もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

文字の大きさ
472 / 876
連載

王冠山へ⑤

『美味しいのですっ、甘いのと、ちょっとしょっぱいのが美味しいのですっ。おかわりなのです~』
『ガブガブッ、エビが美味しいわっ、魚も貝柱もいいわねっ。あ、私は次エビ多めね』
『ウム、旨イ。感ジノ違ウピザダナ。所望スル』
『バクバクッ、母よっ、我は肉を乗せてくれっ、あ、卵と魚と貝柱と、全部なのだっ。母よ~』
「くうっ、くうっ」
 リクエストが激しいッ。
 仔達も気持ちよく食べてる。アリスもバランスよく母が盛り付けたホットケーキプレートを平らげている。
 せっせと焼いて、とりあえず落ち着いた。
「うちらが食べるから、ごめんけどアレスと元気達がでないように見てくれる? デザート付けるけん」
『分かったのです。私は苺なのです』
『私も苺ね、あ、リンゴも付けてね』
『アイスも付けてなのです』
『ずるいわ、私も』
『『ユイ~』』
 きゅるるん。
『ソレダカラ横ニ広ガルノダ。私ハコレデヤメテオク』
『『キーッ』』
 いやいやイシスさんや、あんたもあんなに食べてたやん。でも、セーブはしているかな。
「はいはい、沢山はダメよ。ちゃんと作るけんね」
『分かったのです』
『ほら、従魔の部屋に入るわよ』
 ルージュがお皿を舐めていたアレスを前肢でベシベシ叩いて移動させる。
「くうっ、くうっ」
 オシリスは何か言いたそうやけど。残念、何ばいいようか分からないが、予測する。
「オシリスもデザート欲しいと?」
「くうっ、くうーっ」
 嬉しそうに羽をバタバタさせる。どうやら当たったみたいや。当たったみたいやけど、風圧ーっ、ひーっ。
「はいはい、落ち着いてね、ちゃんと作るけん待ってね」
「くうっ」
 従魔の部屋に引き上げていく面々を見て、哀愁漂う視線が。
「ぶひひん……………」
 ノワールや、あんた、てんこ盛りのお昼、食べたやん。
『自分もホットケーキ食べてみたいと言っているのです』
『苺もと言っているわ』
「え? ホットケーキとかよかと? 魔法馬、やない、戦車馬(チャリオット・ホース)やけどよかと?」
 馬がホットケーキって、あんまりイメージがないので、私には抵抗感がある。こんな時はホークさんに相談や。
「食べますよ。バターなんかは付けないで油を控えたパンなら」
 なんでもバケットみたいなパンなら大丈夫みたい。食べるけど基本は草食魔物だからね、しょっちゅうってのは避けるそうだ。
 ならば、油をひかずにホットケーキを焼いて、苺とリンゴ、マンゴー、メロンを盛る。冷蔵庫ダンジョンで沢山手にいれておいて良かった。
「はい、ノワール」
「ぶひひんっ」
 うーん、気持ちいい食べっぷり。
 さ、私達も頂きましょう。
 各パーティーでわいわいとホットプレートで焼いている。
 小さめに焼いて、と。同時に添え物を選ぶ。やっぱりベーコンと目玉焼きかな。ホットケーキは2枚、バターをつけて、サラダもたっぷり添えたらおしゃれなカフェメニューみたいや。因みにベーコンは市販の薄いやつと、御贈答用のブロックがある。私はブロックのベーコンを贅沢に1センチ程の厚さにしてみた。晃太はホットケーキ3枚、温泉卵とローストビーフとスモークサーモンとサラダをたっぷり。ローストビーフの付属していたソースをかけている。まあ、豪華や。母はホットケーキ2枚に両面焼きの目玉焼き、焼いた貝柱とエビ、鱈とたっぷりサラダ。
「リーダー、はいっ」
「ありがとうエマ」
 鷹の目の皆さんは、エマちゃんとテオ君がホットケーキ奉行になって焼いてる。わあ、男性陣のプレートがてんこ盛りや。身体が資本だからね。男性陣は大きめのホットケーキ3枚ずつね。ホークさんは目玉焼きにブロックのベーコンとウインナーとサラダ。ホットケーキには市販の四角いチーズを乗せて、マデリーンさんにちょっととろけさせてもらってる。あれ、よかなあ。チュアンさんは温泉卵、スモークサーモン、エビ、サラダ。ホットケーキにチーズをすりおろしている。大根おろすやつね、あれで、冷蔵庫ダンジョンから出たパルミジャーノ・レッジャーノをガリガリしている、〆に胡椒もガリガリ。あ、ホークさんもやってる。マデリーンさんはスモークサーモン、貝柱、たっぷりサラダ。そしてチーズガリガリ。ミゲル君は両面焼きの目玉焼きに、ローストビーフとサラダね。エマちゃんは目玉焼きとベーコンとサラダね。ホットケーキに四角いチーズも乗せてる。テオ君はスモークサーモンにハムとウインナーにサラダだ。
 各パーティーも好きに色々やってる。やっぱりお肉が人気。ただ一人ケルンさんだけは、最初からもりもり生クリームに彩り果物、アイスにジャムにチョコレートソースだよ。ヒェリさんとツヴァイクさん、エドワルドさんはなれているのか通常だよ。好みは人それぞれやね。
「頂きます」
 と、ぱくり。
 うん、ホットケーキの甘さ、ベーコンの塩気がいい感じ。サラダと一緒にぱくり。もともとドレッシングかかってるからね。うーん、小さい頃に食べたホットケーキがレベルアップしてる。食べながらもホットケーキを焼く、ビアンカとルージュ達が待ってるからね。そこそこ焼いているけど、余れば、晃太のアイテムボックスに入れておけばよかし。
 わいわいとホットプレートで新しくホットケーキが焼き上がる。
 ラスチャーニエの果物と生クリームはすべてケルンさんが食べちゃったよ。胸焼けせんとやろうか? ヒェリさんはのんびりお茶を飲み、ツヴァイクさんはコーヒーを飲んでる。で、エドワルドさんがせっせとホットケーキを焼いている。ユリアレーナ最強の冒険者が、ホットケーキ焼いてる。
「エド、目玉焼きは両面焼いてくれ」
「儂はベーコンと腸詰めな、あ、チーズ乗せてくれ」
 エドワルドさん、黙ったまま焼いてる。
「私はジャムを」
「「「まだ食うか?」」」
 スイーツ系ホットケーキのケルンさんに、綺麗に突っ込みが入る。私もちょっと思っだけど。
「リーダーッ、どうぞっ」
「これ、綺麗に焼けたんですっ」
「ありがとう2人とも」
 蒼の麓は見習いのヘルト君とドロテアちゃんがおかわりを焼いている。二人ともフェリクスさんが好きみたいね。フェリクスさんは生ハムとサラダ、ホットケーキを一緒に食べてる。エリアンさんとドーラさんは落ち着いたのか、ホットケーキ1枚に、ブルーベリージャムを付けてゆっくり食べてる。アンドレアスさんはエビと貝柱、サラダで堪能している。焼き終えたヘルト君はローストビーフと温泉卵、ドロテアちゃんは目玉焼きとウインナーとサラダで食べてる。
 金の虎はフリンダさんがせっせと焼いて、リィマさんがアルスさんのお世話だ。アルスさんパクパク食べてる。何枚目やろ? ファングさんとガリストさんはローストビーフとサラダだ。時々アルスさんのお世話ね。
 山風はホットケーキの生地を始めに全部焼いてから、のんびり添え物を選びながら食べてる。すでに2順目。ロッシュさんは目玉焼きと厚切りベーコンと貝柱に胡椒ガリガリ。ラーヴさんはローストビーフと鱈とサラダだ。シュタインさんはスモークサーモンとサラダ、ホットケーキに四角いチーズを乗せて魔法でとろり。便利やなあ。
「こうして、こう」
「あ、頭いいっすっ、俺もするっすっ」
 マアデン君とハジェル君は仲良くホットケーキをハンバーガーみたいにして、サラダとカリカリに焼いたベーコンを挟んでかぶりついてる。あれよかなあ。
 私は次はどうしようかな? 2順目は小さめホットケーキ1枚と生ハムと貝柱とサラダ。小型ホットケーキプレートにした。あんまり食べると、ノワールに乗るとき、ゲップが出そうやし。次の1枚で最後やな。小さめに焼いたホットケーキにバナナと生クリーム、チョコレートソースのてっぱんのやつにした。晃太は再びローストビーフとエビと貝柱だ。母はもう1枚追加しお腹一杯。添え物残らないか心配したけど、綺麗にさばけた。あれだけやいたホットケーキも無事にビアンカとルージュ、アレス、オシリス、仔達が食べてしまった。なんだかんだと果物も足りずに出した。
「姉ちゃん」
「なんね?」
 食器やホットプレートを片付けていると、晃太が花を抱っこしてやってきた。
「苺が全部なくなったばい」
「冷蔵庫ダンジョンの?」
「そう」
 結構確保していたけど。苺は人気なんよね。仔達も大好きやし、ノワールも好きやし。今日のホットケーキパーティーでも苺は大人気やった。日本の苺は甘いからね。皆さん、びっくりしてたよ。追加で出したしね。セレクトショップダリアがあるから、手に入らない訳ではないし。
「仕方なかね」
 花にちゅー、と。
 軽く考えていたけど、それから、毎日、あれがなくなったばい、これがなくなったばいと報告を受ける事になる。
感想 851

あなたにおすすめの小説

「三番以下を取りなさい」と五年言われ続けたので、公開試験で本気を出しました

歩人
ファンタジー
王立魔法学院、入学時首席のリュシエンヌは、婚約者レイナルト公爵令息から五年間「女は三番以下を取れ」と命じられてきた。学院の序列は国家序列の縮図。レイナルトは常に一位に居続けた。婚約披露を控えた十九歳の春、レイナルトが新しい婚約者を連れて告げる。「お前では並び立てぬ。学力も身分も、足りなすぎる」——リュシエンヌは微笑んで、その翌日の年次公開試験で、五年封じてきた本気を出した。国王臨席の場で、史上最高点。魔法局長官が教授陣に命じる。「過去五年間の彼女の実測点と、もし本気で受けていたら出せた推計点を、公表したまえ」。教授陣は震える手で数字を並べた。レイナルトの「首席」は、全て彼女が譲った場所だった。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

夫の不倫相手に「妻の座を譲れ」と言われたので、譲る代わりに全部置いていきます 〜行き先は老舗旅館。追いかけてきても、もう遅いです〜 

なつめ
恋愛
夫の愛人に「妻の座を譲れ」と言い渡された主人公は、怒鳴り返すこともしがみつくこともせず、ただ静かに頷いた。 家のこと、食事のこと、社交のこと、義実家のこと、会社の裏方のこと。 誰も価値を知らなかった“妻の座”の中身を、そっくりそのまま置いて家を出る。 向かった先は、かつて傷ついた自分を受け入れてくれた老舗旅館。 再建に奔走する若旦那とともに働く中で、主人公は初めて「役に立つから愛される」のではなく、「あなた自身がいてほしい」と言われる温かさを知っていく。 一方、主人公を軽んじた元夫の家では、生活も体裁も仕事もじわじわと崩壊を始める。 これは、何も持たずに出ていったはずの女が、自分の人生を取り戻し、最後には新しい恋と居場所を手に入れる再生の物語。

見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです

珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。 その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。 それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。

夫が私にそっくりな下の娘ばかりをかわいがるのですけど!

山科ひさき
恋愛
「子供達をお願い」 そう言い残して、私はこの世を去った。愛する夫が子供達に私の分も愛情を注いでくれると信じていたから、不安はなかった。けれど死後の世界から見ている夫は下の娘ばかりをかわいがり、上の娘をないがしろにしている。許せない。そんな時、私に不思議な声が呼びかけてきて……。

「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」と追放された令嬢——王宮の食器が一枚も焼けなくなった

歩人
ファンタジー
「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」——王宮御用達の食器を焼く伯爵令嬢エルザは、婚約者の第二王子に手の荒れを嗤われて追放された。十二歳から十年間、王宮の全ての食器を手ずから焼いてきた。彼女の食器は特殊な土と焼成技術で魔力を通し、毒に触れると色が変わる。料理の温度も保つ。追放から三ヶ月後、晩餐会で新しい食器を使ったところ、毒が検知されず隣国の大使が倒れた。外交問題に発展する中、第二王子が「食器くらい誰でも焼ける」と窯に立った結果、出来上がったのは歪んだ灰色の皿だった。

元の世界に帰らせていただきます!

にゃみ3
恋愛
淡い夢物語のように、望む全てが叶うとは限らない。 そう分かっていたとしても、私は敵ばかりの世界で妬まれ、嫌われ、疎まれることに、耐えられなかったの。 「ごめんね、バイバイ……」 限界なので、元いた世界に帰らせていただきます。 ・・・ 数話で完結します、ハピエン!

「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした

しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」 十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。 会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。 魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。 ※小説家になろう様にも投稿しています※