伝説の勇者が二人も現れるなんて聞いてません!

鶴山葵土

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3.ユウスケ 初めての戦い!(4)

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「オルフ、オレ、やれたよ。」

ユウスケの頭にポンと手をのせるオルフ。

「あぁ、しっかり見せてもらったよ。さすが勇者だ、筋がいい。」

褒めてもらえたことがとても嬉しい。

「よし、じゃあ次にモンスターを倒したあとのことについて説明しよう」

剣を抜き、横たわるフタツノウサギへと近寄るオルフ。

「まずはモンスターにしっかりとどめを刺すこと。俺もうわさで聞いた程度だが、モンスターの中には一度死んでも息を吹き返したり、分裂したりするものがいるそうだ。」

フタツノウサギの頭部へと剣を突き立てる。

「モンスターも人間や動物と同じように脳がある。脳をやられても生きていられる生物などいない。とどめを刺すなら頭部が基本だ。心臓の方が確実ではあるが、個体によって位置がバラバラなことを考えると確実性に乏しい。」

これでフタツノウサギが完全に絶命していることが確認できた。

「モンスターは絶命してしばらくすると生石しょうせきと呼ばれる石に変化する。生石は倒したモンスターによってランクが分かれる。フタツノウサギは低ランクで、生石としての価値も低い。」

フタツノウサギの身体が光を放ちながら委縮し、ウズラの卵くらいの大きさの白い石となった。

「これが生石だ。生石は交換所で貨幣や物に交換できる。俺たちの当面の目標はモンスターと戦い腕を磨き、生石を集めてより強い武具を手に入れることだ。」

ひょいとフタツノウサギの生石を拾い上げると、ユウスケの胸元へと放り投げる。

「こいつは記念すべきユウスケの初めての戦利品だ。大事にしろよ。」

受け取った生石は想像以上に軽く、小さかった。
しかし、先ほどまでの戦いを思い出すと、手のひらでは感じ取れない重みが伝わってきた。
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