あなた達を異世界の勇者として召喚してあげますよ?

しまうま弁当

文字の大きさ
28 / 135
一章

寝坊

しおりを挟む
月曜日の朝になった。

晴南達は九良平(くらひら)神社の前に集まっていた。

晴南、麻衣子、美咲、冬湖と由香の五人がそこにいた。

晴南がみんなに言った。

「みんな!!とうとうこの時がきてしまったわ!審判の時が!!」

晴南がみんなに言った。

「みんな今までありがとう。みんなと過ごせて本当に楽しかったわ。」

冬湖が晴南に言った。

「はい、私も楽しかったです。」

由香が晴南に言った。

「わ、私も晴南さんと一緒で楽しかったです。」

晴南がみんなに言った。

「でもついに大いなる審判の時がやってきてしまったの!私達はどうあがいてもこの運命から逃れる事はできないわ!」

晴南がみんなに言った。

「耐えられない苦痛が私達を待ち受けているわ!!おおきな絶望が私たちにふりかかるわ!!私たちはこの残酷な運命を受け入れるしかないの!!」

晴南がみんなに言った。

「数学のテストという残酷な運命からね!!」

呆れた顔の麻衣子が晴南に言った。

「はあー全く、晴南ったら、朝から何を言い出すかと思えば?」

晴南が麻衣子に言った。

「そうは言うけど麻衣子?もうすぐ生き地獄が始まるのよ?これぐらい当然でしょ?」

麻衣子が晴南に言った。

「生き地獄って、数学の確認テスト受けるだけでしょうが?!!大げさすぎでしょ!!」

晴南が麻衣子に言った。

「大げさって、テストなんて苦痛以外の何物でもないでしょ?」

すると晴南が美咲に尋ねた。

「テストなんて嫌いよ?そう思わない美咲?」

美咲が晴南に言った。

「私だってテストなんて嫌いよ。」

晴南が麻衣子に言った。

「ほら麻衣子?美咲もテストは嫌いだって言ってるわよ?」

麻衣子が呆れた様子で晴南に言った。

「いやさ、別にそういう事を言いたい訳じゃないんだけど?はあー、まあいいわ。」

晴南がみんなに言った。

「あーあ、学校の授業が全部体育だったら良かったのに?そしたらテストもないし毎日ルンルン気分で学校に行けて幸せなのになあ?」

美咲が顔をひきつらせながら晴南に言った。

「それ私からしたら地獄なんだけど?」

麻衣子が晴南に言った。

「それよりもそろそろ七緒を呼びに行きましょ?」

晴南が麻衣子に言った。

「ああ、そうね。」

晴南達は九良平(くらひら)神社の境内に入って行った。

そして境内の奥にある社務所(神主さんの住居)の出入口の前に行って呼び鈴を鳴らした。

晴南と麻衣子が大きな声で言った。

「七緒、迎えに来たよ!!」

「七緒、学校に行くよー!」

すると中から慌ただしい女性の声が聞こえてきた。

「七緒!!みんなが迎えに来てくれたよ!!」

「まだ寝てるの??七緒!!早く起きなさい!!もう7時半過ぎてるのよ!」

「なんで目覚まし時計をセットしとかないの?!!」

少したって玄関口の引き戸が開いて、一人の若い女性が出てきた。

長い黒髪で容姿も良い巫女装束の女性が現れた。

七緒の姉である九良平(くらひら)三緒(みお)であった。

三緒が晴南達に言った。

「みんな、おはよう!」

晴南達が三緒に言った。

「おはようございます、三緒(みお)さん。」

麻衣子が三緒に尋ねた。

「三緒さん、こっちに戻ってたんですね?」

三緒が麻衣子に言った。

「ええ、一昨日から戻ってきたの。大学の授業も一段落ついたしね。」

三緒が晴南達に言った。

「みんなごめんね、七緒ったらまだ寝てて起きてこないの。せっかく来てくれたのに悪いんだけど、先に学校に行ってくれる?七緒は後で連れてくから。」

晴南が三緒に言った。

「分かりました。」

晴南達はそう言うと神社をあとにして中学校へと向かった。

しばらくして晴南達は中学校の校門前までやってきた。

晴南がふと校舎の方を見てみると優斗と拓也と亜美が校舎の出入口前で立ち尽くしているのを見つけた。

そして晴南は横を歩いていた麻衣子に言った。

「麻衣子、先に行くわ!!」

麻衣子が晴南に言った。

「えっ?」

すると晴南は校舎の出入口前に全速力で駆けていった。

校舎の出入口前までやって来た晴南が優斗達に言った。

「おはよう、拓也、優斗。それに亜美。」

優斗が晴南に言った。

「おはよう。晴南。」

拓也が晴南に言った。

「ああ晴南か、おはよう。」

亜美が晴南に言った。

「晴南さん、おはようございます。」

晴南が優斗に尋ねた。

「どうしたの?一体?」

優斗が晴南に言った。

「校舎の出入口が閉まってるんだ。」

すると晃太と長孝と慎吾が校舎の横にある駐車場の方から走ってきた。

晃太が拓也に言った。

「やっぱりまだ来てないみたいだ。武藤(むとう)先生の車がない。」

拓也が晃太に言った。

「そうか。」

晴南が晃太に言った。

「おはよう、晃太。」

晃太が晴南に言った。

「おはよう、晴南。」

晴南が長孝と慎吾に言った。

「おはよう、長孝それに慎吾。」

長孝が晴南に言った。

「おはようすっ、ハル姉。」

慎吾が晴南に言った。

「おはよーござーす、晴南。」

晃太が晴南に言った。

「そうだ晴南?先生から校舎の鍵を預かってないか?」

晴南が晃太に言った。

「えっ?鍵?」

すると晴南が笑みを浮かべながら晃太に言った。

「ふっふっふ、どっちだと思う?」

晃太が晴南に尋ねた。

「えっ?いやどっちって?」

晴南が晃太に言った。

「だーかーら!どっちだと思うって聞いてるの?クイズよ、クイズ??」

晃太が少し困った様子で晴南に言った。

「クイズ?いや晴南、聞いてるのは俺の方なんだが?」

晴南が晃太に言った。

「細かい事は気にしない。いーいーからクイズよクイズ?どっちだと思う?私は鍵を預かってる?それとも預かってない?」

晃太が晴南に言った。

「それじゃあ、預かってないだ。」

晴南が晃太に言った。

「もう正解、なんで分かったの?」

晃太が晴南に言った。

「今まで晴南が鍵を預かってた事は何回かあったが、全て翌日が登校日の時だった。週跨ぎで鍵を預かってた事は一度もないからな。確率的には持ってない可能性の方が高いと判断したんだ。」

晃太が晴南にもう一度尋ねた。

「それじゃあ晴南?先生から鍵は預かってないって事でいいんだな?」

晴南が晃太に言った。

「ええ預かってないわ。」

晃太が晴南に言った。

「そうなると武藤先生が来るまでここで待つしかないな。」

今日の一時間目の授業担当である、武藤哲夫(むとうてつお)という男性教師が校舎を開ける当番だったが、遅刻していたのだった。

そこに麻衣子達が遅れて校舎の出入口前までやってきた。

麻衣子が晴南に言った。

「もう晴南、いきなり走り出さないでよ?遅刻したかと焦っちゃうでしょ?」

すると麻衣子が晃太に尋ねた。

「ところでさ、なんでみんなここにいるの?」

晃太が麻衣子達にも武藤先生が遅れている事を説明した。

そして武藤先生がやって来るまで待つ事になった。

リンゴーン、リンゴーン、中学校中に始業チャイムが鳴り響いた。

それからしばらくして学校の正門から敷地の中に青い自動車が入ってきた。

青い自動車は校舎横にある駐車場に止まった。

青い車から三緒と七緒が降りてきた。

七緒は寝ぼけまなこで三緒に手をひかれて校舎前までやって来た。

するとこの状況を見た三緒が晴南に尋ねた。

「あれ、みんなこれどういう事?」

晴南が三緒に言った。

「今日校舎を開ける当番の武藤先生が遅刻してるんです。」

三緒が晴南に言った。

「そうなんだ。」

美咲が七緒に言った。

「良かったね七緒、遅刻が帳消しになって!」

七緒はまだ眠そうな目で美咲に小さく頷いた。

「う、うん。」

すると三緒がみんなに言った。

「それなら私はさっさっと退散した方がいいわね。みんな七緒をお願いしていいかな?」

麻衣子が三緒に言った。

「ええ、いいですよ。」

三緒がみんなに言った。

「それじゃあみんな。ここで失礼するわね。」

三緒が七緒に言った。

「七緒?ちゃんと授業受けなさいよ?」

七緒は眠そうに三緒に言った。

「う、うん。」

三緒はそう言い終わると車に乗り込んで帰って行った。

それから少しして黒い自動車が正門から入ってきた。

その黒い自動車が校舎横にある駐車場に止まった。

そしてその車から一人の若い男性が降りてきて、全速力で校舎の前に走ってきた。

若い男性が晴南達に言った。

「みんな!!遅れてすまん!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

処理中です...