伝説の勇者が二人も現れるなんて聞いてません!

鶴山葵土

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6.復讐ショー開演!(3)

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ギロチンが落とされた。
ズドンと重量感ある音を立てて地面を揺らす。
砂埃が舞い、処刑台付近の状況が良く見えない。

国王が声を上げる。

「皆の者よ。やはり勇者は2人も現れない。ユウスケこそが真の勇者なのだ。見よ、勇者と偽り我々に近づいた悪魔は死んだ。これから、我々人類は魔王軍に対し反撃を始める。この処刑が反撃への狼煙になるのだ。」

魔王軍との戦いに疲弊していた国民たちは、王の言葉に呼応し歓声が沸き起こる。
砂埃が晴れていき、徐々に処刑台周りの視界がよくなっていく。

「魔王軍には苦渋を飲まされ続けてきた。しかし、それも今日までだ。今回の処刑で我々は悪魔を裁くことに成功したのだ。これは我々の今後の戦いにおいて、これ以上ない糧となる。さぁ国民よ、悪魔が死ぬ姿をその目に焼き付けるのだ!」

砂埃が晴れ、処刑台の姿が露わになるが、そこには異常な光景があった。
ギロチンは間違いなく落ちている。しかし、シンヤの頭が落ちていないのだ。

「一体どういうことだ。なぜ、悪魔の頭が落ちていない。」

その異常な事態に驚く国王と国民。

「ふぅー。あーあ、ホコリまみれになっちまったじゃねえか。くそー、シャワー浴びてぇなー。」

「貴様、なぜ生きている。ギロチンの刃は間違いなく貴様の首を捉えているというのに。」

「くっ、ぷぷぷ。あぁっはっはっはっははー。見てみろよオーマ。こいつらの驚いてる顔を。間抜けな面してて、マジで面白れぇ。」

「オーマ?貴様、だれと話しているのだ。」

「なんだお前、俺のすぐ隣に黒猫がいるだろう。見えねぇのか?どうなってんだ、オーマ。」

「黒猫?そんなものがどこにいるというのだ。貴様、まだこの私を愚弄するつもりか。」

国王にはオーマの姿が見えていないようだ。
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