雨宮課長に甘えたい

コハラ

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拓海さんの気持ち

《12》

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「奈々ちゃん、こんな所に黒子があるんだ」

そう言って拓海さんが左の太腿の付け根にキスをする。拓海さんの柔らかな唇を感じて、くすぐったい。

「拓海さん、くすぐったい」

クスクス笑うと、拓海さんが悪戯するように黒子の周辺をキスしたり、舐めたり、吸ったりをし始める。それはくすぐったさから気持ち良さに変わって、下腹部の奥を濡らす。

「あんっ、拓海さんっ。そんな所に、本当に、黒子あるんですか?」
「あるよ。可愛い黒子がね」

拓海さんが笑い、また黒子にキスをして、それから私の両太腿を掴んで開かせると、足の間に拓海さんが顔を埋める。

「あっ、拓海さん、そんな所、舐めちゃダメ」
「ダメは『して』だから」

拓海さんのしっとりとした舌が敏感な部分を舐め始める。

腰がぴくんっとして浮く。

太腿を閉じたいけど、拓海さんがしっかり私の太腿を掴んでいて放してくれない。それに物凄く恥ずかしい。あんな場所に拓海さんの顔があるなんて。

会社で顔を合わせていた、あの雨宮課長が私の下半身を舐めていると思ったらますます羞恥心にかられて、子宮の奥がじーんと熱くなってくる。

「奈々ちゃん、すごい。溢れてる」

拓海さんの長い指が私の濡れている場所に入る。一本だけじゃなく、二本も。上下に拓海さんの指が動いて、ぐちゅぐちゅという水音がして恥ずかしい。それに気持ちいいから困る。どんどん気持ち良くなってきて、腰が動き続ける。声も我慢できない。自分でもびっくりする程、大きな声になる。

拓海さんに私の声を聞かれていると思うと、やっぱり恥ずかしい。でも、声が止まらない。

「あんっ、もう、ダメ。拓海さんが欲しい」
「わかった」

拓海さんが上になり、拓海さんは私を気遣いながら、少しずつ中に入って来た。久しぶりで痛いかと思ったけど、全然痛くない。十分過ぎる程、私の中は潤っていて、そうなっているのは丁寧に拓海さんが解きほぐしてくれたから。

こんなに丁寧な愛撫、初めてだった。
私の体を傷めないように扱ってくれる拓海さんからは愛情が滲み出ている。

一番奥まで拓海さんが入った瞬間は胸が熱くなった。
心だけじゃなく、体も一つになった事が嬉しい。

拓海さん、好きって気持ちが沢山溢れて来て、涙が浮かんだ。

「奈々ちゃん、痛かった?」

私の涙を見つけると、拓海さんが心配そうに眉を顰める。

「ううん。拓海さんと一つになれて嬉しくて。なんか感動して」

拓海さんがぎゅっと抱きしめてくれる。

「俺も今、感動している。奈々ちゃんが好きで堪らない」

同じ気持ちでいてくれる事が嬉しくて、また涙が溢れる。

拓海さんの全てが愛しい。愛しくて堪らない。
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