最強勇者の物語

しまうま弁当

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2章 目を覚ましたらそこは異世界でした

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ヤード村への下り道は上りの時は違い、かなり早くヤード村まで戻る事ができた。

太陽も真上まで半分登ったくらいだった。

恐らく時間は九時ぐらいだろうか。

僕達は村長宅で王都へのルート思案を巡らせた。

僕はガロットさんに尋ねた。

「この山脈を越えるルート以外で王都へは行けないんですか?」

ガロットさんが僕に答えた。

「そいつは無理だな。」

僕はガロットさんに尋ねた。

「やっぱりルートは無いんですか?」

するとガロットさんは僕にこう言った。

「いや一つ有るには有るんだか、隣国のジールを通るルートだ。」

僕はガロットさんに尋ねた。

「隣国ジールですか?」

ガロットさんは僕に言った。

「ああここから南西に向かってジールに入国してギレート山脈を大回りするルートだ。」

僕はガロットさんに尋ねた。

「なぜそれは無理なんですか?」

ガロットさんが僕に言った。

「まあ多和田さんも知ってるとは思うが、ジールは入出国の許可がおりるのに時間がかかる。下手すると一ヶ月かかるからな。」

僕は疑問に思ってガロットさんに尋ねた。

「えっ?なんで僕が知ってると思うんですか?」

ガロットさんはきょとんとした顔で僕に言った。

「だってあんたジールの人間なんだろう?この村に旅で来たって事は。」

僕は少し慌ててガロットさんに言った。

「ええそうです、ただ世界の情勢とかには疎くて。」

そういえば旅人って事になってたんだった。

ガロットさんは呆れた顔で僕に言った。

「はあしっかりしてくれよ、多和田さん。」

僕は話題を変えようとガロットさんに話しかけた。

「まあそうなると、ここで待機になりますね。」

ガロットさんが僕に答えた。

「まあそうなるな。」

するとそこにガウス村長とスコットさんが入ってきた。

ガウス村長が僕に尋ねた。

「行き方はどうなりましたかな多和田さん?」

僕はガウス村長に言った。

「この村で待機して、開通を待つ事になりました。」

ガウス村長が笑顔で僕に言った。

「それならば丁度良いです。多和田さんに一つお頼みしたい事がありましてな。」

僕はガウス村長に答えた。

「いいですよ、何でも言ってください。」


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