東京PMC’s

青空鰹

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紫音と入浜警察予備高校の先生

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 サーキットに出掛けた2日後の朝、学校の教室の中で何時ものように真奈美さんとコニーさんと会話をしていた。

 「サーキットでそんな事があったのですかぁ」

 「もうリトアさんにゴーカートで追い掛け回されるわ、リュークさんの指摘を受けるわ、天野さんにダメ出しされるわで大変でした」

 でもダニエル教官からドリフトのやり方を教えて貰えてよかったかも。その代わりに中古で買ったセダンが壁とかにぶつかりボロボロになって自走出来なくなったけどね。

 「そういえば、紫音くんのお爺さんはもう帰ってしまったのですか?」

 「うん、昨日のお昼に飛行機に乗って国に帰って行ったよ」

 「シオンのオジイさんは、嬉しそうに帰って行きましたよ!」

 コニーさんが言う通り、 孫にも会えた事だし、もう思い残す事はない。 って言った後に僕の事を抱き締めてから帰って行った。寂しいと言ってしまったら嘘になるけど、僕自身はお父さんやお母さんの話を聞けたので、会えてよかったって思っている。

 「ふ~ん、そうなんですかぁ~。ところで紫音さんが言っていた事、本当だったみたいですね」

 「シオンが言っていたコト? それって何の事なのですかぁ?」

 「昨日ニュース番組で警察高校の特集がやっていたんです。そのニュースの中で紫音さんの幼馴染みが出ていたんですよ」

 「ホントウですかぁ!?」

 「ええ、こちらがその幼馴染みです」

 真奈美さんはスマホを取り出してニュースで映っていた映像の一部をコニーさんに観せる。

 「セミロングでカワイイですね。でも、気が弱そうな感じがします」

 「舞ちゃんはそんな事はないよ。正義感が強いし、何よりも中学校の時も学級院長になるほど優秀で人望もあったし」

 「へぇ~、そうなのですかぁ~。きっとシオンさんは小さい頃にマイとイッショにお風呂にハイッテいたんじゃないんですかぁ~?」

 「・・・・・・そんな事はしてないよ」

 「図星ですね」

 「ソウデスネ。わかりやすいですね」

 どうして僕の嘘はすぐにバレてしまうんだろう?

 「あのさぁ、銃に詳しい2人に聞きたい事があるんだけどさ、ちょっといいかなぁ?」

 「ん?」

 「ニュースで出たのこの銃ってさ、アメリカ軍のあの銃で合っているよな?」

 そう言ってクラスメイトがスマートフォンを取り出して見せて来たのは、ニュースで出ていたM4A1とSIG P320 の画像だ。

 「あの銃って言われると色々あるんだけど、アサルトライフルはアメリカ軍が使っているのと同じような銃で、拳銃の方はちょっと前に正式に採用が決まったのだよ。持っているのは民間用だけど」

 「同じような銃。って事は違う物なのか」

 「ゲンミツに説明しますと、アサルトライフルは警察高校用にカスタマイズされていますよ」

 「ハンドガンも同じでカスタムされているよ。ほらここ、日本人の手に合わせてグリップが細くなってるし、アイアンサイトもトリチウムに取り替えてある。それにスライドを肉抜き(※金属などの重量を軽くする為に穴を開ける事)にバレルにコンペンセーター用のガスポートを開けているところ」

 「そ、そうなのかぁ・・・・・・」

 気兼ねにつもりがこんなに言われるとは思っていなかったのか、クラスメイトはしどろもどろになっている。

 「そ、それでお前らから見た感じ、この銃達はどう思う?」

 「どうって・・・・・・どう?」

 「見た感じ使いやすそうとか、撃ちやすそうとかないのか?」

 「「ああ~・・・・・・」」

 そういう事かぁ。

 「スポーツシューティングとして使うのならいいかもしれないね。重量を軽減させるカスタマイズを施されているから」

 「そうですねぇ。ハンドガードに厚みがなさそうなので、ブツけたり落としたりした時に折れ曲がっていないか心配になりますねぇ。それに軽い分ハンドウが大きくなりますから、身体への負担が大きくなる筈です」

 「だから僕達PMCからしてみれば、見た目的に実戦用で使えるかどうか怪しいって感じかな?」

 「その通りです! スナイパーのワタシとしては自分が慣れシタしんだ物を使うのが1番です!」

 「そうかぁ~・・・・・・わかった、教えてくれてありがとう!」

 「いえいえ、キにしないで下さぁ~い!」

 彼が俺達の元から去ると、真奈美さんがずいっと顔を寄せて来た。

 「紫音さん、コニーさん。今の話本当ですか?」

 「え? ああ、うん。天野さん達もあのニュースを見ていて、色々言っていたよ」

 「そうですかぁ~・・・・・・紫音の場合は近接戦が得意ですからサブマシンガン系がいいかもしれませんね。コニーさんの場合は狙撃専門ですから、SCAR-Hのような口径が大きい弾を使う銃の方がよろしいですね」

 「マナミはわかっていますね!」

 「色んなお客様が私のお店にいらしてましたからね。それなりに知識がありますよ」

 そんな話をしていたら予鈴が鳴り、筒城先生が入って来た。

 「ホームルームを始めるから、みんな席に座ってぇ!」

 筒城先生がそう言うと、クラスメイト達は素直に席へと座った。その後に今日の事を話したのまではよかったのだけれども、筒城先生が僕とコニーさんの顔を見つめて来た。

 「コニーさん、大園さん。お昼休みになったら職員室へ来てくれませんか?」

 「えっ!? 僕達がですか?」

 「ええ・・・・・・あっ!? でも安心して! アナタ達を退学にするとか言う話じゃないの。来週の事で話をしておきたいの」

 「ライシュウですか? 一体どんなコトを話すのですかぁ?」

 「そのぉ~、話が長くなるから、今ここでは話せないの。だから早めにご飯を食べたら来てちょうだい」

 長話になるって、一体どんな事を話すんだろう?

 「・・・・・・わかりました」

 「それじゃあ、また後でね。お話は以上です」

 先生とそう会話をした後に午前中の授業を終えて、昼食を早く済ませた後にコニーさんと共に職員室へとむかう。

 「ツツキ先生が話したい事があるって仰っていましたが、イッタイ何を話したいのでしょうかぁ?」

 「う~ん・・・・・・来週、何かあったっけ?」

 体育祭はもう少し先だし、文化祭は秋だから思い当たる事がない。

 「とにかく職員室に行ってみればわかる筈だよ」

 「そうですね。ショクインシツに行ってみましょうか!」

 そんな会話をした後に職員室へと向かい、中へと入って行く。

 「失礼します」

 「コニーさん、大園さん、来てくれてありがとう。来て早々悪いけど、こっちの方に来て欲しいの」

 「わかりました。シオン、行きましょう」

 「あ、うん」

 筒城先生に付いて行くと職員会議に使われると思わしき部屋にやって来た。そこには何とエルザさんがいた!

 「久しぶりね、ミスター シオン」

 「エルザさん、どうしてここに? 確かアメリカに帰ったんじゃないんですかぁ!?」

 「そうですよぉ! アメリカにカエる時に、始末書を書かなきゃいけない。とか言ってませんでした?」

 「アメリカに帰ったら研究所にクビを言い渡されたのよ」

 「「ええっ!?」」

 じゃあ、つまりエルザさんは・・・・・・無職なの?

 「でも工藤の計らいで、ここの非常勤講師になれたのよ。再来週から英語の先生として教鞭を取るわよ」

 「あ、それはよかったぁ」

 「でも、それと来週のケンは関係ないと思いますがぁ?」

 「それについては私じゃなくて彼女の方ね」

 エルザさんの視線の先を見つめてみると、1人の女性がこっちに向かって来た。

 「こんにちわ、私は入浜警察予備高校で銃器戦闘訓練を担当している教室。下谷 真由と申します。アナタ方がPMC活動をしている高校生ですね?」

 「あ、はい! PMC、JOKERのメンバーの大園 紫音です」

 「私はシオンとオナじPMC のコニー・マルチネスです」

 「呼んでしまって申し訳ないと思っています。でもこの第三者の目で彼らの実力を評価して頂きたくて呼びました」

 第三者の目で?

 「あのぉ~、僕は舞ちゃん、じゃなかった。糸風 舞さんと幼馴染みなんですけどぉ~・・・・・・」

 「あ、そうなのですか! それなら話が早いですね。彼女が訓練をしている様子がこちらにあるので、映像を観て下さい」

 下谷さんはそう言うと、ノートパソコンで保存していた映像を僕達に観せて来たのだった。
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