よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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鬼噺

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 絵巻物や昔話などでお馴染みの鬼。

 頭に角を生やして、寅柄のパンツをはいている姿が多く描かれているが、この姿にはちゃんと理由があります。

 昔から北東の方角は鬼門と呼ばれ、邪気がやってくると言われていました。
 北東はうし寅の方角でもあったので、鬼の頭には角があり、虎皮のパンツをはいているイメージが作られたそうです。

 この方角は、鬼の良きライバルでもある桃太郎の家来たちにも絡んでいました。

 鬼門に対する裏鬼門を司っているのは、さるとり、犬だったので、桃太郎のお供は犬、猿、きじになったと言われています。

 ただ、桃太郎が桃から生まれたことには方角は関わっていません。

 「古事記」に、男神のイザナギノミコトが黄泉よみの国から逃げ出す際、追ってくる鬼に桃の実を投げつけて撃退したという話があるように、桃は昔から鬼退治のシンボルというイメージがあったのです。

 だから鬼を退治するヒーローが誕生する果物として、桃が選ばれたのでしょう。

 ちなみに、中国では桃の種には百鬼を殺す力があるという言い伝えがあり、実際に桃の種には薬効があって、「桃仁とうにん」という漢方薬もあります。

 もしかすると、桃太郎は桃の種の化身なのかもしれませんね。

 では、今回はこの辺で失礼いたします。
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