働きアリの婚活

鶴山葵土

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3.働きアリは婚活の難しさを思い知る(1)

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誰からも返事が来ないまま二週間が過ぎ、返事はもう望めないとナオトは悟った。
そして、何の策も無くこのままアプローチし続けても無駄だということも思い知らされた。

ナオトはネットで返事が貰えない理由を調べた。
すると、あるサイトから有益な情報を入手するのだった。
そこには、「プロフィールにきちんと目を通して欲しい。非喫煙者の方を望んでいると書いているのに、喫煙者からアプローチされても迷惑」や「相手との相性度は結構気にしてます。迷ったときはそこで判断します」と言った、マッチングアプリを利用する女性の本音が書かれていた。
盲点だったとナオトは気付いた。

魅力ある登録者には一日で数十や数百のアプローチがくる。
アプローチを受けた異性のプロフィール全てに目を通せるほど、暇な人などそういないだろう。
だからこそ、自分のプロフィールをしっかりと読んだ上で、希望に合致する人からのアプローチが欲しいのだ。
相手のプロフィールによく目を通すことは、マッチングアプリ利用者にとって守るべきマナーであるのだ。

そして、相手との”相性度”も重要な要素だ。
”相性度”とは誕生日や血液型などの相性から算出される数値で、いわば相性占いの結果を数値化したものだ。
但し、数値が高いからといって必ずしも交際が上手くいくことを保証するものではない。
あくまで参考にするものではあるが、多くのアプローチを受ける人にとっては重要な数値になる。
マッチングアプリはネット上で出会いの場を提供するサービスだ。
お互い現実では会ったことがない者同士を結びつけるネットでの出会いの場において、この数値を悩んだ時の決定打にする気持ちは十分理解できるだろう。
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