あなた達を異世界の勇者として召喚してあげますよ?

しまうま弁当

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一章

昼寝

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7月4日の朝になった。

晴南達は九木礼中学校の3年1組の教室の中にいた。

月曜日となり中学校に登校していたのだった。

美咲が隣に立っている麻衣子に言った。

「やっぱり自分の部屋が一番ね。」

麻衣子が美咲に言った。

「良かったわね美咲、家に帰れて。」

美咲が麻衣子に言った。

「本当よ、昨日やっと自分の部屋に戻れたんだから。」

すると晴南が会話に割り込んできた。

「そうそう美咲、あれからいろいろあったのよ。実は美咲の家にいた幽霊なんだけど!!!」

すると美咲は慌てて自分の手で両耳を塞いで大きな声で言った。

「ワーワー、聞こえない、聞こえない。」

すると晴南が美咲に言った。

「ちょっと美咲??私の話をちゃんと聞いてよ!!」

だが美咲は耳を塞いだまま声を出し続けた。

「ワー!!ワー!!」

晴南が不機嫌そうな様子で美咲に言った。

「もう美咲ったら??」

麻衣子が晴南に言った。

「まあ今日はいいじゃない。晴南だって美咲が怖がりなのは知ってるでしょう?」

晴南が麻衣子に言った。

「分かってるけど、柚羽の事を話しておかないと。」

麻衣子が晴南に言った。

「美咲の苦手な話題だし時間をかけてゆっくり話していった方がいいんじゃない?」

晴南が麻衣子に言った。

「そうね、分かったわ。」

すると晴南が近くにいた優斗に話を振った。

「ところでさ優斗??私さ一つ気がついちゃった事があるんだけど??」

優斗が晴南に聞き返した。

「えっ??何に気がついたの??」

晴南が優斗に言った。

「私達明日から学校に来なくてもいいんじゃない?」

麻衣子も晴南に尋ねた。

「えっ??なんで??」

晴南が二人に言った。

「だって私達は世界を救う勇者様なんだし、学校なんて来る必要なんてもうないでしょう??」

麻衣子が晴南に言った。

「あのさ、来なきゃダメに決まってるでしょう。」

優斗が晴南に言った。

「勇者様っていうのは死んで異世界に行ってからの話だからね。こっちの世界ではまだ一般人だから関係ないよ。」

晃太が晴南に言った。

「俺たちはまだ未成年で義務教育も終わっていないんだ。学校に来るのは当たり前だろう。」

晴南がみんなに言った。

「でも今日から大作戦が始動するじゃない?学校に来てちゃまずいんじゃないかしら?」

優斗が晴南に言った。

「リグロさん達の話では動くのは夕方からって言ってたから、昼間学校に来るのは問題ないと思うよ?」

晃太が優斗に尋ねた。

「オバケの解放を始めるって言ってたが、具体的には何をするんだろうな?」

優斗が晃太に言った。

「まあそれは行ってからリグロさん達に聞けばいいんじゃないかな?」

晃太が優斗に言った。

「そうだな。」

すると麻衣子がみんなに言った。

「みんな??そろそろこの話題止めましょうか。」

晴南が麻衣子に尋ねた。

「えっ??なんで??」

麻衣子がとある人物の机を指さしながら晴南に言った。

「だって、ほら。」

麻衣子が指さした方をみんなが振り向いた。

するとまだ美咲が両手で耳を塞いで話を聞くまいとしていたのだった。

晴南が麻衣子に言った。

「そうね、じゃあこの話はここまでにしておきましょうか。」

晴南が麻衣子に言った。

「美咲に怖い話が終わった事を教えてあげないとね。」

すると晴南が自分の席に置いてあるカバンから筆箱とノートを取り出した。

筆箱からペンを取り出すとノートの1枚を破って何かを書き始めた。

そして書き終わると破ったそのページを美咲に見せた。

そのページにはこう書かれていた。

怖い話は終わったわよ。

すると美咲は両手を耳から離して晴南に言った。

「もう晴南??そういう話するのやめてよね。」

晴南が美咲に言った。

「ごめん、これから気をつけるから。」

すると教室の後方の扉がガラッと開いた。

そして三緒と寝ぼけ眼の七緒が3年1組の教室の中に入ってきた。

七緒が眠そうにしながら自分の席に座った。

三緒が七緒に言った。

「七緒??ちゃんと授業受けなさいよ!」

七緒は眠そうにしながら三緒に言った。

「はーい????」

三緒が麻衣子に尋ねた。

「麻衣子ちゃん?まだ授業って始まってないかな?」

麻衣子が三緒に言った。

「大丈夫ですよ、まだ時間前です。」

三緒が麻衣子に言った。

「そう良かった。なんとか間に合ったみたいね。」

三緒がみんなに言った。

「それじゃあみんな、また後でね??」

晴南が三緒に言った。

「はい。」

三緒はすぐに教室より出て行った。

そして入れ替わりに熊田校長が3年1組の教室に入ってきた。

教卓の前までやってくると熊田校長がみんなに尋ねた。

「みんな集まっておるかな?」

晴南が熊田校長に言った。

「はい、みんな来てます。」

熊田校長が教室内を見渡して全員がいるのを確認した。

熊田校長は確認を終えると話を始めた。

「さてとみんなに大事なお知らせがあります。みんなも聞いているかもしれんが、九木礼警察署より連絡がありました。現在明井田市では異常な集団怪死事件が起こっているそうです。集団での首つり自殺が明井田市内のあちこちで発生しており、現在の明井田市内はとても危険であるようです。ですので町外への外出は極力控えてくださいとの事でした。」

すると晃太が熊田校長に尋ねた。

「校長先生??学校としてはどう対応はするんですか?」

熊田校長が晃太に言った。

「これからも通常の授業はこれまで通り行っていく予定です。ただ九木礼町外への移動を伴う授業や行事は当面延期します。部活動も九木礼町内で行うようにしてください。」

晴南が残念そうに言った。

「しまった!!部活で初めての遠出をする前に、行けなくなっちゃた!!こんな事ならどこかに行っとくんだった!!」

優斗が晴南に言った。

「まあこればっかりは仕方ないけどね。明井田があんな状況だから。それは晴南も分かってるでしょう?」

晴南が優斗に言った。

「分かってるわ。私も今の明井田に行きたいとは思わないわ。でも残念なものは残念じゃない。」

拓也が熊田校長に尋ねた。

「それじゃあスキー大会とか修学旅行とかも延期になるんですか??」

熊田校長が拓也に言った。

「まだ先の話じゃがこのままだとたぶんそうなってしまうのう。」

晴南が言った。

「ガックシ。」

晃太がみんなに言った。

「でも明井田に行けないとなると色々と不便になるな。」

優斗が晃太に言った。

「そうだね。しばらくは九木礼の施設を代用するしかないね。」

すると優斗が熊田校長に尋ねた。

「校長先生??鳥岩先生達が明井田に行ってますよね??先生達は大丈夫なんですか?」

熊田校長が優斗に言った。

「ああ、今日の朝二人に連絡をとったが大丈夫じゃと言っておった。鳥岩先生と武藤先生には今の状況を伝えておいたから、すぐに九木礼に戻ってくるはずじゃ。」

優斗が熊田校長に言った。

「先生達は大丈夫なんですね。良かった。」

熊田校長がみんなに言った。

「さてと朝の会はここまでじゃ。それでは道徳の授業を始めるぞい。」

熊田校長は1時間目の授業を始めた。

そしてその日の授業の時間が終わり、部活動の時間になった。

晴南達は部活部屋に移動していた。

晴南がみんなに言った。

「さてと今日の部活動は何をしようかしらね?」

晃太が晴南に言った。

「今日は校内活動の方がいいんじゃないか?」

優斗が晴南に言った。

「そうだね、今日は夕方に神社に集まる予定だから校外活動に行ってる余裕はないと思うよ。」

すると七緒がみんなに言った。

「ねえみんな一つ提案があるんだけど??」

晴南が七緒に言った。

「ダメよ七緒!!どうせ昼寝しようとか言うんでしょう??」

七緒が晴南に言った。

「その通り。みんなで昼寝しない?」

すると晃太が晴南に言った。

「昼寝か、別に悪くないんじゃないか?」

優斗が晴南に言った。

「今日は夜から予定があるし、寝るっていう選択肢は確かにありだね。」

麻衣子がみんなに言った。

「でも部活動で昼寝してていいのかな??」

拓也が麻衣子に言った。

「それは今さらだろう、もうすでにいろいろな事をやってるぞ。」

麻衣子が拓也に言った。

「それもそうだね。なら私も昼寝でいいかな。」

拓也が七緒に言った。

「俺も昼寝で構わない。」

すると晴南がみんなに言った。

「ちょっとみんな??昼寝にするつもりなの??勘弁してよ!!」

麻衣子が晴南に言った。

「でも晴南??今日は文科系の活動の日だからどのみち運動系の活動はできないわよ。」

晴南が麻衣子に言った。

「あー!!そういえばそうだったわね。なら昼寝でいいわ。」

七緒が嬉しそうに言った。

「それじゃあ今日は部活動は昼寝で決定だね。」

晴南が言った。

「でもただ昼寝をするのもおもしろくないわね。」

麻衣子が言った。

「えっ??」

晴南が大きな声で言った。

「そうだ!!!いい事思いついたわ!!!」

その後、晴南達は部活動を実行するために学校内のとある場所へと向かったのだった。

晴南がとある部屋の扉を開けて大きな声で言った。

「失礼します!!!」

晴南が部屋の中に入って中の様子を確認した。

そして廊下にいる他のメンバー達に言った。

「チャンスよ、誰もいないわ。」

晴南に促されて全員がその部屋の中へと入ったのだった。

麻衣子が呆れた様子で晴南に言った。

「いつもの事だけど、晴南って本当に変な事ばっかり思いつくわよね!!ある意味すごいと思うわ。」

晴南が麻衣子に言った。

「麻衣子そんなに褒められると照れるじゃない。」

麻衣子が晴南に言った。

「今のは褒めたわけじゃないから。」

すると優斗が晴南に尋ねた。

「ねえ??部活部屋で昼寝すればよかったじゃないの???」

晴南が優斗に言った。

「ただ部活部屋で昼寝してもつまらないでしょ。」

麻衣子が晴南に尋ねた。

「だからってなんで職員室で昼寝しようって思うわけ?」

晴南が麻衣子に言った。

「職員室って昼寝がしにくい場所じゃない??ここで昼寝したら絶対におもしろいわよ!!」

麻衣子が晴南に言った。

「もしこのタイミングで鳥岩先生が戻ってきたら、どう言い訳するつもりなの??」

晃太が麻衣子に言った。

「全員が職員室で昼寝をしてる所を見られたらもうアウトだろうな。その状態で鳥岩先生にどう言い訳しても無理だ。」

優斗が麻衣子に言った。

「その時は廃部確定だね。」

晴南がみんなに言った。

「みんな心配しすぎよ、さあそれよりはやく先生の机に座って??」

晴南に促されて全員がそれぞれの職員室の席に座っていった。

美咲が晴南に言った。

「ねえ??すごく緊張するんだけど??」

拓也が美咲に言った。

「こんな所じゃさすがに寝れないよな。」

晴南がみんなに言った。

「ちゃんと寝なきゃダメよ。今日の部活動は昼寝なんだから。」

晴南がみんなに言った。

「ほら七緒を見て!!」

全員が七緒の方を見た。

七緒はすでに深い眠りについており幸せそうな寝顔でスヤスヤ眠っていた。

晴南がみんなに言った。

「さあみんな!!覚悟を決めて昼寝してちょだい!!!」

美咲が晴南に言った。

「分かったわよ!!昼寝すればいいんでしょ!!」

晴南が美咲に言った。

「60分寝ればクリアね。」

全員が覚悟を決めて職員室の机に頭をおろしていった。

晴南が隣に座っている麻衣子に言った。

「それじゃあおやすみ麻衣子。」

麻衣子が晴南に言った。

「おやすみ晴南。」

晴南と麻衣子はそのまま机に頭を下すと深い眠り落ちていった。

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