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残酷な化け物たちと憂鬱な始まり
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「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・・・チッ! クソッ!?」
三人の男達は走りながら後ろを向いて追いかけてくる魔物を確認する。すると背筋がゾッとするような感覚に襲われる。何故なら瞳の赤い狼が走って来ているのだ。
クソッ! 弾さえあればダースウルフぐらい・・・・・・。
「喰らえバケモンッ!!」
仲間の内の一人がプレートキャリアに付いているホルスターから SIG P226 を抜くと、振り返りダースウルフに向かい構えて撃ち続けるが男の腕が悪いのかウルフに全く弾が当てられず、すぐそこまで接近されてしまう。
「う、うわぁっ!?」
彼はウルフに背を向けて逃げようとしたがもう遅い。ウルフは彼に飛び掛かるのと同時に肩に噛み付き、そのまま押し倒すと肉を引き千切ろうとして大きく首を揺らし始めるのと同時に、他のウルフがトドメを刺そうとしているのか群がり強靭なアゴで身体に噛み付く。
「山岸!!」
「止めろっ!! 助けてく、うわああああああぁぁぁぁぁぁっ!!?」
彼は叫びながら両脚をバタつかせるが数秒後にはピタリと止まり、そのまま力なく地面に着いてしまう。
「クソッ!? このクソ狼共がぁぁぁああああああっ!!!?」
残った仲間が山岸の仇を取ろうとしているのか、AKM(7.62×39mm)を山岸の身体を貪り食うダースウルフ達に向けると連射し始める。
「バ、バカ! 止めろ!!」
この隙に逃げるのが普通なのに何やってるんだよ。この馬鹿は!?
そんなことを思っていたら、仲間のAKMの銃声がすぐにピタリと止んでしまう。そう、ただでさえ少なかった弾を撃ち尽くしてしまったのだ。残ったウルフ達は、その隙を狙っていたかのように走り出す。
「ヒ、ヒィッ!?」
AKMを地面に捨ててホルスターからハンドガンを抜こうとしたのだが、手を掛けたところをダースウルフに飛び掛かかられてしまった挙句、そのまま押し倒されてしまう。
「うわっ!? 止めろ離せバケモンッ!! 佐島、頼む助けてくれぇぇぇぇぇぇっ!!」
襲われている男は自分に向かって手を伸ばして助けを求めるが、本人である佐島は仲間の襲われてる姿を見つめながら一歩、二歩と後退りして行く。
「さ、さじ、うわあああぁぁぁああああっ!!!?」
仲間が他のダースウルフに囲まれる姿を見て決心がついたのか、ようやく振り返り必死な顔をしながら走り出す。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ!!」
もう少し、もう少しで拠点に着く!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・・・ッ!?」
自分達の拠点にしている場所の目印、ファミリーレストランの看板が見えると余裕が出て来たのか頬を吊り上げると、一直線に向かい始める。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!!」
階段を駆け上がりドアをぶち破るように開いて店内に入ると、疲労のせいなのだろうか床で四つん這いになって肩を上下に動かしながら息をする。
「喉、渇いた。み・・・・・・水」
フラフラと立ち上がり、カウンターに置いてあるミネラルウォーター手に取ると蓋を開けてガブ飲みする。それが済むと、そのまま店の奥の方に歩き始める。
「ここのロッカーに弾薬を入れてたはずだ。確か鍵は机のここに・・・・・・あった!」
机の引き出しに入っていた鍵の束を取りだし、震える手でロッカーの鍵を解除するのとほぼ同時に勢いよくトビラを開く。
「よ、よし! こ、これでなんとかなるはずだっ!!」
ロッカーの中に山のように積み上がった弾薬ケースや弾薬箱を床に落としながら、自前の銃M4A1に合うSS109(5.56×45mm弾)を探す。
「ない、ない、ない・・・・・・あったこれだっ!!」
震える手で弾薬ケースを開き机に置く。そして、ポケットに入れていた空のマガジンを抜き取ると弾を込めこもうとするが、焦ってるせいなのかマガジンに弾を入れられることが出来ないので佐島は顔を歪ませて苛立つ。
「クソッ!? 上手く入れられねぇ・・・・・・入りやがれ、クソッ!?」
バリンッ!?
「ッ!?」
まさか、アイツらがここまで追って来たのか?
「グルルルルルッ!」
店内に聴こえてくる唸り声とガラスが潰れる音を聴いた佐島は、店内にダースウルフが入って来たのを確信する。それと同時に 死にたくない!! と言う思いが胸の底から込み上げて来た。
「こんなところで、ウルフに殺されてたまるかぁぁぁああああああッ!!?」
両手に持っていたマガジンと弾薬を床に投げ捨てドアに駆け寄ると、ガッチリと鍵を掛けて身体で押さえ込む。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!! 頼む、どっか遠くに行ってくれぇぇぇ・・・・・・。
しかし、彼の願いも虚しく裏切られてしまった。何故ならばドアの向こうから唸り声が聞こえる上に、ガリガリとドアを引っ掻く音がするのだから。
き、気づかれてる!? ヤバイ、ここを突破されたら俺の命が終わる・・・・・・クソがっ!!
ドアから離れながらホルスターからGLOCK17(9×19mm使用)を抜くと、ドアに向かって構える。
「スゥー・・・・・・喰らえクソ犬がああああああああああっ!!!?」
けたたましい発砲音を何度も繰り返すのと同時にドアに穴が開く。
「死ねっ!? 死ねっ!? 死ねえええぇぇぇっ!!?」
そう言いながらトリガーを引くが、GLOCK17のスライドが後ろに後退したまま弾が発射されない。そう、彼は興奮しているせいなのか弾を撃ち尽くしたのに気づかず、何度もトリガーを引いているのだ。
「・・・・・・や、やったのか?」
爪が擦れる音と鳴き声が聴こえなくなっていたので、恐る恐る鍵を解除してからドアを開くとウルフが血を流して横たわっていた。その姿を見た彼は安堵したのか頬をつり上げる。
「ヘ、へへッ・・・・・・やったぜ。後は「グルルルルルッ」・・・・・・へ?」
唸り声のする方に顔を向けるとそこには、身を低くして襲いかかろうとしているダースウルフがいた。
「あ、あぁ・・・・・・あああぁぁぁああ・・・・・・」
「ガアアアァァァッ!!?」
「く、来るなっ!? たす、うわああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーー
2時間後、腕に付けていた、液晶画面型の腕時計が ヴゥー、ヴゥー と音を立てて振動した後に女性の声が腕時計から聴こえてくる。
『佐島さん? 応答出来ますか? 佐島さん? ・・・・・・ダメですね。無理矢理無線を繋いでみたのですが、彼とも連絡が取れません・・・・・・・・・・はい・・・・・・はい、分かりました。規定に基づき安否確認をします・・・・・・ええ、分かっております。それぐらいのこと・・・・・・はい、もうお亡くなりになっている可能性が高いと思いますが、念の為彼に伝えておきます。佐島さん、もし生存していたら羽田空港のPMC監視センターまで連絡を下さい。今日はもう日が暮れて危険なので救助は出せません。どこか身を隠せる場所で救助を待っていて下さい。必ずアナタを迎えに行きます』
そう言い残すと、通信を切ったのか液晶画面型の腕時計は無音になるのだった。
ーーーーーーーーーーー
「・・・・・・ハァー」
少年は車の中から外を見つめて溜め息を吐く。
どうして僕はこうなったんだろう? 行方位不明になったお父さんのせい?
「ハッハッハッハッ! シオンクン、溜メ息ハNGデスヨ! セッカク、三ヶ月間訓練シテPMCライセンスヲ取得シタノニ、ソレデハ取得シタ意味ガアリマセェーン!」
「でも、僕が欲しいと思って取得したわけじゃないですよ」
「オオー、ソウデシタネ! デモ、ソウシナイト、 アマノ ノ家ニ住マワセテクレナインデシタヨネ?」
「うっ!? それはそうだけども・・・・・・PMCの一員として活動しなければ住むのはダメって、理不尽じゃない?」
「シカシ、シオンクン。アナタ ニハ、ソコ以外行ク宛ガナインデスヨネ?」
「・・・・・・」
そう、僕には曽祖父や親戚がいない為頼れる宛がないのだ。途方に暮れている中僕に声を掛けてくれた人は、お父さんの友人である オズマ・チャリール さんだ。オズマさんの紹介で 天野さん と言う人の自宅を紹介してくれたのは良いものの、”PMCになって俺たちと一緒に活動しなければ住まわせてくれない“と言う条件があった。
もう、この人しか頼める宛てがないっ! そう思いながら三ヶ月間必死になってPMCの訓練を頑張ってライセンスを取得した。因みに隣で運転をしている人が教官である。
「ナラ、覚悟ヲ決メテPMCトシテ活動シテ下サイ。大丈夫、訓練デ培ッタ経験ヲ実戦デ活カスダケデェース」
「はい」
「サァ、モウスグ アマノ ノ事務所 ”JOKER“ ニツクヨ。降リタラ チャント挨拶スルンダヨ」
「・・・・・・サー、イエス、サー」
僕は下を向きながら教官に返事をするのであった。
三人の男達は走りながら後ろを向いて追いかけてくる魔物を確認する。すると背筋がゾッとするような感覚に襲われる。何故なら瞳の赤い狼が走って来ているのだ。
クソッ! 弾さえあればダースウルフぐらい・・・・・・。
「喰らえバケモンッ!!」
仲間の内の一人がプレートキャリアに付いているホルスターから SIG P226 を抜くと、振り返りダースウルフに向かい構えて撃ち続けるが男の腕が悪いのかウルフに全く弾が当てられず、すぐそこまで接近されてしまう。
「う、うわぁっ!?」
彼はウルフに背を向けて逃げようとしたがもう遅い。ウルフは彼に飛び掛かるのと同時に肩に噛み付き、そのまま押し倒すと肉を引き千切ろうとして大きく首を揺らし始めるのと同時に、他のウルフがトドメを刺そうとしているのか群がり強靭なアゴで身体に噛み付く。
「山岸!!」
「止めろっ!! 助けてく、うわああああああぁぁぁぁぁぁっ!!?」
彼は叫びながら両脚をバタつかせるが数秒後にはピタリと止まり、そのまま力なく地面に着いてしまう。
「クソッ!? このクソ狼共がぁぁぁああああああっ!!!?」
残った仲間が山岸の仇を取ろうとしているのか、AKM(7.62×39mm)を山岸の身体を貪り食うダースウルフ達に向けると連射し始める。
「バ、バカ! 止めろ!!」
この隙に逃げるのが普通なのに何やってるんだよ。この馬鹿は!?
そんなことを思っていたら、仲間のAKMの銃声がすぐにピタリと止んでしまう。そう、ただでさえ少なかった弾を撃ち尽くしてしまったのだ。残ったウルフ達は、その隙を狙っていたかのように走り出す。
「ヒ、ヒィッ!?」
AKMを地面に捨ててホルスターからハンドガンを抜こうとしたのだが、手を掛けたところをダースウルフに飛び掛かかられてしまった挙句、そのまま押し倒されてしまう。
「うわっ!? 止めろ離せバケモンッ!! 佐島、頼む助けてくれぇぇぇぇぇぇっ!!」
襲われている男は自分に向かって手を伸ばして助けを求めるが、本人である佐島は仲間の襲われてる姿を見つめながら一歩、二歩と後退りして行く。
「さ、さじ、うわあああぁぁぁああああっ!!!?」
仲間が他のダースウルフに囲まれる姿を見て決心がついたのか、ようやく振り返り必死な顔をしながら走り出す。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ!!」
もう少し、もう少しで拠点に着く!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・・・ッ!?」
自分達の拠点にしている場所の目印、ファミリーレストランの看板が見えると余裕が出て来たのか頬を吊り上げると、一直線に向かい始める。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!!」
階段を駆け上がりドアをぶち破るように開いて店内に入ると、疲労のせいなのだろうか床で四つん這いになって肩を上下に動かしながら息をする。
「喉、渇いた。み・・・・・・水」
フラフラと立ち上がり、カウンターに置いてあるミネラルウォーター手に取ると蓋を開けてガブ飲みする。それが済むと、そのまま店の奥の方に歩き始める。
「ここのロッカーに弾薬を入れてたはずだ。確か鍵は机のここに・・・・・・あった!」
机の引き出しに入っていた鍵の束を取りだし、震える手でロッカーの鍵を解除するのとほぼ同時に勢いよくトビラを開く。
「よ、よし! こ、これでなんとかなるはずだっ!!」
ロッカーの中に山のように積み上がった弾薬ケースや弾薬箱を床に落としながら、自前の銃M4A1に合うSS109(5.56×45mm弾)を探す。
「ない、ない、ない・・・・・・あったこれだっ!!」
震える手で弾薬ケースを開き机に置く。そして、ポケットに入れていた空のマガジンを抜き取ると弾を込めこもうとするが、焦ってるせいなのかマガジンに弾を入れられることが出来ないので佐島は顔を歪ませて苛立つ。
「クソッ!? 上手く入れられねぇ・・・・・・入りやがれ、クソッ!?」
バリンッ!?
「ッ!?」
まさか、アイツらがここまで追って来たのか?
「グルルルルルッ!」
店内に聴こえてくる唸り声とガラスが潰れる音を聴いた佐島は、店内にダースウルフが入って来たのを確信する。それと同時に 死にたくない!! と言う思いが胸の底から込み上げて来た。
「こんなところで、ウルフに殺されてたまるかぁぁぁああああああッ!!?」
両手に持っていたマガジンと弾薬を床に投げ捨てドアに駆け寄ると、ガッチリと鍵を掛けて身体で押さえ込む。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!! 頼む、どっか遠くに行ってくれぇぇぇ・・・・・・。
しかし、彼の願いも虚しく裏切られてしまった。何故ならばドアの向こうから唸り声が聞こえる上に、ガリガリとドアを引っ掻く音がするのだから。
き、気づかれてる!? ヤバイ、ここを突破されたら俺の命が終わる・・・・・・クソがっ!!
ドアから離れながらホルスターからGLOCK17(9×19mm使用)を抜くと、ドアに向かって構える。
「スゥー・・・・・・喰らえクソ犬がああああああああああっ!!!?」
けたたましい発砲音を何度も繰り返すのと同時にドアに穴が開く。
「死ねっ!? 死ねっ!? 死ねえええぇぇぇっ!!?」
そう言いながらトリガーを引くが、GLOCK17のスライドが後ろに後退したまま弾が発射されない。そう、彼は興奮しているせいなのか弾を撃ち尽くしたのに気づかず、何度もトリガーを引いているのだ。
「・・・・・・や、やったのか?」
爪が擦れる音と鳴き声が聴こえなくなっていたので、恐る恐る鍵を解除してからドアを開くとウルフが血を流して横たわっていた。その姿を見た彼は安堵したのか頬をつり上げる。
「ヘ、へへッ・・・・・・やったぜ。後は「グルルルルルッ」・・・・・・へ?」
唸り声のする方に顔を向けるとそこには、身を低くして襲いかかろうとしているダースウルフがいた。
「あ、あぁ・・・・・・あああぁぁぁああ・・・・・・」
「ガアアアァァァッ!!?」
「く、来るなっ!? たす、うわああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
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2時間後、腕に付けていた、液晶画面型の腕時計が ヴゥー、ヴゥー と音を立てて振動した後に女性の声が腕時計から聴こえてくる。
『佐島さん? 応答出来ますか? 佐島さん? ・・・・・・ダメですね。無理矢理無線を繋いでみたのですが、彼とも連絡が取れません・・・・・・・・・・はい・・・・・・はい、分かりました。規定に基づき安否確認をします・・・・・・ええ、分かっております。それぐらいのこと・・・・・・はい、もうお亡くなりになっている可能性が高いと思いますが、念の為彼に伝えておきます。佐島さん、もし生存していたら羽田空港のPMC監視センターまで連絡を下さい。今日はもう日が暮れて危険なので救助は出せません。どこか身を隠せる場所で救助を待っていて下さい。必ずアナタを迎えに行きます』
そう言い残すと、通信を切ったのか液晶画面型の腕時計は無音になるのだった。
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「・・・・・・ハァー」
少年は車の中から外を見つめて溜め息を吐く。
どうして僕はこうなったんだろう? 行方位不明になったお父さんのせい?
「ハッハッハッハッ! シオンクン、溜メ息ハNGデスヨ! セッカク、三ヶ月間訓練シテPMCライセンスヲ取得シタノニ、ソレデハ取得シタ意味ガアリマセェーン!」
「でも、僕が欲しいと思って取得したわけじゃないですよ」
「オオー、ソウデシタネ! デモ、ソウシナイト、 アマノ ノ家ニ住マワセテクレナインデシタヨネ?」
「うっ!? それはそうだけども・・・・・・PMCの一員として活動しなければ住むのはダメって、理不尽じゃない?」
「シカシ、シオンクン。アナタ ニハ、ソコ以外行ク宛ガナインデスヨネ?」
「・・・・・・」
そう、僕には曽祖父や親戚がいない為頼れる宛がないのだ。途方に暮れている中僕に声を掛けてくれた人は、お父さんの友人である オズマ・チャリール さんだ。オズマさんの紹介で 天野さん と言う人の自宅を紹介してくれたのは良いものの、”PMCになって俺たちと一緒に活動しなければ住まわせてくれない“と言う条件があった。
もう、この人しか頼める宛てがないっ! そう思いながら三ヶ月間必死になってPMCの訓練を頑張ってライセンスを取得した。因みに隣で運転をしている人が教官である。
「ナラ、覚悟ヲ決メテPMCトシテ活動シテ下サイ。大丈夫、訓練デ培ッタ経験ヲ実戦デ活カスダケデェース」
「はい」
「サァ、モウスグ アマノ ノ事務所 ”JOKER“ ニツクヨ。降リタラ チャント挨拶スルンダヨ」
「・・・・・・サー、イエス、サー」
僕は下を向きながら教官に返事をするのであった。
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