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ファニーちゃんの眠れない夜
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ファーの名前はファニー! ダンジョンでカイリと出会って従魔契約した妖精だよ!
その主人……って言うかパートナーのカイリがね、エルフのお姉さんから届いたお手紙を読んで驚いているの。
「ハァ~……何かもうこれを読んで金額を考えると混乱して来た。……みんな、もう寝ようか」
『カイリとねんねぇ~!』
そう言って足元へ行くルルを、カイリは嬉しそうな顔で抱き上げてベッドへ潜り込んだ。
『おやすみ、主人』
プル太郎もベットの上に飛び乗ると、カイリの顔の側へ近付いた。
『みんなカイリのことが好きなんだねぇ~。私も寝よぉ~っと』
ファニーはそう言って宙に浮きながら目を閉じたのだが、中々寝付けずにいた。
……眠れないよぉ~。
身体を起こしてベッド方に顔を向けて見ると、カイリ達が寝息を立てていた。
『ハァ~……』
ファニーは深いため息を吐きながら窓の側へと行くと、縁に座り月を見つめる。
みんな、ファーがいなくなって心配してるかなぁ?
そう思いながら、今日の出来事ごとを思い出していた。
『ファニー! こっちのお仕事終わったよ!』
『ファーもちょうど終わったところ!』
妖精国では基本的に人っぽい仕事はほとんどない。ファニーはその数少ない仕事の1つ、妖精の食料になる蜜が出る花の水やりをちょうど終えたところだ。
道具をせっせと片付けると、友達の元へと飛んで行く。
『今日は何処に行く?』
『川に行って水遊びをしよう!』
『それこの間やったじゃん!』
『じゃあ……北の方の森で鬼ごっこ!』
『それじゃあ……お城に見学しに行こう!』
この間お城に行って色んなものを見させて貰えたし、まだ見せて貰ってないところがあるから、その場所を見に行こう!
そんなことを思っていたのだが、友人の1人であるマリューが首を横に振った。
『ダメみたい』
『どうして?』
『妖精女王様が今は忙しいから、お城の見学はダメって言ってた』
温厚で優しい妖精女王様のところに行けないのは、ちょっと残念。
そんなことを思っていたら、もう1人の友人アビーが思い付いたような顔になる。
『そうだ! 遺跡を見に行こうよ!』
『遺跡⁉︎』
『お城の近くにあるあの遺跡?』
妖精国の西側にはいつの時代に作られたものなのか分からない遺跡があり、現在は妖精国と親しいエルフ族と共に調査をしているのだ。
『あそこって、入っちゃいけない場所でしょ?』
『遺跡の中までは入らないよ! ちょっと外見を見るだけだからさ!』
『でもぉ……』
『みんな、危ないから近づいちゃいけないって言ってるし……』
マリューとファニーがそう言うが、アビーは自信満々に答える。
『大丈夫! 私この間1人でその遺跡に向かったよ!』
『えっ⁉︎』
『ホントぉ⁉︎』
『うん! 外の案内は出来るから、行こうよ!』
『……アビーがそう言うんならぁ~』
『ちょっとだけ行ってみようかな?』
『きっまりぃ~~~っ!⁉︎ それじゃあ私に付いて来てね!』
ウキウキ気分でいるアビーの後をファニー達は不安そうな顔で付いて行く。しかしこれが過ちだとは、このとき彼女達は思いもしていなかったのだ。
『ジャ~~~ンッ‼︎ ここが遺跡の入り口だよ!』
アビーはそう言いながら遺跡の入り口を指さした。
『あ……うん。入り口ね』
マリューが「見れば分かる」と言いたそうな顔をさせていて、ファニーの方は興味深々だった。
『凄い作りだねぇ~!』
遺跡はドーム状になっていて、屋根を支える為なのか柱が等間隔に建っていた。そして遺跡の至る所に絵や読めない文字がところ狭しと彫られていた。
『この彫刻は何だろう?』
『絵本で見た猫っぽいね』
『こんな縞々っぽかったけ?』
『縞々な猫さんがいるって、聞いたことがあるの!』
縞々な猫さんがいる……。ちょっとファーには考えられないよぉ。
『あっちに面白いのがあるから付いて来て!』
『あっ⁉︎ 待ってよ、アビー!』
『私達を置いてかないでよぉ~!』
アビーの後を追い掛けて行くと、柱と白いレンガ円状に組まれた場所へと連れて来られた。
『えっとぉ~……ここは?』
『よく分かんない』
『分かんないのに連れて来たの?』
『うん……真ん中に置いてる石版に、面白いのが描かれてるよ』
『『面白いの?』』
興味を持ったファニーとマリューは、その石版の元へと飛んで行く。
『……これ何?』
『右側に彫られてるのは私達妖精だよね?』
石版の中央に絵が彫られていて、右側にはファニー達に似ている妖精。その隣には人いて手を繋いでるのだけれども、顔の部分が欠けていた。
『うん! でこっちの頭が欠けてる人がエルフだって!』
『『エルフ?』』
『これ……本当にそう見えるの?』
エルフはファー達妖精のことを精霊の1つとして敬って来た。敬意を感謝を込めて接してるエルフ達が、友達のような関係を築いているとは思えないんだよねぇ~。
『昔と今じゃ関係が違かったんじゃないかなぁ?』
『本当にそうかなぁ?』
『エルフがそう言うのなら、そうに決まってるじゃん』
にわかに信じられないけど、昔のことはどうでもいいや。
『あっちの方も見てみよう!』
『うん!』
『あっ⁉︎ 待ってぇ! …って、ん?』
先に行った2人を追い掛けようとしたファニーだったが、円状に建っている柱の1つに目が止まる。
今、光ったような気がする。
ファニーはその光った柱の元へ行くと、調べるよう柱の周りを飛ぶ。
『……あっ⁉︎ ここに何かある!』
人の目ではちょっと見えづらいかもしれないが、柱の隙間に穴が空いた個所があり、そこには何かがあった。
『暗くてよく見えないなぁ~……』
そう思いながら柱に触れた瞬間だった。突然柱が光出し、他の柱も後に続くように光り出した!
『えっ⁉︎ 何? 一体何なのっ?』
ファニーが戸惑っている中、地面に文字が浮かび上がった。
ここにいたらマズイかも‼︎
危機を感じたファニーは円状の柱から外へと出ようとしたが、結界でも張っているのか出られなかった!
『どうして⁉︎ 何で出れないのぉっ⁉︎』
『ファニーッ⁉︎』
先に飛んで行ったアビー達が異変に気付いたようで、ファニーの元に戻って来た。
『ちょっ、何これ⁉︎ ファニー、一体何したの?』
『ファーにも分からないよぉ! 早くここから出してぇっ‼︎』
『出してって……あれ? 入れない? 結界が張られてるの?』
『ええっ⁉︎ それじゃあどうやってファニーを助けるのっ⁉︎』
アビー達は慌てた様子で結界をバンバン叩くが、びくともしない。そんな中、地面に描かれてる文字の光が強まって来た。
『助けて! 2人共助けて‼︎』
ファニーは叫ぶようにしてアビー達にそう言のだが、今度はファニーの身体が光り輝き出したのだ。
えっ⁉︎ 身体が……。ファーどうなっちゃうの?
ファニー自分の身体を見て混乱していると、今度は指先から消えて行く。
『えっ⁉︎ ええっ‼︎⁉︎』
身体が消えてってる⁉︎
『ファニーッ⁉︎』
『ファニーッ⁉︎ 消えちゃダメェ!⁉︎』
『ふ、ふた……』
言葉の途中で、2人の姿が真っ暗になってしまった。そして再び目が覚めた時、目の前に女性と可愛い犬(※ルル)がいたのだった。
あの時、ルルがフェンリルだと思わなかったなぁ~。
そんなことを思いながら、カイリの側で眠っているルルを見つめる。
でも転移されたおかげで外の世界のことを少し知れたし、何よりもカイリ達といると楽しいから悪いことばかりじゃないよね。
『助けてくれた恩人達の為に、ファー頑張るっ!』
ファニーはそう言うとカイリの顔の近くへと飛んで行く。
『あの時助けてくれてありがとう。それとおやすみ、カイリ』
頬にキスをすると、再び宙に浮かび眠り始めたファニーであった。
その主人……って言うかパートナーのカイリがね、エルフのお姉さんから届いたお手紙を読んで驚いているの。
「ハァ~……何かもうこれを読んで金額を考えると混乱して来た。……みんな、もう寝ようか」
『カイリとねんねぇ~!』
そう言って足元へ行くルルを、カイリは嬉しそうな顔で抱き上げてベッドへ潜り込んだ。
『おやすみ、主人』
プル太郎もベットの上に飛び乗ると、カイリの顔の側へ近付いた。
『みんなカイリのことが好きなんだねぇ~。私も寝よぉ~っと』
ファニーはそう言って宙に浮きながら目を閉じたのだが、中々寝付けずにいた。
……眠れないよぉ~。
身体を起こしてベッド方に顔を向けて見ると、カイリ達が寝息を立てていた。
『ハァ~……』
ファニーは深いため息を吐きながら窓の側へと行くと、縁に座り月を見つめる。
みんな、ファーがいなくなって心配してるかなぁ?
そう思いながら、今日の出来事ごとを思い出していた。
『ファニー! こっちのお仕事終わったよ!』
『ファーもちょうど終わったところ!』
妖精国では基本的に人っぽい仕事はほとんどない。ファニーはその数少ない仕事の1つ、妖精の食料になる蜜が出る花の水やりをちょうど終えたところだ。
道具をせっせと片付けると、友達の元へと飛んで行く。
『今日は何処に行く?』
『川に行って水遊びをしよう!』
『それこの間やったじゃん!』
『じゃあ……北の方の森で鬼ごっこ!』
『それじゃあ……お城に見学しに行こう!』
この間お城に行って色んなものを見させて貰えたし、まだ見せて貰ってないところがあるから、その場所を見に行こう!
そんなことを思っていたのだが、友人の1人であるマリューが首を横に振った。
『ダメみたい』
『どうして?』
『妖精女王様が今は忙しいから、お城の見学はダメって言ってた』
温厚で優しい妖精女王様のところに行けないのは、ちょっと残念。
そんなことを思っていたら、もう1人の友人アビーが思い付いたような顔になる。
『そうだ! 遺跡を見に行こうよ!』
『遺跡⁉︎』
『お城の近くにあるあの遺跡?』
妖精国の西側にはいつの時代に作られたものなのか分からない遺跡があり、現在は妖精国と親しいエルフ族と共に調査をしているのだ。
『あそこって、入っちゃいけない場所でしょ?』
『遺跡の中までは入らないよ! ちょっと外見を見るだけだからさ!』
『でもぉ……』
『みんな、危ないから近づいちゃいけないって言ってるし……』
マリューとファニーがそう言うが、アビーは自信満々に答える。
『大丈夫! 私この間1人でその遺跡に向かったよ!』
『えっ⁉︎』
『ホントぉ⁉︎』
『うん! 外の案内は出来るから、行こうよ!』
『……アビーがそう言うんならぁ~』
『ちょっとだけ行ってみようかな?』
『きっまりぃ~~~っ!⁉︎ それじゃあ私に付いて来てね!』
ウキウキ気分でいるアビーの後をファニー達は不安そうな顔で付いて行く。しかしこれが過ちだとは、このとき彼女達は思いもしていなかったのだ。
『ジャ~~~ンッ‼︎ ここが遺跡の入り口だよ!』
アビーはそう言いながら遺跡の入り口を指さした。
『あ……うん。入り口ね』
マリューが「見れば分かる」と言いたそうな顔をさせていて、ファニーの方は興味深々だった。
『凄い作りだねぇ~!』
遺跡はドーム状になっていて、屋根を支える為なのか柱が等間隔に建っていた。そして遺跡の至る所に絵や読めない文字がところ狭しと彫られていた。
『この彫刻は何だろう?』
『絵本で見た猫っぽいね』
『こんな縞々っぽかったけ?』
『縞々な猫さんがいるって、聞いたことがあるの!』
縞々な猫さんがいる……。ちょっとファーには考えられないよぉ。
『あっちに面白いのがあるから付いて来て!』
『あっ⁉︎ 待ってよ、アビー!』
『私達を置いてかないでよぉ~!』
アビーの後を追い掛けて行くと、柱と白いレンガ円状に組まれた場所へと連れて来られた。
『えっとぉ~……ここは?』
『よく分かんない』
『分かんないのに連れて来たの?』
『うん……真ん中に置いてる石版に、面白いのが描かれてるよ』
『『面白いの?』』
興味を持ったファニーとマリューは、その石版の元へと飛んで行く。
『……これ何?』
『右側に彫られてるのは私達妖精だよね?』
石版の中央に絵が彫られていて、右側にはファニー達に似ている妖精。その隣には人いて手を繋いでるのだけれども、顔の部分が欠けていた。
『うん! でこっちの頭が欠けてる人がエルフだって!』
『『エルフ?』』
『これ……本当にそう見えるの?』
エルフはファー達妖精のことを精霊の1つとして敬って来た。敬意を感謝を込めて接してるエルフ達が、友達のような関係を築いているとは思えないんだよねぇ~。
『昔と今じゃ関係が違かったんじゃないかなぁ?』
『本当にそうかなぁ?』
『エルフがそう言うのなら、そうに決まってるじゃん』
にわかに信じられないけど、昔のことはどうでもいいや。
『あっちの方も見てみよう!』
『うん!』
『あっ⁉︎ 待ってぇ! …って、ん?』
先に行った2人を追い掛けようとしたファニーだったが、円状に建っている柱の1つに目が止まる。
今、光ったような気がする。
ファニーはその光った柱の元へ行くと、調べるよう柱の周りを飛ぶ。
『……あっ⁉︎ ここに何かある!』
人の目ではちょっと見えづらいかもしれないが、柱の隙間に穴が空いた個所があり、そこには何かがあった。
『暗くてよく見えないなぁ~……』
そう思いながら柱に触れた瞬間だった。突然柱が光出し、他の柱も後に続くように光り出した!
『えっ⁉︎ 何? 一体何なのっ?』
ファニーが戸惑っている中、地面に文字が浮かび上がった。
ここにいたらマズイかも‼︎
危機を感じたファニーは円状の柱から外へと出ようとしたが、結界でも張っているのか出られなかった!
『どうして⁉︎ 何で出れないのぉっ⁉︎』
『ファニーッ⁉︎』
先に飛んで行ったアビー達が異変に気付いたようで、ファニーの元に戻って来た。
『ちょっ、何これ⁉︎ ファニー、一体何したの?』
『ファーにも分からないよぉ! 早くここから出してぇっ‼︎』
『出してって……あれ? 入れない? 結界が張られてるの?』
『ええっ⁉︎ それじゃあどうやってファニーを助けるのっ⁉︎』
アビー達は慌てた様子で結界をバンバン叩くが、びくともしない。そんな中、地面に描かれてる文字の光が強まって来た。
『助けて! 2人共助けて‼︎』
ファニーは叫ぶようにしてアビー達にそう言のだが、今度はファニーの身体が光り輝き出したのだ。
えっ⁉︎ 身体が……。ファーどうなっちゃうの?
ファニー自分の身体を見て混乱していると、今度は指先から消えて行く。
『えっ⁉︎ ええっ‼︎⁉︎』
身体が消えてってる⁉︎
『ファニーッ⁉︎』
『ファニーッ⁉︎ 消えちゃダメェ!⁉︎』
『ふ、ふた……』
言葉の途中で、2人の姿が真っ暗になってしまった。そして再び目が覚めた時、目の前に女性と可愛い犬(※ルル)がいたのだった。
あの時、ルルがフェンリルだと思わなかったなぁ~。
そんなことを思いながら、カイリの側で眠っているルルを見つめる。
でも転移されたおかげで外の世界のことを少し知れたし、何よりもカイリ達といると楽しいから悪いことばかりじゃないよね。
『助けてくれた恩人達の為に、ファー頑張るっ!』
ファニーはそう言うとカイリの顔の近くへと飛んで行く。
『あの時助けてくれてありがとう。それとおやすみ、カイリ』
頬にキスをすると、再び宙に浮かび眠り始めたファニーであった。
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