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第2話 女神様に呼ばれる②
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俺が思案している間、エリス様は優しく微笑みながらじっと俺を見つめている。
「状況はわかりました。それでエリス様は異世界へ行かせて俺に何をさせたいのです?魔王討伐とかそういう事ですか?」
「魔王は存在しますが討伐とかそう言う使命は特に無いです。あなたの魂の思うまま自由に生きて下さって結構ですよ。」
やっぱり魔王とか居るのか、異世界だもんな。でもまあ魔王が絶対悪とは限らないしな。
「それだけで良いのですか?」
「はい。ただ、彼の地は長い年月の間戦乱に明け暮れ荒廃し、狂暴なモンスターも蔓延り人心も乱れております。創造主たる私のことも忘れ去りし世界です。
存在を忘れられる事はとても悲しい事なのです;;それ故私の力もとても弱まっております。今の私ではあなた一人力を分け加護を与える事が精一杯です。
しいて言えばソウシさんには私の事を忘れないでいてほしい、たまにエリスの名を呼んでほしい、それが望みです。」
なんとなく分かった、この女神様は寂しいのではないだろうか。誰からも忘れられることは存在を失う事と同じとても悲しい事だ、神の力を失うのも当然と言えば当然か。そのせいで見守るべき神が存在せず、世界は荒廃が進んでしまい負のスパイラルに陥っているという所か。
俺はこの可愛らしい女神様がとても好きになった。折角拾われた命だ、エリス様の力になりたいと思う。
「可愛らしいだなんてそんな・・。」
エリス様は両手を頬に手を当てもじもじしている。うおっ、心読まれているんだった。とてつもなく恥かしい。でもエリス様ってホント可愛いな。
「コホン、ところでエリス様、私は生まれ変わりの赤ん坊から始めるのでしょうか?」
「いえ、転生ですが生まれ変わりではなく成人した状態で魂を移します、その際誰かの体を乗っ取るわけではなく、私が創った体に魂を入れる事になります。」
そいつはありがたい、赤子からやり直すとか迂遠過ぎるし、他人の体を奪ってまで過ごす人生なんてまっぴら御免だ、急に入れ替わられた家族にも悪い。そういう事なら・・。
「エリス様、折角波長が合うと仰って呼ばれたわけですし、その世界へ行ってみようと思います。」
「ソウシさんならそう言ってくれると思っていました。それでは祝福として私の加護を授けましょう。あなたに最も適したスキルが顕現します。」
「どんなスキルですか?」
「ウフフ、それは彼の世界に降りてのお楽しみです♪使い方は自然に理解できるようになっているので御心配には及びません。」
「エリス様がそう仰るのならば。」
「それでは元気でいってらっしゃいませ。」
俺に微笑みかけるエリス様がそういうと、視界が真っ白に輝きフェードアウトした。
「状況はわかりました。それでエリス様は異世界へ行かせて俺に何をさせたいのです?魔王討伐とかそういう事ですか?」
「魔王は存在しますが討伐とかそう言う使命は特に無いです。あなたの魂の思うまま自由に生きて下さって結構ですよ。」
やっぱり魔王とか居るのか、異世界だもんな。でもまあ魔王が絶対悪とは限らないしな。
「それだけで良いのですか?」
「はい。ただ、彼の地は長い年月の間戦乱に明け暮れ荒廃し、狂暴なモンスターも蔓延り人心も乱れております。創造主たる私のことも忘れ去りし世界です。
存在を忘れられる事はとても悲しい事なのです;;それ故私の力もとても弱まっております。今の私ではあなた一人力を分け加護を与える事が精一杯です。
しいて言えばソウシさんには私の事を忘れないでいてほしい、たまにエリスの名を呼んでほしい、それが望みです。」
なんとなく分かった、この女神様は寂しいのではないだろうか。誰からも忘れられることは存在を失う事と同じとても悲しい事だ、神の力を失うのも当然と言えば当然か。そのせいで見守るべき神が存在せず、世界は荒廃が進んでしまい負のスパイラルに陥っているという所か。
俺はこの可愛らしい女神様がとても好きになった。折角拾われた命だ、エリス様の力になりたいと思う。
「可愛らしいだなんてそんな・・。」
エリス様は両手を頬に手を当てもじもじしている。うおっ、心読まれているんだった。とてつもなく恥かしい。でもエリス様ってホント可愛いな。
「コホン、ところでエリス様、私は生まれ変わりの赤ん坊から始めるのでしょうか?」
「いえ、転生ですが生まれ変わりではなく成人した状態で魂を移します、その際誰かの体を乗っ取るわけではなく、私が創った体に魂を入れる事になります。」
そいつはありがたい、赤子からやり直すとか迂遠過ぎるし、他人の体を奪ってまで過ごす人生なんてまっぴら御免だ、急に入れ替わられた家族にも悪い。そういう事なら・・。
「エリス様、折角波長が合うと仰って呼ばれたわけですし、その世界へ行ってみようと思います。」
「ソウシさんならそう言ってくれると思っていました。それでは祝福として私の加護を授けましょう。あなたに最も適したスキルが顕現します。」
「どんなスキルですか?」
「ウフフ、それは彼の世界に降りてのお楽しみです♪使い方は自然に理解できるようになっているので御心配には及びません。」
「エリス様がそう仰るのならば。」
「それでは元気でいってらっしゃいませ。」
俺に微笑みかけるエリス様がそういうと、視界が真っ白に輝きフェードアウトした。
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