最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

アグトリア法国

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僕は、ロシェラ百貨店一階中央にある休憩スペースにいた。

休憩スペースには、いくつかの椅子と机が置かれていた。

僕は、そのうちの一つに腰掛けていた。

そしてアグトリア法国の簡易地図を開いた。

アグトリア法国はバルゲア大陸の一番東にある国だ。

アグトリア法国は、どうやら南北に国土が広い国家のようだ。

アグトリア法国は国土の西側に国境線が集中しており、北西部分がホルムス共和国と接していた。

そしてアグトリア法国の南西部分がジール公国と国境を接していた。

またホルムス共和国とアグトリア法国の国境地帯には、モンテリーノ山脈がまたがっている。

このモンテリーノ山脈は、ホルムス共和国とアグトリア法国の国境の大部分を占めていた。

そしてこのモンテリーノ山脈の南側は、開けた土地になっている。

そこにホルムス共和国とアグトリア法国の国境ゲートである、モンテリーノ国境ゲートがある。

このモンテリーノ国境ゲートに、一番近いホルムス共和国側の町がカリクルーナという町だ。

アグトリア法国側で一番近い町がドレトリアだな。

ただしこの二つの町は国境から少し離れているようだ。

この二つの町はホルムス共和国のフォルンやジール公国のカルヤーンとは違い、国境に接した町では無さそうだ。

そしてアグトリア法国の町ドレトリアから東に行くとカテロイという町がある。

そのカテロイの町から北東にかなり行った先に、ジロッピニャーノという小さな町がある。

よしここにしよう。

このジロッピニャーノという町を故郷という事にしよう。

よしとりあえずこれでいいだろう。

僕は、アグトリア法国の簡易地図を閉まった。

さてとこれで多少は聞かれても大丈夫だろう。

ただもう一つ心配するべき事があるのを、つい先ほどになって気がついた。

勇者狩りに失敗した各国政府が、何か対策をしてくるのではないかと気がついたのだ。

勇者にまんまと逃げられて、その後何の手も打ってこないという事があるだろうか?

あり得ない、少なくとも僕の指名手配ぐらいはしてくるだろうな。


しかし指名手配となると地味にきついな。

手配書には顔も載せるだろうし。

そうなると迂闊には外も出れなくなってしまう。

どうすればいいかな・・・・?


よしここは単純な手だけど、あれをしよう。

それじゃあれが必要になるな。

僕は立ち上がり、あれを買いにいった。
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