ブラック企業

園長の襲撃

園長の襲撃は毎回終業間際にやってくる
5時に終わるのに、なぜ4時50分にくるのか…
嫌がらせとしか思えない。
ここは、四つのこども園と専門学校を持つグループ園だ。
私がここに採用されたのは、一年前。
その時は、園長は私を上にも下にも置かない溺愛ぶりだった。
それが一年経たないうちに、この専門学校にドナドナされたのは、まあ、私自身が園長のやり方に嫌気がさしたのを見破られたためだろう。
強いものにしっぽを触れないのは、バカな証拠だが、バカにも感情があって、園長の襲撃を受けるたびに、うんざりするのだ。
さて、今日の内容は、お茶の入れ方だった。
お茶を入れて、一旦下げさせて、また、入れるのだ。
どこの殿様か女王さまが、新しいお湯のみを所望すると言うのか
どんどん増えていく洗い物。
くだらない難癖をつけられる。
「もう新しいお湯のみを使わずに、注ぎ足しに行きましょう。」
Ｋ先生に言うと
「T学校のやり方としてやりましょう」
という。
力強い言葉だが、情けなさすぎて、やる気が出ない。
どうしてこんな園長の園に、あずける親がいるのか。
老舗の園だと言ってしまえばそれまでだ。
しかし、この園は、ある意味補助金で成り立っている。
その手法については、後で説明しようかと思う。
もし興味がある人がいれば経営の参考にすれば良いと思う。