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木材確認④
ルームでまったりとお茶をしてから、私達は植えた果物の回収だ。ツヴァイクさんだけルームに残り作業だ。
アレスとオシリスに守られながら、果物収穫。ダンジョンの不思議。こんな寒い中で、季節感無視して立派に実っている。
私はエマちゃんと苺を収穫。仔達が大好きだからね。せっせと収穫。
……………………大丈夫かな?
苺を取りながら、一つずつなくなっていく。
「アレス君や」
『もぐもぐ、なんなのだ?』
食べる姿が元気そっくり。もう。苺は大分アレスが食べてしまった。次は、と。腰腰。
「ミズサワ殿」
リンゴをたくさん入れた籠を抱えたエドワルドさんがやって来た。
「エドワルドさん、ありがとうございます」
手伝ってもらってしまった。ユリアレーナ最強の冒険者なのに。
「構いませんよ」
晃太の所に向かいながら、なんとなくお話。
「ギルドではいつもあのような対応なんですか?」
「対応? ああ、リティアさんですか? まあ、そうですね」
言わんとしているのはわかる。
普通はちゃんと依頼書を持って窓口に並ばないといけないんだけど、私達はそうしてない。
「初めからあんな感じですけど、全部ビアンカとルージュのおかげですよ。ダンジョンに行くと凄い数のドロップ品が出るんです。私にはギルドしか販路がないですから、ほぼ全部ギルドに卸しているんです」
きっかけはパーティーハウスだけどね。
「お肉とかの食料品はある程度は引き取ってますが、それでも大量のドロップ品を卸してます。それであの対応なんだと思いますよ」
だって、毎回結構な枚数の依頼書にサインしているから。それを、あの窓口でやると、並んでいる人に迷惑だし、額が桁外れだしね。蛇の目玉なんて、幾つ卸したことか。
「いつもダンジョン出ると、リティアさんが待ち構えているんです。上層階のドロップ品っていつも不足しているそうで、私達が帰って来るのを待っているんですよ」
そうして、依頼をこなして、社会を回したいんやろうな。
エドワルドさんが少し考える。
「なるほどそうでしたか」
「あ、そうだ。エドワルドさん、さっきのドロップ品の取り分どうされます?」
え? みたいな顔のエドワルドさん。
「取り分? ドロップ品を拾っただけですよ」
「それでも全くない訳にはいかんでしょう?」
「しかし…………」
うーん、と悩むエドワルドさん。本来、来週に冷蔵庫ダンジョンに行く時の取り分はあらかじめ決めてあるんだけど。
「なら、今日の夕食、ツヴァイクに冷えたエールを出してやってください」
「え? それだけでいいんですか?」
「はい、それくらいでいいですよ。俺にもいただけます?」
あら、かわいかいたずら少年みたいな顔をして。エドワルドさんって、首都でお世話になったオスヴァルドさんによくにている。実の兄弟だしね。やけどどちらかと言うと、オスヴァルドさんはがちがちマッチョのがっちり強面。エドワルドさんはやや線の細さを感じる細マッチョさん。こうやって少し笑っただけで、それを如実に感じる。通常は無表情のエドワルドさんは、流石兄弟オスヴァルドさんに似てるって思うけど、こんな風に笑うと、あ、エドワルドさんはエドワルドさんなんやって思う。個性よね。
「そりゃもちろん」
いいのかな、それだけで。
それからもう一度復活したボス部屋に挑む。
アレスが開けて、オシリスが突っ込む事になる。だけど、アレスが開ければ、絶対恐ろしい数になるからアレスも援護に行く。エドワルドさんとホークさん達も参加する事に。すると、中庭で作業していたツヴァイクさんも参戦するためにやって来た。
晃太が希望を聞きながら支援魔法を発動する。
ホークさんは風魔法補助、物理防御力、スピードアップ。マデリーンさんは光・無属性魔法の補助、物理防御力アップ。火は使わないと。葉っぱに燃え移って暴れられたら大変だからね。で、杖をいつもの樫木の杖か、あの白い杖にしようか迷っている。そこに目を着けたのは、元魔法使いのエドワルドさん。
「失礼、そちらの杖を少し見せて貰えませんか?」
「それは……………」
ちらりと私に確認の視線を送るマデリーンさん。エドワルドさんなら、いいかな。どうぞ、と頷く。マデリーンさんがエドワルドさんに渡す。慣れた手付きで杖を持ち直すと、何やら気がついた様子。
「これは、材料はなんですか? 普通のトレントではないですよね」
流石、元魔法使い。
「ちょっと上位の魔物素材です」
樹の魔物の王だとは知らない方がよかよね。
「ちょっと?」
「はい、ちょっとです」
エドワルドさんが疑いの眼差し。杖をそっと返却している。
晃太はエマちゃんとテオ君には物理防御力・攻撃力アップを中心に。
「我々にも支援を?」
「はい。おそらく、ボス、半端ないですよ」
と、晃太が顔を見合わせるエドワルドさんとツヴァイクさんに希望を聞く。
「なら、風魔法の補助を」
「儂は火を」
「はい」
支援発動。それから物理防御力。エドワルドさんにはスピードアップ、ツヴァイクさんには物理攻撃力も追加。
「これが支援ですか」
へー、みたいなお二人。
さ、私もフライパン装備、と。
「ユイさん、何を?」
ホークさんが飛んで来た。
「いや、私もそろそろ」
レベルをね。
「ビアンカさんとルージュさんがいません。控えてください」
なんや、切羽詰まっているように言う。
「アレスがいるし……………」
ボス部屋の扉の前で、へっへっ言ってる。
……………………なんや、不安になってきた。元気の後ろ姿に見えてきた。元気はいつもわんわん吠えて縦横無尽に走り回る。なかなか呼んでも来ないし。私、ほっとかれそう。いつもなら、ビアンカかルージュのどちらか着くか、ルージュが光のリンゴを出してくれる。
けど、今はいない。
「私、セーフティで待ってます」
「お願いします」
アレスとオシリスに守られながら、果物収穫。ダンジョンの不思議。こんな寒い中で、季節感無視して立派に実っている。
私はエマちゃんと苺を収穫。仔達が大好きだからね。せっせと収穫。
……………………大丈夫かな?
苺を取りながら、一つずつなくなっていく。
「アレス君や」
『もぐもぐ、なんなのだ?』
食べる姿が元気そっくり。もう。苺は大分アレスが食べてしまった。次は、と。腰腰。
「ミズサワ殿」
リンゴをたくさん入れた籠を抱えたエドワルドさんがやって来た。
「エドワルドさん、ありがとうございます」
手伝ってもらってしまった。ユリアレーナ最強の冒険者なのに。
「構いませんよ」
晃太の所に向かいながら、なんとなくお話。
「ギルドではいつもあのような対応なんですか?」
「対応? ああ、リティアさんですか? まあ、そうですね」
言わんとしているのはわかる。
普通はちゃんと依頼書を持って窓口に並ばないといけないんだけど、私達はそうしてない。
「初めからあんな感じですけど、全部ビアンカとルージュのおかげですよ。ダンジョンに行くと凄い数のドロップ品が出るんです。私にはギルドしか販路がないですから、ほぼ全部ギルドに卸しているんです」
きっかけはパーティーハウスだけどね。
「お肉とかの食料品はある程度は引き取ってますが、それでも大量のドロップ品を卸してます。それであの対応なんだと思いますよ」
だって、毎回結構な枚数の依頼書にサインしているから。それを、あの窓口でやると、並んでいる人に迷惑だし、額が桁外れだしね。蛇の目玉なんて、幾つ卸したことか。
「いつもダンジョン出ると、リティアさんが待ち構えているんです。上層階のドロップ品っていつも不足しているそうで、私達が帰って来るのを待っているんですよ」
そうして、依頼をこなして、社会を回したいんやろうな。
エドワルドさんが少し考える。
「なるほどそうでしたか」
「あ、そうだ。エドワルドさん、さっきのドロップ品の取り分どうされます?」
え? みたいな顔のエドワルドさん。
「取り分? ドロップ品を拾っただけですよ」
「それでも全くない訳にはいかんでしょう?」
「しかし…………」
うーん、と悩むエドワルドさん。本来、来週に冷蔵庫ダンジョンに行く時の取り分はあらかじめ決めてあるんだけど。
「なら、今日の夕食、ツヴァイクに冷えたエールを出してやってください」
「え? それだけでいいんですか?」
「はい、それくらいでいいですよ。俺にもいただけます?」
あら、かわいかいたずら少年みたいな顔をして。エドワルドさんって、首都でお世話になったオスヴァルドさんによくにている。実の兄弟だしね。やけどどちらかと言うと、オスヴァルドさんはがちがちマッチョのがっちり強面。エドワルドさんはやや線の細さを感じる細マッチョさん。こうやって少し笑っただけで、それを如実に感じる。通常は無表情のエドワルドさんは、流石兄弟オスヴァルドさんに似てるって思うけど、こんな風に笑うと、あ、エドワルドさんはエドワルドさんなんやって思う。個性よね。
「そりゃもちろん」
いいのかな、それだけで。
それからもう一度復活したボス部屋に挑む。
アレスが開けて、オシリスが突っ込む事になる。だけど、アレスが開ければ、絶対恐ろしい数になるからアレスも援護に行く。エドワルドさんとホークさん達も参加する事に。すると、中庭で作業していたツヴァイクさんも参戦するためにやって来た。
晃太が希望を聞きながら支援魔法を発動する。
ホークさんは風魔法補助、物理防御力、スピードアップ。マデリーンさんは光・無属性魔法の補助、物理防御力アップ。火は使わないと。葉っぱに燃え移って暴れられたら大変だからね。で、杖をいつもの樫木の杖か、あの白い杖にしようか迷っている。そこに目を着けたのは、元魔法使いのエドワルドさん。
「失礼、そちらの杖を少し見せて貰えませんか?」
「それは……………」
ちらりと私に確認の視線を送るマデリーンさん。エドワルドさんなら、いいかな。どうぞ、と頷く。マデリーンさんがエドワルドさんに渡す。慣れた手付きで杖を持ち直すと、何やら気がついた様子。
「これは、材料はなんですか? 普通のトレントではないですよね」
流石、元魔法使い。
「ちょっと上位の魔物素材です」
樹の魔物の王だとは知らない方がよかよね。
「ちょっと?」
「はい、ちょっとです」
エドワルドさんが疑いの眼差し。杖をそっと返却している。
晃太はエマちゃんとテオ君には物理防御力・攻撃力アップを中心に。
「我々にも支援を?」
「はい。おそらく、ボス、半端ないですよ」
と、晃太が顔を見合わせるエドワルドさんとツヴァイクさんに希望を聞く。
「なら、風魔法の補助を」
「儂は火を」
「はい」
支援発動。それから物理防御力。エドワルドさんにはスピードアップ、ツヴァイクさんには物理攻撃力も追加。
「これが支援ですか」
へー、みたいなお二人。
さ、私もフライパン装備、と。
「ユイさん、何を?」
ホークさんが飛んで来た。
「いや、私もそろそろ」
レベルをね。
「ビアンカさんとルージュさんがいません。控えてください」
なんや、切羽詰まっているように言う。
「アレスがいるし……………」
ボス部屋の扉の前で、へっへっ言ってる。
……………………なんや、不安になってきた。元気の後ろ姿に見えてきた。元気はいつもわんわん吠えて縦横無尽に走り回る。なかなか呼んでも来ないし。私、ほっとかれそう。いつもなら、ビアンカかルージュのどちらか着くか、ルージュが光のリンゴを出してくれる。
けど、今はいない。
「私、セーフティで待ってます」
「お願いします」
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