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27 お金持ちと合わない価値観
「はっ!!」
てか、そう言えばホッとしてる場合じゃなかった。
盗聴器。どうしよう。。。
「これってこの会話も、、、その、、、」
誰かが聞いてるかもしれないと思うと怖い。
念のため小声で話してみるけど、意味あるのかな?
「聞いてるかもな。4つもあるのは流石に驚いたけど。しかも全部違うメーカーの違う機種。多分だけど仕掛けた奴がバラバラなんだろう。」
・・・・・・・・えっ?複数人がそれぞれ仕掛けたってこと??
どうしよう。頭が混乱してきた。
「ねっ?こんな変態どもがいつ現れるとも分からない部屋に沖くんを住まわせておけないから。
だから俺の家に来いよ。」
「・・・・・・・・うん。」
流石に頷くしかなかった。
だってこれを仕掛けたってことは家に入ったってことだし、普通に怖い。
さっきので僕は普通のオメガや女性よりは力が強いけど、やっぱりアルファには勝てないのが分かったし。
・・・・悔しいけど。
「じゃあ、少しの間お世話になります。ヒートのときはホテルを取るので。」
「・・・・分かった。それでいいよ。」
一ノ瀬さんが笑顔で了承してくれたのでホッとした。
ヒートを一緒に過ごしたがるアルファは多い。
今までの彼氏もみんなそうだった。
だから、一ノ瀬さんも粘ってきたらどう断ろうかと思ったけど、その心配はなかったようだ。
「ところでこのプレゼントの箱はなに?」
一ノ瀬さんが出してきたのはクローゼットの奥深くに仕舞い込んだ飛鳥くんへのプレゼントだ。
そんなものまで見つけてくるとは!!
自分でもすっかり忘れていた。
「あー、それ、元カレへのプレゼントと言いますか、、、あの、渡せなかったんですけど、どうしたらいいか迷って、仕舞ってて・・・・」
うっ、一応は今彼である一ノ瀬さんに元カレへのプレゼントを見られるのは、なんか気まずい。
本当に忘れてただけなのだが、なんか大事に取っておいたみたいになってる。
心なしか一ノ瀬さんの笑顔も怖い。
「明日、ちょうどゴミの日だよな。捨てよっか?」
「・・・・・・・・はい。」
うぅ、僕の3万4千円・・・・。
一ノ瀬さんは無慈悲にも新しいゴミ袋を取り出すと、箱ごとポイっと放り込む。
「じゃあ、帰ろっか?」
荷物の持ち出しは許してもらえなかった。
まだ見つかってない盗聴器が仕込まれてるかもしれないからって。
一ノ瀬さんはご機嫌で部屋を出ると、マンションのゴミ捨て場にゴミ袋を投げ入れた。
うぅ、勿体無いよう。
こんなことなら古着屋にでも売っておくんだった。
未練がましくゴミ捨て場を見ていると、背中をぐいぐい押されて、車に押し込められる。
お金持ちはなんでこう躊躇なくモノを捨てられるんだ。
SDGsの精神足りてなさすぎる!!
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