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プロローグ 何でこんな目に遭うんだ?
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ん? んん? ・・・・・・ッ! 冷たっ⁉︎
頭から氷水を被った様な冷たさに驚き、手を着いて身体を起こした途端、ザバァンッ⁉︎ と言った水飛沫の音と共に胸の奥から込み上げて来るのも感じ、反射的に口塞いだ瞬間だった。
「うっ……うええええええぇぇぇっ⁉︎」
その場に大量の水を吐いてしまった。
「ゲホッ、ゲホッ⁉︎ ……ウェホッ⁉︎」
一体何なんだよぉ!
状況が理解出来ない彼は四つん這いの状態のまま、辺り見渡す。
森? それ川の畔。本当に異世界に来たんだ。
そう、彼は転生者。神によって連れて来られた者なのだ。何故このような状況になっているのかというと……。
「大変申し訳ありませんでしたぁああああああっ⁉︎」
目の前にいるワンピースの女性が土下座をして謝っているのに対して、隣にいる着物着た女性がその人を睨んでいるのだ。
え? 何? これどういう状況なの? てか、ここ何処?
土下座をしている女性も気になりながらも、真っ白な空間を見渡す。
「ほれ、彼奴が困惑しておるじゃろう。さっさと説明せい!」
「あ、はい! 分かりましたぁ!」
彼女はそう言うと、立ち上がり俺の元へと近付いて来た。
何でこの人、今にも泣きそうな顔をしているんだ?
「えっとぉ。佐藤 海莉さんでしたよね?」
「あ、はい。そうです」
「アナタは死にました」
「……はぁ?」
いきなり何を言っているんだ。この人は?
怪訝そうな顔で、そうことを思っていると着物姿の女性が彼女の頭を思いっきり殴った。
「いっっったぁああああああああああああっ⁉︎」
「馬鹿者! 経緯の説明なしに、そんなことを言ったって理解が追い付く訳がなかろう!」
「いやだって! この人は転生系のラノベを愛読しているから、大丈夫かなぁ? って思って……」
「大丈夫な訳がないじゃろう! ほらみぃ、呆けておるではないか!」
俺が、死んだ? 20歳なる前の日に? 来年の成人式も友人と楽しもうって、約束もしていたのに?
頭の中で、記憶や考えがぐるぐると回っている最中、着物を着た女性が俺の頬に手を添えた。
「信じられない気持ちは分かるが、今は妾達の話を聞いて貰えぬか?」
「ッ⁉︎」
着物を着た人の言葉に反応して我に返った。
「お、お願いします!」
「妾の名は……様々な名があるから、 サクラ と呼んで貰おうか。お主の世界の神の1人じゃ。
で、そこで正座をしているのが、お主が死ぬ原因になった創造の女神(笑)の エイリィン じゃ」
「(笑)って何ですかぁ⁉︎ (笑)って!」
創造……ん? ちょっと待てよ。
「創世の神じゃなくて、創造の神?」
「ああ。此奴の場合は、製造や工作。などの創作を司る女神なんじゃ。故に、様々なところで崇められておる。
それなのに此奴は、お気に入りの花瓶を過ちで下界に落としてしまい、お主の頭に当てて死なせてしまったんじゃ」
「え? 俺の死因は花瓶が頭に当たったこと?」
「そうじゃ。此奴のうっかり落としたって言葉が抜けておるがのぉ」
何てこった。そんな死にかた有りかよぉ……。
「あの、ゴメンね。花瓶をテーブルの隅っこに退かして拭いてたら、肘にぶつかっちゃって、アナタの世界に繋がっていた穴に落ちちゃったのよ」
そんな偶然って、あんのか?
「どうせまた妾達の世界の様子を覗き見てたんじゃろう。そんで、閉じ忘れたままテーブルを……」
「あ~あっ! 聞こえないいいいいいっ⁉︎」
耳を塞いで言う姿に、俺達は引いていた。
「とにかく! お詫びとして、剣と魔法の世界でお望みの能力。いわゆるチート付きで転生させます! だから許して下さい! この通りですっ‼︎」
また土下座をして、許しを乞うエイリィン。
何度も土下座するなんて、女神としてのプライドがないのか? っていうか、そんなことよりも気になることがある。
「元の世界の戻ることは、出来ないんですか?」
「現状、色々な理由があって無理です」
そっちの責任なのに。しかもニコニコしながら言うから、何かムカつく。
「まぁまぁ、お前さんが欲しいと思う能力を好きなだけ貰えるのだから、許してやろうではないか?」
「う~ん」
欲しいと思う能力を好きなだけ貰える。かぁ……。
「え? 私そんなことまで言っ、ムグッ⁉︎」
サクラさんはエイリィンの口を塞ぐと、顔を近付けた。
「そう話したのよなぁ?」
「ッ⁉︎」
コクコクコクッ⁉︎
涙目で頷いているぞ。大丈夫か?
「なら、此奴の望みを叶えてやれ。無論、妾が危険と思うものは却下と言うからのぉ……分かったかのぉ?」
「「あ、はい」」
こうして、女神様2人の女神様と話し合った結果。2職のジョブを手に入れられるようにすること。
便利なアイテムボックスを付けてくれること。経験値などを多く獲得できるようにすること。鑑定する能力を得ることが決まった。
「それで、ジョブの1つ目は何にしますか? 結構レアなものまで選べるようにしているので、遠慮せずに言って下さい」
「う~ん……」
エイリィンさんからジョブのカタログを受け取ったので、それに目を通している。
戦士に騎士。それに魔術師に弓術士に僧侶……うわっ⁉︎ やっぱ勇者とかもあるのか! しかも魔王とかにもなれるのかよ。でも、この2つは厄介そうだからやりたくないなぁ。うぅ~ん…………あっ⁉︎ これなんかいいんじゃないか!
「とりあえず、前からペットとかを飼ってみたかったので、テイマーをお願いします」
そう、生前では父親が犬アレルギーで母が猫のアレルギー体質だったので、ペットを飼いたくても飼えなかった。
だから、テイマーになれば今度こそ憧れていたペットを飼うという夢を叶えられる筈だ。
「じゃあそれが、ファーストジョブってことにして……セカンドジョブの方は、何に致しますか?」
「錬金術師の方で」
「えっ? 錬金術師ですか?」
「はい。ポーションとかを作れば生活の足しになると思うので」
「う~ん……合理的と言えば合理的です。私はてっきり冒険をするのかと思っていたので……」
「冒険もするつもりですよ」
「テイマーがメインの錬金術師で?」
「はい。それが何か問題でも?」
そう言ったら、何故かエイリィンは頭を抱えてしまった。
「まぁまぁエイリィン。そっちの世界で冒険をする錬金術師は、過去おったじゃろう」
「まぁそうですけどぉ……戦闘向きじゃないので、下手したら早々に死んでしまいますよ」
「そこはほら、テイマーじゃからテイムした魔物が戦ってくれる筈じゃし、何よりも、妾から役に立つ武器とスキルを渡すからのぉ」
役に立つ武器とスキル?
「……そうですか。それでしたら、私からも便利なものと錬金術師に見合ったスキルと道具を追加で渡します」
「追加って、まさか?」
「サクラさんが考えているような危険なものは、何一つ入っておりません。むしろ普通の方には扱えないものなので、ご安心下さい」
「……そうか。妾と同じか」
2人共何を言っているんだ?
「他には何か欲しいものはないか?」
「あ、えぇっとぉ~……特にはないです」
そう言ったら、2人はお互いの顔を見つめて頷いた。
「ならば向こうの世界に送っても、よさそうじゃな」
「そうですね。向こうの世界に行ったら、すぐにステータスオープンと唱えて下さい。
そうすれば色々なものが見れたり、操作出来ますので」
「分かりました」
「身体の方は……あっ! 都合のいい身体がありました。その身体に入れておきますね。それでは、よい異世界ライフを!」
「都合のいい身体って……ちょっと待て! それはダm……」
サクラ様が止めようとしている中、視界が光に包まれて見えなくなってしまった。
そして、現在はこんな状況に陥っている。
てか寒いっ!早く水から出ないとっ‼︎
歩いて岸にたどり着いた途端、余りの寒気に二の腕を手で擦ってしまう。
「何でこんな……ん?」
何で、服がヒラヒラしているんだ? てか、これスカートじゃねぇ?
「いや、まさか……そんなことはないよな?」
振り返って、川を鏡代わりに自分の顔を見つめてみたら、黒髪でブラウンの瞳の女性の顔が、俺の目に映ったのだった。
頭から氷水を被った様な冷たさに驚き、手を着いて身体を起こした途端、ザバァンッ⁉︎ と言った水飛沫の音と共に胸の奥から込み上げて来るのも感じ、反射的に口塞いだ瞬間だった。
「うっ……うええええええぇぇぇっ⁉︎」
その場に大量の水を吐いてしまった。
「ゲホッ、ゲホッ⁉︎ ……ウェホッ⁉︎」
一体何なんだよぉ!
状況が理解出来ない彼は四つん這いの状態のまま、辺り見渡す。
森? それ川の畔。本当に異世界に来たんだ。
そう、彼は転生者。神によって連れて来られた者なのだ。何故このような状況になっているのかというと……。
「大変申し訳ありませんでしたぁああああああっ⁉︎」
目の前にいるワンピースの女性が土下座をして謝っているのに対して、隣にいる着物着た女性がその人を睨んでいるのだ。
え? 何? これどういう状況なの? てか、ここ何処?
土下座をしている女性も気になりながらも、真っ白な空間を見渡す。
「ほれ、彼奴が困惑しておるじゃろう。さっさと説明せい!」
「あ、はい! 分かりましたぁ!」
彼女はそう言うと、立ち上がり俺の元へと近付いて来た。
何でこの人、今にも泣きそうな顔をしているんだ?
「えっとぉ。佐藤 海莉さんでしたよね?」
「あ、はい。そうです」
「アナタは死にました」
「……はぁ?」
いきなり何を言っているんだ。この人は?
怪訝そうな顔で、そうことを思っていると着物姿の女性が彼女の頭を思いっきり殴った。
「いっっったぁああああああああああああっ⁉︎」
「馬鹿者! 経緯の説明なしに、そんなことを言ったって理解が追い付く訳がなかろう!」
「いやだって! この人は転生系のラノベを愛読しているから、大丈夫かなぁ? って思って……」
「大丈夫な訳がないじゃろう! ほらみぃ、呆けておるではないか!」
俺が、死んだ? 20歳なる前の日に? 来年の成人式も友人と楽しもうって、約束もしていたのに?
頭の中で、記憶や考えがぐるぐると回っている最中、着物を着た女性が俺の頬に手を添えた。
「信じられない気持ちは分かるが、今は妾達の話を聞いて貰えぬか?」
「ッ⁉︎」
着物を着た人の言葉に反応して我に返った。
「お、お願いします!」
「妾の名は……様々な名があるから、 サクラ と呼んで貰おうか。お主の世界の神の1人じゃ。
で、そこで正座をしているのが、お主が死ぬ原因になった創造の女神(笑)の エイリィン じゃ」
「(笑)って何ですかぁ⁉︎ (笑)って!」
創造……ん? ちょっと待てよ。
「創世の神じゃなくて、創造の神?」
「ああ。此奴の場合は、製造や工作。などの創作を司る女神なんじゃ。故に、様々なところで崇められておる。
それなのに此奴は、お気に入りの花瓶を過ちで下界に落としてしまい、お主の頭に当てて死なせてしまったんじゃ」
「え? 俺の死因は花瓶が頭に当たったこと?」
「そうじゃ。此奴のうっかり落としたって言葉が抜けておるがのぉ」
何てこった。そんな死にかた有りかよぉ……。
「あの、ゴメンね。花瓶をテーブルの隅っこに退かして拭いてたら、肘にぶつかっちゃって、アナタの世界に繋がっていた穴に落ちちゃったのよ」
そんな偶然って、あんのか?
「どうせまた妾達の世界の様子を覗き見てたんじゃろう。そんで、閉じ忘れたままテーブルを……」
「あ~あっ! 聞こえないいいいいいっ⁉︎」
耳を塞いで言う姿に、俺達は引いていた。
「とにかく! お詫びとして、剣と魔法の世界でお望みの能力。いわゆるチート付きで転生させます! だから許して下さい! この通りですっ‼︎」
また土下座をして、許しを乞うエイリィン。
何度も土下座するなんて、女神としてのプライドがないのか? っていうか、そんなことよりも気になることがある。
「元の世界の戻ることは、出来ないんですか?」
「現状、色々な理由があって無理です」
そっちの責任なのに。しかもニコニコしながら言うから、何かムカつく。
「まぁまぁ、お前さんが欲しいと思う能力を好きなだけ貰えるのだから、許してやろうではないか?」
「う~ん」
欲しいと思う能力を好きなだけ貰える。かぁ……。
「え? 私そんなことまで言っ、ムグッ⁉︎」
サクラさんはエイリィンの口を塞ぐと、顔を近付けた。
「そう話したのよなぁ?」
「ッ⁉︎」
コクコクコクッ⁉︎
涙目で頷いているぞ。大丈夫か?
「なら、此奴の望みを叶えてやれ。無論、妾が危険と思うものは却下と言うからのぉ……分かったかのぉ?」
「「あ、はい」」
こうして、女神様2人の女神様と話し合った結果。2職のジョブを手に入れられるようにすること。
便利なアイテムボックスを付けてくれること。経験値などを多く獲得できるようにすること。鑑定する能力を得ることが決まった。
「それで、ジョブの1つ目は何にしますか? 結構レアなものまで選べるようにしているので、遠慮せずに言って下さい」
「う~ん……」
エイリィンさんからジョブのカタログを受け取ったので、それに目を通している。
戦士に騎士。それに魔術師に弓術士に僧侶……うわっ⁉︎ やっぱ勇者とかもあるのか! しかも魔王とかにもなれるのかよ。でも、この2つは厄介そうだからやりたくないなぁ。うぅ~ん…………あっ⁉︎ これなんかいいんじゃないか!
「とりあえず、前からペットとかを飼ってみたかったので、テイマーをお願いします」
そう、生前では父親が犬アレルギーで母が猫のアレルギー体質だったので、ペットを飼いたくても飼えなかった。
だから、テイマーになれば今度こそ憧れていたペットを飼うという夢を叶えられる筈だ。
「じゃあそれが、ファーストジョブってことにして……セカンドジョブの方は、何に致しますか?」
「錬金術師の方で」
「えっ? 錬金術師ですか?」
「はい。ポーションとかを作れば生活の足しになると思うので」
「う~ん……合理的と言えば合理的です。私はてっきり冒険をするのかと思っていたので……」
「冒険もするつもりですよ」
「テイマーがメインの錬金術師で?」
「はい。それが何か問題でも?」
そう言ったら、何故かエイリィンは頭を抱えてしまった。
「まぁまぁエイリィン。そっちの世界で冒険をする錬金術師は、過去おったじゃろう」
「まぁそうですけどぉ……戦闘向きじゃないので、下手したら早々に死んでしまいますよ」
「そこはほら、テイマーじゃからテイムした魔物が戦ってくれる筈じゃし、何よりも、妾から役に立つ武器とスキルを渡すからのぉ」
役に立つ武器とスキル?
「……そうですか。それでしたら、私からも便利なものと錬金術師に見合ったスキルと道具を追加で渡します」
「追加って、まさか?」
「サクラさんが考えているような危険なものは、何一つ入っておりません。むしろ普通の方には扱えないものなので、ご安心下さい」
「……そうか。妾と同じか」
2人共何を言っているんだ?
「他には何か欲しいものはないか?」
「あ、えぇっとぉ~……特にはないです」
そう言ったら、2人はお互いの顔を見つめて頷いた。
「ならば向こうの世界に送っても、よさそうじゃな」
「そうですね。向こうの世界に行ったら、すぐにステータスオープンと唱えて下さい。
そうすれば色々なものが見れたり、操作出来ますので」
「分かりました」
「身体の方は……あっ! 都合のいい身体がありました。その身体に入れておきますね。それでは、よい異世界ライフを!」
「都合のいい身体って……ちょっと待て! それはダm……」
サクラ様が止めようとしている中、視界が光に包まれて見えなくなってしまった。
そして、現在はこんな状況に陥っている。
てか寒いっ!早く水から出ないとっ‼︎
歩いて岸にたどり着いた途端、余りの寒気に二の腕を手で擦ってしまう。
「何でこんな……ん?」
何で、服がヒラヒラしているんだ? てか、これスカートじゃねぇ?
「いや、まさか……そんなことはないよな?」
振り返って、川を鏡代わりに自分の顔を見つめてみたら、黒髪でブラウンの瞳の女性の顔が、俺の目に映ったのだった。
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