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連載
ルーティ①
「ユイさん、リュウタさんがいるんです。やめましょう」
ホークさんが止めにはいる。まあ、そうだよね。
父はごろにゃんと甘えるコハクとヒスイに、でれでれと口を尖らせてる。
『あら、私がいるから大丈夫よ』
「ルージュ、ホークさんは心配してくれているだけやけん」
確かにこの場合なら、父だけ御用聞きの冒険者さんと帰ってもらうか、待ってもらうかだけど。
実は前々から試してみたいことがあった。それにはどうしても、父の鑑定が必要だった。
私はそっとホークさんに説明して、納得してくれる。一回だけボス部屋に挑んで、試して帰るということになる。
「ファングさん、いいですか? 戦闘はルージュ達がしますので」
「俺は構わないが」
話に付いてこれない御用聞きの冒険者さんには、帰ってもらう。
魔法陣の説明をしてくれた警備の人とお話をする。
「12階に挑みたいのですが」
『一番下でも大丈夫よ』
「はいはい。ダンジョンに入れますか?」
「12階以上なら、制限はありませんよ」
「ありがとうございます」
警備の人にお礼を言って、私達は魔法陣の上に。
「お父さん、ルージュの魔力で最下層までいける?」
「これだけの人数なら余裕持って行けるな」
『一番奥に行くわよ。ウサギ、美味しいんでしょう?』
「そうなるね」
『さ、行くわよ』
私達は魔法陣の上に移動する。
『じゃあ、流すわよ。最下層に行くわ』
ルージュが魔法陣に魔力を流し、景色が変わった。
草原と林、岩場が混ざったようなフィールド。
うわあ、広いなあ。
私達は18階のボス部屋近くのセーフティにいる。
湧水があり、外のような寒さはないけど。中央には焚き火ができるみたい。
で、古墳みたいなのが、ボス部屋の入り口かな?
『さ、コハク、ヒスイ、行くわよ』
「がるうぅ」
『やっつけるー』
「待った待った」
ルンルンで行こうとするルージュ達を止める。
「試したいことあるけん、ちょっと待って」
『ぶー』
「がるー」
『ぶー』
ええい、おんなじ顔して言わんと。
「すぐ済むけん」
さてと。良い感じの出っ張りは。
試したいこと、それは、サブ・ドアだ。
ダンジョン内で登録したらどうなるか試したかった。父に鑑定してもらったが、一度試して、みたいな結果が出たので、今回いいチャンスだと思って。なかなか父をダンジョンに連れ出せない。まだダンジョンで開けたルーム内からサブ・ドアが開かないからだ。ルームのレベルが50にならないとダメだから。なら、ダンジョン内でサブ・ドア登録したなら、ダンジョン外で、開けっ放しにしているルームに繋がるかだ。開けっ放しにしたら、私がドアノブを触らないと時間のリセットが出来ない。それに念じたら、ルームのドアが閉まり、新たに違う場所で開ける。問題点は同時に複数ルームは開かない、必ず1つだけ。だから、開けっ放しにしてもドアを閉めなくては、改めてルームは開かない。
その問題点をどうにか出来ないかなって、前々から思っていた。ちょうど今、ルーティのパーティーハウスでルームを開けっ放しにしているし、カルーラに付けていたサブ・ドアも解除して、空きがある。
あ、あそこにしよ。
私は古墳の壁に目を付ける。これでサブ・ドア付かなければ諦めよう。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア 登録完了しました】
「やったっ、上手く行ったっ」
開けてみると、ちゃんと繋がっている。
「ぶひひん?」
厩舎でノワールが、戸惑っている。
『ユイ、どうしたのです?』
従魔の部屋で寝そべっていたビアンカまで出てきた。アレスは元気とルリ、クリス、ホルスを連れて中庭を走っている。花がダイニングキッチンから飛び出してきて、ぽちゃぽちゃボディでローリング。もふもふ。
「今、ダンジョン内からサブ・ドアば登録出きるか試しているんよ」
『なら、その向こうはダンジョンなのです?』
ぎらり、と光る目。やめて。
ダイニングキッチンから夕御飯の準備をしていた面々も顔を出して驚いている。
『ねえ、ユイ~、早くボス部屋行きましょう~』
「がるうぅ」
『ねえね~』
「はいはい、待ってね~。晃太、ごめんけど、行ってくれん? 試したいことあるんよ」
「ん」
『私も行きたいのですっ』
バトルジャンキーやなあ。
話していると、従魔の部屋からイシス達まで出てきた。
『話ハ聞コエタ、私モ挑ミタイゾ』
「はいはい」
当然アレス達も息巻いてやって来たので、晃太に託す。
「ぶひひっ、ぶひひひーんっ」
「はいはい」
忘れておらんよ。鷹の目の皆さんも付いていってくれた。
「テイマーさん、メンバー呼んできます」
と、ファングさんが気を使ってくれた。
「ドロップ品の回収だけになりますが」
「それくらい手伝いますよ」
ならば、とお願いする。
響く、お馴染みちゅどん、どかん。相変わらず盛況やなあ。
さ、色々試そう。
「お父さん。今さ、ルームはパーティーハウスで開けとるやん」
「ん」
「で、サブ・ドアはダンジョン内で登録したけど、これはダンジョンの外でも開け閉めできる?」
「ちょっと待ってなあ。ああ、出きるな」
「次に、こっちのサブ・ドア、魔境の方は今は開け閉めできる?」
「んー、出きるな。ただし、メインのルームをダンジョン内で開けるときは、開かんな」
「つまり、魔境のサブ・ドアは今まで通り、メインのドアの場所によって開け閉めって事かね?」
「そうやな。今、登録したサブ・ドアは、ダンジョン内と言う条件やからどこでも開け閉め出きるけど、あ、ちょっと待って。………………同じダンジョン内でも別の場所や別の階層でメインのドアを開けたり、よそのダンジョン内で開けたらサブ・ドアは開かんって。開けっ放しはできるようや」
「分かった」
色々縛りがあるが、本当にルームはありがたい。もし、ダンジョンに行くなら魔境のお母さんウルフ達や赤ちゃんウルフ達が心配やったし。
常にルームをパーティーハウスで開けっ放しにしていたら、向こうにも行けるしね。ただ、問題はダンジョン内にいるのに、間違ってパーティーハウスの外に出てしまう事だ。おかしいって思われて、ルームがばれたら元も子もない。特に心配なのは、元気とアレスだ。
うーん、どうしよう。
あ、そうや、元気やアレスが通れないほど細くしたドアにすればよかったい。
よしよし、そうしよう。
『ずるいのですっ』
『そうよっ、私がダンジョン行きましょうって、言ったのよっ』
『わーっはっはっはーっ』
『フム、イイ運動ダ』
わいわいがやがや帰ってきた。仔達もぶーぶー。ノワールはブヒヒン。どうやらイシスとアレスで、ちゅどん、どかんしたみたいね。
『ねえ、お父さん、ボス部屋どれくらいで復活するのです?』
『見て見て』
ビアンカとルージュが父におねだり。
「はいはい。あー、2時間やなあ」
「じゃあ、一回帰ろうかね」
『『そんなーっ』』
「じゃあ、夕御飯無しね」
『仕方ないのです』
『帰りましょう』
現金やなあ。
ホークさんが止めにはいる。まあ、そうだよね。
父はごろにゃんと甘えるコハクとヒスイに、でれでれと口を尖らせてる。
『あら、私がいるから大丈夫よ』
「ルージュ、ホークさんは心配してくれているだけやけん」
確かにこの場合なら、父だけ御用聞きの冒険者さんと帰ってもらうか、待ってもらうかだけど。
実は前々から試してみたいことがあった。それにはどうしても、父の鑑定が必要だった。
私はそっとホークさんに説明して、納得してくれる。一回だけボス部屋に挑んで、試して帰るということになる。
「ファングさん、いいですか? 戦闘はルージュ達がしますので」
「俺は構わないが」
話に付いてこれない御用聞きの冒険者さんには、帰ってもらう。
魔法陣の説明をしてくれた警備の人とお話をする。
「12階に挑みたいのですが」
『一番下でも大丈夫よ』
「はいはい。ダンジョンに入れますか?」
「12階以上なら、制限はありませんよ」
「ありがとうございます」
警備の人にお礼を言って、私達は魔法陣の上に。
「お父さん、ルージュの魔力で最下層までいける?」
「これだけの人数なら余裕持って行けるな」
『一番奥に行くわよ。ウサギ、美味しいんでしょう?』
「そうなるね」
『さ、行くわよ』
私達は魔法陣の上に移動する。
『じゃあ、流すわよ。最下層に行くわ』
ルージュが魔法陣に魔力を流し、景色が変わった。
草原と林、岩場が混ざったようなフィールド。
うわあ、広いなあ。
私達は18階のボス部屋近くのセーフティにいる。
湧水があり、外のような寒さはないけど。中央には焚き火ができるみたい。
で、古墳みたいなのが、ボス部屋の入り口かな?
『さ、コハク、ヒスイ、行くわよ』
「がるうぅ」
『やっつけるー』
「待った待った」
ルンルンで行こうとするルージュ達を止める。
「試したいことあるけん、ちょっと待って」
『ぶー』
「がるー」
『ぶー』
ええい、おんなじ顔して言わんと。
「すぐ済むけん」
さてと。良い感じの出っ張りは。
試したいこと、それは、サブ・ドアだ。
ダンジョン内で登録したらどうなるか試したかった。父に鑑定してもらったが、一度試して、みたいな結果が出たので、今回いいチャンスだと思って。なかなか父をダンジョンに連れ出せない。まだダンジョンで開けたルーム内からサブ・ドアが開かないからだ。ルームのレベルが50にならないとダメだから。なら、ダンジョン内でサブ・ドア登録したなら、ダンジョン外で、開けっ放しにしているルームに繋がるかだ。開けっ放しにしたら、私がドアノブを触らないと時間のリセットが出来ない。それに念じたら、ルームのドアが閉まり、新たに違う場所で開ける。問題点は同時に複数ルームは開かない、必ず1つだけ。だから、開けっ放しにしてもドアを閉めなくては、改めてルームは開かない。
その問題点をどうにか出来ないかなって、前々から思っていた。ちょうど今、ルーティのパーティーハウスでルームを開けっ放しにしているし、カルーラに付けていたサブ・ドアも解除して、空きがある。
あ、あそこにしよ。
私は古墳の壁に目を付ける。これでサブ・ドア付かなければ諦めよう。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア 登録完了しました】
「やったっ、上手く行ったっ」
開けてみると、ちゃんと繋がっている。
「ぶひひん?」
厩舎でノワールが、戸惑っている。
『ユイ、どうしたのです?』
従魔の部屋で寝そべっていたビアンカまで出てきた。アレスは元気とルリ、クリス、ホルスを連れて中庭を走っている。花がダイニングキッチンから飛び出してきて、ぽちゃぽちゃボディでローリング。もふもふ。
「今、ダンジョン内からサブ・ドアば登録出きるか試しているんよ」
『なら、その向こうはダンジョンなのです?』
ぎらり、と光る目。やめて。
ダイニングキッチンから夕御飯の準備をしていた面々も顔を出して驚いている。
『ねえ、ユイ~、早くボス部屋行きましょう~』
「がるうぅ」
『ねえね~』
「はいはい、待ってね~。晃太、ごめんけど、行ってくれん? 試したいことあるんよ」
「ん」
『私も行きたいのですっ』
バトルジャンキーやなあ。
話していると、従魔の部屋からイシス達まで出てきた。
『話ハ聞コエタ、私モ挑ミタイゾ』
「はいはい」
当然アレス達も息巻いてやって来たので、晃太に託す。
「ぶひひっ、ぶひひひーんっ」
「はいはい」
忘れておらんよ。鷹の目の皆さんも付いていってくれた。
「テイマーさん、メンバー呼んできます」
と、ファングさんが気を使ってくれた。
「ドロップ品の回収だけになりますが」
「それくらい手伝いますよ」
ならば、とお願いする。
響く、お馴染みちゅどん、どかん。相変わらず盛況やなあ。
さ、色々試そう。
「お父さん。今さ、ルームはパーティーハウスで開けとるやん」
「ん」
「で、サブ・ドアはダンジョン内で登録したけど、これはダンジョンの外でも開け閉めできる?」
「ちょっと待ってなあ。ああ、出きるな」
「次に、こっちのサブ・ドア、魔境の方は今は開け閉めできる?」
「んー、出きるな。ただし、メインのルームをダンジョン内で開けるときは、開かんな」
「つまり、魔境のサブ・ドアは今まで通り、メインのドアの場所によって開け閉めって事かね?」
「そうやな。今、登録したサブ・ドアは、ダンジョン内と言う条件やからどこでも開け閉め出きるけど、あ、ちょっと待って。………………同じダンジョン内でも別の場所や別の階層でメインのドアを開けたり、よそのダンジョン内で開けたらサブ・ドアは開かんって。開けっ放しはできるようや」
「分かった」
色々縛りがあるが、本当にルームはありがたい。もし、ダンジョンに行くなら魔境のお母さんウルフ達や赤ちゃんウルフ達が心配やったし。
常にルームをパーティーハウスで開けっ放しにしていたら、向こうにも行けるしね。ただ、問題はダンジョン内にいるのに、間違ってパーティーハウスの外に出てしまう事だ。おかしいって思われて、ルームがばれたら元も子もない。特に心配なのは、元気とアレスだ。
うーん、どうしよう。
あ、そうや、元気やアレスが通れないほど細くしたドアにすればよかったい。
よしよし、そうしよう。
『ずるいのですっ』
『そうよっ、私がダンジョン行きましょうって、言ったのよっ』
『わーっはっはっはーっ』
『フム、イイ運動ダ』
わいわいがやがや帰ってきた。仔達もぶーぶー。ノワールはブヒヒン。どうやらイシスとアレスで、ちゅどん、どかんしたみたいね。
『ねえ、お父さん、ボス部屋どれくらいで復活するのです?』
『見て見て』
ビアンカとルージュが父におねだり。
「はいはい。あー、2時間やなあ」
「じゃあ、一回帰ろうかね」
『『そんなーっ』』
「じゃあ、夕御飯無しね」
『仕方ないのです』
『帰りましょう』
現金やなあ。
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