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一章
らしくない行動
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麻衣子が健太に尋ねた。
「変だったってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「うまく言えないんだけど、反応がいつもと違ったんです。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「どういう感じに違ったの?」
だが健太は言葉に詰まってしまった。
どう表現すればいいか分からないようだった。
すると晃太が健太に言った。
「それならまず柚羽が家から出かけた時の状況を詳しく教えてくれないか?」
健太が晃太に言った。
「分かりました。僕は6月11日は朝練に行くためにかなり早く起きてたんだけど、柚羽姉さんが玄関から出ていくところを見かけて声をかけたんです。それで柚羽姉さんはそのまま出かけていきました。」
晃太が健太に尋ねた。
「それって何時頃だ?」
健太が晃太に言った。
「6月11日の午前5時頃だったはずです。」
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ?柚羽はその時なんて言ってたの?」
健太が晴南に言った。
「何も言いませんでした。」
晴南が健太に聞き返した。
「どういう事?健太??」
健太が晴南に言った。
「言葉通りの意味です。柚羽姉さんは何も言わずに大きなリュックを背負って出かけていきました。」
晴南が驚いた様子で健太に尋ねた。
「えっ??柚羽が健太を無視したって言うの?健太??柚羽と喧嘩でもしてたの?」
健太が晴南に言った。
「喧嘩はしてないんだけど、前日から妙に避けられてたんです。」
晃太が健太に言った。
「前日って事は6月10日か。柚羽が健太を避け始めたのは6月10日のいつ頃なんだ?」
健太が晃太に言った。
「6月10日の18時20分頃です。柚羽姉さんに夕飯が出来たから部屋まで呼びに行ったんですけど、何を話しかけてもダンマリで無視されたんです。」
晃太が健太に尋ねた。
「それより前は?」
健太が晃太に言った。
「17時半くらいに夕飯のビーフシチューの事を柚羽姉さんに伝えにいったんだけど、その時はすごく機嫌が良かったです。」
麻衣子がみんなに言った。
「うーん??あの柚羽が健太をシカトするとか信じられないだけど?」
晴南が麻衣子に言った。
「本当よね!!柚羽が健太をシカトするなんてあり得ないわ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「ねえ健太君?柚羽を怒らせるような事はしてないの?」
健太が麻衣子に言った。
「うーん、心あたりがないんです。柚羽姉さんを怒らせるような事はしてないと思うんです。」
拓也が健太に尋ねた。
「それじゃご両親と喧嘩したとかは?」
健太が拓也に言った。
「それもなかったと思います。」
麻衣子がみんなに言った。
「まさか柚羽、明井田中学で虐められてたんじゃ?」
美咲が麻衣子に言った。
「柚羽とは連絡取り合ってたけどそんな話聞いたことないわ。」
麻衣子が美咲に言った。
「そっか、それじゃあ色恋沙汰とかかな?」
美咲が麻衣子に言った。
「それこそあり得ないでしょ?あのブラコンの柚羽よ?色恋沙汰なんてある訳ないでしょ。柚羽は健太大好き人間なのよ。四六時中、健太、健太、健太だもん。健太をほたっらかして外出してるってのがそもそもあり得ないわ。」
晴南が美咲に言った。
「そうそう!!健太と駆け落ちしたっていう方がよっぽど説得力があるわ。」
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ健太?」
麻衣子が晴南に言った。
「そんなことをきかれても健太君困るだけでしょうが?」
晴南が麻衣子に言った。
「実際にそうなんだからしょうがないでしょ。」
優斗が麻衣子に言った。
「でも確かに柚羽にしては行動が妙だね。」
優斗が健太に尋ねた。
「ねえ健太?6月10日の夜中の柚羽の様子はどうだったの?」
健太が優斗に言った。
「部屋に籠ってたから分からないけど、たぶん寝ずに起きてたと思います。ずっと柚羽姉さんの部屋の方から音がしてたから。」
優斗が健太に言った。
「それはおかしいね。」
晴南が優斗に言った。
「何言ってるの優斗?金曜の夜なら徹夜なんて当たり前でしょう??」
優斗が晴南に言った。
「柚羽は普段からは早寝早起きで規則正しい生活をしてたからそれは考えにくいんじゃないかな?」
麻衣子が優斗に言った。
「そうだ柚羽は早寝早起きだもんね。」
晴南が麻衣子に言った。
「本当に理解できないわ。なんで早く寝ちゃうのかしら?金曜の夜を遊び倒さないでどうするのよ。」
美咲が晴南に言った。
「本当よ。柚羽は毎日午後8時には寝て午前4時に起きてくるのよ??さすがにありえないでしょ?」
麻衣子が美咲に言った。
「別にいい事じゃないの早寝早起きは!美咲こそ柚羽を見習いなさいよ。」
美咲が麻衣子に言った。
「毎日遅刻してる訳じゃないんだから別にいいでしょ?そういう事は私より先に遅刻ばっかりしてる七緒に言ってよ!!」
晃太が美咲に言った。
「美咲?悪いが話の腰を折らないでくれるか?」
美咲が晃太に言った。
「ごめん晃太君。」
晃太がみんなに言った。
「でもそうなると柚羽は健太を無視し続けた上で一晩中起きてて、そして早朝に何も言わずに出かけた事になるわけか。」
優斗が晃太に言った。
「うん、みんなの言うとおり柚羽らしくないよね。」
晃太が優斗に言った。
「それでいて健太やご両親と喧嘩してた訳でもないとすると一体どういう事なんだ?」
麻衣子が健太に尋ねた。
「ねえ?他に何か変わった事なかった?」
晴南が麻衣子に言った。
「健太の話を聞いてる限り変わった事しかないじゃない?」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南!茶々をいれないでくれる?」
健太が麻衣子に言った。
「実はもう一つあるんだ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「何?」
健太が麻衣子に言った。
「柚羽姉さんの部屋なんだけど?柚羽姉さんがいなくなって12日の正午頃に母さんと一緒に柚羽姉さんの部屋に入ったんだ。そしたら部屋が変な事になってたんだ。」
麻衣子が健太に聞き返した。
「変な事ってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「柚羽姉さんいつも整理整頓をしっかりやってて、部屋の中も綺麗にしてるんだ。」
麻衣子が健太に言った。
「うん、知ってるわ。柚羽っていつも部屋を綺麗にしてるわよね。綺麗好きよね本当に。」
晴南が健太に言った。
「健太も健太のお母さんも綺麗好きだしね。大柳(おおやなぎ)家はみんな綺麗好きよ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「でもそれがどうかしたの?」
健太が麻衣子に言った。
「真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「えっ??真っ黒ってどういう事?何が真っ黒になってたの?」
健太が麻衣子に言った。
「部屋が真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に聞き返した。
「部屋が真っ黒ってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「そのまんまの意味なんだ。部屋一面が真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に言った。
「だって柚羽の部屋って白を基調とした清潔感のある部屋だったでしょ?」
健太が麻衣子に言った。
「うんそうだったんだ。確かに10日の午後5時過ぎに柚羽姉さんに夕食の事を伝える為に部屋に入った時までは白い壁の綺麗な部屋だったんだ。だけど12日の正午に入った時は部屋一面が真っ黒になってたんだ。」
晴南が健太に尋ねた。
「一体どういう事??」
健太が晴南に言った。
「それがさっぱり分からないんだ。」
晃太が健太に尋ねた。
「真っ黒って燃えたって事か?」
健太が晃太に言った。
「焦げ臭くはなかったから違うと思います。燃えたとかじゃなくて黒く塗ったんだと思います。」
晃太が健太に尋ねた。
「黒く塗った??一体どういう事だ?」
健太が晃太に言った。
「それが全然分からないんです。」
優斗が小さな声で言った。
「前日からの柚羽らしくない行動、そして真っ黒になった柚羽の部屋か。」
そしてしばらくの静寂に包まれた。
柚羽が行方不明になりわらにもすがる気持ちで健太の話を聞いていた晴南達だったが、柚羽の行動には不可解な点がいくつもありここにいた全員が恐怖を感じはじめていた。
すると健太が突然大きな声で言った。
「ああ、僕があの時無理やりにでも止めておけば、今頃姉さんは!!姉さんは!!」
そして大粒の涙を流しながら泣き始めた。
「柚羽姉さん、何もできなくて本当にごめん!」
健太が突然泣き崩れて大声をあげて泣き出した。
「姉さん!ごめんよ!!!ごめんよ!!!」
すると拓也が大きな声で健太に言った。
「いいか健太!柚羽がいなくなったのはお前のせいじゃない!」
晃太が健太に言った。
「健太が柚羽の事に関して責任を感じる必要はないんだ!」
麻衣子が健太に言った。
「原因は分からないけど、健太君は絶対に悪くないと思うよ。」
晴南が健太に言った。
「そうよ、まだ柚羽が巻き込まれたって決まった訳じゃないでしょ。」
麻衣子が晴南に言った。
「そうかもしれないけど、ううん、晴南の言う通りよ。まだ決まってないわ。」
晃太が健太に言った。
「健太つらい話をさせてすまなかったな。」
健太が晃太に言った。
「黒宮先輩、僕も一人で途方に暮れてた所です。正直ここに戻ってきて話せただけでもだいぶ気が紛れました。」
健太はその後和やかな表情になっていた。そして日没が近づいてきたので、そのまま三緒が子戸倉の避難先まで送って行く事になった。
三緒の車の前に全員が集まって話をしていた。
拓也が健太に言った。
「じゃあな、健太!!」
健太がみんなに言った。
「今日はみんなに会えて良かったよ!!」
晴南が健太に言った。
「いい落ち込むんじゃないわよ!」
健太が晴南に言った。
「分かってます。」
健太は名残惜しそうに何度も晴南達を振り返りつつ三緒の車に乗り込んだ。
そして三緒の車で子戸倉まで送られていった。
健太の乗った車を見送り終わって晃太が優斗に言った。
「結局、柚羽の不可解な行動の理由はわからずじまいだったな。」
優斗が晃太に言った。
「だけど健太の無事な姿が見れてよかったよ。」
晃太が優斗に言った。
「そうだな。」
すると二実が大きな声でみんなに言った。
「みんなごめん!明日の事なんだけど、明井田のマンションから荷物を取ってくるから封木神社には集まれないわ。」
晃太が二実に言った。
「そうですか、分かりました。」
麻衣子がみんなに言った。
「それじゃあ明日は家でおとなしくしてよっか。」
すると晴南が思いついたようにみんなに言った。
「そうだ、それならみんなで二実さんの引っ越しを手伝いましょうよ!!」
「変だったってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「うまく言えないんだけど、反応がいつもと違ったんです。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「どういう感じに違ったの?」
だが健太は言葉に詰まってしまった。
どう表現すればいいか分からないようだった。
すると晃太が健太に言った。
「それならまず柚羽が家から出かけた時の状況を詳しく教えてくれないか?」
健太が晃太に言った。
「分かりました。僕は6月11日は朝練に行くためにかなり早く起きてたんだけど、柚羽姉さんが玄関から出ていくところを見かけて声をかけたんです。それで柚羽姉さんはそのまま出かけていきました。」
晃太が健太に尋ねた。
「それって何時頃だ?」
健太が晃太に言った。
「6月11日の午前5時頃だったはずです。」
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ?柚羽はその時なんて言ってたの?」
健太が晴南に言った。
「何も言いませんでした。」
晴南が健太に聞き返した。
「どういう事?健太??」
健太が晴南に言った。
「言葉通りの意味です。柚羽姉さんは何も言わずに大きなリュックを背負って出かけていきました。」
晴南が驚いた様子で健太に尋ねた。
「えっ??柚羽が健太を無視したって言うの?健太??柚羽と喧嘩でもしてたの?」
健太が晴南に言った。
「喧嘩はしてないんだけど、前日から妙に避けられてたんです。」
晃太が健太に言った。
「前日って事は6月10日か。柚羽が健太を避け始めたのは6月10日のいつ頃なんだ?」
健太が晃太に言った。
「6月10日の18時20分頃です。柚羽姉さんに夕飯が出来たから部屋まで呼びに行ったんですけど、何を話しかけてもダンマリで無視されたんです。」
晃太が健太に尋ねた。
「それより前は?」
健太が晃太に言った。
「17時半くらいに夕飯のビーフシチューの事を柚羽姉さんに伝えにいったんだけど、その時はすごく機嫌が良かったです。」
麻衣子がみんなに言った。
「うーん??あの柚羽が健太をシカトするとか信じられないだけど?」
晴南が麻衣子に言った。
「本当よね!!柚羽が健太をシカトするなんてあり得ないわ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「ねえ健太君?柚羽を怒らせるような事はしてないの?」
健太が麻衣子に言った。
「うーん、心あたりがないんです。柚羽姉さんを怒らせるような事はしてないと思うんです。」
拓也が健太に尋ねた。
「それじゃご両親と喧嘩したとかは?」
健太が拓也に言った。
「それもなかったと思います。」
麻衣子がみんなに言った。
「まさか柚羽、明井田中学で虐められてたんじゃ?」
美咲が麻衣子に言った。
「柚羽とは連絡取り合ってたけどそんな話聞いたことないわ。」
麻衣子が美咲に言った。
「そっか、それじゃあ色恋沙汰とかかな?」
美咲が麻衣子に言った。
「それこそあり得ないでしょ?あのブラコンの柚羽よ?色恋沙汰なんてある訳ないでしょ。柚羽は健太大好き人間なのよ。四六時中、健太、健太、健太だもん。健太をほたっらかして外出してるってのがそもそもあり得ないわ。」
晴南が美咲に言った。
「そうそう!!健太と駆け落ちしたっていう方がよっぽど説得力があるわ。」
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ健太?」
麻衣子が晴南に言った。
「そんなことをきかれても健太君困るだけでしょうが?」
晴南が麻衣子に言った。
「実際にそうなんだからしょうがないでしょ。」
優斗が麻衣子に言った。
「でも確かに柚羽にしては行動が妙だね。」
優斗が健太に尋ねた。
「ねえ健太?6月10日の夜中の柚羽の様子はどうだったの?」
健太が優斗に言った。
「部屋に籠ってたから分からないけど、たぶん寝ずに起きてたと思います。ずっと柚羽姉さんの部屋の方から音がしてたから。」
優斗が健太に言った。
「それはおかしいね。」
晴南が優斗に言った。
「何言ってるの優斗?金曜の夜なら徹夜なんて当たり前でしょう??」
優斗が晴南に言った。
「柚羽は普段からは早寝早起きで規則正しい生活をしてたからそれは考えにくいんじゃないかな?」
麻衣子が優斗に言った。
「そうだ柚羽は早寝早起きだもんね。」
晴南が麻衣子に言った。
「本当に理解できないわ。なんで早く寝ちゃうのかしら?金曜の夜を遊び倒さないでどうするのよ。」
美咲が晴南に言った。
「本当よ。柚羽は毎日午後8時には寝て午前4時に起きてくるのよ??さすがにありえないでしょ?」
麻衣子が美咲に言った。
「別にいい事じゃないの早寝早起きは!美咲こそ柚羽を見習いなさいよ。」
美咲が麻衣子に言った。
「毎日遅刻してる訳じゃないんだから別にいいでしょ?そういう事は私より先に遅刻ばっかりしてる七緒に言ってよ!!」
晃太が美咲に言った。
「美咲?悪いが話の腰を折らないでくれるか?」
美咲が晃太に言った。
「ごめん晃太君。」
晃太がみんなに言った。
「でもそうなると柚羽は健太を無視し続けた上で一晩中起きてて、そして早朝に何も言わずに出かけた事になるわけか。」
優斗が晃太に言った。
「うん、みんなの言うとおり柚羽らしくないよね。」
晃太が優斗に言った。
「それでいて健太やご両親と喧嘩してた訳でもないとすると一体どういう事なんだ?」
麻衣子が健太に尋ねた。
「ねえ?他に何か変わった事なかった?」
晴南が麻衣子に言った。
「健太の話を聞いてる限り変わった事しかないじゃない?」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南!茶々をいれないでくれる?」
健太が麻衣子に言った。
「実はもう一つあるんだ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「何?」
健太が麻衣子に言った。
「柚羽姉さんの部屋なんだけど?柚羽姉さんがいなくなって12日の正午頃に母さんと一緒に柚羽姉さんの部屋に入ったんだ。そしたら部屋が変な事になってたんだ。」
麻衣子が健太に聞き返した。
「変な事ってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「柚羽姉さんいつも整理整頓をしっかりやってて、部屋の中も綺麗にしてるんだ。」
麻衣子が健太に言った。
「うん、知ってるわ。柚羽っていつも部屋を綺麗にしてるわよね。綺麗好きよね本当に。」
晴南が健太に言った。
「健太も健太のお母さんも綺麗好きだしね。大柳(おおやなぎ)家はみんな綺麗好きよ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「でもそれがどうかしたの?」
健太が麻衣子に言った。
「真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に尋ねた。
「えっ??真っ黒ってどういう事?何が真っ黒になってたの?」
健太が麻衣子に言った。
「部屋が真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に聞き返した。
「部屋が真っ黒ってどういう事?」
健太が麻衣子に言った。
「そのまんまの意味なんだ。部屋一面が真っ黒になってたんだ。」
麻衣子が健太に言った。
「だって柚羽の部屋って白を基調とした清潔感のある部屋だったでしょ?」
健太が麻衣子に言った。
「うんそうだったんだ。確かに10日の午後5時過ぎに柚羽姉さんに夕食の事を伝える為に部屋に入った時までは白い壁の綺麗な部屋だったんだ。だけど12日の正午に入った時は部屋一面が真っ黒になってたんだ。」
晴南が健太に尋ねた。
「一体どういう事??」
健太が晴南に言った。
「それがさっぱり分からないんだ。」
晃太が健太に尋ねた。
「真っ黒って燃えたって事か?」
健太が晃太に言った。
「焦げ臭くはなかったから違うと思います。燃えたとかじゃなくて黒く塗ったんだと思います。」
晃太が健太に尋ねた。
「黒く塗った??一体どういう事だ?」
健太が晃太に言った。
「それが全然分からないんです。」
優斗が小さな声で言った。
「前日からの柚羽らしくない行動、そして真っ黒になった柚羽の部屋か。」
そしてしばらくの静寂に包まれた。
柚羽が行方不明になりわらにもすがる気持ちで健太の話を聞いていた晴南達だったが、柚羽の行動には不可解な点がいくつもありここにいた全員が恐怖を感じはじめていた。
すると健太が突然大きな声で言った。
「ああ、僕があの時無理やりにでも止めておけば、今頃姉さんは!!姉さんは!!」
そして大粒の涙を流しながら泣き始めた。
「柚羽姉さん、何もできなくて本当にごめん!」
健太が突然泣き崩れて大声をあげて泣き出した。
「姉さん!ごめんよ!!!ごめんよ!!!」
すると拓也が大きな声で健太に言った。
「いいか健太!柚羽がいなくなったのはお前のせいじゃない!」
晃太が健太に言った。
「健太が柚羽の事に関して責任を感じる必要はないんだ!」
麻衣子が健太に言った。
「原因は分からないけど、健太君は絶対に悪くないと思うよ。」
晴南が健太に言った。
「そうよ、まだ柚羽が巻き込まれたって決まった訳じゃないでしょ。」
麻衣子が晴南に言った。
「そうかもしれないけど、ううん、晴南の言う通りよ。まだ決まってないわ。」
晃太が健太に言った。
「健太つらい話をさせてすまなかったな。」
健太が晃太に言った。
「黒宮先輩、僕も一人で途方に暮れてた所です。正直ここに戻ってきて話せただけでもだいぶ気が紛れました。」
健太はその後和やかな表情になっていた。そして日没が近づいてきたので、そのまま三緒が子戸倉の避難先まで送って行く事になった。
三緒の車の前に全員が集まって話をしていた。
拓也が健太に言った。
「じゃあな、健太!!」
健太がみんなに言った。
「今日はみんなに会えて良かったよ!!」
晴南が健太に言った。
「いい落ち込むんじゃないわよ!」
健太が晴南に言った。
「分かってます。」
健太は名残惜しそうに何度も晴南達を振り返りつつ三緒の車に乗り込んだ。
そして三緒の車で子戸倉まで送られていった。
健太の乗った車を見送り終わって晃太が優斗に言った。
「結局、柚羽の不可解な行動の理由はわからずじまいだったな。」
優斗が晃太に言った。
「だけど健太の無事な姿が見れてよかったよ。」
晃太が優斗に言った。
「そうだな。」
すると二実が大きな声でみんなに言った。
「みんなごめん!明日の事なんだけど、明井田のマンションから荷物を取ってくるから封木神社には集まれないわ。」
晃太が二実に言った。
「そうですか、分かりました。」
麻衣子がみんなに言った。
「それじゃあ明日は家でおとなしくしてよっか。」
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「そうだ、それならみんなで二実さんの引っ越しを手伝いましょうよ!!」
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それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
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