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(16)レオン覚醒
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レオンの不器用さは、群を抜いていた。世界不器用選手権がもしあったら、絶対上位に食い込む。
「だーかーら! どうして卵が吹っ飛ぶのよ!」
時刻は、そろそろ昼時。その間、作業は遅々として進まなかった。台所は、調理台も床も卵だらけだ。
原因は勿論この男。黒髪の少しワイルドな謎のイケメン、レオンである。
「そう怒らないでくれよ! 俺だって分からねえんだよ!」
先程までのちょっと偉そうだった態度はどこへやら、レオンの眉は情けない程に垂れ下がっていた。ついでに肩もがっくりと落ちている。これまで自分を支えていたプライドが根こそぎ持っていかれ、身体を支える軸が緩んでしまったのだろう。さっきのホルガーに対する態度を思い返すと、若干ざまあと思ったりもしないではないが、レオンはれっきとした協力者だ。ざまあ、なんて思っている場合ではない。
それに、これ以上この美味しい卵を無駄にしたくはない。食べ物への冒涜以外の何ものでもないのだから。
仕方がない。ここは真打ちの登場といこうじゃないか。
「私がお手本をもう一度見せるから、今度こそしっかりと見てて!」
私がレオンからボウルと泡立て器を奪おうとすると、レオンがサッと上に持ち上げてしまった。とんだ意地っ張りだ。
「ちょっと! 覚える気あるの!?」
「違う! 話を聞け!」
私はボウルと泡立て器に向かってぴょんぴょん飛んだが、こうも上だと届かない。
すると、レオンが少し離れたところでこの部屋の惨状を呆れた顔をして見ているホルガーに向かって、尋ねた。
「おいホルガー、この国の令嬢ってのはこんな風に飛び跳ねても何も言われないのか?」
すると、ホルガーは保護者の様な優しい目つきで私を見ながら、ふんわりと答える。
「俺はナタなら構わないよ」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくてだな、俺の国では令嬢ってのはもっと窮屈そうな感じだから」
レオンは、そう言いながら私を見下ろした。その顔には呆れた色も蔑む様な色もなく、ただ単に興味津々、と書いてあった。私は令嬢の中では異端だと言ったのに、どうもまだそれを理解していないらしい。
「だから言ったでしょ? 私は例外なの! 私はもう大人しくしてるのは止めたの! それだけよ」
「どうして止めたんだ?」
ずっと両手を上げていたら、段々疲れてきた。私は手を下げつつ、レオンの質問に答える。
「結婚とマヨネーズのどちらを取るかという選択をした結果、私はマヨネーズを選んだからよ!」
「なる、ほど」
レオンは目元をひくつかせると、ようやく黙った。
マヨネーズに対する情熱とどこかの令息との結婚は、両立し得ない。ならば私はマヨネーズを取る。もう十分我慢した。婚約破棄の未来を知っていたからここまで耐えてこられたが、この後の未来は謎に包まれたままなのだ。だったら、私は確実な道を歩む。マイマヨネーズロードを突き進むべく。
「ほら、それを貸して」
「あ、そうだ、それを言おうと思ってたんだ」
レオンはボウルと泡立て器を未だ掲げたまま、提案してきた。
「お前がやってるのを見ても力加減が分からないんだよ。もう少しいい教え方はないのか?」
そして堂々と人の教え方に難癖をつけてきた。イラッとした私は、吐き捨てる様に言った。
「どんだけ不器用よ」
「うるせえな」
私は、改めて台所のあちこちに吹っ飛んだ卵の残骸を見た。確かに力加減は滅茶苦茶だ。不器用どころの話ではない。不器用で片付けたら、世の不器用な人達に失礼だ。
レオンを見上げる。真っ青の瞳が、今は縋る様な子犬みたいな目に見えて仕方ない。ホルガーといい、こういう目に私は弱いのだ。
そしてふと思い出す。そういえば、昨日助けてくれた時は、殺さない程度に力の入れ具合を調整していた。まあバキッと腕の骨も折ってはいたが、お玉で眉間を叩いた時はすごくいい調整具合だった。
つまり、感覚が分かればちゃんとマスター出来る素質はあるということだ。私はふと閃いた。
「――分かった、こうすればいいんだわ!」
「お?」
「ほら、奪わないから降ろして頂戴」
「お、おお」
レオンが素直に両手を降ろしたところで、私はレオンの泡立て器を持つ方の手を上から握った。大きな手だ。指にはタコが出来ている。これはもしや――剣ダコだろうか?
「なっ!?」
レオンの手を持った状態で動かそうとしたが、お互い利き腕が右なのでうまく動かせない。私は一旦手を離すと、レオンの背後に回ってから両腕を回す。――うん、届かない。
「はいちょっと失礼するわよー」
「お、おい」
「ナタ! 離れて!」
レオンは動揺し、ホルガーは大慌てで止めに入ろうとしたが、私は二人を一喝した。
「マヨネーズ!」
ピタ、と二人の動きが停止した。よし。
私はレオンの腕の輪の中に潜って入ると、レオンに背を向け、レオンのそれぞれの手を上から握った。背後のレオンを振り返り、言い渡す。
「いい? 力を抜いて、私の手の動きを覚えること!」
「わ、分かった……」
レオンの鼻息が若干荒い気がしないでもないが、アルフレッドの様な鼻毛がないので間違ってボウルの中に入る様なことはないだろう。私は自分の腹にボウルを当てて角度をつけると、レオンの右手を操りつつ泡立て器で卵を泡立て始めた。この手の動きでも、幸か不幸か当たる程の胸の大きさはない。なので、私は大胆に動かした。
カシャカシャカシャ、と泡立て器がボウルに当たる軽やかな音を立てる。
「――おお! こういうことか!」
レオンはさっそく何かを掴んだらしい。
「成程、上げ切った時にはもう下へ軌道を変えているんだな! 螺旋を描くような感じか! 理解した!」
「出来そうかしら?」
「おう、ちょっとやらせてくれ!」
「えっちょっとちょっと」
私が手を離した瞬間、レオンはボウルを持つ手にぎゅっと力を込めた。当然私の腹がボウルで押され、すると少し空いていた私の背中とレオンの固い胸と腹がぴったりとくっついてしまった。
レオンは、「おおおお!」と楽しそうな声を上げながら泡立て器で混ぜている。感覚を掴めたのは確かの様で、もう卵は飛び散らない。だが、さすがにこれは。
「レオン! ナタを離せ!」
「えっ」
ホルガーがレオンのボウルを持つ方の二の腕をガッと掴むと、レオンは我に返った様だ。自分の身体に私を思い切り引き寄せていた力を抜くと、遠慮がちに背後から私の顔を覗き込んできた。
「……顔が赤いぞ」
「う、うるさい」
「ナタ、こっちへおいで」
ホルガーはレオンの腕の輪をぐいっと上げると、私の肩を引き寄せてレオンから引き離した。そしてキッとレオンを睨みつける。
「レオン、いくらナタの心が広くて気安いからといって、限度というものがある!」
「す、済まない」
レオンは素直に謝った。私の心臓は、バクバクバクバクいっていて、うるさい。落ち着け、落ち着くんだ私。いくら男性に免疫がないからといって、協力者との接触にこんなに動揺していては、マヨラーの名が廃る。
「レオンがどこの国の人間だかは知らないが、レオンの国では令嬢にこんな風に簡単に抱きついてもいいものなのか!?」
「い、いや、駄目だろうな、普通に」
「だったらこの国でも同じ様にしてくれ!」
「分かった、済まなかった、ナタ」
少し落ち着いてきた私は、もうこの話題は終わらせるべく質問をすることにした。
「そういえば、レオンはどこの国の人なの?」
私がそう尋ねると、レオンは少しほっとした様な表情を見せつつ、答えてくれた。私の意図を汲み取ったのだろう。お互い、変に意識したまま作業するのは非効率的だから。
「――俺は、隣国のウルカーンの人間だ」
「ウルカーンなんて大国じゃない! なんでわざわざこんな小国に?」
この国は、ヨーロッパ大陸の様なイメージで作者が考えたらしく、大きな大陸に複数の国が存在している。私がいるこの国イシスは中の小位の国土を持ち、産業はあまりない。複数の国と隣接しており、その内のひとつでそこそこな大国がウルカーンだった。
「まあ、ちょっと休憩しにな」
はは、とレオンは小さく笑うと、泡立て器を持ち上げて見せた。
「さ、作業再開だ。じゃんじゃんいこうか」
ここにいる理由は、あまり触れられたくない様だ。それに気付いた私は、ようやく用意していた小麦粉を手に取ったのだった。
「だーかーら! どうして卵が吹っ飛ぶのよ!」
時刻は、そろそろ昼時。その間、作業は遅々として進まなかった。台所は、調理台も床も卵だらけだ。
原因は勿論この男。黒髪の少しワイルドな謎のイケメン、レオンである。
「そう怒らないでくれよ! 俺だって分からねえんだよ!」
先程までのちょっと偉そうだった態度はどこへやら、レオンの眉は情けない程に垂れ下がっていた。ついでに肩もがっくりと落ちている。これまで自分を支えていたプライドが根こそぎ持っていかれ、身体を支える軸が緩んでしまったのだろう。さっきのホルガーに対する態度を思い返すと、若干ざまあと思ったりもしないではないが、レオンはれっきとした協力者だ。ざまあ、なんて思っている場合ではない。
それに、これ以上この美味しい卵を無駄にしたくはない。食べ物への冒涜以外の何ものでもないのだから。
仕方がない。ここは真打ちの登場といこうじゃないか。
「私がお手本をもう一度見せるから、今度こそしっかりと見てて!」
私がレオンからボウルと泡立て器を奪おうとすると、レオンがサッと上に持ち上げてしまった。とんだ意地っ張りだ。
「ちょっと! 覚える気あるの!?」
「違う! 話を聞け!」
私はボウルと泡立て器に向かってぴょんぴょん飛んだが、こうも上だと届かない。
すると、レオンが少し離れたところでこの部屋の惨状を呆れた顔をして見ているホルガーに向かって、尋ねた。
「おいホルガー、この国の令嬢ってのはこんな風に飛び跳ねても何も言われないのか?」
すると、ホルガーは保護者の様な優しい目つきで私を見ながら、ふんわりと答える。
「俺はナタなら構わないよ」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくてだな、俺の国では令嬢ってのはもっと窮屈そうな感じだから」
レオンは、そう言いながら私を見下ろした。その顔には呆れた色も蔑む様な色もなく、ただ単に興味津々、と書いてあった。私は令嬢の中では異端だと言ったのに、どうもまだそれを理解していないらしい。
「だから言ったでしょ? 私は例外なの! 私はもう大人しくしてるのは止めたの! それだけよ」
「どうして止めたんだ?」
ずっと両手を上げていたら、段々疲れてきた。私は手を下げつつ、レオンの質問に答える。
「結婚とマヨネーズのどちらを取るかという選択をした結果、私はマヨネーズを選んだからよ!」
「なる、ほど」
レオンは目元をひくつかせると、ようやく黙った。
マヨネーズに対する情熱とどこかの令息との結婚は、両立し得ない。ならば私はマヨネーズを取る。もう十分我慢した。婚約破棄の未来を知っていたからここまで耐えてこられたが、この後の未来は謎に包まれたままなのだ。だったら、私は確実な道を歩む。マイマヨネーズロードを突き進むべく。
「ほら、それを貸して」
「あ、そうだ、それを言おうと思ってたんだ」
レオンはボウルと泡立て器を未だ掲げたまま、提案してきた。
「お前がやってるのを見ても力加減が分からないんだよ。もう少しいい教え方はないのか?」
そして堂々と人の教え方に難癖をつけてきた。イラッとした私は、吐き捨てる様に言った。
「どんだけ不器用よ」
「うるせえな」
私は、改めて台所のあちこちに吹っ飛んだ卵の残骸を見た。確かに力加減は滅茶苦茶だ。不器用どころの話ではない。不器用で片付けたら、世の不器用な人達に失礼だ。
レオンを見上げる。真っ青の瞳が、今は縋る様な子犬みたいな目に見えて仕方ない。ホルガーといい、こういう目に私は弱いのだ。
そしてふと思い出す。そういえば、昨日助けてくれた時は、殺さない程度に力の入れ具合を調整していた。まあバキッと腕の骨も折ってはいたが、お玉で眉間を叩いた時はすごくいい調整具合だった。
つまり、感覚が分かればちゃんとマスター出来る素質はあるということだ。私はふと閃いた。
「――分かった、こうすればいいんだわ!」
「お?」
「ほら、奪わないから降ろして頂戴」
「お、おお」
レオンが素直に両手を降ろしたところで、私はレオンの泡立て器を持つ方の手を上から握った。大きな手だ。指にはタコが出来ている。これはもしや――剣ダコだろうか?
「なっ!?」
レオンの手を持った状態で動かそうとしたが、お互い利き腕が右なのでうまく動かせない。私は一旦手を離すと、レオンの背後に回ってから両腕を回す。――うん、届かない。
「はいちょっと失礼するわよー」
「お、おい」
「ナタ! 離れて!」
レオンは動揺し、ホルガーは大慌てで止めに入ろうとしたが、私は二人を一喝した。
「マヨネーズ!」
ピタ、と二人の動きが停止した。よし。
私はレオンの腕の輪の中に潜って入ると、レオンに背を向け、レオンのそれぞれの手を上から握った。背後のレオンを振り返り、言い渡す。
「いい? 力を抜いて、私の手の動きを覚えること!」
「わ、分かった……」
レオンの鼻息が若干荒い気がしないでもないが、アルフレッドの様な鼻毛がないので間違ってボウルの中に入る様なことはないだろう。私は自分の腹にボウルを当てて角度をつけると、レオンの右手を操りつつ泡立て器で卵を泡立て始めた。この手の動きでも、幸か不幸か当たる程の胸の大きさはない。なので、私は大胆に動かした。
カシャカシャカシャ、と泡立て器がボウルに当たる軽やかな音を立てる。
「――おお! こういうことか!」
レオンはさっそく何かを掴んだらしい。
「成程、上げ切った時にはもう下へ軌道を変えているんだな! 螺旋を描くような感じか! 理解した!」
「出来そうかしら?」
「おう、ちょっとやらせてくれ!」
「えっちょっとちょっと」
私が手を離した瞬間、レオンはボウルを持つ手にぎゅっと力を込めた。当然私の腹がボウルで押され、すると少し空いていた私の背中とレオンの固い胸と腹がぴったりとくっついてしまった。
レオンは、「おおおお!」と楽しそうな声を上げながら泡立て器で混ぜている。感覚を掴めたのは確かの様で、もう卵は飛び散らない。だが、さすがにこれは。
「レオン! ナタを離せ!」
「えっ」
ホルガーがレオンのボウルを持つ方の二の腕をガッと掴むと、レオンは我に返った様だ。自分の身体に私を思い切り引き寄せていた力を抜くと、遠慮がちに背後から私の顔を覗き込んできた。
「……顔が赤いぞ」
「う、うるさい」
「ナタ、こっちへおいで」
ホルガーはレオンの腕の輪をぐいっと上げると、私の肩を引き寄せてレオンから引き離した。そしてキッとレオンを睨みつける。
「レオン、いくらナタの心が広くて気安いからといって、限度というものがある!」
「す、済まない」
レオンは素直に謝った。私の心臓は、バクバクバクバクいっていて、うるさい。落ち着け、落ち着くんだ私。いくら男性に免疫がないからといって、協力者との接触にこんなに動揺していては、マヨラーの名が廃る。
「レオンがどこの国の人間だかは知らないが、レオンの国では令嬢にこんな風に簡単に抱きついてもいいものなのか!?」
「い、いや、駄目だろうな、普通に」
「だったらこの国でも同じ様にしてくれ!」
「分かった、済まなかった、ナタ」
少し落ち着いてきた私は、もうこの話題は終わらせるべく質問をすることにした。
「そういえば、レオンはどこの国の人なの?」
私がそう尋ねると、レオンは少しほっとした様な表情を見せつつ、答えてくれた。私の意図を汲み取ったのだろう。お互い、変に意識したまま作業するのは非効率的だから。
「――俺は、隣国のウルカーンの人間だ」
「ウルカーンなんて大国じゃない! なんでわざわざこんな小国に?」
この国は、ヨーロッパ大陸の様なイメージで作者が考えたらしく、大きな大陸に複数の国が存在している。私がいるこの国イシスは中の小位の国土を持ち、産業はあまりない。複数の国と隣接しており、その内のひとつでそこそこな大国がウルカーンだった。
「まあ、ちょっと休憩しにな」
はは、とレオンは小さく笑うと、泡立て器を持ち上げて見せた。
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