごめんけど、行ってくれん? 試したいことあるんよ」
「ん」
『私も行きたいのですっ』
バトルジャンキーやなあ。
話していると、従魔の部屋からイシス達まで出てきた。
『話ハ聞コエタ、私モ挑ミタイゾ』
「はいはい」
当然アレス達も息巻いてやって来たので、晃太に託す。
「ぶひひっ、ぶひひひーんっ」
「はいはい」
忘れておらんよ。鷹の目の皆さんも付いていってくれた。
「テイマーさん、メンバー呼んできます」
と、ファングさんが気を使ってくれた。
「ドロップ品の回収だけになりますが」
「それくらい手伝いますよ」
ならば、とお願いする。
響く、お馴染みちゅどん、どかん。相変わらず盛況やなあ。
さ、色々試そう。
「お父さん。今さ、ルームはパーティーハウスで開けとるやん」
「ん」
「で、サブ・ドアはダンジョン内で登録したけど、これはダンジョンの外でも開け閉めできる?」
「ちょっと待ってなあ。ああ、出きるな」
「次に、こっちのサブ・ドア、魔境の方は今は開け閉めできる?」
「んー、出きるな。ただし、メインのルームをダンジョン内で開けるときは、開かんな」
「つまり、魔境のサブ・ドアは今まで通り、メインのドアの場所によって開け閉めって事かね?」
「そうやな。今、登録したサブ・ドアは、ダンジョン内と言う条件やからどこでも開け閉め出きるけど、あ、ちょっと待って。………………同じダンジョン内でも別の場所や別の階層でメインのドアを開けたり、よそのダンジョン内で開けたらサブ・ドアは開かんって。開けっ放しはできるようや」
「分かった」
色々縛りがあるが、本当にルームはありがたい。もし、ダンジョンに行くなら魔境のお母さんウルフ達や赤ちゃんウルフ達が心配やったし。
常にルームをパーティーハウスで開けっ放しにしていたら、向こうにも行けるしね。ただ、問題はダンジョン内にいるのに、間違ってパーティーハウスの外に出てしまう事だ。おかしいって思われて、ルームがばれたら元も子もない。特に心配なのは、元気とアレスだ。
うーん、どうしよう。
あ、そうや、元気やアレスが通れないほど細くしたドアにすればよかったい。
よしよし、そうしよう。
『ずるいのですっ』
『そうよっ、私がダンジョン行きましょうって、言ったのよっ』
『わーっはっはっはーっ』
『フム、イイ運動ダ』
わいわいがやがや帰ってきた。仔達もぶーぶー。ノワールはブヒヒン。どうやらイシスとアレスで、ちゅどん、どかんしたみたいね。
『ねえ、お父さん、ボス部屋どれくらいで復活するのです?』
『見て見て』
ビアンカとルージュが父におねだり。
「はいはい。あー、2時間やなあ」
「じゃあ、一回帰ろうかね」
『『そんなーっ』』
「じゃあ、夕御飯無しね」
『仕方ないのです』
『帰りましょう』
現金やなあ。
感想 854
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妹を踏みにじった奴らに、復讐の花束を
楠ノ木雫 妹を傷つけたやつは誰だ。
隣国に嫁いだこの国の王女であり双子の妹でもあるクラリスが2年後に亡き人となって帰ってきた。死因すら伝えられず嫁ぎ先の墓にも入れてもらえずに隣国の使者が連れてきた。
この事実に信じられずにいると、クラリスが帰ってくる半年前に戻っていた。
一体隣国でクラリスの身に何があったのか。
絶対に、もうクラリスのあんな姿を見たくない。堅く決意し使節団の使者として隣国に乗りこむ事になった。
※一話で過激なシーンがあります。
【第1回新エンタメ小説大賞】にエントリー中です。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!