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一章
亡者のトンネル
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麻衣子達は九木礼トンネルの中へと入っていった。
九木礼トンネルの外では亜美と長孝と慎吾が残る事になった。
九木礼トンネルの中に入ってきたのは、麻衣子と拓也と由香と冬湖と七緒と健太とそして幽霊の柚羽であった。
拓也を先頭にして真っ暗な暗闇の中を持ってきたLEDライトを頼りに歩いていった。
麻衣子がみんなに尋ねた。
「なんでこんなに暗いのかな?トンネルの中って照明なかったけ??」
拓也が麻衣子に言った。
「確かあったはずだ。通行止めにする予定だったから電気を止めてあるんじゃないか??」
麻衣子が拓也に言った。
「ああなるほどね。」
すると先頭を歩ている拓也がみんなに言った。
「なにかこの先に落ちてるぞ。」
みんなが前方を確認するとLEDライトに照らされた先に何かが落ちていた。
麻衣子が拓也に言った。
「あれなんだろう??」
麻衣子達はそのままトンネルの先へと進んでいった。
そして麻衣子達はその先に落ちている物を確認したのだった。
麻衣子がそれを見ながら言った。
「これってLEDライトだね。」
すると冬湖がそのLEDライトを見ながら麻衣子に言った。
「これ??晴南さんのLEDライトじゃないですか??」
麻衣子が少し驚いた様子で冬湖に言った。
「そうだ、これ晴南のLEDライトだ。」
すると拓也が麻衣子に言った。
「こっちにも何か落ちてるぞ??」
そう言うと拓也はLEDライトで照らした。
麻衣子達もその落ちている物も確認した。
「これは?スマホみたいだけど??」
七緒が麻衣子に言った。
「これはお姉ちゃんのスマホだよ。」
拓也がみんなに言った。
「という事は、晴南達はやっぱりこのトンネルの中に来たんだな。」
柚羽が拓也に言った。
「間違いないみたいね。」
冬湖がみんなに尋ねた。
「でも晴南さん達に何があったんでしょうか?」
柚羽が冬湖に言った。
「分からないけど、ただ切羽詰まった状態だったのは間違いないと思うわ。」
健太が柚羽に尋ねた。
「どうしてそう言えるんですか柚羽姉さん??」
「みんな、ライトをずらしてみて。」
柚羽のいう通りにしてみると、落ちている晴南のLEDライトがまだついた状態である事にみんなが気がついたのだった。
柚羽がみんなに言った。
「ほらライトがつきっぱなしでしょ。LEDライトがつきっぱなしで落ちてるって事はLEDライトを使っていて落としたけど、拾う事ができなかったって事でしょう。こんな暗い場所でライトを拾わないなんてよほど切羽詰まった状況じゃなきゃこうはならないわ。」
拓也が柚羽に言った。
「そうするとここで晴南達の身に何かが起こったって事だよな。」
柚羽が拓也に言った。
「そうだね。」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ??柚羽も幽霊がどこにいるか分かるの??」
柚羽が麻衣子に言った。
「ええ。大体わね。」
すると七緒が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??トンネルの中に入って来てからずっと私達の後ろを何かがついてきてるみたいなんだけど、何か分かる?」
柚羽が七緒に言った。
「私達の後ろから10人ぐらいの幽霊がついてきてる。トンネルに入った時は2人だったけど、奥に進めば進むほどどんどん増えてきてるね。」
「上からも嫌な気配がするけど??」
「うん??ちょうどここの真上の天井から5人ほど首だけ出して私達をじっと見てるわ。」
「ええっ??」
みんなが一斉に後ろを振り返った。
そして天井にもライトを照らして確認した。
だが麻衣子達の後ろにも天井にも誰の姿も見つけられなかった。
「誰もいない。」
「びっくりした。」
麻衣子が安堵した様子で七緒に言った。
「ちょっと七緒、驚かすような事を言わないでよ。」
七緒が麻衣子に言った。
「ごめん脅かすつもりはないんだけど。」
麻衣子達はさらに先へと進んでいった。
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??もうこの辺でいいんじゃないの??そろそろ柚羽の考えを教えてよ。」
柚羽が麻衣子に言った。
「うーん?そうだね、この辺でいいかな。」
すると七緒が柚羽に言った。
「ねえ一旦戻った方がいいんじゃないかな??さっきより気配が大きくなってるよ。」
冬湖が柚羽に尋ねた。
「柚羽さん??まだ幽霊の人達ついてきているんですか??」
柚羽が冬湖に言った。
「うん、まだ後ろからついてきてるよ。しかもさっきより人数が多くなってる。今20人ぐらいはいると思う。天井には10人ぐらい天井から顔を出してるよ。」
「ええっ??」
麻衣子達は慌てて後ろを振り返ったがやはり誰の姿もないのだった。
すると健太が柚羽に言った。
「柚羽姉さん、一旦戻りませんか???」
七緒が柚羽に言った。
「うん、その方がいいと思う。これ以上ここにいると危ないよ。どんどん嫌な気配が大きくなってきている。」
柚羽が健太に言った。
「うん、そうだねもう少し手がかりが欲しかったけど、一旦戻ろうか。」
そして麻衣子達は入って来た方向へ戻ろうとしたのだった。
すると柚羽がみんなに言った。
「みんなごめん!ちょっと判断するのが遅かったみたい。」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「判断が遅かったみたいってどういう事??」
柚羽が麻衣子に言った。
「幽霊達に完全に囲まれてるわ。30人いや50人以上はいると思う。」
そして由香が大きな悲鳴をあげるのだった。
「キャー!!!」
だが麻衣子は由香に声を掛ける事はできなかった。
それは由香が驚いた光景と同じ光景を麻衣子も目撃していたからであった。
「なんだこれは???」
「人がいっぱいいる!!」
麻衣子が周囲を見渡すといつの間にかたくさんの人々に囲まれていた。
割烹着を着た年配の女性やおかっぱ頭の少女や丸坊主の10歳くらいの少年さらには作業着を着ている中年の男性など様々な人々が麻衣子達を囲むように立っていた。
立っていたという表現は正しくなかった。
麻衣子達を囲んでいる人々は全員が膝から下をコンクリートの地面の下に埋もれさせた状態で動き回っているのだ。
生きている人間にはそのような事は不可能であった。
これだけで取り囲んでいる人々が生者でないことは明らかっただった。
麻衣子達を取り囲んだ幽霊達は恨めしそうに麻衣子達を睨みつけていた。
麻衣子達を取り囲んでいる幽霊達はまるでこの世界を全て恨むかのように麻衣子達を睨みつけていた。
由香は恐怖のあまりパニックになってしまった。
「キャー、助けて!!」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「柚羽??この幽霊達どうにかする方法があるんでしょう?」
健太が柚羽に尋ねた。
「姉さん??どうするんですか?」
だが柚羽は麻衣子達の言葉には返答せずにキョロキョロと回りを見渡していた。
麻衣子が柚羽にせかすように言った。
「柚羽??はやく教えて!!!その方法が分かったんでしょう。」
由香がパニックになって叫んでいた。
「来ないでください!!!」
健太も恐怖に負けてオロオロし始めた。
「ヒイ!!!姉さん??どうするんですか??」
すると柚羽は健太の問いかけにこう答えた。
「健太??どこか壁に文字が書いてない??」
健太が柚羽に聞き返した。
「えっ??」
柚羽が健太に言った。
「壁に文字が書いてある所を探して。」
健太は柚羽に言われると、すぐに壁の文字を探し始めた。
健太はすぐにそれを見つけると、柚羽にそれをライトで照らしながらその場所を教えた。
柚羽の探してた文字は健太の目の前の壁に書かれていた。
「ここの壁に何か書いてあります。」
その壁には大きな文字でこう書かれていた。
「だ ま」
その間にも麻衣子達を取り囲む幽霊達はどんどん増えていった。
パニックを起こしている由香が大声で言った。
「お願いです。来ないでください!!!!」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??一体どういう事??この壁の文字がどうしたっていうの??」
すると柚羽が大きな声で言った。
「みんな黙って!!!」
柚羽の気迫のある声でみんながすぐに静まり返った。
不気味な静寂が周囲を包んだ。
誰も声を出さずに静けさが回りを包んだのだった。
すると健太と柚羽が何かを書き始めた。
柚羽と健太は壁にこう書いたのだった。
「騒いですいませんでした。今後は静かに行動する事をお約束します。」
すると取り囲んでいた幽霊達からふっと敵意が消えていったのだった。
誰が書いた訳でもないのにトンネルの壁に別の新しく文字が書かれたのだ。
「本当か?」
そして麻衣子達を取り囲んでいた幽霊達が一人また一人の麻衣子達から離れていくとそのまま地面の中へと消えっていった。
すぐに麻衣子達を取り囲んでいた幽霊達がいなくなったのだった。
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「はい、千亡(せんもう)さんは音を出されるのが嫌だったんですよね?」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていた。
「ああ、我は静寂を何よりも望む。」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「私の仲間達が騒いでしまって申し訳ありませんでした。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「全くだ、静寂を妨げる者が多すぎる。せっかく封印より解除されたというのに。」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「封印を解いてしまった事に怒っているのでないのですか?」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「まさか、ようやくこの地に戻ってこれたのだ。何者かは知らぬが封印を解除してくれた者には感謝しているよ。もしや君が我の封印を解いてくれたのか??」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「いえそれは私の友達がやってくれた事です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「そうか、君の仲間というのはそこにいる者達の事か?」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「はいそれと昨日のここに来た人達も私の友達です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「そうかあの者達が出してくれたのか、それはすまぬ事をしたな。そうだ君の名を教えて頂けるだろうか?」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「私は大柳(おおやなぎ)柚羽(ゆずは)です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「柚羽殿??柚羽殿のお友達はなぜ我を解放してくれたのだ??何か理由があったのか??」
柚羽が文字で千亡にこれまでの詳しい経緯を書き込んでいった。
「なるほど、女神セルティアの襲来な。そのような事があったとは。」
「千亡さんはご存じなかったんですか?」
「我はこの地を縛っている存在故な、他の場所に関しては正直ほとんど知らぬし関心もない。」
「そうですか。私も一つ質問させてもらってもいいですか?」
「何なりと。」
「千亡(せんもう)さんはいくつもの幽霊さん達が集まっている集団霊という事ですか??」
「ああ、この地は霊道が重なっており、たくさんの霊達が集う地なのです。我はこの地を縛っている存在故にどれだけ霊力拡散を行っても霊力が尽きる事はありえませぬ。」
「改めてすいませんでした千亡さん!!今後この場所の静寂を守る事をお約束致します。」
「柚羽殿、本当にかたじけない静寂は我のよりどころ故この感謝は文字では書き出せませぬ。そうだ、柚羽殿のお仲間もお返ししましょう。このトンネルの外に出しておきますのでお連れください。」
「千亡(せんもう)さん、ありがとうございます。」
「柚羽殿、お困りの事があらば何なりとこの千亡をお頼りくだされ!!」
そして麻衣子達はトンネルの外に出るとそこには眠りこけていた晴南達がいた。
すぐに晴南達を起こすとそのまま帰路につくのだった。
九木礼トンネルの外では亜美と長孝と慎吾が残る事になった。
九木礼トンネルの中に入ってきたのは、麻衣子と拓也と由香と冬湖と七緒と健太とそして幽霊の柚羽であった。
拓也を先頭にして真っ暗な暗闇の中を持ってきたLEDライトを頼りに歩いていった。
麻衣子がみんなに尋ねた。
「なんでこんなに暗いのかな?トンネルの中って照明なかったけ??」
拓也が麻衣子に言った。
「確かあったはずだ。通行止めにする予定だったから電気を止めてあるんじゃないか??」
麻衣子が拓也に言った。
「ああなるほどね。」
すると先頭を歩ている拓也がみんなに言った。
「なにかこの先に落ちてるぞ。」
みんなが前方を確認するとLEDライトに照らされた先に何かが落ちていた。
麻衣子が拓也に言った。
「あれなんだろう??」
麻衣子達はそのままトンネルの先へと進んでいった。
そして麻衣子達はその先に落ちている物を確認したのだった。
麻衣子がそれを見ながら言った。
「これってLEDライトだね。」
すると冬湖がそのLEDライトを見ながら麻衣子に言った。
「これ??晴南さんのLEDライトじゃないですか??」
麻衣子が少し驚いた様子で冬湖に言った。
「そうだ、これ晴南のLEDライトだ。」
すると拓也が麻衣子に言った。
「こっちにも何か落ちてるぞ??」
そう言うと拓也はLEDライトで照らした。
麻衣子達もその落ちている物も確認した。
「これは?スマホみたいだけど??」
七緒が麻衣子に言った。
「これはお姉ちゃんのスマホだよ。」
拓也がみんなに言った。
「という事は、晴南達はやっぱりこのトンネルの中に来たんだな。」
柚羽が拓也に言った。
「間違いないみたいね。」
冬湖がみんなに尋ねた。
「でも晴南さん達に何があったんでしょうか?」
柚羽が冬湖に言った。
「分からないけど、ただ切羽詰まった状態だったのは間違いないと思うわ。」
健太が柚羽に尋ねた。
「どうしてそう言えるんですか柚羽姉さん??」
「みんな、ライトをずらしてみて。」
柚羽のいう通りにしてみると、落ちている晴南のLEDライトがまだついた状態である事にみんなが気がついたのだった。
柚羽がみんなに言った。
「ほらライトがつきっぱなしでしょ。LEDライトがつきっぱなしで落ちてるって事はLEDライトを使っていて落としたけど、拾う事ができなかったって事でしょう。こんな暗い場所でライトを拾わないなんてよほど切羽詰まった状況じゃなきゃこうはならないわ。」
拓也が柚羽に言った。
「そうするとここで晴南達の身に何かが起こったって事だよな。」
柚羽が拓也に言った。
「そうだね。」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ??柚羽も幽霊がどこにいるか分かるの??」
柚羽が麻衣子に言った。
「ええ。大体わね。」
すると七緒が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??トンネルの中に入って来てからずっと私達の後ろを何かがついてきてるみたいなんだけど、何か分かる?」
柚羽が七緒に言った。
「私達の後ろから10人ぐらいの幽霊がついてきてる。トンネルに入った時は2人だったけど、奥に進めば進むほどどんどん増えてきてるね。」
「上からも嫌な気配がするけど??」
「うん??ちょうどここの真上の天井から5人ほど首だけ出して私達をじっと見てるわ。」
「ええっ??」
みんなが一斉に後ろを振り返った。
そして天井にもライトを照らして確認した。
だが麻衣子達の後ろにも天井にも誰の姿も見つけられなかった。
「誰もいない。」
「びっくりした。」
麻衣子が安堵した様子で七緒に言った。
「ちょっと七緒、驚かすような事を言わないでよ。」
七緒が麻衣子に言った。
「ごめん脅かすつもりはないんだけど。」
麻衣子達はさらに先へと進んでいった。
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??もうこの辺でいいんじゃないの??そろそろ柚羽の考えを教えてよ。」
柚羽が麻衣子に言った。
「うーん?そうだね、この辺でいいかな。」
すると七緒が柚羽に言った。
「ねえ一旦戻った方がいいんじゃないかな??さっきより気配が大きくなってるよ。」
冬湖が柚羽に尋ねた。
「柚羽さん??まだ幽霊の人達ついてきているんですか??」
柚羽が冬湖に言った。
「うん、まだ後ろからついてきてるよ。しかもさっきより人数が多くなってる。今20人ぐらいはいると思う。天井には10人ぐらい天井から顔を出してるよ。」
「ええっ??」
麻衣子達は慌てて後ろを振り返ったがやはり誰の姿もないのだった。
すると健太が柚羽に言った。
「柚羽姉さん、一旦戻りませんか???」
七緒が柚羽に言った。
「うん、その方がいいと思う。これ以上ここにいると危ないよ。どんどん嫌な気配が大きくなってきている。」
柚羽が健太に言った。
「うん、そうだねもう少し手がかりが欲しかったけど、一旦戻ろうか。」
そして麻衣子達は入って来た方向へ戻ろうとしたのだった。
すると柚羽がみんなに言った。
「みんなごめん!ちょっと判断するのが遅かったみたい。」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「判断が遅かったみたいってどういう事??」
柚羽が麻衣子に言った。
「幽霊達に完全に囲まれてるわ。30人いや50人以上はいると思う。」
そして由香が大きな悲鳴をあげるのだった。
「キャー!!!」
だが麻衣子は由香に声を掛ける事はできなかった。
それは由香が驚いた光景と同じ光景を麻衣子も目撃していたからであった。
「なんだこれは???」
「人がいっぱいいる!!」
麻衣子が周囲を見渡すといつの間にかたくさんの人々に囲まれていた。
割烹着を着た年配の女性やおかっぱ頭の少女や丸坊主の10歳くらいの少年さらには作業着を着ている中年の男性など様々な人々が麻衣子達を囲むように立っていた。
立っていたという表現は正しくなかった。
麻衣子達を囲んでいる人々は全員が膝から下をコンクリートの地面の下に埋もれさせた状態で動き回っているのだ。
生きている人間にはそのような事は不可能であった。
これだけで取り囲んでいる人々が生者でないことは明らかっただった。
麻衣子達を取り囲んだ幽霊達は恨めしそうに麻衣子達を睨みつけていた。
麻衣子達を取り囲んでいる幽霊達はまるでこの世界を全て恨むかのように麻衣子達を睨みつけていた。
由香は恐怖のあまりパニックになってしまった。
「キャー、助けて!!」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「柚羽??この幽霊達どうにかする方法があるんでしょう?」
健太が柚羽に尋ねた。
「姉さん??どうするんですか?」
だが柚羽は麻衣子達の言葉には返答せずにキョロキョロと回りを見渡していた。
麻衣子が柚羽にせかすように言った。
「柚羽??はやく教えて!!!その方法が分かったんでしょう。」
由香がパニックになって叫んでいた。
「来ないでください!!!」
健太も恐怖に負けてオロオロし始めた。
「ヒイ!!!姉さん??どうするんですか??」
すると柚羽は健太の問いかけにこう答えた。
「健太??どこか壁に文字が書いてない??」
健太が柚羽に聞き返した。
「えっ??」
柚羽が健太に言った。
「壁に文字が書いてある所を探して。」
健太は柚羽に言われると、すぐに壁の文字を探し始めた。
健太はすぐにそれを見つけると、柚羽にそれをライトで照らしながらその場所を教えた。
柚羽の探してた文字は健太の目の前の壁に書かれていた。
「ここの壁に何か書いてあります。」
その壁には大きな文字でこう書かれていた。
「だ ま」
その間にも麻衣子達を取り囲む幽霊達はどんどん増えていった。
パニックを起こしている由香が大声で言った。
「お願いです。来ないでください!!!!」
麻衣子が柚羽に尋ねた。
「ねえ柚羽??一体どういう事??この壁の文字がどうしたっていうの??」
すると柚羽が大きな声で言った。
「みんな黙って!!!」
柚羽の気迫のある声でみんながすぐに静まり返った。
不気味な静寂が周囲を包んだ。
誰も声を出さずに静けさが回りを包んだのだった。
すると健太と柚羽が何かを書き始めた。
柚羽と健太は壁にこう書いたのだった。
「騒いですいませんでした。今後は静かに行動する事をお約束します。」
すると取り囲んでいた幽霊達からふっと敵意が消えていったのだった。
誰が書いた訳でもないのにトンネルの壁に別の新しく文字が書かれたのだ。
「本当か?」
そして麻衣子達を取り囲んでいた幽霊達が一人また一人の麻衣子達から離れていくとそのまま地面の中へと消えっていった。
すぐに麻衣子達を取り囲んでいた幽霊達がいなくなったのだった。
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「はい、千亡(せんもう)さんは音を出されるのが嫌だったんですよね?」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていた。
「ああ、我は静寂を何よりも望む。」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「私の仲間達が騒いでしまって申し訳ありませんでした。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「全くだ、静寂を妨げる者が多すぎる。せっかく封印より解除されたというのに。」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「封印を解いてしまった事に怒っているのでないのですか?」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「まさか、ようやくこの地に戻ってこれたのだ。何者かは知らぬが封印を解除してくれた者には感謝しているよ。もしや君が我の封印を解いてくれたのか??」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「いえそれは私の友達がやってくれた事です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「そうか、君の仲間というのはそこにいる者達の事か?」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「はいそれと昨日のここに来た人達も私の友達です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「そうかあの者達が出してくれたのか、それはすまぬ事をしたな。そうだ君の名を教えて頂けるだろうか?」
柚羽と健太が壁に字を書いていった。
「私は大柳(おおやなぎ)柚羽(ゆずは)です。」
トンネルの壁に新しい文字が書かれていった。
「柚羽殿??柚羽殿のお友達はなぜ我を解放してくれたのだ??何か理由があったのか??」
柚羽が文字で千亡にこれまでの詳しい経緯を書き込んでいった。
「なるほど、女神セルティアの襲来な。そのような事があったとは。」
「千亡さんはご存じなかったんですか?」
「我はこの地を縛っている存在故な、他の場所に関しては正直ほとんど知らぬし関心もない。」
「そうですか。私も一つ質問させてもらってもいいですか?」
「何なりと。」
「千亡(せんもう)さんはいくつもの幽霊さん達が集まっている集団霊という事ですか??」
「ああ、この地は霊道が重なっており、たくさんの霊達が集う地なのです。我はこの地を縛っている存在故にどれだけ霊力拡散を行っても霊力が尽きる事はありえませぬ。」
「改めてすいませんでした千亡さん!!今後この場所の静寂を守る事をお約束致します。」
「柚羽殿、本当にかたじけない静寂は我のよりどころ故この感謝は文字では書き出せませぬ。そうだ、柚羽殿のお仲間もお返ししましょう。このトンネルの外に出しておきますのでお連れください。」
「千亡(せんもう)さん、ありがとうございます。」
「柚羽殿、お困りの事があらば何なりとこの千亡をお頼りくだされ!!」
そして麻衣子達はトンネルの外に出るとそこには眠りこけていた晴南達がいた。
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呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
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> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
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無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
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バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
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しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
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公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
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