129 / 135
一章
死の予兆
しおりを挟む
晴南達を乗せた車は明井田商店街を抜けて45号線へと入っていた。
車を運転している二実が柚羽(ゆずは)に尋ねた。
「このまま45号線を道なりに進めばいいんだよね?」
柚羽が二実に言った。
「はい、このまままっすぐ進んでください。この先にある明井田橋を渡って川原(かわはら)地区を抜ければ私達の家がある美並里(びなり)地区です。明井田橋を渡って美並里3丁目の交差点を左に曲がってください。その先に我が家があります。」
二実が柚羽に言った。
「分かった。ありがとう柚羽ちゃん。」
すると三緒が二実に言った。
「この辺りは照明がつきまくってたりはしてないんだね。」
二実が三緒に言った。
「そうね、この辺りは普通の夜ね。所々家の照明はついてるけど、ついてない家の方が多そう。」
優斗が二実に言った。
「川原(かわはら)地区は特に異常がなそうですね。」
拓也が優斗に言った。
「ついてる明かりは街灯や玄関前の照明ぐらいですしね。」
三緒が拓也に言った。
「川原(かわはら)地区に入ってから、何台か車ともすれ違ってるしね。川原地区は普通の状態って感じだね。」
すると二実が柚羽に尋ねた。
「柚羽ちゃん??この先の秋崎(あきざき)神社はどう??」
柚羽が二実に言った。
「大丈夫です。やっぱり神域を感じられません。このまま進んで明井田橋を渡って大丈夫だと思います。」
健太が二実に言った。
「明井田橋を渡れば美並里(びなり)地区です。」
すると二実の横に座っている晴南が言った。
「ちょっと柚羽??柚羽が通れる道をホイホイ教えるから私のやる事がなくなっちゃったんだけど?」
柚羽が晴南に聞き返す。
「えっ??」
晴南が柚羽に言った。
「せっかく前の席に座ってこの面白いカメラで見て回ってたのに、柚羽が二実さんにルートを教えちゃうから私のやる事がなくなちゃったんだけど?」
柚羽が晴南に言った。
「そんな事私に言われても困るんだけど?」
晃太が晴南に言った。
「晴南??たぶん柚羽にルートを教えてもらった方がいいと思うぞ。確認する方法がなかったから目視で確認してたが柚羽が神域を感じ取れるというのなら柚羽にルートを聞いて進んだ方が恐らく安全だし確実だ。」
晴南が晃太に言った。
「安全とか確実とかそういう問題じゃないわ。」
晃太が晴南に言った。
「じゃあどういう問題なんだ?」
晴南が晃太に言った。
「だって今日は前の席にいてもつまらないだもん。」
晃太が晴南に言った。
「つまらないとか今はそんな事言ってる場合じゃないだろう?」
晃太が晴南に言った。
「私はいついかなる時も楽しく過ごしたいの。」
二実の運転する車は明井田橋を渡ろうとしていた。
すると晴南が二実に大きな声で言った。
「二実さん!!この先に大きなトラックが止まってます!!」
二実が晴南に尋ねた。
「あれトッラクなんだ??橋の出た所に何か止まってるみたいだけど??」
二実がみんなに言った。
「とりあえず明井田橋の出口付近まで進んでみましょう。」
二実は車を明井田橋の出口付近まで進めて、そして橋の出口の手前で停車をしたのだった。
晃太が晴南に言った。
「よくあんな場所からトラックが止まってるって分かったな。」
晴南が晃太に言った。
「当然でしょ、私の視力は2.0なんだから。」
晃太が晴南に言った。
「動体視力もピカイチだもんな。」
晴南が晃太に言った。
「そういう事よ。」
拓也が言った。
「しかしなんでこんな交差点のど真ん中に大型トラックが止まってるんだ??」
晴南が拓也に言った。
「このトラックの運転手さんがトラックを止めて休憩してるだけじゃないの?」
晃太が晴南に言った。
「大型トラックを交差点のど真ん中に止めて休憩する運転手さんがいるわけないだろう。休憩するなら道の端に停車させるに決まってるだろう。」
すると二実がみんなに言った。
「うーん?交差点の右側が少し空いてるから通ろうと思えば通れない事はないんだけど。一応確認しに行きましょうか?」
三緒が二実に言った。
「そうだね。」
すぐに二実は車を端に止めると、晴南達は車を降りて前方にある交差点の中央に止められている大型トラックへと確認に向かうのだった。
外観を見た優斗が言った。
「明井田運輸の配送トラックみたいだけど??」
二実が優斗に言った。
「そうだね。」
すると三緒の大きな声が聞こえてきた。
「二実!!すぐに来て!!」
すぐに晴南達はトラックの運転席を確認に行っていた三緒のもとに向かった。
駆けつけた二実が三緒に尋ねた。
「三緒??運転手さんが見当たらないの??」
三緒が二実に言った。
「いや運転手さんはいるんだけど。」
三緒はそういうと運転席を指さした。
二実は運転席を確認した。
運転席には作業着姿の中年の男性がいた。
運転席の窓は空いていたので、二実は作業着姿の男性に呼びかけたのだった。
「あのう、すいません!!!どうかされたんですか??」
だがその作業着姿の男性は二実の言葉には振り向きもせずにひたすら何かを書いていた。
二実がよく見ると配送員姿の男性が運転席前方の窓ガラスにペンで何かをひたすら書き込んでいた。
運転席前方の窓ガラスが真っ黒になっていた。
二実が再び作業着姿の男性に大きな声で尋ねた。
「大丈夫ですか??体の調子でも悪いんですか??救急車を呼びましょうか??」
だがやはり配送員姿の男性は何も答えずにひたすら何かを書き込み続けていた。
二実がトラックの窓ガラスに何が書かれているかを確認した。
作業着姿の男性は2019年7月17日午前11時20分、2019年7月17日午前11時20分と何度も何度も書き込んでいるのだった。
何度も何度もその文字が書き込まれて窓ガラスが真っ黒になっているのだった。
すると晴南が大きな声を出した。
「ちょっとあれを見てよ!!!」
拓也が晴南に尋ねた。
「どうかしたか晴南??」
拓也と晃太は晴南が指さした方向を確認したのだった。
晴南が指さした方向を見た晃太と拓也は言葉を失うのだった。
晴南が指さした先には青色の自転車が一台走ってきたのだった。
ただ自転車での通行人がやってきただけだったら拓也も晃太も驚かなかっただろう。
言葉を失った理由は自転車に誰も乗っていないからであった。
本来であれば自転車の上に人間の姿がなければおかしいのだが、その自転車の上には人間の姿が一切なかったのだった。
運転する人がいないのに、自転車だけが勝手に動いて走っていたからであった。
二実が言った。
「じ、自転車が一人でに動いてる???」
晴南が言った。
「なにあれ??」
すると柚羽が晴南に言った。
「ねえ??晴南??」
柚羽が晴南に言った。
「なに?柚羽??」
柚羽が晴南に言った。
「カメラで私が画面のどこかに映るようにしながらあの自転車を覗いてみてくれない?」
晴南はすぐに柚羽の言う通りにしたのだった。
「このカメラで覗けばいいのね??分かった。」
そしてその誰も乗っていない自転車は晴南達にどんどん近づいてきて、そして晴南達の横を通り過ぎていった。
晃太が驚いた様子で言った。
「なんだったんだ??あの自転車は??」
晴南と柚羽以外のメンバーはみな驚いている様子だった。
すると柚羽が晴南に尋ねた。
「どう晴南??そのカメラの中の自転車も無人で走ってた??」
晴南が柚羽に言った。
「ううん??サラリーマン姿のおじさんが乗ってただけだったわ。」
二実が驚いた様子で言った。
「ええ??どういう事??」
晃太が晴南に尋ねた。
「晴南のカメラにはちゃんと人が乗ってたのか??」
晴南が晃太に言った。
「このカメラで覗いてた時はちゃんと人が乗ってたわ。」
二実が柚羽に尋ねた。
「柚羽ちゃん??何をしたの?」
柚羽が二実に言った。
「私が映るようにしながらカメラでさっきの自転車を覗き込むように晴南に言ったんです。神通力は霊力で相殺できるって聞いたから。映像の中に私が映れば霊力で影響を相殺できるんじゃないかって思ったんです。」
優斗が柚羽に言った。
「そうか!!さっきの自転車がひとりでに動いてたように見えたのは天の導きによる反効果って事なんだね!!」
晃太が柚羽に言った。
「なるほど、それで自転車がひとりでに動いているように見えたわけか。生きてる人間が消えて見えなくなってしまうのは、俺たちが封木神社で体験してるからな。あれと同じ事が起こってたって訳だな。」
柚羽が晃太に言った。
「うん、たぶんそうだと思う。晴南にはちゃんと乗ってる人が見えたみたいだから。」
二実がみんなに言った。
「つまり心霊写真や心霊映像なら真実が写し出せるって事か。」
拓也がみんなに言った。
「だがそうすると晴南が見たおじさんはもうすぐ死ぬって事じゃないのか??」
晃太が拓也に言った。
「そうなってしまうだろうな。自転車が一人でに動いてるように見えたって事は、天の導きによる反効果が大きく出てたって事だろうからな。」
三緒が二実に尋ねた。
「ねえ二実??トラックの方に気を取られてたけどこの辺りも異様に明るいわよね?」
二実が三緒に言った。
「うん明井田橋を渡ってから急に明るくなったわよね。川原(かわはら)地区から美並里(びなり)地区に入った途端この明るさだもんね。」
二実はそういうと周りを見渡すのだった。
明井田橋を渡った美並里(びなり)地区側にはあちらこちらに強力な光を放つ事ができる工事用の投光器(とうこうき)や携行ライトが多数設置されていた。
しかもそれらのすべてが明るい光を放っており、晴南達の周囲は異様な明るさとなっていた。
晴南が晃太に尋ねた。
「ねえ晃太??この辺りもなんでこんなに明るいの??」
晃太が晴南に言った。
「明るいのは投光器(とうこうき)があちこちに設置されているからだ。ただなんで投光器がこれだけ置かれているのかが分からない。」
優斗が晃太に言った。
「これはかなりまずい状況だね。」
晃太が優斗に言った。
「ああ。」
拓也が晃太に尋ねた。
「どういう事だ??」
晃太が拓也に言った。
「この美並里(びなり)地区はとても危険な場所になってるようだ。」
拓也が晃太に言った。
「危険な場所??晃太もっと詳しく説明してくれ。」
晃太が拓也に言った。
「この配送員さんの自分が死ぬ時間をひたすら書き続ける行動は、三象(さんしょう)の首を吊らせる前に発生する前兆シグナルのようなものだと俺は思ってる。明洋(あきひろ)さんや敏子(としこ)さんを含めてこれまでの明井田での首を吊らされた人々はなぜか首を吊る前に自分が死ぬ時間をひたすら書きこんで、そしてその時間になったら例外なく首を吊って死んでいったからな。」
優斗が拓也に言った。
「それにこの辺りも投光器(とうこうき)がたくさん置かれてて異様に明るいよね。」
二実や三緒も晃太の言いたい事が分かっているようだった。
二実が晃太に言った。
「さっき通ってきた明井田商店街と同様にね。」
晃太が拓也に言った。
「きわめつけはさっきの自転車だ。俺達には自転車が一人でに走っているように見えて、俺達には乗っている人を全然に認識できなかった。これらのことから導き出せる結論は一つだ。」
だが晃太はその後の言葉を続けずに急に黙り込んでしまった。
少しの間だれも喋らずに沈黙となったのだった。
すると晴南が晃太に尋ねた。
「ちょっと晃太??もったいぶらないではやく言ってよ。」
すると柚羽が晴南に言った。
「つまり美並里(みなり)地区ではもう三象(さんしょう)による殺戮が始まってる可能性が高いって事よ。」
晴南が柚羽に聞き返した。
「何ですって??」
健太が困惑した様子で言った。
「そんな?それじゃあ父さんと母さんは??」
健太が困惑している様子を見た柚羽はやさしく健太に言った。
「健太!!落ち着いて、お父さんとお母さんはきっと大丈夫よ。それにそうならないようにこうして私たちが来てるんでしょ??」
柚羽の言葉に健太は落ち着きを取り戻したのだった。
「そうですね。姉さん、取り乱してすいません。」
柚羽が健太に言った。
「いいよ、健太そんな事でいちいち謝らなくても。」
すると晃太も柚羽に言ったのだった。
「すまない柚羽。辛いことを言わせてしまって柚羽が一番辛い立場なのに。」
柚羽が晃太に言った。
「いいよ気にしないで、晃太君。それよりも先を急ぎましょう。」
晃太が柚羽に言った。
「ああ。」
晴南達はその後すぐに二実の車に戻るとすぐに出発したのだった。
しかし車で進んでいくと晃太の判断を裏付けるかのように美並里(びなり)地区のあちこちの家の前で首を吊って死んでいる人がいたのだった。
そして健太の家の前に到着したのだった。
「ここです。」
晴南達は車を降りて、健太の家の敷地の中に入っていた。
健太が玄関前のインターホンを鳴らしたのだった。
健太がインターホンに向けて言った。
「父さん??母さん??健太だよ。夜遅くに帰ってきてごめん!」
拓也がみんなに言った。
「おい!!健太の家の中や庭の照明が全開だぞ??」
すると晃太が健太に尋ねた。
「今は午後11時半だけど、誠二郎(せいじろう)さんと満子(みつこ)さんって何時ぐらいに寝るんだ?」
健太が晃太に言った。
「母さんはいつも午後9時くらいには寝てます。父さんも仕事で遅い日以外は午後10時くらいには寝てるって前に言ってました。」
晴南が健太に言った。
「大柳(おおやなぎ)家はみんな早寝早起きね。」
二実が健太に言った。
「だとすると家の電気がついてるのはおかしいわね。誠二郎(せいじろう)さんが仕事で遅くなったとしても寝ている満子(みつこ)さんがいるのに照明を全開にするのも変だしね。」
三緒が周囲を見渡しながら二実に言った。
「ねえ二実??この周辺も異様に明るいわよね?」
二実が三緒に言った。
「うん、この周囲の家もみんな照明全開になってるみたいだね。健太君の家は高台にあるから、周囲の様子が一目で分かるわね。」
拓也が健太に尋ねた。
「どうだ健太??」
健太が玄関のドアノブを握りながら拓也に言った。
「ダメです??父さんも母さんも玄関を開けてくれません。」
健太がインターホンでもう一度呼びかける。
「父さん??母さん??僕だよ、こんな夜中に帰ってきたのは本当にごめん!!お願いだから玄関を開けてよ!!」
だがいっこうに玄関が開けられる様子はなかった。
すると優斗が健太に尋ねた。
「ねえ健太??最後に誠二郎さんか満子さんに連絡が取れたのはいつ??」
健太が優斗に言った。
「7月12日です。」
健太が優斗に言った。
「先輩たちに九木礼に残った方がいいと言われたんで、あの後すぐに父さんに連絡したんです。まだしばらく九木礼にいたいって、そしたら父さんは心よく許してくれました。7月12日も姉さんを弔ってくれる葬儀社がなかなか見つからないから、まだ九木礼にいて構わないぞ。って父さんが言ってくれました。」
優斗が健太に尋ねた。
「それって何時頃かわかるかな?」
健太がスマホを履歴を確認しながら優斗に言った。
「7月12日の日の午後2時10分です。」
柚羽が優斗に言った。
「それ以降はお父さんからもお母さんからも一回も連絡はなかったわ。」
晴南が柚羽に言った。
「それで健太達が心配してたのね。」
晴南が健太に尋ねた。
「もしかして誠二郎さんと満子さん出かけてるんじゃない?」
晃太が晴南に言った。
「家の照明を全部つけっぱなしで出かけるわけないだろう。普通電気を消していくはずだ。」
柚羽が晴南に言った。
「うん、それにさっき健太にスマホを開いてもらったんだけど、お父さんとお母さんは位置情報では家の中にいるみたいなのよ。」
全員が言葉を詰まらせて、顔を見合わせるのだった。
晴南が大きな声で言った。
「まだ決まった訳じゃないでしょ??とにかく中に入ってみましょう??」
晴南が健太に尋ねた。
「健太??家の鍵は持ってる??」
健太が晴南に頷いた。
「はい。」
健太はそう言うとカバンから鍵を取り出したのだった。
そして健太が玄関の扉の鍵穴に取り出した鍵を差し込んだ。
健太がみんなに言った。
「開けますね。」
晴南が健太に言った。
「ええ、お願い。」
健太がゆっくりと玄関の扉を開けたのだった。
車を運転している二実が柚羽(ゆずは)に尋ねた。
「このまま45号線を道なりに進めばいいんだよね?」
柚羽が二実に言った。
「はい、このまままっすぐ進んでください。この先にある明井田橋を渡って川原(かわはら)地区を抜ければ私達の家がある美並里(びなり)地区です。明井田橋を渡って美並里3丁目の交差点を左に曲がってください。その先に我が家があります。」
二実が柚羽に言った。
「分かった。ありがとう柚羽ちゃん。」
すると三緒が二実に言った。
「この辺りは照明がつきまくってたりはしてないんだね。」
二実が三緒に言った。
「そうね、この辺りは普通の夜ね。所々家の照明はついてるけど、ついてない家の方が多そう。」
優斗が二実に言った。
「川原(かわはら)地区は特に異常がなそうですね。」
拓也が優斗に言った。
「ついてる明かりは街灯や玄関前の照明ぐらいですしね。」
三緒が拓也に言った。
「川原(かわはら)地区に入ってから、何台か車ともすれ違ってるしね。川原地区は普通の状態って感じだね。」
すると二実が柚羽に尋ねた。
「柚羽ちゃん??この先の秋崎(あきざき)神社はどう??」
柚羽が二実に言った。
「大丈夫です。やっぱり神域を感じられません。このまま進んで明井田橋を渡って大丈夫だと思います。」
健太が二実に言った。
「明井田橋を渡れば美並里(びなり)地区です。」
すると二実の横に座っている晴南が言った。
「ちょっと柚羽??柚羽が通れる道をホイホイ教えるから私のやる事がなくなっちゃったんだけど?」
柚羽が晴南に聞き返す。
「えっ??」
晴南が柚羽に言った。
「せっかく前の席に座ってこの面白いカメラで見て回ってたのに、柚羽が二実さんにルートを教えちゃうから私のやる事がなくなちゃったんだけど?」
柚羽が晴南に言った。
「そんな事私に言われても困るんだけど?」
晃太が晴南に言った。
「晴南??たぶん柚羽にルートを教えてもらった方がいいと思うぞ。確認する方法がなかったから目視で確認してたが柚羽が神域を感じ取れるというのなら柚羽にルートを聞いて進んだ方が恐らく安全だし確実だ。」
晴南が晃太に言った。
「安全とか確実とかそういう問題じゃないわ。」
晃太が晴南に言った。
「じゃあどういう問題なんだ?」
晴南が晃太に言った。
「だって今日は前の席にいてもつまらないだもん。」
晃太が晴南に言った。
「つまらないとか今はそんな事言ってる場合じゃないだろう?」
晃太が晴南に言った。
「私はいついかなる時も楽しく過ごしたいの。」
二実の運転する車は明井田橋を渡ろうとしていた。
すると晴南が二実に大きな声で言った。
「二実さん!!この先に大きなトラックが止まってます!!」
二実が晴南に尋ねた。
「あれトッラクなんだ??橋の出た所に何か止まってるみたいだけど??」
二実がみんなに言った。
「とりあえず明井田橋の出口付近まで進んでみましょう。」
二実は車を明井田橋の出口付近まで進めて、そして橋の出口の手前で停車をしたのだった。
晃太が晴南に言った。
「よくあんな場所からトラックが止まってるって分かったな。」
晴南が晃太に言った。
「当然でしょ、私の視力は2.0なんだから。」
晃太が晴南に言った。
「動体視力もピカイチだもんな。」
晴南が晃太に言った。
「そういう事よ。」
拓也が言った。
「しかしなんでこんな交差点のど真ん中に大型トラックが止まってるんだ??」
晴南が拓也に言った。
「このトラックの運転手さんがトラックを止めて休憩してるだけじゃないの?」
晃太が晴南に言った。
「大型トラックを交差点のど真ん中に止めて休憩する運転手さんがいるわけないだろう。休憩するなら道の端に停車させるに決まってるだろう。」
すると二実がみんなに言った。
「うーん?交差点の右側が少し空いてるから通ろうと思えば通れない事はないんだけど。一応確認しに行きましょうか?」
三緒が二実に言った。
「そうだね。」
すぐに二実は車を端に止めると、晴南達は車を降りて前方にある交差点の中央に止められている大型トラックへと確認に向かうのだった。
外観を見た優斗が言った。
「明井田運輸の配送トラックみたいだけど??」
二実が優斗に言った。
「そうだね。」
すると三緒の大きな声が聞こえてきた。
「二実!!すぐに来て!!」
すぐに晴南達はトラックの運転席を確認に行っていた三緒のもとに向かった。
駆けつけた二実が三緒に尋ねた。
「三緒??運転手さんが見当たらないの??」
三緒が二実に言った。
「いや運転手さんはいるんだけど。」
三緒はそういうと運転席を指さした。
二実は運転席を確認した。
運転席には作業着姿の中年の男性がいた。
運転席の窓は空いていたので、二実は作業着姿の男性に呼びかけたのだった。
「あのう、すいません!!!どうかされたんですか??」
だがその作業着姿の男性は二実の言葉には振り向きもせずにひたすら何かを書いていた。
二実がよく見ると配送員姿の男性が運転席前方の窓ガラスにペンで何かをひたすら書き込んでいた。
運転席前方の窓ガラスが真っ黒になっていた。
二実が再び作業着姿の男性に大きな声で尋ねた。
「大丈夫ですか??体の調子でも悪いんですか??救急車を呼びましょうか??」
だがやはり配送員姿の男性は何も答えずにひたすら何かを書き込み続けていた。
二実がトラックの窓ガラスに何が書かれているかを確認した。
作業着姿の男性は2019年7月17日午前11時20分、2019年7月17日午前11時20分と何度も何度も書き込んでいるのだった。
何度も何度もその文字が書き込まれて窓ガラスが真っ黒になっているのだった。
すると晴南が大きな声を出した。
「ちょっとあれを見てよ!!!」
拓也が晴南に尋ねた。
「どうかしたか晴南??」
拓也と晃太は晴南が指さした方向を確認したのだった。
晴南が指さした方向を見た晃太と拓也は言葉を失うのだった。
晴南が指さした先には青色の自転車が一台走ってきたのだった。
ただ自転車での通行人がやってきただけだったら拓也も晃太も驚かなかっただろう。
言葉を失った理由は自転車に誰も乗っていないからであった。
本来であれば自転車の上に人間の姿がなければおかしいのだが、その自転車の上には人間の姿が一切なかったのだった。
運転する人がいないのに、自転車だけが勝手に動いて走っていたからであった。
二実が言った。
「じ、自転車が一人でに動いてる???」
晴南が言った。
「なにあれ??」
すると柚羽が晴南に言った。
「ねえ??晴南??」
柚羽が晴南に言った。
「なに?柚羽??」
柚羽が晴南に言った。
「カメラで私が画面のどこかに映るようにしながらあの自転車を覗いてみてくれない?」
晴南はすぐに柚羽の言う通りにしたのだった。
「このカメラで覗けばいいのね??分かった。」
そしてその誰も乗っていない自転車は晴南達にどんどん近づいてきて、そして晴南達の横を通り過ぎていった。
晃太が驚いた様子で言った。
「なんだったんだ??あの自転車は??」
晴南と柚羽以外のメンバーはみな驚いている様子だった。
すると柚羽が晴南に尋ねた。
「どう晴南??そのカメラの中の自転車も無人で走ってた??」
晴南が柚羽に言った。
「ううん??サラリーマン姿のおじさんが乗ってただけだったわ。」
二実が驚いた様子で言った。
「ええ??どういう事??」
晃太が晴南に尋ねた。
「晴南のカメラにはちゃんと人が乗ってたのか??」
晴南が晃太に言った。
「このカメラで覗いてた時はちゃんと人が乗ってたわ。」
二実が柚羽に尋ねた。
「柚羽ちゃん??何をしたの?」
柚羽が二実に言った。
「私が映るようにしながらカメラでさっきの自転車を覗き込むように晴南に言ったんです。神通力は霊力で相殺できるって聞いたから。映像の中に私が映れば霊力で影響を相殺できるんじゃないかって思ったんです。」
優斗が柚羽に言った。
「そうか!!さっきの自転車がひとりでに動いてたように見えたのは天の導きによる反効果って事なんだね!!」
晃太が柚羽に言った。
「なるほど、それで自転車がひとりでに動いているように見えたわけか。生きてる人間が消えて見えなくなってしまうのは、俺たちが封木神社で体験してるからな。あれと同じ事が起こってたって訳だな。」
柚羽が晃太に言った。
「うん、たぶんそうだと思う。晴南にはちゃんと乗ってる人が見えたみたいだから。」
二実がみんなに言った。
「つまり心霊写真や心霊映像なら真実が写し出せるって事か。」
拓也がみんなに言った。
「だがそうすると晴南が見たおじさんはもうすぐ死ぬって事じゃないのか??」
晃太が拓也に言った。
「そうなってしまうだろうな。自転車が一人でに動いてるように見えたって事は、天の導きによる反効果が大きく出てたって事だろうからな。」
三緒が二実に尋ねた。
「ねえ二実??トラックの方に気を取られてたけどこの辺りも異様に明るいわよね?」
二実が三緒に言った。
「うん明井田橋を渡ってから急に明るくなったわよね。川原(かわはら)地区から美並里(びなり)地区に入った途端この明るさだもんね。」
二実はそういうと周りを見渡すのだった。
明井田橋を渡った美並里(びなり)地区側にはあちらこちらに強力な光を放つ事ができる工事用の投光器(とうこうき)や携行ライトが多数設置されていた。
しかもそれらのすべてが明るい光を放っており、晴南達の周囲は異様な明るさとなっていた。
晴南が晃太に尋ねた。
「ねえ晃太??この辺りもなんでこんなに明るいの??」
晃太が晴南に言った。
「明るいのは投光器(とうこうき)があちこちに設置されているからだ。ただなんで投光器がこれだけ置かれているのかが分からない。」
優斗が晃太に言った。
「これはかなりまずい状況だね。」
晃太が優斗に言った。
「ああ。」
拓也が晃太に尋ねた。
「どういう事だ??」
晃太が拓也に言った。
「この美並里(びなり)地区はとても危険な場所になってるようだ。」
拓也が晃太に言った。
「危険な場所??晃太もっと詳しく説明してくれ。」
晃太が拓也に言った。
「この配送員さんの自分が死ぬ時間をひたすら書き続ける行動は、三象(さんしょう)の首を吊らせる前に発生する前兆シグナルのようなものだと俺は思ってる。明洋(あきひろ)さんや敏子(としこ)さんを含めてこれまでの明井田での首を吊らされた人々はなぜか首を吊る前に自分が死ぬ時間をひたすら書きこんで、そしてその時間になったら例外なく首を吊って死んでいったからな。」
優斗が拓也に言った。
「それにこの辺りも投光器(とうこうき)がたくさん置かれてて異様に明るいよね。」
二実や三緒も晃太の言いたい事が分かっているようだった。
二実が晃太に言った。
「さっき通ってきた明井田商店街と同様にね。」
晃太が拓也に言った。
「きわめつけはさっきの自転車だ。俺達には自転車が一人でに走っているように見えて、俺達には乗っている人を全然に認識できなかった。これらのことから導き出せる結論は一つだ。」
だが晃太はその後の言葉を続けずに急に黙り込んでしまった。
少しの間だれも喋らずに沈黙となったのだった。
すると晴南が晃太に尋ねた。
「ちょっと晃太??もったいぶらないではやく言ってよ。」
すると柚羽が晴南に言った。
「つまり美並里(みなり)地区ではもう三象(さんしょう)による殺戮が始まってる可能性が高いって事よ。」
晴南が柚羽に聞き返した。
「何ですって??」
健太が困惑した様子で言った。
「そんな?それじゃあ父さんと母さんは??」
健太が困惑している様子を見た柚羽はやさしく健太に言った。
「健太!!落ち着いて、お父さんとお母さんはきっと大丈夫よ。それにそうならないようにこうして私たちが来てるんでしょ??」
柚羽の言葉に健太は落ち着きを取り戻したのだった。
「そうですね。姉さん、取り乱してすいません。」
柚羽が健太に言った。
「いいよ、健太そんな事でいちいち謝らなくても。」
すると晃太も柚羽に言ったのだった。
「すまない柚羽。辛いことを言わせてしまって柚羽が一番辛い立場なのに。」
柚羽が晃太に言った。
「いいよ気にしないで、晃太君。それよりも先を急ぎましょう。」
晃太が柚羽に言った。
「ああ。」
晴南達はその後すぐに二実の車に戻るとすぐに出発したのだった。
しかし車で進んでいくと晃太の判断を裏付けるかのように美並里(びなり)地区のあちこちの家の前で首を吊って死んでいる人がいたのだった。
そして健太の家の前に到着したのだった。
「ここです。」
晴南達は車を降りて、健太の家の敷地の中に入っていた。
健太が玄関前のインターホンを鳴らしたのだった。
健太がインターホンに向けて言った。
「父さん??母さん??健太だよ。夜遅くに帰ってきてごめん!」
拓也がみんなに言った。
「おい!!健太の家の中や庭の照明が全開だぞ??」
すると晃太が健太に尋ねた。
「今は午後11時半だけど、誠二郎(せいじろう)さんと満子(みつこ)さんって何時ぐらいに寝るんだ?」
健太が晃太に言った。
「母さんはいつも午後9時くらいには寝てます。父さんも仕事で遅い日以外は午後10時くらいには寝てるって前に言ってました。」
晴南が健太に言った。
「大柳(おおやなぎ)家はみんな早寝早起きね。」
二実が健太に言った。
「だとすると家の電気がついてるのはおかしいわね。誠二郎(せいじろう)さんが仕事で遅くなったとしても寝ている満子(みつこ)さんがいるのに照明を全開にするのも変だしね。」
三緒が周囲を見渡しながら二実に言った。
「ねえ二実??この周辺も異様に明るいわよね?」
二実が三緒に言った。
「うん、この周囲の家もみんな照明全開になってるみたいだね。健太君の家は高台にあるから、周囲の様子が一目で分かるわね。」
拓也が健太に尋ねた。
「どうだ健太??」
健太が玄関のドアノブを握りながら拓也に言った。
「ダメです??父さんも母さんも玄関を開けてくれません。」
健太がインターホンでもう一度呼びかける。
「父さん??母さん??僕だよ、こんな夜中に帰ってきたのは本当にごめん!!お願いだから玄関を開けてよ!!」
だがいっこうに玄関が開けられる様子はなかった。
すると優斗が健太に尋ねた。
「ねえ健太??最後に誠二郎さんか満子さんに連絡が取れたのはいつ??」
健太が優斗に言った。
「7月12日です。」
健太が優斗に言った。
「先輩たちに九木礼に残った方がいいと言われたんで、あの後すぐに父さんに連絡したんです。まだしばらく九木礼にいたいって、そしたら父さんは心よく許してくれました。7月12日も姉さんを弔ってくれる葬儀社がなかなか見つからないから、まだ九木礼にいて構わないぞ。って父さんが言ってくれました。」
優斗が健太に尋ねた。
「それって何時頃かわかるかな?」
健太がスマホを履歴を確認しながら優斗に言った。
「7月12日の日の午後2時10分です。」
柚羽が優斗に言った。
「それ以降はお父さんからもお母さんからも一回も連絡はなかったわ。」
晴南が柚羽に言った。
「それで健太達が心配してたのね。」
晴南が健太に尋ねた。
「もしかして誠二郎さんと満子さん出かけてるんじゃない?」
晃太が晴南に言った。
「家の照明を全部つけっぱなしで出かけるわけないだろう。普通電気を消していくはずだ。」
柚羽が晴南に言った。
「うん、それにさっき健太にスマホを開いてもらったんだけど、お父さんとお母さんは位置情報では家の中にいるみたいなのよ。」
全員が言葉を詰まらせて、顔を見合わせるのだった。
晴南が大きな声で言った。
「まだ決まった訳じゃないでしょ??とにかく中に入ってみましょう??」
晴南が健太に尋ねた。
「健太??家の鍵は持ってる??」
健太が晴南に頷いた。
「はい。」
健太はそう言うとカバンから鍵を取り出したのだった。
そして健太が玄関の扉の鍵穴に取り出した鍵を差し込んだ。
健太がみんなに言った。
「開けますね。」
晴南が健太に言った。
「ええ、お願い。」
健太がゆっくりと玄関の扉を開けたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる