勘違いから始まりましたが、最強辺境伯様に溺愛されてます

かほなみり

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第二章 王都

閑話 マダムたちのドレス選びは会話も楽しむのがマナー

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「まあまあ、デコルテが綺麗ね」
「腕も長いわ~」
「凄いわ、引き締まってるからコルセットいらないわね!」
「やっぱりこの肌の色ならこの辺かしら」
「取り入れたい色はないの?」
「そうね、入れたら喜ぶ人間がいるけど……今回はアクセサリーでひとつ入れてあげようかしら」
「背が高いから最近流行りのボリュームのあるプリンセスラインよりもっと細身の型がいいわね」
「仕立てる時はマーメイドラインがいいわ!」
「それはいいわ、絶対似合うわね!」
「あ、ねえこの辺のAラインは?」
「そうね、あまりボリュームが出ないように……ナガセさん、次はこれよ」
「まあああ、このレース素敵ね!」
「それは最近服飾学校を出た子が仕立てているレースなのよ」
「素晴らしい腕前ね」
「そうでしょう? 在学中から目をつけていてうちにスカウトしたのよ」
「私も今度お願いしようかしら!」
「もちろん、いつでも言ってちょうだい。あなたが身に着けてくれたら素晴らしい宣伝効果になるわ」
「うふふ、若くなくて申し訳ないけど」
「あなたは学生の頃からちっとも変わってないわ。ご主人も相変わらずあなたを溺愛しているものね」
「まあやだ、はずかしいわ」
「ふふ、……あら、ナガセさん似合うわね」
「あら素敵ね!」
「大人っぽいかと思ったけれどそんな事ないわね」
「でもちょっと襟ぐり開きすぎじゃない?」
「色っぽくて素敵よ」
「そうなんだけど、送り狼から守りたいのよ」
「なるほど、これでは触らずにはいられなくなるわね」
「これは?」
「いいわね、ナガセさん次はこっちよ」
「……ナガセはヒールに慣れているわね」
「ねえテレーサ、あなたの息子さんはまだ結婚していないの?」
「まだよ。もう好きにさせているから」
「次の王城の舞踏会は息子さんも参加するらしいって御令嬢方の噂よ。お陰でドレスの注文が凄くて嬉しいけれど」
「まあ、そうねぇ。参加はするわよ、ザイラスブルク公がご出席されるから。そうね、ドレス……」
「なあに?」
「ナガセのドレスもお願いしようかしら」
「まあ、舞踏会に出席するの?」
「いいえ、今は決まっていないけれど、可能性はあるわね」
「あなたのギフトで分かるのね」
「ふふ、ギフトを使わなくても分かるわよ」
「任せて、デザイン画が出来たら見せにくるわ!」
「ふふ、よろしくね。楽しみだわ……あら、ナガセそれも素敵ね!」
「色がしっくりこないかしら……回ってみて」
「あら! 背中すごく開いてるわね、ダメよ」
「綺麗な背中ねぇ! やっぱり鍛えているのかしら」
「ねえ、これはどうかしら」
「ふふふっ、これなら肌は見えないわね」
「ナガセ、次はこれにしてね」
「アクセサリーはどうする?」
「今回は私の手持ちで貸そうかと思って。あとは本人がプレゼントしたいでしょうし」
「そうね、そこは殿方にお任せしましょう」
「ナガセはこの国では見かけない顔つきだけれど、お化粧してドレスを着たら見違えるような美人さんになるわよ」
「あ、後ろの釦を留めるの手伝ってあげてね」
「まああ! 素敵!」
「本当ね! 誂えたみたいだわ!」
「色も申し分ないし」
「少しチュールを減らしてもっとボリュームを抑えましょう。裾の表面のレースに刺繍を増やすわ」
「本当に素敵だわ! 綺麗よナガセ!」
「隠すことで余計に色っぽさが増すわね」
「レースの透け感が悩ましいのよね」
「これは男性の視線を独り占めするわよ」
「ふふっ、楽しみねぇ」
「じゃあ早速、持ち帰ってお直しするわ」
「ごめんなさいね、無理をさせてしまって」
「とんでもない! 久し振りに腕が鳴るわ!」
「楽しみにしてるわ」
「ええ! 任せてちょうだい!」
「ナガセ、次はテーブルマナーの練習よ」
「それじゃあナガセさん、また明日! 失礼するわ!」
「ドレスでの所作もチェックするからそれに着替えて、終わったら食堂にきてね」
「……はい」



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