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第26話 現場監督を創造する

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「ドールクリエイト!現場監督!」MP3000。

イメージしてからそう唱えると、ピカッと一瞬光り輝き目の前に人のようなものが現れた。

安全+第一と書かれたヘルメットをかぶり、首にタオルを巻いている。腹巻に鳶ズボン、地下足袋をはいたヒゲ面の中年男だ。これぞ正しく現場監督!俺の中ではな。

「マスター、俺っちなんぞ呼んでどうしなすったんで?」
「優秀な建設指導員、つまり現場監督が必要でな、この者たちを指導して一人前にしてやってくれ。名前はそうだな、ゲンサンと名乗るがよい。」
「承知いたしやしたマスター、ゲンサンと名乗りやす。そいでマスター、このタコすけどもを一人前にすりゃあ良いんですかい?」
「そうだ、ここエリス神殿を中心に街を創る事にしたんでな、色々と工事が必要なんだ。この総合建設会社はお前に任せる。現場監督上がりの叩き上げ社長ってことだ。頼んだぞゲンサン。」
「ようがす、俺っちにまかしておくんなせえ。」

「まず、東北と西南にある白黒両エルフの里とエリス神殿の街道を主要街道として太く連結してくれ。同時にこのエリス神殿周辺一帯を整地して拡張をしてくれるか?」
「承知いたしやした。他には何か注文はごぜえやすか?」
「そうだな、余裕があれば近隣の集落に街道を連結してくれればいい。アリス。」
「はい。ゲンサンに周辺マップを転送しました。」

俺はアリスを抱き寄せ、いい子いい子なでなでしている。アリスは大勢に見られてちょっと恥ずかしそうにもじもじしている。恥じらうアリスもかわいい。

「後はその都度注文があればこなしてくれ。飯場は・・・お前たちは建設作業員だから自分たちで作れるな?」
「当たり前のこんこんちきでさぁ。そこまでマスターにご厄介はかけやせん。分かりやした、すぐさまおっぱじめやす。」
「建設は街づくりの要だ。期待しているぞ、ゲンサン。」

「へい、マスターの期待に応えて見せやす。んじゃ行くぞ、タコすけども!」
「「「社長、宜しくお願いします。」」」
「社長じゃねえ、親方と呼べっ。」
「「「はい、親方!」」」
「返事はハイじゃねえ、ヘイだ。」
「「「ヘイ!」」」
「じゃあ白黒エルフ諸君頑張ってなー。親方と同じ衣装は会社の備品に揃ってるから。」
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