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4.特訓!(3)

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オルフがユウスケとフタツノウサギの間へ割って入る。
盾でフタツノウサギの突進を受け止めた瞬間、グイっと盾を引く。
直線的に突進してきたフタツノウサギの起動が逸れ、ユウスケを守ることに成功した。

「間一髪のタイミングだった。見たか、ユウスケ。これが攻撃を受け流すということだ!」

オルフの動きを一瞬も逃すことなく目に焼き付けたユウスケ。
初見にも関わらず、それが完璧な動きだということがわかった。

フタツノウサギもこのとき何が起こったのか分かっていないようだ。
標的を見失ったようで辺りをキョロキョロと見ている。

「すまない、オルフ。助かったよ。」

態勢を立て直すユウスケ。

「気にするな。だがこれで分かっただろう。相手をやらなければやられる。それが戦いなんだ。」

やはりオルフは頼りになる男だ。
王様の見立てに感謝するユウスケ。

「オルフ、オレ今度こそはやって見せるよ!見ていてくれ」

再びフタツノウサギと対峙する。

「いい顔になったな、ユウスケ。楽しみにして見守っているぞ。」

こちらに気づいたフタツノウサギが再び照準を合わせ始める。
今度こそやって見せる。
ひとつ深呼吸をして気合を入れるユウスケ。
緊張感はある。
だがちょうど良く身体の力が抜けたようで、先ほどよりも体を動かしやすい。

フタツノウサギのツノの動きが収まり、照準が定まったことを感じ取った。
その瞬間、突進が繰り出される。
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