76 / 111
新章 洸夜の奢り
しおりを挟む
これは後で聞いた話だがオルコシスさんの指揮の元、俺達が縛り上げた暗殺者達の回収をしてくれた。その中で1番酷い怪我を負っていたのは、言うまでもなくアイアンゴーレムにぶっ飛ばされた主犯格であった。
しかも捕まった際に部下達が、 だからあのカラーリングは止めましょうって言ったのに。 と話していたらしい。部下の方はわかっていたとはね。
「それで、1週間も休学になるとは思いもしなかったなぁ~」
「うん、まぁあれだけのことがあったんだから仕方ないよ」
「アニス学園長も、対応に追われているって言ってたしね」
『私より大変な思いをしてそうだねぇ~』
現在、ルノアにハンバーグを食べさせてあげたい。と言うセリア立っての希望で、近くのファミレスにやって来ている。
「アタシ達の世界と景色が全然違うのねぇ~。外に出たときクルマってヤツを見てビックリしたわ」
「私も最初ビックリしたよ。まさかあんなに早く走れる馬車があるなんて。って」
『正確には馬車じゃないんだけどね』
「それにセリアは車に乗っているしな」
「えっ!? そうなの?」
ルノアはそう言ってセリアに詰め寄った。
「う、うん。スイゾクカンに行くときに乗せて貰ったの」
「どんな感じだった?」
「馬車と違って早くて、あんまり揺れないから欲しいなぁ~。って思ったぐらい」
でもそれを向こうの世界に持って行ったら、大問題に発展するから無理だろうな。それにガソリン問題もあるし。
「ところで、本当に食べるの。ひき肉?」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
『そうだよ。結構美味しいよ』
リタも腕を上げたのか、指定した人となら話せるようになっていた。
「お待たせしました! デミグラスハンバーグとおろしポン酢ハンバーグ。包み焼きハンバーグを持って来また! ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「何かお申し付けがあったら、そちらのベルでお呼び下さい」
店員さんはそう言うと、厨房へと消えて行った。
「さて、注文したものも出て来たし、食べるとするか。頂きます」
『頂きます!』
「頂きます」
セリアも頂きますの意味を知ってからは、そう言うようになった。
「う、うん」
ルノアは恐る恐ると言った感じで頼んだデミグラスハンバーグにナイフで切り、口の中へ運ぶ。
「ッ!?」
ルノアは美味しかったのか、フォークを加えたまま俺達の顔を見つめて来る。
よかった。どうやらルノアの口に合ったようだ。
『ねぇコウヤ。早くその中身を開けてよぉ~』
「ああ、そうだったゴメンゴメン」
リタに急かされたので包み焼きハンバーグの封を取り、小皿に切り分けると大喜びさせながら食べ始める。
『うぅ~~~ん! 噛めば噛むほどお肉の中からソースの味が出て来て幸せぇ~!』
「こっちはあっさりとした味がして美味しいぃ~」
どうやら満足してくれてよかった・・・・・・けどさ、 今回ルノアちゃんにバレちゃったのは洸夜の失態なんだから、彼女達に昼食を奢ってあげなさい。もちろん洸夜の奢りで! って言われたからなぁ~。念の為に多めにお金を持って来てよかった。
「あ、そうだ。2人に確認しておきたいことがあるんだが、聞いてもいいか?」
「ん?」
「何?」
「学園が1週間休みになる間、2人は何をして過ごすつもりなんだ?」
「私は勉強したり、お稽古したりするよ」
「アタシは今まで習った授業の復習をしながら、適当に過ごそうと考えているわ」
『お昼寝と洸夜のお家で遊ぶ』
リタ、お前には聞いていないぞ。
「そうか。俺も修行をしながらダラダラ過ごすのも何だから、勉強をしておくか。それと師範のところに行って、稽古をつけて貰うか・・・・・・」
「あの、コウヤくん。お願いがあるんだけど、聞いて貰えるかな?」
「ん? お願い?」
もしかして、饅頭を買って来て欲しいって願いか?
「私をね。コウヤくんの師範さんのところへ連れて行って欲しいの」
「えっ!? 師範のところに?」
「うん、私ね。この間のことで自分がどれだけ無力な人なのかわかったの。だからコウヤくんに武術を教えた人に聞けば、もっと強くなれると思うの」
強くなれると思うね。
「セリア、俺が教えてくれた人は琉球空手だから、レイピアの扱いは知らない筈だと思う」
「そうなの?」
「ああ、だから教えられないと思う」
「そうなんだ・・・・・・」
ちょっと残念そうな顔をするセリアに対して洸夜は話をする。
「でも、師範の娘さんなら教えられるかもしれない」
「本当ぉ!?」
「ああ。同居もしているから聞いてみようか?」
「お願い!」
「ただし、断られたら諦めてくれ」
「う、うん」
セリアは嬉しい反面、不安そうな顔させていた。
「アタシも弓を!」
「すまんルノア。師範の道場に弓を扱える人はいないかもしれない」
「そんなぁ~・・・・・・」
そう言いながら、残念そうな顔をする。
「いなかったら俺が知っているから、出来る範ちゅうで教える。心得は知っているからな」
「ホント、助かる!」
ルノアの弓術には改善点が多いが、ゆっくり直していくしかなさそうだ。
「・・・・・・コウヤくん」
「ん?」
「ルノアに練習に付き合っているときは私も側にいたいから、私も呼んでね」
な、何だ? セリアから拒否権がないと言いたそうなオーラが出でいる気がする。
「お、おう。わかった。ルノアと練習するときは、セリアも呼ぶよ」
「うん、絶対にそうしてね」
その後もニコニコ顔のセリアと共に食事をしたのだが、俺達は生きた心地がしなかった。
しかも捕まった際に部下達が、 だからあのカラーリングは止めましょうって言ったのに。 と話していたらしい。部下の方はわかっていたとはね。
「それで、1週間も休学になるとは思いもしなかったなぁ~」
「うん、まぁあれだけのことがあったんだから仕方ないよ」
「アニス学園長も、対応に追われているって言ってたしね」
『私より大変な思いをしてそうだねぇ~』
現在、ルノアにハンバーグを食べさせてあげたい。と言うセリア立っての希望で、近くのファミレスにやって来ている。
「アタシ達の世界と景色が全然違うのねぇ~。外に出たときクルマってヤツを見てビックリしたわ」
「私も最初ビックリしたよ。まさかあんなに早く走れる馬車があるなんて。って」
『正確には馬車じゃないんだけどね』
「それにセリアは車に乗っているしな」
「えっ!? そうなの?」
ルノアはそう言ってセリアに詰め寄った。
「う、うん。スイゾクカンに行くときに乗せて貰ったの」
「どんな感じだった?」
「馬車と違って早くて、あんまり揺れないから欲しいなぁ~。って思ったぐらい」
でもそれを向こうの世界に持って行ったら、大問題に発展するから無理だろうな。それにガソリン問題もあるし。
「ところで、本当に食べるの。ひき肉?」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
『そうだよ。結構美味しいよ』
リタも腕を上げたのか、指定した人となら話せるようになっていた。
「お待たせしました! デミグラスハンバーグとおろしポン酢ハンバーグ。包み焼きハンバーグを持って来また! ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「何かお申し付けがあったら、そちらのベルでお呼び下さい」
店員さんはそう言うと、厨房へと消えて行った。
「さて、注文したものも出て来たし、食べるとするか。頂きます」
『頂きます!』
「頂きます」
セリアも頂きますの意味を知ってからは、そう言うようになった。
「う、うん」
ルノアは恐る恐ると言った感じで頼んだデミグラスハンバーグにナイフで切り、口の中へ運ぶ。
「ッ!?」
ルノアは美味しかったのか、フォークを加えたまま俺達の顔を見つめて来る。
よかった。どうやらルノアの口に合ったようだ。
『ねぇコウヤ。早くその中身を開けてよぉ~』
「ああ、そうだったゴメンゴメン」
リタに急かされたので包み焼きハンバーグの封を取り、小皿に切り分けると大喜びさせながら食べ始める。
『うぅ~~~ん! 噛めば噛むほどお肉の中からソースの味が出て来て幸せぇ~!』
「こっちはあっさりとした味がして美味しいぃ~」
どうやら満足してくれてよかった・・・・・・けどさ、 今回ルノアちゃんにバレちゃったのは洸夜の失態なんだから、彼女達に昼食を奢ってあげなさい。もちろん洸夜の奢りで! って言われたからなぁ~。念の為に多めにお金を持って来てよかった。
「あ、そうだ。2人に確認しておきたいことがあるんだが、聞いてもいいか?」
「ん?」
「何?」
「学園が1週間休みになる間、2人は何をして過ごすつもりなんだ?」
「私は勉強したり、お稽古したりするよ」
「アタシは今まで習った授業の復習をしながら、適当に過ごそうと考えているわ」
『お昼寝と洸夜のお家で遊ぶ』
リタ、お前には聞いていないぞ。
「そうか。俺も修行をしながらダラダラ過ごすのも何だから、勉強をしておくか。それと師範のところに行って、稽古をつけて貰うか・・・・・・」
「あの、コウヤくん。お願いがあるんだけど、聞いて貰えるかな?」
「ん? お願い?」
もしかして、饅頭を買って来て欲しいって願いか?
「私をね。コウヤくんの師範さんのところへ連れて行って欲しいの」
「えっ!? 師範のところに?」
「うん、私ね。この間のことで自分がどれだけ無力な人なのかわかったの。だからコウヤくんに武術を教えた人に聞けば、もっと強くなれると思うの」
強くなれると思うね。
「セリア、俺が教えてくれた人は琉球空手だから、レイピアの扱いは知らない筈だと思う」
「そうなの?」
「ああ、だから教えられないと思う」
「そうなんだ・・・・・・」
ちょっと残念そうな顔をするセリアに対して洸夜は話をする。
「でも、師範の娘さんなら教えられるかもしれない」
「本当ぉ!?」
「ああ。同居もしているから聞いてみようか?」
「お願い!」
「ただし、断られたら諦めてくれ」
「う、うん」
セリアは嬉しい反面、不安そうな顔させていた。
「アタシも弓を!」
「すまんルノア。師範の道場に弓を扱える人はいないかもしれない」
「そんなぁ~・・・・・・」
そう言いながら、残念そうな顔をする。
「いなかったら俺が知っているから、出来る範ちゅうで教える。心得は知っているからな」
「ホント、助かる!」
ルノアの弓術には改善点が多いが、ゆっくり直していくしかなさそうだ。
「・・・・・・コウヤくん」
「ん?」
「ルノアに練習に付き合っているときは私も側にいたいから、私も呼んでね」
な、何だ? セリアから拒否権がないと言いたそうなオーラが出でいる気がする。
「お、おう。わかった。ルノアと練習するときは、セリアも呼ぶよ」
「うん、絶対にそうしてね」
その後もニコニコ顔のセリアと共に食事をしたのだが、俺達は生きた心地がしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる