まる男の青春

大林和正

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2023

銀行でまる男

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銀行強盗だ!

銀行のトイレから戻ると銃を持った男が女性客の頭に銃を突き付けている
行内を睥睨する強盗から皆、目を逸らしてる
窓はブラインドが閉じられ外の様子を見る事はできない
がサイレンの音、人込みの声が警察は銀行強盗を知っていると思わせる

まる男は強盗の元へスタスタと歩いていく。行内はザワツキ制止する声も上がる。
強盗の顔に緊張が走った
2m程手前でまる男は止まり指をさす
「お前!ストックホルム症候群を狙ってんだろう!?
どの女を狙ってんだ?」
行内の空気が止まる
強盗は声を震わせた
「なんだ!?ストック…なんやら…とかは!
てめぇ!なにもんだ?」
強盗はまる男の方に銃を向ける
まる男は行内を見回しながら不機嫌だ
「なんか、人質とると女と結婚出来るとか・・・そんなだ!てめぇ。誰を狙ってやがる!」
まる男の迫力に強盗は怯んだ
そして3才から90才までの20数名の行内の女性たちは一斉に胸元を隠す仕草をした
それに気付かない強盗であったがまる男を見て二ヤリとした
「お前。モテねーんだろ。だから直ぐそっちに考えが行くんだ」
今度はまる男が怯む
「う・・・くっ・・その通りだ・・・」
強盗が何か言おうとしたがまる男は畳みかけてきた
「じゃぁ教えてくれ!どうすればモテる?
ストックホルム症候群テクを使う程の達人だ。知ってるんだろう?
取り敢えず。このノートとペンに書いてくれ」
まる男はカバンからノートとペンを取り出した
ニヤニヤしながら強盗は銃を置いて受け取った。


外では警官たちが銀行を取り囲む。機動隊が前面である。SATなどのような特殊部隊は出来る前だ
中の様子は潜入した警官からトランシーバーの音声でのみ情報が入る
ただ行内の見取り図は警官全員はもう把握していた
そして、強盗に動きありだ
小学生が強盗と2言3言交わすと強盗は銃を置いたという
・・・
「突入!」
拡声器の声を合図に潜入してた警官が2人。2方から強盗の元へ走る
そして外の機動隊が行内に突入した
潜入してた警官の1人がまる男に叫ぶ
「こぞー!逃げろ!」

強盗とまる男は周囲が動き始めたのを感じた
強盗は床に置いた銃に手を伸ばし
「図ったな!」
まる男を睨む
そして
まる男は「逃げろ!」の声に逃げ出した
強盗の手を取ってだ
強盗は戸惑った顔で引っ張られて
ドアへ向かって走る
ガーーン!
頭に鈍い痛み。強盗は直後、目の前が暗くなる

目を覚ますと担架に乗せられてる
怒鳴り声が聞こえるので
そちらを見ると
さっきの小学生がゴツイ警官3人に怒られてる
「何故。強盗を連れてった!」
担架で寝てるので下から見ると分かる
下を向き大人しくしてる小学生は
何かを見てニヤニヤしてる
更に良く見ると怒鳴る警官の
ズボンのチャックが開いてるのだ
あの唇は「ちっちぇー」と言ってる
俺の不運はこの小学生がいたからだ
運命を呪う強盗であった

強盗は逮捕されると諸々を経て刑務所に収監された。その間にあの小学生は中学生であり、まる男という名だと知る。まぁプライバシーとかは緩かった時代だ。
そして一応は表彰されたらしい。憎いが最後は敵とは言い切れなかったというか。あのフテブテしさには少し笑ける。でも、もう2度とは会いたくないと思った。
しかし、刑務所に入って3日目、もう、中学生のまる男は強盗に面会を求めてきた。
2度拒否したが3度目に観念して会った。
中学生まる男は開口一番
「早く。モテテク教えてくれよー!」
と叫ぶ
こいつは、本気で俺を逃がそうとしたのか・・・


*ストックホルム症候群=精神医学用語の1つ。誘拐や監禁などにより拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有する事によって、加害者に好意や共感、更には信頼や結束の感情まで抱く様になる現象。1973年のストックホルムの銀行で2人組の強盗が4人の人質をとって立ち籠る事件が発生した。後、結婚もしてる。

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