よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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人が来なくて怒る吉宗噺

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 江戸幕府中興の祖といわれる8代将軍徳川吉宗。

 吉宗は武士層に対しては文武奨励策、庶民に対しては教化策のひとつとして儒教の公開講座を企画し、孔子をまつる湯島の聖堂で、幕府の大学頭を務める林信篤の弟子たちによる公開講座が始まったという。

 幕臣はもちろんのこと、大名や旗本の家臣である陪臣、さらに町人や農民にも聴講を許し、聴講者の名前を吉宗に報告するようにするなど、公開講座は将軍肝いりの企画であった。

 ところが、そんな吉宗の意気込みにも関わらず、公開講座の人気はさっぱりであったとのこと。

 聴講者のあまりの少なさに吉宗はいたく不機嫌で、信篤の努力が足りないからだと叱責したという。

 叱られた信篤は、近頃深川の寺の石地蔵がご利益があるからと大変な賑わいだそうだが、石地蔵でさえ人が集まるというのに、講座に人が来ないというのはもっての外だと、愚痴をこぼしたとのことである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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