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4話 速水さんとデート?
《15》
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ドキドキしながらメールチェックするけど、速水さんからのメールはなかった。
とりあえず、昨夜のお詫びと、昨夜の事を覚えていないので、速水さんと別れるまでの事を教えて欲しいという内容のメールを書き、送信した。
すぐにメールが返ってくるかと思ったけど、一限の講義が終わっても、二限の講義が終わっても速水さんからの返信はなかった。
メールが失礼だったんだろうか、それとも、返信しづらい事を聞いてしまったんだろうか。
そう言えば、速水さんにバームクーヘンとハンカチを渡した時、受け取れないと言われた気がする。
でも、私はバームクーヘンとハンカチを持ち帰っていなかった。速水さんに受け取れないと言われたのは夢の中の出来事だったんだろうか。
他にも夢の中で速水さんに厳しい事を言われた気がするけど、それが昨夜の出来事だったのか、ただの夢だったのか、わからない。
「いくちゃん、どうしようー!」
昼休み大学の学食で、いくちゃんに泣きついた。
「美樹、落ち着きなって」
「だって速水さんからメールの返信がないんだよ。私、昨夜、やらかしたかも」
「まだお昼だよ。きっと忙しいんだよ。明日までには連絡くれるんじゃないの? ところで美樹、速水さんとワインを飲んだってどういう事?」
いくちゃんが嬉しそうに聞いてくる。
試写会に行って、その後、イタリアンレストランで夕食を食べる所までを話した。
「それってデートじゃん」
いくちゃんがにやける。
「もしかして速水さん、美樹に気があったりして?」
「それはない。速水さんは私が将来有望な作家だからかまってくれただけだから」
覚えている限りの速水さんとの会話を思い出すと、速水さんは小説を書く私にだけ興味を持ってくれているようだった。
聞かれた事も『今日のドキ』の事ばかりだったし。
速水さんは私個人には興味がなさそうだった。
「そうかな。興味のない相手だったら、試写会に行って、ご飯まで一緒に食べるとは思わないけどな」
「きっと速水さんもお腹がすいてたんだよ。とにかく、ワインを飲んだ後の記憶がなくて困っているの!」
「美樹って酔うと隠し事が出来なくなる所があるからな」
「えっ、そうなの!」
「推し活の事、話してたりして」
「えー!」
頬杖をついたいくちゃんがクスクスと笑う。
とりあえず、昨夜のお詫びと、昨夜の事を覚えていないので、速水さんと別れるまでの事を教えて欲しいという内容のメールを書き、送信した。
すぐにメールが返ってくるかと思ったけど、一限の講義が終わっても、二限の講義が終わっても速水さんからの返信はなかった。
メールが失礼だったんだろうか、それとも、返信しづらい事を聞いてしまったんだろうか。
そう言えば、速水さんにバームクーヘンとハンカチを渡した時、受け取れないと言われた気がする。
でも、私はバームクーヘンとハンカチを持ち帰っていなかった。速水さんに受け取れないと言われたのは夢の中の出来事だったんだろうか。
他にも夢の中で速水さんに厳しい事を言われた気がするけど、それが昨夜の出来事だったのか、ただの夢だったのか、わからない。
「いくちゃん、どうしようー!」
昼休み大学の学食で、いくちゃんに泣きついた。
「美樹、落ち着きなって」
「だって速水さんからメールの返信がないんだよ。私、昨夜、やらかしたかも」
「まだお昼だよ。きっと忙しいんだよ。明日までには連絡くれるんじゃないの? ところで美樹、速水さんとワインを飲んだってどういう事?」
いくちゃんが嬉しそうに聞いてくる。
試写会に行って、その後、イタリアンレストランで夕食を食べる所までを話した。
「それってデートじゃん」
いくちゃんがにやける。
「もしかして速水さん、美樹に気があったりして?」
「それはない。速水さんは私が将来有望な作家だからかまってくれただけだから」
覚えている限りの速水さんとの会話を思い出すと、速水さんは小説を書く私にだけ興味を持ってくれているようだった。
聞かれた事も『今日のドキ』の事ばかりだったし。
速水さんは私個人には興味がなさそうだった。
「そうかな。興味のない相手だったら、試写会に行って、ご飯まで一緒に食べるとは思わないけどな」
「きっと速水さんもお腹がすいてたんだよ。とにかく、ワインを飲んだ後の記憶がなくて困っているの!」
「美樹って酔うと隠し事が出来なくなる所があるからな」
「えっ、そうなの!」
「推し活の事、話してたりして」
「えー!」
頬杖をついたいくちゃんがクスクスと笑う。
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