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そして錬金術ギルドにも……あれ?
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そんなこんなで、馬車に揺られること数分で錬金術ギルドに着いた。
錬金術ギルドの外装は冒険者ギルドに似ているが、煙突の数が明らかに錬金術ギルドの方が多い。
「冒険者ギルドと違った雰囲気ですね」
「錬金術ギルドでは錬金術を教えたり、アトリエを利用して貰うのが目的なので、錬金釜用のコンロ分、煙突があるんですよ」
「つまり、あの煙突の下に、アトリエがあるってことですか?」
へぇ~、そうなのかぁ。
「そういうことです。そんなことよりも、登録しに行きましょうか」
「あ、はい!」
今だに眠っているルルを抱っこし、バルグさんの後を追う様にして馬車を降りて錬金術ギルドへと入って行く。
「うっ⁉︎」
中に入った途端、薬品の臭さに鼻を摘みたくなるが、ルルを抱っこしているせいで出来ない。
「ッ⁉︎ キャンッ⁉︎ キャンッ⁉︎」
寝ていたルルも、余りの薬品の臭さで起きてしまった。
「ここは薬品臭いですが、もう少し先に行けば臭いも気にならないですよ」
「本当にそうなのか?」
「ええ、私がアナタに嘘を吐いたことがありますか?」
ないけどさ、会ってまだ2日の間柄だぞ!
そう言いたいんだが、ここはバルグさんのこと信じて付いて行く。
「キューン……キューン……」
ルルも臭いがキツいのか、俺の方を仕切りに見つめながら鳴き声を上げる。
「ルル、バルグさんを信じてもう少し我慢しようか」
「キャンッ!」
分かった! と言う様な返事をした後、黙ったまま付いて来る。
ホント、ルルは言うことを聞いてくれるいい子だよなぁ。
そんなことを思いながらバルグさんの後を追う。
「……お?」
何だ? 薬臭さが急になくなったぞ!
「キャンッ⁉︎」
ルルも急に薬臭さがしなくなったこと感じたのか、驚いた表情で俺を見つめる。
「どうして薬臭くないんだ?」
「それはですね。嫌な臭いを取ってくれる花を置いているからですよ」
「嫌な臭いを取ってくれる花ですか?」
冒険者ギルドと違って、受付のテーブルに等間隔に青白い花が咲いているラプターが飾られている。
もしかして、あの花が薬臭さを取っているのか?
気になったので鑑定目を使って見てみる。
ーーーーーーーーーー
名前 吸臭のセリ
説明
花の弁の部分で臭いを吸収する効果がある花。季節問わず2週間で花が咲く。
消臭効果が強いので、臭いと思う場所に置くと便利な花。
育て方は日の当たる場所に、1日に1回ほど水を与えるだけ十分である。
ーーーーーーーーーー
便利な花があるなぁ。
「あの花は人気があるので、種を私の商会でも取り扱っているんですよ」
「と言うことは、売れ筋商品の1つってことか?」
「仰る通りです」
まぁ簡単に育てられる植物で気になる臭いも除去してくれるのなら、誰でも買いたがるよな。
そんなことを思っていたら、職員と思わしき女性が俺達の元にやって来た。
「ようこそバルグ様! 今日はどういったものをお買い求めですか?」
「今日は買い物に来たのではありませんよ」
「そうなのですか?」
職員……いや、受付けにいたから、受付嬢って言って方が正しいか。その人は意外そうな顔をしてバルグさんを見ていた。
バルグさんのことを知っているってことは、よくここに顔を出しているのか?
「ギルドマスターと話しをしたいので、合わせて貰えないですか?」
「ギルドマスターをですかぁ……少々お待ち下さい」
受付嬢はそう言うと、近く階段を登って行ってしまった。
2階にギルドマスターがいるのか。
「キャンッ! キャンッ!」
ルルが俺と遊びたそうにしているので、しゃがんで床に下ろしてから身体を撫でてあげる。
「可愛いヤツめぇ! そんなに遊びたいのか?」
「キャンッ! キャンッ!」
すっごく嬉しそうに身を捩って喜んでいる姿にキュンッと来てしまい、撫で撫でが増倍してしまった。
「ルル可愛い!」
あっ! でもルルは、生後3ヶ月だから遊び盛りだよなぁ。お金に余裕が出来たら、ボールを買って遊んであげなきゃだよな。
「あらまぁ。可愛いフェンリルちゃんね」
「……ん?」
階段の方に顔を向けると、そこには先程の受付嬢と眼鏡を掛けた女性が降りて来ていた。
ヘ、ヘソ出し! しかもダイナマイトボディーだとぉ⁉︎ 流石異世界、服がエロエロだぁ‼︎
しかし興奮する反面、その人の巨乳に敗北感を懐いたのは言うまでもない。
「お久しぶりです。サニー様」
「友人なんだから、そう言わなくてもいいんじゃないかしら?」
「今回は仕事で来ているので、こういった口調で話しているんです。それよりも、本題に入ってもよろしいでしょうか?」
バルグさんの言葉を受けたサニーと言う人は、俺とバルグさんを交互に見つめる。
「今回は訳がありそうね……いいわ。私の部屋で話しましょう」
「お心遣い、感謝致します。カイリさん、私達に付いて来て下さい」
「あ、はい! 行こうルル」
「キャンッ!」
バルグさん達の後を追う様にして2階へと上がり、ギルトマスター専用と立て札がある部屋の中へと入る。
「私の仕事部屋にようこそ。そこに座ってちょうだい」
「お気遣い、ありがとうございます」
「失礼致します」
俺とバルグさんは隣同士に座り、サニーさんと言う人は反対側のソファーに座った。
「遅くなったけど自己紹介をするわね。私はここ、錬金術ギルドでギルドマスターを務めている サニー・リベラ よ。見ての通り、エルフ族なの。よろしくね」
「俺の名前はカイリです。こっちは、従魔のルルです」
「キャンッ!」
よろしくね! と言いたそうな鳴き声を出すルル。
「よろしくね。ところで、わざわざ私を指名したってことは、この子絡みで何かあったのかしら?」
「はい、お察しの通りです。話せば長くなりますがぁ……」
バルグさんは俺と会った経緯から、俺が作ったポーションのことまで話した。
「……なるほど。俄かに信じられない話だわ」
「まぁ、そうでしょうね」
え? バルグさん、もしかして信じて貰えないのを前提に話していたんですか?
「でも、アナタが嘘を吐いていないのは明確に分かるわ。精霊達がそう言ってるもの」
「精霊達?」
言っているってことは近くにいるってことだよな。なのに何処にも見当たらないんだが?
「……カイリさん、何を探しているの?」
「精霊達って言うので、何処にいるのかなぁ? って思ったんで」
「精霊は精霊目か精霊使いの職業に就かない限り、自分から姿を見せて貰えないわよ」
「あ、そうなんですか」
精霊を見てみたかったけど、見れないのなら仕方ないよなぁ。
「それはともかく、このポーションをどうやって作ったのか見てみたいのよ。何なら教えて欲しいぐらいだわ」
あ、サニーさんの目が輝いている。
「ポーションを作るだけなら、構わないけどぉ……」
「ホント? なら、アトリエの方に行きましょう!」
そう言うと、俺の腕を引っ張って来た。
「アトリエに行かなくても、素材は持ってるから行かなくても大丈夫!」
あ、でも水だけ必要だよな。
「何を言ってるの? 錬金窯がなければ、錬金術が使えないじゃない」
「錬金……術?」
あれ? 錬成術じゃないのか?
「……ん? アナタ、錬金術師なのよね?」
「はい、そうだけど。錬成術の間違いじゃないんですか?」
「れんせい術ぅ? そんなスキル聞いたことがないわ」
「えっ?」
錬成術がないの? じゃあこの人は、どうやってポーションを作っているんだ?
「……えっ?」
向こうも同じことを思っているのか、疑問だらけって感じで俺のことを見つめて来る。
「カイリさん。アトリエに行かなくても、ポーションが作れるんですよね?」
「あ、はい!」
「それなら、ここでポーションを1つ作ってみて下さい」
あ、なるほど! その手があったか! バルグさん頭いいっ‼︎
「分かりました! 水が必要なので、水を持って来て下さい!」
「……分かったわ」
サニーさんは、信じられない。と言いたそうな顔でコップに水を入れてテーブルに置いてくれた。そしてその隣に、アイテムボックスから取り出した薬草を置いて手をかざす。
「錬成!」
そう言った瞬間、光が水と薬草を包み込み、治る頃にはテーブルの上にポーションが入った瓶と空のコップが隣同士に置かれていた。
「どうですかぁっ‼︎ これで信じてくれるでしょ?」
しかし、肝心のサニーさんがポカーンとした顔で固まっていた。
……あれ? もしかして、失敗しちゃったのか?
サニーが再起するまで、オロオロとしていたカイリであった。
錬金術ギルドの外装は冒険者ギルドに似ているが、煙突の数が明らかに錬金術ギルドの方が多い。
「冒険者ギルドと違った雰囲気ですね」
「錬金術ギルドでは錬金術を教えたり、アトリエを利用して貰うのが目的なので、錬金釜用のコンロ分、煙突があるんですよ」
「つまり、あの煙突の下に、アトリエがあるってことですか?」
へぇ~、そうなのかぁ。
「そういうことです。そんなことよりも、登録しに行きましょうか」
「あ、はい!」
今だに眠っているルルを抱っこし、バルグさんの後を追う様にして馬車を降りて錬金術ギルドへと入って行く。
「うっ⁉︎」
中に入った途端、薬品の臭さに鼻を摘みたくなるが、ルルを抱っこしているせいで出来ない。
「ッ⁉︎ キャンッ⁉︎ キャンッ⁉︎」
寝ていたルルも、余りの薬品の臭さで起きてしまった。
「ここは薬品臭いですが、もう少し先に行けば臭いも気にならないですよ」
「本当にそうなのか?」
「ええ、私がアナタに嘘を吐いたことがありますか?」
ないけどさ、会ってまだ2日の間柄だぞ!
そう言いたいんだが、ここはバルグさんのこと信じて付いて行く。
「キューン……キューン……」
ルルも臭いがキツいのか、俺の方を仕切りに見つめながら鳴き声を上げる。
「ルル、バルグさんを信じてもう少し我慢しようか」
「キャンッ!」
分かった! と言う様な返事をした後、黙ったまま付いて来る。
ホント、ルルは言うことを聞いてくれるいい子だよなぁ。
そんなことを思いながらバルグさんの後を追う。
「……お?」
何だ? 薬臭さが急になくなったぞ!
「キャンッ⁉︎」
ルルも急に薬臭さがしなくなったこと感じたのか、驚いた表情で俺を見つめる。
「どうして薬臭くないんだ?」
「それはですね。嫌な臭いを取ってくれる花を置いているからですよ」
「嫌な臭いを取ってくれる花ですか?」
冒険者ギルドと違って、受付のテーブルに等間隔に青白い花が咲いているラプターが飾られている。
もしかして、あの花が薬臭さを取っているのか?
気になったので鑑定目を使って見てみる。
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名前 吸臭のセリ
説明
花の弁の部分で臭いを吸収する効果がある花。季節問わず2週間で花が咲く。
消臭効果が強いので、臭いと思う場所に置くと便利な花。
育て方は日の当たる場所に、1日に1回ほど水を与えるだけ十分である。
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便利な花があるなぁ。
「あの花は人気があるので、種を私の商会でも取り扱っているんですよ」
「と言うことは、売れ筋商品の1つってことか?」
「仰る通りです」
まぁ簡単に育てられる植物で気になる臭いも除去してくれるのなら、誰でも買いたがるよな。
そんなことを思っていたら、職員と思わしき女性が俺達の元にやって来た。
「ようこそバルグ様! 今日はどういったものをお買い求めですか?」
「今日は買い物に来たのではありませんよ」
「そうなのですか?」
職員……いや、受付けにいたから、受付嬢って言って方が正しいか。その人は意外そうな顔をしてバルグさんを見ていた。
バルグさんのことを知っているってことは、よくここに顔を出しているのか?
「ギルドマスターと話しをしたいので、合わせて貰えないですか?」
「ギルドマスターをですかぁ……少々お待ち下さい」
受付嬢はそう言うと、近く階段を登って行ってしまった。
2階にギルドマスターがいるのか。
「キャンッ! キャンッ!」
ルルが俺と遊びたそうにしているので、しゃがんで床に下ろしてから身体を撫でてあげる。
「可愛いヤツめぇ! そんなに遊びたいのか?」
「キャンッ! キャンッ!」
すっごく嬉しそうに身を捩って喜んでいる姿にキュンッと来てしまい、撫で撫でが増倍してしまった。
「ルル可愛い!」
あっ! でもルルは、生後3ヶ月だから遊び盛りだよなぁ。お金に余裕が出来たら、ボールを買って遊んであげなきゃだよな。
「あらまぁ。可愛いフェンリルちゃんね」
「……ん?」
階段の方に顔を向けると、そこには先程の受付嬢と眼鏡を掛けた女性が降りて来ていた。
ヘ、ヘソ出し! しかもダイナマイトボディーだとぉ⁉︎ 流石異世界、服がエロエロだぁ‼︎
しかし興奮する反面、その人の巨乳に敗北感を懐いたのは言うまでもない。
「お久しぶりです。サニー様」
「友人なんだから、そう言わなくてもいいんじゃないかしら?」
「今回は仕事で来ているので、こういった口調で話しているんです。それよりも、本題に入ってもよろしいでしょうか?」
バルグさんの言葉を受けたサニーと言う人は、俺とバルグさんを交互に見つめる。
「今回は訳がありそうね……いいわ。私の部屋で話しましょう」
「お心遣い、感謝致します。カイリさん、私達に付いて来て下さい」
「あ、はい! 行こうルル」
「キャンッ!」
バルグさん達の後を追う様にして2階へと上がり、ギルトマスター専用と立て札がある部屋の中へと入る。
「私の仕事部屋にようこそ。そこに座ってちょうだい」
「お気遣い、ありがとうございます」
「失礼致します」
俺とバルグさんは隣同士に座り、サニーさんと言う人は反対側のソファーに座った。
「遅くなったけど自己紹介をするわね。私はここ、錬金術ギルドでギルドマスターを務めている サニー・リベラ よ。見ての通り、エルフ族なの。よろしくね」
「俺の名前はカイリです。こっちは、従魔のルルです」
「キャンッ!」
よろしくね! と言いたそうな鳴き声を出すルル。
「よろしくね。ところで、わざわざ私を指名したってことは、この子絡みで何かあったのかしら?」
「はい、お察しの通りです。話せば長くなりますがぁ……」
バルグさんは俺と会った経緯から、俺が作ったポーションのことまで話した。
「……なるほど。俄かに信じられない話だわ」
「まぁ、そうでしょうね」
え? バルグさん、もしかして信じて貰えないのを前提に話していたんですか?
「でも、アナタが嘘を吐いていないのは明確に分かるわ。精霊達がそう言ってるもの」
「精霊達?」
言っているってことは近くにいるってことだよな。なのに何処にも見当たらないんだが?
「……カイリさん、何を探しているの?」
「精霊達って言うので、何処にいるのかなぁ? って思ったんで」
「精霊は精霊目か精霊使いの職業に就かない限り、自分から姿を見せて貰えないわよ」
「あ、そうなんですか」
精霊を見てみたかったけど、見れないのなら仕方ないよなぁ。
「それはともかく、このポーションをどうやって作ったのか見てみたいのよ。何なら教えて欲しいぐらいだわ」
あ、サニーさんの目が輝いている。
「ポーションを作るだけなら、構わないけどぉ……」
「ホント? なら、アトリエの方に行きましょう!」
そう言うと、俺の腕を引っ張って来た。
「アトリエに行かなくても、素材は持ってるから行かなくても大丈夫!」
あ、でも水だけ必要だよな。
「何を言ってるの? 錬金窯がなければ、錬金術が使えないじゃない」
「錬金……術?」
あれ? 錬成術じゃないのか?
「……ん? アナタ、錬金術師なのよね?」
「はい、そうだけど。錬成術の間違いじゃないんですか?」
「れんせい術ぅ? そんなスキル聞いたことがないわ」
「えっ?」
錬成術がないの? じゃあこの人は、どうやってポーションを作っているんだ?
「……えっ?」
向こうも同じことを思っているのか、疑問だらけって感じで俺のことを見つめて来る。
「カイリさん。アトリエに行かなくても、ポーションが作れるんですよね?」
「あ、はい!」
「それなら、ここでポーションを1つ作ってみて下さい」
あ、なるほど! その手があったか! バルグさん頭いいっ‼︎
「分かりました! 水が必要なので、水を持って来て下さい!」
「……分かったわ」
サニーさんは、信じられない。と言いたそうな顔でコップに水を入れてテーブルに置いてくれた。そしてその隣に、アイテムボックスから取り出した薬草を置いて手をかざす。
「錬成!」
そう言った瞬間、光が水と薬草を包み込み、治る頃にはテーブルの上にポーションが入った瓶と空のコップが隣同士に置かれていた。
「どうですかぁっ‼︎ これで信じてくれるでしょ?」
しかし、肝心のサニーさんがポカーンとした顔で固まっていた。
……あれ? もしかして、失敗しちゃったのか?
サニーが再起するまで、オロオロとしていたカイリであった。
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