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空港で出迎える工藤
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~~~ 工藤 side ~~~
同時刻、羽田にて。
「え、もう来るのか?」
「はい、向こうから連絡が来ました」
「予定は明日の筈だろう?」
「私もそう思っていました。ですが、勝手に早めたようです」
エルザのヤツ、それならそうと早く言えって。
「ハァ~・・・・・・向こうにはまだ準備が整っていないと伝えておけ」
「しかしクワッドはもう飛行機の中に居て、日本に向かって来ているんですよ。今更何を言っても遅いのでは?」
「早く来る方が悪いんだ。一応急ピッチで用意していると伝えておけ」
「はぁ、わかりました。そう伝えます」
サラはそう言うと、車椅子を押して部屋から出て行く。
「さてと、この書類の束を整えて・・・・・・ん?」
こんなところに、手紙が?
「サラが落としたのか?」
床に落ちている手紙を拾って確認をする。
表にサラの名前が書いてあるって事は、サラ宛に出された手紙なのは間違いないな。それに封が開けてあるって事は、サラのヤツはもう中身を確認しているみたいだな。んん?
「送り主は、コニー・マルチネス?」
コニー・マルチネスって確かサラの姪っ子だった気がするな。それにサラは甥っ子とテレビ電話とかメールとかを使って、ちょこちょこ連絡を取っているとも言ってたな。
実は工藤は10年前にサラの姪っ子に会った事があったが、1度会っただけなのでおぼろげにしか思い出せない。
「手紙を出すって事は、何かあったのか?」
まぁ俺の気にする事じゃないからな。書類を届けるついでにサラに返すか。
そう思った時だった。サラが戻って来たのだった。
「主任、言われた通りに伝えましたよ」
「そうか。ちょうどよかった、これを落として行ったぞ」
「あ! ありがとうございます」
彼女はそうお礼を述べてから手紙を受け取ると俺を見つめてくる。
「コニーは元気にしているか?」
「え、主任。手紙を読んだのですか?」
「いいや、宛先と送り主ぐらいしか見ていない」
俺だってプライバシーを考える。
「そうですかぁ。主任、あの子の事を覚えていますか?」
「おぼろげには覚えているぞ。サラに似た金髪だったが、瞳の色は左目がグリーンで右目がブルーの女の子だったな」
「主任逆です。左目がブルーで右目がグリーンです」
「ああ、そうだったな」
勘違いしていた。やはり10年前に1回会っただけだから、印象だけしか覚えてないな。
「それはそうと、珍しいじゃないか。確か普段はメールとかでやり取りをしているんだろう?」
「はい、そうなのですがぁ・・・・・・」
他人に情けない姿を見せないようにしているサラが、口籠るなんて珍しいな。
「何か問題でもあったのか?」
「はい。実は言うとコニーがたった1人で私の家に泊まりに来る気なんです」
旅行先でホテルに泊まるよりは安心だと思うが、やはりプライベート空間の関係上、サラは自分の家に入れたくないのか?
「迷惑なのか?」
「1日や2日なら私自身構いませんが1年近く住むみたいなので、私自身はそれはちょっと迷惑に思えて」
「1年近く?」
コニーがサラの家に泊まる日数に、内心驚いている。
「はい、1年近くです」
「そんなにサラの家に泊まって一体何をするつもりなんだ? サラだって身体の事があるんだぞ? お前とコニーの両親はわかってのか?」
「私の身体がこうなってしまっているのは知っています。だから私も寮があるところにしなさいと言ったのですが、コニーは受け入れず私のところに来ると言ったのです」
サラはそう言った後に、ハァ~・・・・・・。と深いため息を吐くが、工藤は話の中で気掛かりな言葉が混じっていたのを見逃さなかった。
「寮生? どういう事だ?」
「あ、話していませんでしたね。コニーは日本の高校に留学しに来るんですよ」
「あ、そういう事か」
俺はてっきり、コニーがサラの家に居座ろうとしているのだと思っていた。
「はい、そういう事です。炊事洗濯と介護とかをコニーが色々やってくれるそうなのですが、ちょっと不安に思えて」
「お前の大人としてのプライドが、YESと答えない方が合っているんじゃないか」
「・・・・・・はい」
サラは20代だからな。家族なら未だしも、親族の年下に面倒を見られるのを嫌がるのも理解出来る。って言うよりも普通に不安に思うだろうな。
「お前は当然拒んだんだよな?」
「はい、ですが私の両親が勝手に決めてしまい、後に引けなくなってしまいました」
「ハァ~・・・・・・そうか。無理って思ったら俺のところに相談しに来い。一応手立てはあるからな」
一応こっちの方で空き家を確保しているから、サラが迷惑と感じたらその中にコニーをぶち込めばいい。
「主任、わかりました。上手くいかなかった場合は相談しに来ます」
「ああ、そうしてくれ。それじゃあ、俺は行くぞ」
「主任、どちらに行かれるんですか?」
「この書類を経理部へ届けに行くだけだから、すぐにここへ戻る」
サラにそう言ってから、経理部へ向かう。
「作成した書類のチェックを終えたから、持って来たぞ」
「主任、ご苦労様です。ところで例の件、本当に大丈夫なんですか?」
書類を受け取りながらそう言うので、工藤は呆れた顔をさせながら答えた。
「ああ~、予定が早まったせいで今日来るらしいんだ」
「きょっ、今日ですかぁっ!?」
まぁ驚くのも無理はないか。俺自身驚いたからなぁ。
「まだ施設が整ってませんよ!」
「構わんさ。早く来る方は悪いと先に伝えたからな。そのままゆっくりと準備してくれ」
「はぁ、主任がそう言うのであれば、向こうにお伝えしませんね」
第一にただでさえ急ピッチな仕事を依頼したのに、アイツと来たらこっちの事情を無視して持って来るんだからな。こっちは怒り怒り心頭だ。って本人に言いたいぐらいだ。
「主任!」
「ん? どうした?」
「クアッドが羽田空港に到着したようです!」
ハァ~・・・・・・遂に来ちまったかぁ~。
「わかった。出迎えるから案内しろ」
「しかし、施設の方がまだ出来ていませんよ。このまま受け入れても置き場が・・・・・・」
「そこは俺が何とかするから安心しろ」
格納庫の隅っこにでも、置いてやるつもりだからな。
そう思いながら、エルザの待つ飛行機へと向かうが、その途中で付き添っている職員が工藤に話掛けて来た。
「・・・・・・主任」
「どうした?」
「クアッドって一体何なんですか? 一応書類に目を通したのですが、書類に専門用語ばかり書かれていて何が書いてあるのかさっぱり理解出来ません」
だろうな。俺自身も内容はさっぱりわからないが実物を見たから理解している。
「クアッドはサイボーグ」
「サ、サイボーグ!? 実在するのですか?」
「実在している。現に俺はそのクアッドをアメリカで観て来たからな」
工藤がそう言うと、男性職員は驚いた顔をする。
「そう、ですかぁ。マンガやゲームでしか観たことのないサイボーグが、実在していたとは」
「俺も最初はそう思っていたよ。っと、そろそろ着くぞ。身だしなみを整えろよ」
「は、はい」
男性職員は返事をしてから、身だしなみのチェックを行った後に工藤を見つめた。
「準備が出来たみたいだな」
「は、はい」
「じゃあ行くぞ」
「はい!」
工藤と男性職員は離着陸に出ると、真っ先にエルザがいるところへ行く。
「エルザ、待たせたな」
「あら、そんなに待っていないわよ」
「そうか、さっき話したんだが・・・・・・」
「話は聞いているわよ。クワッドを入れる部屋が出来てないんでしょ?」
ああ、お前らが予定を踏み倒したせいでな。と心の中で毒突く。
「だから、今は受け入れられない」
「大丈夫よ。クワッドの部屋は私達で作るつもりだったから」
「何? どういう事だ?」
工藤がそう言うと、作業着を着た外国人が俺達の元に来た。
「準備が整いました!」
「クドウ。その部屋に案内して」
「ハァ~・・・・・・わかった」
結局俺達の努力は無駄だったみたいだな。
工藤は真っ黒な棺桶のような箱に背を向けから歩き出すのであった。
同時刻、羽田にて。
「え、もう来るのか?」
「はい、向こうから連絡が来ました」
「予定は明日の筈だろう?」
「私もそう思っていました。ですが、勝手に早めたようです」
エルザのヤツ、それならそうと早く言えって。
「ハァ~・・・・・・向こうにはまだ準備が整っていないと伝えておけ」
「しかしクワッドはもう飛行機の中に居て、日本に向かって来ているんですよ。今更何を言っても遅いのでは?」
「早く来る方が悪いんだ。一応急ピッチで用意していると伝えておけ」
「はぁ、わかりました。そう伝えます」
サラはそう言うと、車椅子を押して部屋から出て行く。
「さてと、この書類の束を整えて・・・・・・ん?」
こんなところに、手紙が?
「サラが落としたのか?」
床に落ちている手紙を拾って確認をする。
表にサラの名前が書いてあるって事は、サラ宛に出された手紙なのは間違いないな。それに封が開けてあるって事は、サラのヤツはもう中身を確認しているみたいだな。んん?
「送り主は、コニー・マルチネス?」
コニー・マルチネスって確かサラの姪っ子だった気がするな。それにサラは甥っ子とテレビ電話とかメールとかを使って、ちょこちょこ連絡を取っているとも言ってたな。
実は工藤は10年前にサラの姪っ子に会った事があったが、1度会っただけなのでおぼろげにしか思い出せない。
「手紙を出すって事は、何かあったのか?」
まぁ俺の気にする事じゃないからな。書類を届けるついでにサラに返すか。
そう思った時だった。サラが戻って来たのだった。
「主任、言われた通りに伝えましたよ」
「そうか。ちょうどよかった、これを落として行ったぞ」
「あ! ありがとうございます」
彼女はそうお礼を述べてから手紙を受け取ると俺を見つめてくる。
「コニーは元気にしているか?」
「え、主任。手紙を読んだのですか?」
「いいや、宛先と送り主ぐらいしか見ていない」
俺だってプライバシーを考える。
「そうですかぁ。主任、あの子の事を覚えていますか?」
「おぼろげには覚えているぞ。サラに似た金髪だったが、瞳の色は左目がグリーンで右目がブルーの女の子だったな」
「主任逆です。左目がブルーで右目がグリーンです」
「ああ、そうだったな」
勘違いしていた。やはり10年前に1回会っただけだから、印象だけしか覚えてないな。
「それはそうと、珍しいじゃないか。確か普段はメールとかでやり取りをしているんだろう?」
「はい、そうなのですがぁ・・・・・・」
他人に情けない姿を見せないようにしているサラが、口籠るなんて珍しいな。
「何か問題でもあったのか?」
「はい。実は言うとコニーがたった1人で私の家に泊まりに来る気なんです」
旅行先でホテルに泊まるよりは安心だと思うが、やはりプライベート空間の関係上、サラは自分の家に入れたくないのか?
「迷惑なのか?」
「1日や2日なら私自身構いませんが1年近く住むみたいなので、私自身はそれはちょっと迷惑に思えて」
「1年近く?」
コニーがサラの家に泊まる日数に、内心驚いている。
「はい、1年近くです」
「そんなにサラの家に泊まって一体何をするつもりなんだ? サラだって身体の事があるんだぞ? お前とコニーの両親はわかってのか?」
「私の身体がこうなってしまっているのは知っています。だから私も寮があるところにしなさいと言ったのですが、コニーは受け入れず私のところに来ると言ったのです」
サラはそう言った後に、ハァ~・・・・・・。と深いため息を吐くが、工藤は話の中で気掛かりな言葉が混じっていたのを見逃さなかった。
「寮生? どういう事だ?」
「あ、話していませんでしたね。コニーは日本の高校に留学しに来るんですよ」
「あ、そういう事か」
俺はてっきり、コニーがサラの家に居座ろうとしているのだと思っていた。
「はい、そういう事です。炊事洗濯と介護とかをコニーが色々やってくれるそうなのですが、ちょっと不安に思えて」
「お前の大人としてのプライドが、YESと答えない方が合っているんじゃないか」
「・・・・・・はい」
サラは20代だからな。家族なら未だしも、親族の年下に面倒を見られるのを嫌がるのも理解出来る。って言うよりも普通に不安に思うだろうな。
「お前は当然拒んだんだよな?」
「はい、ですが私の両親が勝手に決めてしまい、後に引けなくなってしまいました」
「ハァ~・・・・・・そうか。無理って思ったら俺のところに相談しに来い。一応手立てはあるからな」
一応こっちの方で空き家を確保しているから、サラが迷惑と感じたらその中にコニーをぶち込めばいい。
「主任、わかりました。上手くいかなかった場合は相談しに来ます」
「ああ、そうしてくれ。それじゃあ、俺は行くぞ」
「主任、どちらに行かれるんですか?」
「この書類を経理部へ届けに行くだけだから、すぐにここへ戻る」
サラにそう言ってから、経理部へ向かう。
「作成した書類のチェックを終えたから、持って来たぞ」
「主任、ご苦労様です。ところで例の件、本当に大丈夫なんですか?」
書類を受け取りながらそう言うので、工藤は呆れた顔をさせながら答えた。
「ああ~、予定が早まったせいで今日来るらしいんだ」
「きょっ、今日ですかぁっ!?」
まぁ驚くのも無理はないか。俺自身驚いたからなぁ。
「まだ施設が整ってませんよ!」
「構わんさ。早く来る方は悪いと先に伝えたからな。そのままゆっくりと準備してくれ」
「はぁ、主任がそう言うのであれば、向こうにお伝えしませんね」
第一にただでさえ急ピッチな仕事を依頼したのに、アイツと来たらこっちの事情を無視して持って来るんだからな。こっちは怒り怒り心頭だ。って本人に言いたいぐらいだ。
「主任!」
「ん? どうした?」
「クアッドが羽田空港に到着したようです!」
ハァ~・・・・・・遂に来ちまったかぁ~。
「わかった。出迎えるから案内しろ」
「しかし、施設の方がまだ出来ていませんよ。このまま受け入れても置き場が・・・・・・」
「そこは俺が何とかするから安心しろ」
格納庫の隅っこにでも、置いてやるつもりだからな。
そう思いながら、エルザの待つ飛行機へと向かうが、その途中で付き添っている職員が工藤に話掛けて来た。
「・・・・・・主任」
「どうした?」
「クアッドって一体何なんですか? 一応書類に目を通したのですが、書類に専門用語ばかり書かれていて何が書いてあるのかさっぱり理解出来ません」
だろうな。俺自身も内容はさっぱりわからないが実物を見たから理解している。
「クアッドはサイボーグ」
「サ、サイボーグ!? 実在するのですか?」
「実在している。現に俺はそのクアッドをアメリカで観て来たからな」
工藤がそう言うと、男性職員は驚いた顔をする。
「そう、ですかぁ。マンガやゲームでしか観たことのないサイボーグが、実在していたとは」
「俺も最初はそう思っていたよ。っと、そろそろ着くぞ。身だしなみを整えろよ」
「は、はい」
男性職員は返事をしてから、身だしなみのチェックを行った後に工藤を見つめた。
「準備が出来たみたいだな」
「は、はい」
「じゃあ行くぞ」
「はい!」
工藤と男性職員は離着陸に出ると、真っ先にエルザがいるところへ行く。
「エルザ、待たせたな」
「あら、そんなに待っていないわよ」
「そうか、さっき話したんだが・・・・・・」
「話は聞いているわよ。クワッドを入れる部屋が出来てないんでしょ?」
ああ、お前らが予定を踏み倒したせいでな。と心の中で毒突く。
「だから、今は受け入れられない」
「大丈夫よ。クワッドの部屋は私達で作るつもりだったから」
「何? どういう事だ?」
工藤がそう言うと、作業着を着た外国人が俺達の元に来た。
「準備が整いました!」
「クドウ。その部屋に案内して」
「ハァ~・・・・・・わかった」
結局俺達の努力は無駄だったみたいだな。
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