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白い貝殻のボタン
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キャンは、ミルクティ色の三角耳と細く長い尻尾を持つ獣人だ。多分猫獣人。自分でもよく分かっていない。
小さな頃、コーイチやロイド、アミアに自分と同じ耳も尻尾もない事が不思議だった。
いつも外へ出る時は必ず耳を隠し、尻尾は腰に巻き付け上から布で押さえるように更に巻く。こうして毎日、人に見られない様に気を付けながら過ごす。
けれど、耳を隠すと音が拾いにくいし、尻尾を巻き付けると身体のバランスが悪くなってよく転ぶ。木に登ることもままならない。
子供の頃、そのことを不満に思ったキャンがコーイチに文句を言うと、隠さなければならないと言われた。
周りの人間はみんな帽子も取っているし、尻尾を隠す布も巻いていない。キャンと同じ姿をした者は誰もいない。だから隠すのだと。
自分だけが周囲とは違うのだと、幼いキャンはその日やっと理解した。
文字を覚え本が読める様になると、キャンは図書館に行きこっそり獣人の事を調べた。
遠い場所にある獣人の国、シュバルツヴァルド。
色んな獣人が穏やかに暮らしている。
幼いキャンはいつかは行ってみたいと夢を抱き、遠い国に思いを馳せた。
みんな自由に帽子も被らず過ごしているんだろうか。どんな耳を、尻尾を持っているんだろう。
見た目以外何ひとつこの国の人たちと変わらないのに、なぜ自分は隠れなければならないのか。
コーイチもロイドもアミアも、耳があるからと決してキャンのことを笑わない。だったら隠さず過ごしていれば他の人達だって段々見慣れてくるかもしれないのに。
だがその疑問の答えは、成長と共に自然と知ることになる。
視覚、聴覚、嗅覚が優れ、脚力や腕力が人間よりも優れている獣人は一部の者に脅威と感じられていた。
耳や尻尾がある事で人間より下の下等な生き物だと蔑む者もいた。
いつからか、獣人を奴隷にして売り買いをしている国も出始めたと聞いた。
奴隷、という言葉にキャンは震えた。
獣人は最低限の国交を行うだけで決して国から出ない。その理由は決して人に利用されないため。
穏やかに暮らしているだけなのに、何故そんな酷い目に遭うのだろう。
自分の両親もシュバルツヴァルドにいるのだろうか。誰かに捕まって奴隷になったのだろうか。
どうして自分はシュバルツヴァルドから外に出たのだろうか。
人に見られてはいけない、見つかったらどんな目で見られるか分からない。
自然と集まってくる獣人の置かれている境遇にキャンは震え、次第に外に出ることもなくなり年頃の友人も作らず、口数も少なくなっていった。
『いいかい、キャン。この姿は他の誰にも見られちゃいけないよ』
頭を撫でながら溢したコーイチの言葉が、今でも頭の中で繰り返される。
*
「やっぱり! なんて可愛いんだろう!」
大きな姿見の前でアミアが鏡越しにキャンを見て乙女の様に声を上げた。いや、かなり大きな声だが。
キャンの着込んだ姿ではまた背中の痒みがひどくなるからと、半ば強制的にアミアがキャンの服を取り上げワンピースやらブラウスを持ち出し試着が始まった。
キャンは萎縮し断ったが、着るだけだからとアミアの圧に負け渋々袖を通した。
そうして鏡に映る自分を見たキャンはそっと頬を赤らめた。
どう見ても普通の女の子だ。耳以外は。
ピンタックが前身頃にある薄い黄色のワンピース。白い貝殻で出来た釦と少し広めに開いた襟ぐりの白い丸い襟がアクセントになっている。
見頃はゆったりとしているが腰には共布の布が巻かれ、腰の細さが強調されている。
ふんわりと広がるスカートは足首まであり、その下は尻尾が腰に巻かれないまま揺らめいている。
「それだけの長さがあれば尻尾を巻き付けなくても大丈夫だと思うけど」
「でも、無意識に動いちゃうんです。スカートが不自然に動くから……」
「なら尻尾の先にリボンを結んで、腰の辺りで止めようか」
アミアはキャンの腰に水色のリボンを巻いて、その先を尻尾の先に結んだ。これなら尻尾がスカートから覗く心配はない。
「布を巻くよりずっと楽だと思うよ。どう?」
「はい……見た目、おかしくないですか?」
尻尾を動かしてみるとお尻の辺りがふわりと動く。
「風が吹いたと思う」
アミアのざっくりした感想に内心首を傾けつつ、でもお店では常にカウンターの中にいるし、外もこのまま歩いても大丈夫そうだ。
何より、腰の辺りに布がないだけで随分身体が楽に感じた。
(……可愛い服)
自分にこんな可愛い服を着る機会がやって来るとは思わなかった。避けていたのだ。服を買いに行く事も避け、店と市の往復だけの日々。お洒落なんて無縁だと、そう思っていた。
「さ、じゃあ次は私のお願いを聞いてもらおうか」
アミアはキャンの頭に白い生地とレースを重ねた幅広の布を巻いて後ろでリボン結びにしてくれた。耳がちょうど収まり、ミルクティ色の髪がふわふわと揺れる。
アミアはもう一度姿見に映るキャンを見て満足げに頷くと、屋敷の庭へ向かった。
「随分増えましたねぇ」
キャンは庭の一角にある花壇を見て呆れた声を出した。花壇にはミントがびっしりと生えている。
「こいつら、ちょっと目を離した隙にどんどん増えて行ったんだよ」
「ミントは簡単に育てられて手軽なんですけど、庭だとこうして簡単に増えちゃうんです」
「お陰で他のが成長しない」
よく見るとバジルやディルが埋もれている。
「ミントを少し楽しみたい程度なら鉢植えにしてください。地下茎でどんどん増えていっちゃうんです。じゃあ遠慮なく貰って行きますね」
アミアが貸してくれた籠にどんどんミントを放り込む。それでも花壇のミントはそれほど減らない。
「アミアさん、明日また改めて来ていいですか? 明日ある程度収穫して乾燥させましょう」
「いいね、そうしたら時期が終わっても紅茶で楽しめるね」
「紅茶もいいですけど、他の花と混ぜてポプリにしてもいいですよ」
「楽しそうだ! うん、明日ぜひ頼むよ。ロイドが暫く帰ってきてなくてね、暇を持て余しているんだ」
「ロイドさんが?」
「よほど忙しいんだろうな、手紙のひとつもない。まあ、そろそろ戻るだろう」
「……そうなんですか?」
「キャンのアスパラのリゾットを楽しみにしているんだ。早く戻らないと時期を逃すからね」
「ふふっ! ウェイさんからワインを預かってますよ」
「ならば尚更早く帰って来てもらわないと! 私の楽しみを奪うなんて、ロイドと言えど許せないな!」
「ふふっ」
アミアがロイドを叱りつける様を想像してキャンはくすくす笑った。ロイドは本当にアミアに弱いのだ。
アミアがこう言うのだから、きっともうすぐロイドも店に来るのだろう。
そしてあの、口の悪い騎士も。
*
大きな麦わら帽子は没収して、白いつばにワンピースと同じ黄色の細いリボンをあしらった帽子を被せるのは成功したが、あの眼鏡と鞄は取ることが出来なかった。
アミアは身体に不釣り合いな大きさの鞄を背負い、白い帽子を被った大切な女の子の後ろ姿を、門の前で見えなくなるまで見送る。
他の服や靴、帽子を後で届けると言っても決して受け取ろうとしなかったが、体調が悪くなって病院にかからない為にも自衛が必要だと説き、なんとか首を縦に振らせた。誰に似たのか頑固な娘だ。
キャンは自己肯定感が低すぎる。
あんなに美しく性根の真っ直ぐな女の子が自分を着飾ることも誰とも親しくなろうともせず、ひっそりと一人で暮らしている。
いつまでも男物のシャツだけ着て顔を隠す様に大きな眼鏡を掛けている。市で店主と最低限の会話を交わすだけの日々。
日差しが眩しいから、などと言い訳をしているがそんなことはない。ただ、あの珍しい瞳の色を隠しているだけなのだ。
「目立ちたくない」
年頃になりお洒落もしたいだろうとドレスを仕立てようと声をかけた時にキャンはそう答えた。
その頑な声音に、獣人であることを隠そうとする必死さを感じ、アミアは何も言えなかった。
その頃、巷では彼の国の横暴が囁かれ獣人を売買しているという話まで聞こえて来た。キャンもその話を聞いたのだろう。
当時、コーイチはキャンを隠すことに必死だった。あの子を辛い目に遭わせたくないと守り隠していた。だがそれは、キャンの元来持っている、明るく好奇心旺盛な溌剌さを奪ってしまった。
「コーイチ、あんたは大きな間違いをしたんだよ」
あの子にだって恋をしてほしい。
大切な誰かを見つけ、そしてあの子を心から愛する人と出会って欲しい。親のような自分達だけではなく。
またあの大切な女の子に似合いそうな服を選ぼう、とアミアは前向きな思考に切り替えて淋しさを振り切ると、ゆっくりと屋敷へ戻って行った。
小さな頃、コーイチやロイド、アミアに自分と同じ耳も尻尾もない事が不思議だった。
いつも外へ出る時は必ず耳を隠し、尻尾は腰に巻き付け上から布で押さえるように更に巻く。こうして毎日、人に見られない様に気を付けながら過ごす。
けれど、耳を隠すと音が拾いにくいし、尻尾を巻き付けると身体のバランスが悪くなってよく転ぶ。木に登ることもままならない。
子供の頃、そのことを不満に思ったキャンがコーイチに文句を言うと、隠さなければならないと言われた。
周りの人間はみんな帽子も取っているし、尻尾を隠す布も巻いていない。キャンと同じ姿をした者は誰もいない。だから隠すのだと。
自分だけが周囲とは違うのだと、幼いキャンはその日やっと理解した。
文字を覚え本が読める様になると、キャンは図書館に行きこっそり獣人の事を調べた。
遠い場所にある獣人の国、シュバルツヴァルド。
色んな獣人が穏やかに暮らしている。
幼いキャンはいつかは行ってみたいと夢を抱き、遠い国に思いを馳せた。
みんな自由に帽子も被らず過ごしているんだろうか。どんな耳を、尻尾を持っているんだろう。
見た目以外何ひとつこの国の人たちと変わらないのに、なぜ自分は隠れなければならないのか。
コーイチもロイドもアミアも、耳があるからと決してキャンのことを笑わない。だったら隠さず過ごしていれば他の人達だって段々見慣れてくるかもしれないのに。
だがその疑問の答えは、成長と共に自然と知ることになる。
視覚、聴覚、嗅覚が優れ、脚力や腕力が人間よりも優れている獣人は一部の者に脅威と感じられていた。
耳や尻尾がある事で人間より下の下等な生き物だと蔑む者もいた。
いつからか、獣人を奴隷にして売り買いをしている国も出始めたと聞いた。
奴隷、という言葉にキャンは震えた。
獣人は最低限の国交を行うだけで決して国から出ない。その理由は決して人に利用されないため。
穏やかに暮らしているだけなのに、何故そんな酷い目に遭うのだろう。
自分の両親もシュバルツヴァルドにいるのだろうか。誰かに捕まって奴隷になったのだろうか。
どうして自分はシュバルツヴァルドから外に出たのだろうか。
人に見られてはいけない、見つかったらどんな目で見られるか分からない。
自然と集まってくる獣人の置かれている境遇にキャンは震え、次第に外に出ることもなくなり年頃の友人も作らず、口数も少なくなっていった。
『いいかい、キャン。この姿は他の誰にも見られちゃいけないよ』
頭を撫でながら溢したコーイチの言葉が、今でも頭の中で繰り返される。
*
「やっぱり! なんて可愛いんだろう!」
大きな姿見の前でアミアが鏡越しにキャンを見て乙女の様に声を上げた。いや、かなり大きな声だが。
キャンの着込んだ姿ではまた背中の痒みがひどくなるからと、半ば強制的にアミアがキャンの服を取り上げワンピースやらブラウスを持ち出し試着が始まった。
キャンは萎縮し断ったが、着るだけだからとアミアの圧に負け渋々袖を通した。
そうして鏡に映る自分を見たキャンはそっと頬を赤らめた。
どう見ても普通の女の子だ。耳以外は。
ピンタックが前身頃にある薄い黄色のワンピース。白い貝殻で出来た釦と少し広めに開いた襟ぐりの白い丸い襟がアクセントになっている。
見頃はゆったりとしているが腰には共布の布が巻かれ、腰の細さが強調されている。
ふんわりと広がるスカートは足首まであり、その下は尻尾が腰に巻かれないまま揺らめいている。
「それだけの長さがあれば尻尾を巻き付けなくても大丈夫だと思うけど」
「でも、無意識に動いちゃうんです。スカートが不自然に動くから……」
「なら尻尾の先にリボンを結んで、腰の辺りで止めようか」
アミアはキャンの腰に水色のリボンを巻いて、その先を尻尾の先に結んだ。これなら尻尾がスカートから覗く心配はない。
「布を巻くよりずっと楽だと思うよ。どう?」
「はい……見た目、おかしくないですか?」
尻尾を動かしてみるとお尻の辺りがふわりと動く。
「風が吹いたと思う」
アミアのざっくりした感想に内心首を傾けつつ、でもお店では常にカウンターの中にいるし、外もこのまま歩いても大丈夫そうだ。
何より、腰の辺りに布がないだけで随分身体が楽に感じた。
(……可愛い服)
自分にこんな可愛い服を着る機会がやって来るとは思わなかった。避けていたのだ。服を買いに行く事も避け、店と市の往復だけの日々。お洒落なんて無縁だと、そう思っていた。
「さ、じゃあ次は私のお願いを聞いてもらおうか」
アミアはキャンの頭に白い生地とレースを重ねた幅広の布を巻いて後ろでリボン結びにしてくれた。耳がちょうど収まり、ミルクティ色の髪がふわふわと揺れる。
アミアはもう一度姿見に映るキャンを見て満足げに頷くと、屋敷の庭へ向かった。
「随分増えましたねぇ」
キャンは庭の一角にある花壇を見て呆れた声を出した。花壇にはミントがびっしりと生えている。
「こいつら、ちょっと目を離した隙にどんどん増えて行ったんだよ」
「ミントは簡単に育てられて手軽なんですけど、庭だとこうして簡単に増えちゃうんです」
「お陰で他のが成長しない」
よく見るとバジルやディルが埋もれている。
「ミントを少し楽しみたい程度なら鉢植えにしてください。地下茎でどんどん増えていっちゃうんです。じゃあ遠慮なく貰って行きますね」
アミアが貸してくれた籠にどんどんミントを放り込む。それでも花壇のミントはそれほど減らない。
「アミアさん、明日また改めて来ていいですか? 明日ある程度収穫して乾燥させましょう」
「いいね、そうしたら時期が終わっても紅茶で楽しめるね」
「紅茶もいいですけど、他の花と混ぜてポプリにしてもいいですよ」
「楽しそうだ! うん、明日ぜひ頼むよ。ロイドが暫く帰ってきてなくてね、暇を持て余しているんだ」
「ロイドさんが?」
「よほど忙しいんだろうな、手紙のひとつもない。まあ、そろそろ戻るだろう」
「……そうなんですか?」
「キャンのアスパラのリゾットを楽しみにしているんだ。早く戻らないと時期を逃すからね」
「ふふっ! ウェイさんからワインを預かってますよ」
「ならば尚更早く帰って来てもらわないと! 私の楽しみを奪うなんて、ロイドと言えど許せないな!」
「ふふっ」
アミアがロイドを叱りつける様を想像してキャンはくすくす笑った。ロイドは本当にアミアに弱いのだ。
アミアがこう言うのだから、きっともうすぐロイドも店に来るのだろう。
そしてあの、口の悪い騎士も。
*
大きな麦わら帽子は没収して、白いつばにワンピースと同じ黄色の細いリボンをあしらった帽子を被せるのは成功したが、あの眼鏡と鞄は取ることが出来なかった。
アミアは身体に不釣り合いな大きさの鞄を背負い、白い帽子を被った大切な女の子の後ろ姿を、門の前で見えなくなるまで見送る。
他の服や靴、帽子を後で届けると言っても決して受け取ろうとしなかったが、体調が悪くなって病院にかからない為にも自衛が必要だと説き、なんとか首を縦に振らせた。誰に似たのか頑固な娘だ。
キャンは自己肯定感が低すぎる。
あんなに美しく性根の真っ直ぐな女の子が自分を着飾ることも誰とも親しくなろうともせず、ひっそりと一人で暮らしている。
いつまでも男物のシャツだけ着て顔を隠す様に大きな眼鏡を掛けている。市で店主と最低限の会話を交わすだけの日々。
日差しが眩しいから、などと言い訳をしているがそんなことはない。ただ、あの珍しい瞳の色を隠しているだけなのだ。
「目立ちたくない」
年頃になりお洒落もしたいだろうとドレスを仕立てようと声をかけた時にキャンはそう答えた。
その頑な声音に、獣人であることを隠そうとする必死さを感じ、アミアは何も言えなかった。
その頃、巷では彼の国の横暴が囁かれ獣人を売買しているという話まで聞こえて来た。キャンもその話を聞いたのだろう。
当時、コーイチはキャンを隠すことに必死だった。あの子を辛い目に遭わせたくないと守り隠していた。だがそれは、キャンの元来持っている、明るく好奇心旺盛な溌剌さを奪ってしまった。
「コーイチ、あんたは大きな間違いをしたんだよ」
あの子にだって恋をしてほしい。
大切な誰かを見つけ、そしてあの子を心から愛する人と出会って欲しい。親のような自分達だけではなく。
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