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ギルド大国
宮殿~ハリスの意地~
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剣と剣が交わり甲高い金属音が鳴り響く。
今の所はアイギスが攻める一方で王様は攻撃する姿勢も見せない。また王様はいまだ一歩も動かずアイギスの攻撃を受け流しているだけだ。相当舐められている。それはアイギスも気がついていることだった。だがこればっかりはどうしよもない。何をした所で王様の前では意味をなさないのだ。
アイギスは詠唱をして魔法を唱えようとしたのだが不快な違和感に襲われた。魔力が練れないのだ。始めはおかしいと思ったがこればっかりはどうしよもない。アイギスはこの違和感を王様のスキルではと仮定した。力を抑えるなどいっていたがそれは王様によって制限されたと考えるならばこの違和感も合点がいく。恐らく王様のスキルは無効化などの類いだろう。相当厄介なスキルだ。
なら隙を突くしかあるまい。アイギスはどうにか魔法なしで戦えるように相手の隙を作る作戦に出た。相手の隙は相手が余裕をかましている間が一番出来やすい。
アイギスは自分に負荷のかからない程度に連撃を打ち込む。だが王様は平然と立ち尽くしたまま手だけを動かして攻撃を受け流す。アイギスのスピードは十分に速い。だが、王様に比べるとまだまだ雀の涙程だ。
アイギスは歯を食い縛り地面を力強く蹴った。もっと、もっと早く、連撃を。斬る、斬る、斬る! アイギスは心の中で唱えて斬撃のスピードを更に上げる。多分このくらいが限界だろう。とその時、アイギスの剣が宙に舞った。見れば王様は一歩も動かず剣を振り抜きアイギスの剣を弾き飛ばした。誰もが勝負ありだと確信したその時!
「舐めるなーー!」
アイギスが怒りの咆哮を上げ腰に隠していた短剣を王様に向けて投げつけた。流石の王様もこれを防ぐ事は出来ず一歩下がって避けた。その時一瞬隙が出来たのだ。王様が魔力を解いた。アイギスはそれを見逃さない。
「はぁぁー!」
魔力で練ったスピードで王様の後ろに回り込む。いつの間にか取り戻していた剣で王様を斬りつける。だが、王様は余裕の表情で剣を凪ぎ払う。アイギスはもう一度短剣で斬りつけようとしたのだが
「それも見えているぞ」
王様は光よりも速いスピードでアイギスの後ろに回り込み背中をおもいっきり蹴っ飛ばした。王様の蹴りを諸に喰らったアイギスは闘技場の場外まで飛ばされた。今度こそ勝負ありだ。
王様は首をコキコキと鳴らし次! っと叫んだ。その表情はアイギスなど相手にもならないそんな顔だ。
アイギスでも相手にならない。ならどうしろと? アイギスは一応エルフの王女だ。それに比べて俺達なんかは…
「俺が行く」
ハリスが闘技場に降りた。未来視で何か見えたのか? 何か対策があるのだろうか?
「ほう、エルフの次はアテスタート家か。なかなか楽しませてくれる」
「その余裕も俺が覆してやんよ」
ハリスは剣を床に突き刺し上に跳んだ。誰もその行動に目が点になる。が、王様だけはほうっと苦笑いを浮かべる。
ハリスには見えたのだ。地面から沸きだした魔力に包まれ何の抵抗も出来ずに殴り飛ばされる自分を。その対処方として考えたのが魔力を剣で破壊する事。念のため空中に跳んだのだがどうやら成功したらしい。だが着地した時が一番の問題だ。なら、
王様は動かず唯、ハリスを見ていた。次の攻撃をどうもって行くかにより強さが分かる。大抵の人は剣を踏み台にしてこちらに向かって来るだろう。だが戦闘に長けているものならもっと別の手段を用いるだろう。だが、
ハリスは剣を踏み台にする事もなく、他の手段をとることもなく普通に着地した。王様は期待外れとでも言うかのように魔力を地面に流し込みハリスを包み込む。それはハリスの思う壺だった。ハリスは一番危険ならそれを逆手に取っ手しまえばいいと考えたのだ。
王様はまだ知らない。ここにいるアテスタート家以外は誰も知らない。アテスタート家には受け継がれる秘伝技があるのだ。それは一種の身代わりの術だ。それも相当高度な。魔力に包まれたハリスは必死にもがく。王様はスタスタと歩きハリスの前まで来る。王様がハリスの影へと入ったその時王の足が何者かによって捕まれた。
そこにはハリスがいた。いや、そんな筈が、目の前にもハリスがいた。どういう事だ? 王様は剣でハリスを斬りつけようとしたが剣が光にてらされ剣にもハリスの影ができる。そこからまたハリスが現れた。実像は伴っていないのだが像だけがその影から姿を現す。手足が塞がれた王様は抵抗する事が出来ない。
「これが俺らの実力だ! お前が俺ら舐めた事がお前の敗因だぜ!」
ハリスの拳が魔力を突き破り王様の腹にめり込んだ。俺にはそう見えた。確かにハリスが王様を殴った筈だ。なのに何故だ。何故ハリスが倒れている? 王様は安心したかのように声を漏らした。
「ここまで追い込まれたのは久しぶりだな。影を使う術それはアテスタート家の秘伝術か?」
全てを見破られたアテスタート家はその後もいい所までは持ち込むも結局負けてしまう。王様は唯、遊んでいるだけのようだった。残るは俺とピナだけ。ピナをあんなのと戦わせる訳にはいかない。なら俺がここであいつを倒す!
俺は闘技場に足を踏み入れドラゴンの剣を引き抜く。始めから本気で行く。
「さて始めようか」
「俺を舐めてると痛い目をみるぞ」
俺は剣を強く握りしめた。
今の所はアイギスが攻める一方で王様は攻撃する姿勢も見せない。また王様はいまだ一歩も動かずアイギスの攻撃を受け流しているだけだ。相当舐められている。それはアイギスも気がついていることだった。だがこればっかりはどうしよもない。何をした所で王様の前では意味をなさないのだ。
アイギスは詠唱をして魔法を唱えようとしたのだが不快な違和感に襲われた。魔力が練れないのだ。始めはおかしいと思ったがこればっかりはどうしよもない。アイギスはこの違和感を王様のスキルではと仮定した。力を抑えるなどいっていたがそれは王様によって制限されたと考えるならばこの違和感も合点がいく。恐らく王様のスキルは無効化などの類いだろう。相当厄介なスキルだ。
なら隙を突くしかあるまい。アイギスはどうにか魔法なしで戦えるように相手の隙を作る作戦に出た。相手の隙は相手が余裕をかましている間が一番出来やすい。
アイギスは自分に負荷のかからない程度に連撃を打ち込む。だが王様は平然と立ち尽くしたまま手だけを動かして攻撃を受け流す。アイギスのスピードは十分に速い。だが、王様に比べるとまだまだ雀の涙程だ。
アイギスは歯を食い縛り地面を力強く蹴った。もっと、もっと早く、連撃を。斬る、斬る、斬る! アイギスは心の中で唱えて斬撃のスピードを更に上げる。多分このくらいが限界だろう。とその時、アイギスの剣が宙に舞った。見れば王様は一歩も動かず剣を振り抜きアイギスの剣を弾き飛ばした。誰もが勝負ありだと確信したその時!
「舐めるなーー!」
アイギスが怒りの咆哮を上げ腰に隠していた短剣を王様に向けて投げつけた。流石の王様もこれを防ぐ事は出来ず一歩下がって避けた。その時一瞬隙が出来たのだ。王様が魔力を解いた。アイギスはそれを見逃さない。
「はぁぁー!」
魔力で練ったスピードで王様の後ろに回り込む。いつの間にか取り戻していた剣で王様を斬りつける。だが、王様は余裕の表情で剣を凪ぎ払う。アイギスはもう一度短剣で斬りつけようとしたのだが
「それも見えているぞ」
王様は光よりも速いスピードでアイギスの後ろに回り込み背中をおもいっきり蹴っ飛ばした。王様の蹴りを諸に喰らったアイギスは闘技場の場外まで飛ばされた。今度こそ勝負ありだ。
王様は首をコキコキと鳴らし次! っと叫んだ。その表情はアイギスなど相手にもならないそんな顔だ。
アイギスでも相手にならない。ならどうしろと? アイギスは一応エルフの王女だ。それに比べて俺達なんかは…
「俺が行く」
ハリスが闘技場に降りた。未来視で何か見えたのか? 何か対策があるのだろうか?
「ほう、エルフの次はアテスタート家か。なかなか楽しませてくれる」
「その余裕も俺が覆してやんよ」
ハリスは剣を床に突き刺し上に跳んだ。誰もその行動に目が点になる。が、王様だけはほうっと苦笑いを浮かべる。
ハリスには見えたのだ。地面から沸きだした魔力に包まれ何の抵抗も出来ずに殴り飛ばされる自分を。その対処方として考えたのが魔力を剣で破壊する事。念のため空中に跳んだのだがどうやら成功したらしい。だが着地した時が一番の問題だ。なら、
王様は動かず唯、ハリスを見ていた。次の攻撃をどうもって行くかにより強さが分かる。大抵の人は剣を踏み台にしてこちらに向かって来るだろう。だが戦闘に長けているものならもっと別の手段を用いるだろう。だが、
ハリスは剣を踏み台にする事もなく、他の手段をとることもなく普通に着地した。王様は期待外れとでも言うかのように魔力を地面に流し込みハリスを包み込む。それはハリスの思う壺だった。ハリスは一番危険ならそれを逆手に取っ手しまえばいいと考えたのだ。
王様はまだ知らない。ここにいるアテスタート家以外は誰も知らない。アテスタート家には受け継がれる秘伝技があるのだ。それは一種の身代わりの術だ。それも相当高度な。魔力に包まれたハリスは必死にもがく。王様はスタスタと歩きハリスの前まで来る。王様がハリスの影へと入ったその時王の足が何者かによって捕まれた。
そこにはハリスがいた。いや、そんな筈が、目の前にもハリスがいた。どういう事だ? 王様は剣でハリスを斬りつけようとしたが剣が光にてらされ剣にもハリスの影ができる。そこからまたハリスが現れた。実像は伴っていないのだが像だけがその影から姿を現す。手足が塞がれた王様は抵抗する事が出来ない。
「これが俺らの実力だ! お前が俺ら舐めた事がお前の敗因だぜ!」
ハリスの拳が魔力を突き破り王様の腹にめり込んだ。俺にはそう見えた。確かにハリスが王様を殴った筈だ。なのに何故だ。何故ハリスが倒れている? 王様は安心したかのように声を漏らした。
「ここまで追い込まれたのは久しぶりだな。影を使う術それはアテスタート家の秘伝術か?」
全てを見破られたアテスタート家はその後もいい所までは持ち込むも結局負けてしまう。王様は唯、遊んでいるだけのようだった。残るは俺とピナだけ。ピナをあんなのと戦わせる訳にはいかない。なら俺がここであいつを倒す!
俺は闘技場に足を踏み入れドラゴンの剣を引き抜く。始めから本気で行く。
「さて始めようか」
「俺を舐めてると痛い目をみるぞ」
俺は剣を強く握りしめた。
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