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(57)歪んだ心
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アルフレッドが、私の首と腕を掴んだ。苦しい、なんで私がこんな目に合わないといけないのか。
「お前は――!!」
「なっ何を……!」
なのに何故、この人が苦しそうな顔をしているのだろうか。苦しいのは私の方だというのに。
「お前は! いつも僕を見なかった!」
「アルフレッド様、落ち着……!」
「いつも何かに耐えている様な顔で、作った笑いで!」
「アル……」
私は愕然とした。この人は、私なんか眼中にないんじゃなかったのか。だって、私には笑いかけなかった。私といると、いつも嫌そうな顔をしていたから、だから私は。
「……私を見ていなかったのは、アルフレッド様の方ではないですか」
今度は、アルフレッドが驚いた様な顔になった。首を掴む手の力が、少し緩む。
「私が話しかけても冷たいお返事ばかり。私はいつもこの部屋に閉じ込められて、お城の外に連れ出すことが出来るのは貴方だけでしたのに、一度たりと私に会いには来られませんでしたわよね?」
「そ、それはお前が僕に頼ろうとしなかったからだ!」
首から、手が離された。ようやく息がまともに出来る。私は首を手で押さえた。
「……王太子妃候補たるもの、弱音を吐くべからずと連日言われ続けましたので」
それはもう、嫌になる程毎日、繰り返し、繰り返し。
思わず、自嘲気味に笑ってしまった。
「王太子の足枷となる様なことはしてはならない、言ってはならない。常に気高く微笑みを、というのが私が施された教育内容でしたわ」
「お前は! 僕を拒否したじゃないか!」
アルフレッドが、叫ぶ様に言う。自分に酔っているのか、目には涙が溜まっているじゃないか。やめてくれ、これじゃまるで悪いのが私みたいじゃないか。
「私を見ていらっしゃらないお方に身体を預ける程、私は安くはありません。婚姻前に身体を許してはならぬというのも、確か教育内容にございましたけど」
「あ、あれは!」
昨年の王太子の生誕祭の前夜の最終打ち合わせの後、アルフレッドが珍しく私を誘い出し、アルフレッドの自室でお茶をしようと言われたことがあった。珍しいこともあるものだと思ったが、目線が全く合わないので、疲れで自室に戻る口実を探していたのかと、大して疑問にも思わなかった。だが、言われるがままアルフレッドの自室まで行くと、アルフレッドがいきなり私に襲いかかってきたのだ。
何も言わず。まるで支配するのが当然かの様なその態度に胸が締め付けられる様な気持ちになり、私は無我夢中で逃げた。だって、私は知っていた。翌日の生誕祭で、アルフレッドが初めて会うアンジェリカに一目惚れすることを。
分かっているのに、一時の感情に身を任せたら、残された私の気持ちはどこへ行く? だったら、私は私の心に蓋をすればいい。何も見ず何も感じず、あとはふたりをうまくいかせる様裏から手助けをすれば、翌年には晴れて自由の身だ。
「……あれは、お前が僕を見ないから、無理やりにでもこちらを向かせれば、僕のことを好きになってくれるかと……」
アルフレッドの泣きそうな顔に、一生言うまいと思っていた言葉が、勝手に口をついて出て来た。
「私は、ずっと好きでしたわよ」
アルフレッドの目が、見開かれる。イケメンだけに、鼻毛が痛い。だけど影でそれも今は見えにくくなっていた。というか、止まれ、私。今更こんなことを言っても、どうにもならないのだから。
「ナタ……本当か?」
「だから、私はずっと裏切られた気持ちでおりました」
私の言葉に、アルフレッドの表情が歪む。
ほらナタ、もうやめておけって。私は自分を止めようとしたが、どうしても止まらない。
「貴方は私を見ない。そしてやはり、私よりアンジェリカ様を選ばれましたわよね。ですから私はこうやって大人しく身を引いたというのに、どうしてまた私をこの様な目に遭わせるのですか」
「ナタ……」
「……たった一度でも、私に優しい言葉をかけて下さればよかったのに」
そうしたら、未来が分かっていても、きっと私はアルフレッドに笑顔で接することが出来た。だけど、現実にそれは起こらなかったから。
「ぼ、僕は、ナタに嫌われているものだとばかり思っていて……」
それで自分も嫌いな態度を取ったというのか。なんて子供だ。まあ事実、子供だったのだろうが。
「ナタ、僕は」
アルフレッドの顔が近付いてきたので、私はアルフレッドの胸に手を当て押し返した。
「もう遅いのです、アルフレッド様」
「待て、僕は」
この期に及んで、何を言うのか。私の心に、すっと冷たい風が流れ込んできた。これのことが好きだったのは、過去の話だ。私は、一年かけてそれを自分の中で浄化させた。だから、もう何も思わない。
「ナタ……!」
なのに、アルフレッドは私の顔に自分の顔を近づけてくる。信じらんねえこの男。アンジェリカにも私にも失礼だ、この浮気男が、と私は心の中で毒づく。
そして、私の脳裏に、ひとりの男性の姿がぽっと浮かんだ。その姿が、私に勇気を与える。
動かねば。抵抗しなければ!
私が急いで自分の口に手を当てると、アルフレッドの唇が私の手の甲に触れた。拒絶してるのは分かっているだろうに、私の手をどかせようと躍起になって何度も何度も手の甲にアルフレッドの唇が触れる。
「――嫌!」
私は無我夢中で、アルフレッドの頬を叩いた。
「あっ……」
やばい、やってしまった。どうしよう、王太子を殴ったら、そこそこ拙くないか?
アルフレッドは、殴られた頬を手で押さえて俯いてしまっている。しばらくすると、ゆっくりと顔を上げた。その目には、燃える様な怒りがあった。
「僕のことが好きなんだろう?」
ああ、なんて勝手なんだ。頭がくらくらしてきた私は、後先考えずに思わず口走ってしまった。
そんなこと、言うまで自分だって分かっていなかったのに。
「もう、貴方のことは、好きでもなんでもありません。私には、他に好いている方がおりますから」
「……なんだって」
端正なアルフレッドの顔が、般若みたいな顔に変わった。ちょっと待て、浮気しておいてこっちに好きな人が出来たと言ったら切れるって、どれだけ自由なんだ、この鼻毛は。
「貴方には、もうアンジェリカ様というお相手がおりますでしょう。お願いですから、私のことはお捨て置き下さいませんか」
強気な表情を崩さず、私がそう言うと。
なんと、アルフレッドが笑った。いや、今は明らかに笑う場面じゃないだろう。どうした、熱でも出て頭がやられたか? 私が内心ぎょっとしていると、アルフレッドが底意地の悪そうな笑みを浮かべたまま、言った。
「お前は、絶対にここから出してなるものか」
「――え?」
「相手は誰だ? ホルガーか? それとも手を繋いでいたという護衛か? でも無駄だ」
私は、ごくりと唾を呑み込んだ。目の前のこの人が、怖かった。
「お前はもう外には出さない。僕の妾として、一生ここに縛り付けてやる」
壮絶な笑みを浮かべ、アルフレッドが私の腕を離し、背中を向け扉に向かって行く。
「父上の前で宣言出来る心構えが出来たら、いつでも言ってくれ。その時に、今後はお前も大切にすると誓おうじゃないか」
あまりの言葉に私が絶句していると、楽しそうに笑う背中が、扉の奥に消えていったのだった。
「お前は――!!」
「なっ何を……!」
なのに何故、この人が苦しそうな顔をしているのだろうか。苦しいのは私の方だというのに。
「お前は! いつも僕を見なかった!」
「アルフレッド様、落ち着……!」
「いつも何かに耐えている様な顔で、作った笑いで!」
「アル……」
私は愕然とした。この人は、私なんか眼中にないんじゃなかったのか。だって、私には笑いかけなかった。私といると、いつも嫌そうな顔をしていたから、だから私は。
「……私を見ていなかったのは、アルフレッド様の方ではないですか」
今度は、アルフレッドが驚いた様な顔になった。首を掴む手の力が、少し緩む。
「私が話しかけても冷たいお返事ばかり。私はいつもこの部屋に閉じ込められて、お城の外に連れ出すことが出来るのは貴方だけでしたのに、一度たりと私に会いには来られませんでしたわよね?」
「そ、それはお前が僕に頼ろうとしなかったからだ!」
首から、手が離された。ようやく息がまともに出来る。私は首を手で押さえた。
「……王太子妃候補たるもの、弱音を吐くべからずと連日言われ続けましたので」
それはもう、嫌になる程毎日、繰り返し、繰り返し。
思わず、自嘲気味に笑ってしまった。
「王太子の足枷となる様なことはしてはならない、言ってはならない。常に気高く微笑みを、というのが私が施された教育内容でしたわ」
「お前は! 僕を拒否したじゃないか!」
アルフレッドが、叫ぶ様に言う。自分に酔っているのか、目には涙が溜まっているじゃないか。やめてくれ、これじゃまるで悪いのが私みたいじゃないか。
「私を見ていらっしゃらないお方に身体を預ける程、私は安くはありません。婚姻前に身体を許してはならぬというのも、確か教育内容にございましたけど」
「あ、あれは!」
昨年の王太子の生誕祭の前夜の最終打ち合わせの後、アルフレッドが珍しく私を誘い出し、アルフレッドの自室でお茶をしようと言われたことがあった。珍しいこともあるものだと思ったが、目線が全く合わないので、疲れで自室に戻る口実を探していたのかと、大して疑問にも思わなかった。だが、言われるがままアルフレッドの自室まで行くと、アルフレッドがいきなり私に襲いかかってきたのだ。
何も言わず。まるで支配するのが当然かの様なその態度に胸が締め付けられる様な気持ちになり、私は無我夢中で逃げた。だって、私は知っていた。翌日の生誕祭で、アルフレッドが初めて会うアンジェリカに一目惚れすることを。
分かっているのに、一時の感情に身を任せたら、残された私の気持ちはどこへ行く? だったら、私は私の心に蓋をすればいい。何も見ず何も感じず、あとはふたりをうまくいかせる様裏から手助けをすれば、翌年には晴れて自由の身だ。
「……あれは、お前が僕を見ないから、無理やりにでもこちらを向かせれば、僕のことを好きになってくれるかと……」
アルフレッドの泣きそうな顔に、一生言うまいと思っていた言葉が、勝手に口をついて出て来た。
「私は、ずっと好きでしたわよ」
アルフレッドの目が、見開かれる。イケメンだけに、鼻毛が痛い。だけど影でそれも今は見えにくくなっていた。というか、止まれ、私。今更こんなことを言っても、どうにもならないのだから。
「ナタ……本当か?」
「だから、私はずっと裏切られた気持ちでおりました」
私の言葉に、アルフレッドの表情が歪む。
ほらナタ、もうやめておけって。私は自分を止めようとしたが、どうしても止まらない。
「貴方は私を見ない。そしてやはり、私よりアンジェリカ様を選ばれましたわよね。ですから私はこうやって大人しく身を引いたというのに、どうしてまた私をこの様な目に遭わせるのですか」
「ナタ……」
「……たった一度でも、私に優しい言葉をかけて下さればよかったのに」
そうしたら、未来が分かっていても、きっと私はアルフレッドに笑顔で接することが出来た。だけど、現実にそれは起こらなかったから。
「ぼ、僕は、ナタに嫌われているものだとばかり思っていて……」
それで自分も嫌いな態度を取ったというのか。なんて子供だ。まあ事実、子供だったのだろうが。
「ナタ、僕は」
アルフレッドの顔が近付いてきたので、私はアルフレッドの胸に手を当て押し返した。
「もう遅いのです、アルフレッド様」
「待て、僕は」
この期に及んで、何を言うのか。私の心に、すっと冷たい風が流れ込んできた。これのことが好きだったのは、過去の話だ。私は、一年かけてそれを自分の中で浄化させた。だから、もう何も思わない。
「ナタ……!」
なのに、アルフレッドは私の顔に自分の顔を近づけてくる。信じらんねえこの男。アンジェリカにも私にも失礼だ、この浮気男が、と私は心の中で毒づく。
そして、私の脳裏に、ひとりの男性の姿がぽっと浮かんだ。その姿が、私に勇気を与える。
動かねば。抵抗しなければ!
私が急いで自分の口に手を当てると、アルフレッドの唇が私の手の甲に触れた。拒絶してるのは分かっているだろうに、私の手をどかせようと躍起になって何度も何度も手の甲にアルフレッドの唇が触れる。
「――嫌!」
私は無我夢中で、アルフレッドの頬を叩いた。
「あっ……」
やばい、やってしまった。どうしよう、王太子を殴ったら、そこそこ拙くないか?
アルフレッドは、殴られた頬を手で押さえて俯いてしまっている。しばらくすると、ゆっくりと顔を上げた。その目には、燃える様な怒りがあった。
「僕のことが好きなんだろう?」
ああ、なんて勝手なんだ。頭がくらくらしてきた私は、後先考えずに思わず口走ってしまった。
そんなこと、言うまで自分だって分かっていなかったのに。
「もう、貴方のことは、好きでもなんでもありません。私には、他に好いている方がおりますから」
「……なんだって」
端正なアルフレッドの顔が、般若みたいな顔に変わった。ちょっと待て、浮気しておいてこっちに好きな人が出来たと言ったら切れるって、どれだけ自由なんだ、この鼻毛は。
「貴方には、もうアンジェリカ様というお相手がおりますでしょう。お願いですから、私のことはお捨て置き下さいませんか」
強気な表情を崩さず、私がそう言うと。
なんと、アルフレッドが笑った。いや、今は明らかに笑う場面じゃないだろう。どうした、熱でも出て頭がやられたか? 私が内心ぎょっとしていると、アルフレッドが底意地の悪そうな笑みを浮かべたまま、言った。
「お前は、絶対にここから出してなるものか」
「――え?」
「相手は誰だ? ホルガーか? それとも手を繋いでいたという護衛か? でも無駄だ」
私は、ごくりと唾を呑み込んだ。目の前のこの人が、怖かった。
「お前はもう外には出さない。僕の妾として、一生ここに縛り付けてやる」
壮絶な笑みを浮かべ、アルフレッドが私の腕を離し、背中を向け扉に向かって行く。
「父上の前で宣言出来る心構えが出来たら、いつでも言ってくれ。その時に、今後はお前も大切にすると誓おうじゃないか」
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