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7.シンヤの進化(4)
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口紅をとろうと唇を右手でゴシゴシこするシンヤ、しかし唇の色は変わらない。
「なんだよ、なんで色が落ちないんだよ。いててて、こんなにこすってんのになんで落ちねぇんだよ」
「ぷふふふ、そんなことしてもムダムダ。それが君の新しい姿なんだから。くくくっ」
「なぁ。なぁ、オーマ!オレこんな格好いやだよ、元に戻りてぇよ。どうしたら元に戻れるんだよ」
「えぇっ、戻りたい。ぷふふ、僕はその恰好似合ってると思うんだけどなぁ、ふふっ」
「おい、頼むよ。元に戻してくれよ」
大きく息を吸い込み、長く息を吐いて落ち着きを取り戻すオーマ。
「あぁ、笑った。こんなに笑ったのは久しぶりだよ。そうだねぇ、元に戻るかぁ。結論を言うと今は何もできない」
「なんだよ、それ。元に戻るんだ、そんなの簡単にできるだろう」
「君は勘違いしている。君は進化したんだ。一時的な変化ではなく、恒久的な進化なんだ。別の姿になりたければ、また進化するしか方法はない」
「じゃあ進化させてくれよ、もう一度。今すぐ。」
「ムリムリ。進化するにはまた大量の人間の生命が必要なんだ。でも、君はこの国の人たちの生命を今回の進化で使い果たしてしまった。進化をするには、また大量の人を喰らう必要がある。といってもこの国の民12,000を喰らってもそんな大失敗する位だ。君が望む姿になるには相当な人を喰らう必要があるということだよ」
「くっそ。じゃあ、オレはしばらくこの格好のままってことなのかよ」
「そういうことになるね。でも、そう悲観することはないよ。言っただろう、失敗とはいえキミは進化したって」
オーマは不敵な笑みを浮かべた。
「なんだよ、なんで色が落ちないんだよ。いててて、こんなにこすってんのになんで落ちねぇんだよ」
「ぷふふふ、そんなことしてもムダムダ。それが君の新しい姿なんだから。くくくっ」
「なぁ。なぁ、オーマ!オレこんな格好いやだよ、元に戻りてぇよ。どうしたら元に戻れるんだよ」
「えぇっ、戻りたい。ぷふふ、僕はその恰好似合ってると思うんだけどなぁ、ふふっ」
「おい、頼むよ。元に戻してくれよ」
大きく息を吸い込み、長く息を吐いて落ち着きを取り戻すオーマ。
「あぁ、笑った。こんなに笑ったのは久しぶりだよ。そうだねぇ、元に戻るかぁ。結論を言うと今は何もできない」
「なんだよ、それ。元に戻るんだ、そんなの簡単にできるだろう」
「君は勘違いしている。君は進化したんだ。一時的な変化ではなく、恒久的な進化なんだ。別の姿になりたければ、また進化するしか方法はない」
「じゃあ進化させてくれよ、もう一度。今すぐ。」
「ムリムリ。進化するにはまた大量の人間の生命が必要なんだ。でも、君はこの国の人たちの生命を今回の進化で使い果たしてしまった。進化をするには、また大量の人を喰らう必要がある。といってもこの国の民12,000を喰らってもそんな大失敗する位だ。君が望む姿になるには相当な人を喰らう必要があるということだよ」
「くっそ。じゃあ、オレはしばらくこの格好のままってことなのかよ」
「そういうことになるね。でも、そう悲観することはないよ。言っただろう、失敗とはいえキミは進化したって」
オーマは不敵な笑みを浮かべた。
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