僕のフェロモンでアルファが和んでしまいます

さねうずる

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レオ様はお怒り ※R18

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「ところでハル、聞きたいことがあるんだ。」

「なんですか?」

ハルは自身の膝に頭を預けるレオの髪を撫でながら返事をする。

昼下がりの午後。ちょうど眠くなる時間である。
ハルも少しうとうとしてきたところだった。


「この小瓶、何だか分かる?たまたま市井で見つけたんだ。」

レオがポケットから取り出したのは5㎝ほどの透明な小瓶だ。

ハルはそれを手に取るとラベルを確認する。

「癒しの香油?」

キュポンと蓋を開け、匂いを確かめるが何の匂いもしない。
ハルは首を傾げた。

「?いえ、見たことありません。」

「そう・・・・。俺はこの匂いよく知ってるんだけど。」

レオのその言葉でハルはハッと気付いた。
と、同時にレオが怒っていることも察した。

多分、僕のフェロモンだ。
匂集紙を渡すだけで帰ってきてしまったので、それがどんな形に加工されたのかは知らなかった。
オメガのフェロモンはアルファほどではないにしろベータにだって感じることができる。
だから大衆向けに香油として販売していたのだろう。

レオの方を見るといつものように口元には緩やかな笑みが浮かんでいる。
でも目が・・・・完全に笑っていない。

「あの・・・・これは・・・・」

「うん。これは?」

「えっと・・・・お、お金が欲しくて・・・・。」

「なんでお金が欲しかったの?別に散財するタイプでもないよね?」

「それは・・・・」

どうしよう。
あなたから逃げるためです。なんてさすがに言えない。

レオは黙りこくったハルの唇を下から親指でスリスリと撫でつつ、話を続ける。

「ブエナサン王国に行くつもりだった?」
「えっ?なんでそれを・・・・」

「俺の子を妊娠してるのに、黙って逃げるつもりだったの?」

「・・・・っ、んっ//」

レオの親指が口の中に侵入し、ハルの舌を優しく愛撫する。
飲み込み切れなかった唾がレオの腕を伝ってしまい、ハルは顔を赤くした。

「俺から逃げられると思ったの?」

静かな怒りと色気が絡まるその声に、口内を犯すその指に、ハルの熱は高められてしまった。
ハルの膝に頭を乗せたままのレオにはすぐにバレてしまっただろう。
持ち上がりかけている下腹部を手で必死に抑え込み、これ以上涎が垂れない様にハルはレオの指を必死にしゃぶった。

「んっ、んちゅっ。」

さっきまであんなに穏やかな空間だったのにいつの間にこんなことに!?

レオの顔を見下ろすと、ギラギラと光る目と満足そうな笑みを浮かべる唇が目に入る。


「ハルは本当に可愛いね。食べちゃいたいくらい。」

言うと同時に口の中から外された手が首に回り、下にグイッと引かれる。
気付くと噛み付く様にキスをされていた。

指より甘く、蕩けそうなほど熱い。

ねっとりと絡みつき、悪戯する様に上顎を擽るレオの舌にハルは脳まで溶かされそうなほど感じてしまう。

クチュッ、グチュっ、ちゅぱっ

ゆっくりと離れていく唇の間には透明な糸がつぅーと伸びていく。

ハルはそれを他人事の様にぼんやりと眺めていた。

「ハルの今の顔、すごいよ?鏡で見てごらん?」

力の入らない手を強引に引かれ、姿鏡の前に連れて来られる。

目は潤み、頬は上気している。だらし無く開いた唇はてらてらと濡れており、その顔はどう見ても発情していた。

「ね?みっともない顔。恥ずかしいね?」

顎を固定され、鏡から顔を逸らすことを許されない。
後ろではレオが嬉しそうに笑っている。

見ているうちにますます熱が上がってきて、完全に立ち上がった陰茎がズボンを押し上げた。

「困ったな。ここまでみっともないことになってるよ?」

「んっ、あ゛ぁ・・・・」

ハルの陰茎の先をカリカリと爪で引っ掻くレオは言葉とは裏腹にまったく困った様子ではない。

ハルはその刺激でドピュッと先走りやら愛液やらが溢れてとても困ってしまったが。

「あぁ、もう。ハルったら本当に困った子だなぁ。ズボンがびしゃびしゃだ。」


レオはそう言うと、カチャカチャとハルのベルトを外し、ズボンと下穿きを床に落とした。

シャツ一枚のみっともない格好。
勃起した陰茎は無様に濡れてピクピクと痙攣している。
恥ずかしいその姿を見ていられずハルは目を伏せた。

「こらっ、誰が逸らしていいって言ったの?ちゃんと見ないとダメでしょ?」

「でも・・・・んんっ、は、恥ずかしいです。」

口調はいつも通り優しいのに。

いつの間にスイッチが入ったのか、ヒートの時と同じく別人のように加虐的なレオにハルの背筋はゾクゾクと震えた。

「恥ずかしくなきゃお仕置きにならないでしょ?俺以外の奴にヒートフェロモン嗅がせて、その上逃げようとするなんて。」

床にポタポタと垂れる先走りが絨毯に染みをつくっていく。
シャツの中に入り込み、さわさわと遊んでいた手が乳首を思いっきりつねり上げた。

「んっ、い゛っ・・・・あぁぁあ゛」

ビュル ビュッ ビュッ

急におとずれたその強い刺激にハルは思わず逝ってしまった。

鏡には白い体液が飛び、ガクガクと震える膝でもう立っていることができない。
体が崩れそうになる。

しかし、後ろからがっしりと脇の下を押さえられ、それは叶わなかった。

「ハル、逝っていいなんて許可した覚えないけど。ほらっ、自分の脚でちゃんと立って。」

「ハァ、ハァ、ごめ、ごめんなさ・・・・」

バシッ バシッ

「ん゛っ、」

お尻を叩かれる刺激すら気持ちいい。

一度達したはずの陰茎が再び硬さを取り戻す。

「脚閉じて。」

震える脚を叱咤し、脚を閉じると腰を引かれ、お尻を突き出す姿勢にされる。

「あっ、いやっ、、、恥ずかしっ、んっ」

内腿に突き立てられたレオの陰茎がハルの陰茎の根本付近を擦り上げ激しい快感に襲われた。

「入れられないから、今日はこれで我慢ね。」

パンッパンッと肌のぶつかる激しい音。
たまに穴に擦れる度、もどかしさからつい腰が揺れる。

パシッ

「ん゛っ」
「こらっ、ジッとして。」

お尻を叩かれたあと、レオの腕が前に伸ばされ、大きな手で陰茎を握られる。
グチュグチュと卑猥な音を立て、レオは手を上下に激しく動かした。

「ひっ、いやぁぁあ、」

「ハハッ、嫌じゃないでしょ?気持ちいいって言ってごらん?」

「気持ちいっ、気持ちいいからぁっ」

「ちゃんと鏡も見て」

口をはくはくさせながらみっともなく腰を振る自分の姿。
壮絶な色気を纏い、後ろから自分を攻め立てるレオ。

ぐちゃぐちゅと響く卑猥な音にも耳を犯され、ハルはまたもや限界を迎えた。

「イクっ!イキますっ」

「ダメだよ。俺がイクまで我慢だよ」

「ムリですっ、ムリぃ、もうダメっ、逝っちゃう。」

ハルが熱を発しようとしたその時、
ギュッと強く陰茎を握られ、出口を堰き止められる。

「いやっ!なんでっ、イキたいっ」
「そんな可愛く泣いてもダメだよ。俺がイッたらイカせてあげる。ほらっ、もっとキツく脚閉じて」

そのまま手を外されることなく、腰の律動を再開される。
気持ち良すぎるのにイケない苦しさで鏡の中の自分はぼろぼろと涙を零していた。

早くっ、早くイキたい。

必死に脚に力を入れていると、だんだんとレオの息遣いが荒くなってきた。
先ほどより激しく腰を打ち付けられる。

「ハァー、逝きそう。ハルも一緒に逝っていいよ。」

大きなストロークの後、奥まで突き立てられたかと思うと、ハルの陰茎をキツく握っていた手が上下に激しく動かされた。

レオの陰茎がドクンと大きく震えたかと思うと脚の間に暖かくてドロドロした液体がかけられる。

「んはっ、あ゛っ、イクッ」

同時にハルも先端からビュルっと精液を吐き出すと、床にがくりと崩れ落ちた。

二人して「ハァ、ハァ、」と息を乱す音だけが部屋に響く。

そのままレオがどこかに歩いて行くが、ハルは動けそうにない。
戸棚からタオルを取り出して戻ってきたレオがハルの体の汚れを綺麗に拭き取り、服も着せてくれた。
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