最強勇者の物語

しまうま弁当

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2章 目を覚ましたらそこは異世界でした

転移拒否

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時空の間と呼ばれた部屋で問答が繰り広げられていた。

リーシャは僕に言った。

「で‥す‥か‥ら!私は時空の女神なんです!神様なんです!」

僕はリーシャに言った。

「お嬢ちゃん、それは後で聞いてあげるから、今は上へ上がって警察に保護してもらおう。」

リーシャが僕に言った。

「時空の女神リーシャです、お嬢ちゃんは止めて下さい。」

僕はリーシャに言った。

「ごめんねリーシャさん、とにかく今は上へ行って保護してもらおう。」

四時間経過

リーシャが僕に言った。

「これで私が時空の女神リーシャだと納得して頂けましたか?」

僕はリーシャ様に言った。

「はい、納得しましたリーシャさん、いえリーシャ様すいませんでした。」

四時間の問答の末、信じる決め手となったのは、僕の顧客を全て知っていたのが決め手となった。

「それでリーシャ様、僕がここに呼ばれた理由は何ですか?」

リーシャ様がごほんと間を少し取ると話し始めた。

「実は多和田由さん、貴方に異世界に行って魔王を倒して頂きたいのです。」

僕はリーシャ様の意図が分からずにリーシャ様に尋ねた。

「つまりどういう事ですか。」

リーシャ様が僕に言った。

「ですので、異世界に転移をしてもらい、冒険をして魔王を倒してもらいたいのです。」

僕はリーシャ様に尋ねた。

「今の世界を捨てて異世界に行って魔王とやらを倒してこいと。そういう事ですか?」

リーシャ様は僕に答えた。

「はい、そうです。」

僕はリーシャ様に尋ねた。

「う~ん、ゲームとかでよくありそうな話ですね?」

リーシャ様が僕に言った。

「はい確かに、ゲームに近い感覚ですね。」

リーシャが続けて僕に言った。

「それで異世界には行って貰えますか?」

僕はリーシャ様に言った。

「申し訳ないですが、お断りします。」

リーシャが驚いて僕に尋ねた。

「何故ですか?」

僕はリーシャ様に言った。

「理由はいくつかありますけど、今いる世界で幸いにも満足できていますしまだまだやりたい事も、やらなきゃいけない事も沢山あります。それを自分から放り出すなんて事は出来ません。」


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