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第1話 笠歌公園焼死事件
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俺は秋田駅のホームで職場の仲間達と別れを告げていた。
「それではお世話になりました。春山警部。」
「ああ、事件が解決してよかったな。」
「これで事件も解決し、捜査本部も解散する事ができました。本当に嬉しいです。」
「そうだな。刑事として事件の解決以上に嬉しいことはないだろう。」
「春山警部の次の赴任先はどちらなんですか?」
「柳田警備局長より次の辞令が出ていてな。静岡県の笠歌の捜査本部に向かう事になっている。」
「そうですか寂しくなりますね。」
すると俺の乗る列車が駅のホームに列車が入ってきたのだった。
俺は別れ際に仲間達に言った。
「それじゃあな、みんなと一緒に仕事ができた事を光栄に思うよ。」
「私も春山警部と共に事件を解決できた事を光栄に思います。」
「俺もです。」
「新天地での活躍も期待しております。」
「ああ、ありがとう。」
俺はそうみんなに伝えると電車に乗り込んだ。
そして俺を乗せた列車は動き始めたのだった。
「秋田を去って次は静岡の笠歌か。」
俺の名前は春山(はるやま)浩二(こうじ)で年齢は29歳だ。
警視庁の警備部の中にある特殊事件刑事応援室に所属する警部だ。
この特殊事件刑事応援室というのは捜査員が難航している事件の捜査本部に応援として派遣されて捜査協力をする部署の事だ。
この特殊事件応援室というのは、応援にいく場所が警視庁だけに限らず、他の都道府県の県警への捜査本部の応援にもよく行く。
前回は秋田での捜査本部に参加していた。
俺は元々刑事部の刑事であったが、2年前にこの部署に配属になって以降、全国の捜査本部を飛び回っているという訳だ。
俺は笠歌(かさうた)の駅のホームに降り立った。
「この駅も久しぶりだな。」
俺は改札を出ると、声をかけられた。
「春山警部、こちらです。」
「わざわざ迎えに来てくれたのか。えっと?」
「笠歌(かさうた)警察署所属の新川(にいかわ)です。」
「ああ新川刑事、これからよろしく頼むよ。」
「こちらこそ。ではご案内します。」
新川刑事はそう言うと、駐車場に止めている車まで俺を案内してくれた。
俺は新川刑事の車の助手席に乗せてもらって、笠歌警察署に向かった。
「新川刑事、どこかで会った事があったかな。」
「いえ初対面ですよ、なぜですか?」
「いや私の事を知っていたからどこかで会っていたかなと思ってね。」
「春山警部は警察の中では有名人ですからね。警視庁の敏腕警部と名高い春山警部ですから。」
「敏腕警部と言われるほどではないと思うが、まあありがとう。」
「いくつもの事件を解決したと伺っています。」
「それは私だけの手柄じゃない。各捜査員達の地道な捜査があったからこそ解決できたんだ。」
「海江田警視正も春山警部が捜査本部に加わってくれると聞いて、大喜びしていましたよ。これで事件が解決できると。」
「そうなのか。」
「ええ。」
「やはり今回の事件はなかなか難しいようだな。」
「ええ、正直捜査員一同が頭を抱えている事件です。海江田警視正もずっと悩んでおられます。」
柳田警部局長から話は聞いてはいたが、相当に難しい事件のようだな。
すると新川刑事が車を停めた。
「着きました、ここが笠歌(かさうた)警察署です。」
俺達を乗せた車は笠歌警察署の駐車場にやってきていた。
車を降りて笠歌警察署の建物の中に入っていった。
「こちらへどうぞ。」
そして俺は笠歌の捜査本部が置かれている会議室に通されたのだった。
そこには何人もの捜査員達が書類に目を通したり、捜査員同士で情報交換をしていた。
すると40代後半ぐらいのスーツ姿の体格のいい男性が俺に話しかけてきた。
「私はこの捜査本部を任されている海江田拓郎だ。階級は警視正になるよろしく頼む。」
俺も海江田警視正に挨拶をする。
「本日づけでこの捜査本部に加わる警視庁警備部特殊事件刑事応援室所属の春山浩二であります。よろしくお願いします。」
すると海江田警視正が捜査本部のメンバー達に言ってくれた。
「みんな今日より春山警部がこの捜査本部に加わる事になった。」
するとみんな立ち上がって俺の方に向き直してくれた。
「春山警部、わざわざ笠歌まで来てくださりありがとうございます。」
「よろしくお願いします。」
そして再び各々がそれぞれの持ち場に戻っていった。
「では新川刑事、後の説明はよろしく頼むぞ。」
海江田警視正はそう言うと会議室より出て行った。
俺はさっそく事件の詳細を聞く事にした。
「新川刑事、早速だが事件の詳細を教えてくれるか?」
「はい、ではプロジェクターを用意しますので、少し待っていてください。」
すぐに新川刑事によってプロジェクターが用意され、事件の説明を始めてくれた。
「本当に意味不明な事件なんですよね。ではまずは事件の発生状況から説明します。」
「事件がどう発生したのか詳しく判明しているのか?」
「はい、なにせ監視カメラの映像がありますからね。今から事件が発生した時の映像を一緒に見ていこうと思いまして。」
「それでプロジェクターを用意していたのか。」
「はい。」
「だが事件発生時の映像が残っているのなら、何も調べる事はないんじゃないのか?」
「普通なら確かにそうなんですよ。」
「これは普通の事件ではないという事だな。」
「ええ、そうです。」
「すまない、話の腰を折ってしまったな。続けてくれ。」
「はい、事件が発生したのは5月20日の正午前後に静岡県笠歌市にある笠歌公園内にて発生しました。」
「ふむ。」
「それではここからは映像を確認しながら説明させて頂きます。」
そう言うと新川刑事がプロジェクターに映像の再生を始めた。
プロジェクターにはどこにでもある公園の光景が映し出されていた。
映像の中心には時計台が映し出されていた。
そして公園内を散歩している人やスポーツをしている人達が何人か映っていた。
「ここまでは見た感じ違和感は何もないようだが。」
「ここからなんですよ。この時計台の前あたりを注目しておいてください。」
「ああ。」
「午後0時12分に一人の男がこの時計台の前にやってきます。」
新川刑事の言う通り午後0時12分に時計台の前に一人の若い男が現れていた。
「そして時計台の前に立っている男はすぐにカバンから何かの容器を取り出します。」
「確かに何かの容器のようなものを取り出しているな。」
「そして容器の中に入った何かの液体を体にかけ始めます。」
新川刑事の言う通り若い男は自分の体に液体をかけ始めた。
「男は何を体にかけているんだ?」
「恐らくガソリンと思われます。」
「そして午後0時15分に容器の中の液体をかけ終わると、ライターで自分の体に火をつけました。」
新川刑事の言う通りに男が火だるまになっていた。
「そして午後0時16分に周りにいた人たちが何事かと集まってきました。」
「焼身自殺という事か?」
「まだ何とも。」
「これのどこが意味不明な事件なんだ?ただの焼身自殺に見えるんだが。」
「問題なのはむしろここからなんです。」
「そうなのか。」
「見続ければ分かって頂けると思います。」
俺は新川刑事に促されるままに映像を見続けた。
映像には火だるまを目撃した人達が集まってきていた。
時計台の前には焼けただれた先ほどの男性が横たわっていた。
「周囲の人達が集まって騒ぎになっているが、何人かがスマホで連絡を取ろうとしているな。恐らく救急車を呼ぼうとしているんだろう。」
「特に変な所はないが。」
「いえここからなんです。」
すると男性が火だるまになって騒ぎになっている時計台の前に一人の女性がやってきたのだった。
俺は何事だろうと集まってきた人達の一人だと思っていたがその考えは違っていた。
その女性は小さなカバンから何かの容器を取り出すと蓋をあけて、液体を自分の体にかけたのだった。
「おい、まさか?」
「はい。」
その女性は火だるまになった男性の周囲で右往左往する人々の中で、その騒ぎを気にもとめていないようだった。
そしてその女性はライターを取り出すと自分の体に火をつけたのだった。
今度はその女性が火だるまになったのだった。
周囲の人々は今度は女性が火だるまになった事でさらにパニックとなっていた。
時間は午後0時25分が記録されていた。
「なんだこれは?火だるまになった男性に続いて今度は女性が火だるまになっただと。」
「ええ。」
「これを見せたかったって事なんだな。」
「いえそれがまだこれで終わりではありません。」
「おいまさかまだ続きがあるのか?」
「はい。続きを見てください。」
「分かった。」
午後0時28分に映像ではパトカーが現場に到着していた。
続いて午後0時30分に救急車が現場に到着していた。
そしてすぐに救命救急士達が被害者の負傷具合を確認して救急車に搬送しようとしていた。
「やっぱりこれで終わりじゃないのか?」
「いえまだ終わりではないんです。」
現場は2人が火だるまとなったことで、大混乱となっていた。
たくさんの人々が集まり、その混乱具合が見ているだけで分かった。
すると午後0時32分になった所でたくさん集まっている人々の後ろから、一人の年配の男性が歩いてきた。
そしてその年配の男性はカバンの中をガサゴソしながら何かの容器を取り出したのだった。
「嘘だろう?」
その年配の男性はその容器の蓋を開けると、中の液体を自分の体にかけ始めたのだった。
「おい。あり得ないだろう。」
「はい。」
現場が騒然としている中でこの年配の男性はライターをカバンから取り出すと、そのまま自分の体に火をつけたのだった。
そしてそのままその年配の男性は火だるまになったのだった。
また現場ではパニックが起こっているようだった。
映像の時刻は午後0時35分となっていた。
「一体なんなんだ、これは?」
「全く意味が分かりませんよね。」
「3人が同じ場所で10分おきに火だるまになっただと。」
「本当に意味が分からないですよね。」
「同じ場所で死のうとするのが、まず意味が分からないですし。二人目の女性がわざわざ人が集まっている所で自分の体に火をつけるのも意味が分かりません。」
「3人目の年配の男性の時に至っては、パトカーや救急車が目の前にいる状況で死のうとしたのが理解できない。」
「しかも一人目は午後0時15分に、二人目は午後0時25分に、三人目は午後0時35分に自分の体に火をつけている。なんでちょうど10分おきに火をつけているんだ?」
「本当に意味が分からないですよね。」
「これを解決したくて俺が呼ばれたという事か。」
「はい普通に捜査をしても埒があかない状態でして。是非春山警部のお力を貸して頂きたく。」
「なるほどよく分かった。事件解決に全力を尽くそう。」
「よろしくお願いします。」
「それではお世話になりました。春山警部。」
「ああ、事件が解決してよかったな。」
「これで事件も解決し、捜査本部も解散する事ができました。本当に嬉しいです。」
「そうだな。刑事として事件の解決以上に嬉しいことはないだろう。」
「春山警部の次の赴任先はどちらなんですか?」
「柳田警備局長より次の辞令が出ていてな。静岡県の笠歌の捜査本部に向かう事になっている。」
「そうですか寂しくなりますね。」
すると俺の乗る列車が駅のホームに列車が入ってきたのだった。
俺は別れ際に仲間達に言った。
「それじゃあな、みんなと一緒に仕事ができた事を光栄に思うよ。」
「私も春山警部と共に事件を解決できた事を光栄に思います。」
「俺もです。」
「新天地での活躍も期待しております。」
「ああ、ありがとう。」
俺はそうみんなに伝えると電車に乗り込んだ。
そして俺を乗せた列車は動き始めたのだった。
「秋田を去って次は静岡の笠歌か。」
俺の名前は春山(はるやま)浩二(こうじ)で年齢は29歳だ。
警視庁の警備部の中にある特殊事件刑事応援室に所属する警部だ。
この特殊事件刑事応援室というのは捜査員が難航している事件の捜査本部に応援として派遣されて捜査協力をする部署の事だ。
この特殊事件応援室というのは、応援にいく場所が警視庁だけに限らず、他の都道府県の県警への捜査本部の応援にもよく行く。
前回は秋田での捜査本部に参加していた。
俺は元々刑事部の刑事であったが、2年前にこの部署に配属になって以降、全国の捜査本部を飛び回っているという訳だ。
俺は笠歌(かさうた)の駅のホームに降り立った。
「この駅も久しぶりだな。」
俺は改札を出ると、声をかけられた。
「春山警部、こちらです。」
「わざわざ迎えに来てくれたのか。えっと?」
「笠歌(かさうた)警察署所属の新川(にいかわ)です。」
「ああ新川刑事、これからよろしく頼むよ。」
「こちらこそ。ではご案内します。」
新川刑事はそう言うと、駐車場に止めている車まで俺を案内してくれた。
俺は新川刑事の車の助手席に乗せてもらって、笠歌警察署に向かった。
「新川刑事、どこかで会った事があったかな。」
「いえ初対面ですよ、なぜですか?」
「いや私の事を知っていたからどこかで会っていたかなと思ってね。」
「春山警部は警察の中では有名人ですからね。警視庁の敏腕警部と名高い春山警部ですから。」
「敏腕警部と言われるほどではないと思うが、まあありがとう。」
「いくつもの事件を解決したと伺っています。」
「それは私だけの手柄じゃない。各捜査員達の地道な捜査があったからこそ解決できたんだ。」
「海江田警視正も春山警部が捜査本部に加わってくれると聞いて、大喜びしていましたよ。これで事件が解決できると。」
「そうなのか。」
「ええ。」
「やはり今回の事件はなかなか難しいようだな。」
「ええ、正直捜査員一同が頭を抱えている事件です。海江田警視正もずっと悩んでおられます。」
柳田警部局長から話は聞いてはいたが、相当に難しい事件のようだな。
すると新川刑事が車を停めた。
「着きました、ここが笠歌(かさうた)警察署です。」
俺達を乗せた車は笠歌警察署の駐車場にやってきていた。
車を降りて笠歌警察署の建物の中に入っていった。
「こちらへどうぞ。」
そして俺は笠歌の捜査本部が置かれている会議室に通されたのだった。
そこには何人もの捜査員達が書類に目を通したり、捜査員同士で情報交換をしていた。
すると40代後半ぐらいのスーツ姿の体格のいい男性が俺に話しかけてきた。
「私はこの捜査本部を任されている海江田拓郎だ。階級は警視正になるよろしく頼む。」
俺も海江田警視正に挨拶をする。
「本日づけでこの捜査本部に加わる警視庁警備部特殊事件刑事応援室所属の春山浩二であります。よろしくお願いします。」
すると海江田警視正が捜査本部のメンバー達に言ってくれた。
「みんな今日より春山警部がこの捜査本部に加わる事になった。」
するとみんな立ち上がって俺の方に向き直してくれた。
「春山警部、わざわざ笠歌まで来てくださりありがとうございます。」
「よろしくお願いします。」
そして再び各々がそれぞれの持ち場に戻っていった。
「では新川刑事、後の説明はよろしく頼むぞ。」
海江田警視正はそう言うと会議室より出て行った。
俺はさっそく事件の詳細を聞く事にした。
「新川刑事、早速だが事件の詳細を教えてくれるか?」
「はい、ではプロジェクターを用意しますので、少し待っていてください。」
すぐに新川刑事によってプロジェクターが用意され、事件の説明を始めてくれた。
「本当に意味不明な事件なんですよね。ではまずは事件の発生状況から説明します。」
「事件がどう発生したのか詳しく判明しているのか?」
「はい、なにせ監視カメラの映像がありますからね。今から事件が発生した時の映像を一緒に見ていこうと思いまして。」
「それでプロジェクターを用意していたのか。」
「はい。」
「だが事件発生時の映像が残っているのなら、何も調べる事はないんじゃないのか?」
「普通なら確かにそうなんですよ。」
「これは普通の事件ではないという事だな。」
「ええ、そうです。」
「すまない、話の腰を折ってしまったな。続けてくれ。」
「はい、事件が発生したのは5月20日の正午前後に静岡県笠歌市にある笠歌公園内にて発生しました。」
「ふむ。」
「それではここからは映像を確認しながら説明させて頂きます。」
そう言うと新川刑事がプロジェクターに映像の再生を始めた。
プロジェクターにはどこにでもある公園の光景が映し出されていた。
映像の中心には時計台が映し出されていた。
そして公園内を散歩している人やスポーツをしている人達が何人か映っていた。
「ここまでは見た感じ違和感は何もないようだが。」
「ここからなんですよ。この時計台の前あたりを注目しておいてください。」
「ああ。」
「午後0時12分に一人の男がこの時計台の前にやってきます。」
新川刑事の言う通り午後0時12分に時計台の前に一人の若い男が現れていた。
「そして時計台の前に立っている男はすぐにカバンから何かの容器を取り出します。」
「確かに何かの容器のようなものを取り出しているな。」
「そして容器の中に入った何かの液体を体にかけ始めます。」
新川刑事の言う通り若い男は自分の体に液体をかけ始めた。
「男は何を体にかけているんだ?」
「恐らくガソリンと思われます。」
「そして午後0時15分に容器の中の液体をかけ終わると、ライターで自分の体に火をつけました。」
新川刑事の言う通りに男が火だるまになっていた。
「そして午後0時16分に周りにいた人たちが何事かと集まってきました。」
「焼身自殺という事か?」
「まだ何とも。」
「これのどこが意味不明な事件なんだ?ただの焼身自殺に見えるんだが。」
「問題なのはむしろここからなんです。」
「そうなのか。」
「見続ければ分かって頂けると思います。」
俺は新川刑事に促されるままに映像を見続けた。
映像には火だるまを目撃した人達が集まってきていた。
時計台の前には焼けただれた先ほどの男性が横たわっていた。
「周囲の人達が集まって騒ぎになっているが、何人かがスマホで連絡を取ろうとしているな。恐らく救急車を呼ぼうとしているんだろう。」
「特に変な所はないが。」
「いえここからなんです。」
すると男性が火だるまになって騒ぎになっている時計台の前に一人の女性がやってきたのだった。
俺は何事だろうと集まってきた人達の一人だと思っていたがその考えは違っていた。
その女性は小さなカバンから何かの容器を取り出すと蓋をあけて、液体を自分の体にかけたのだった。
「おい、まさか?」
「はい。」
その女性は火だるまになった男性の周囲で右往左往する人々の中で、その騒ぎを気にもとめていないようだった。
そしてその女性はライターを取り出すと自分の体に火をつけたのだった。
今度はその女性が火だるまになったのだった。
周囲の人々は今度は女性が火だるまになった事でさらにパニックとなっていた。
時間は午後0時25分が記録されていた。
「なんだこれは?火だるまになった男性に続いて今度は女性が火だるまになっただと。」
「ええ。」
「これを見せたかったって事なんだな。」
「いえそれがまだこれで終わりではありません。」
「おいまさかまだ続きがあるのか?」
「はい。続きを見てください。」
「分かった。」
午後0時28分に映像ではパトカーが現場に到着していた。
続いて午後0時30分に救急車が現場に到着していた。
そしてすぐに救命救急士達が被害者の負傷具合を確認して救急車に搬送しようとしていた。
「やっぱりこれで終わりじゃないのか?」
「いえまだ終わりではないんです。」
現場は2人が火だるまとなったことで、大混乱となっていた。
たくさんの人々が集まり、その混乱具合が見ているだけで分かった。
すると午後0時32分になった所でたくさん集まっている人々の後ろから、一人の年配の男性が歩いてきた。
そしてその年配の男性はカバンの中をガサゴソしながら何かの容器を取り出したのだった。
「嘘だろう?」
その年配の男性はその容器の蓋を開けると、中の液体を自分の体にかけ始めたのだった。
「おい。あり得ないだろう。」
「はい。」
現場が騒然としている中でこの年配の男性はライターをカバンから取り出すと、そのまま自分の体に火をつけたのだった。
そしてそのままその年配の男性は火だるまになったのだった。
また現場ではパニックが起こっているようだった。
映像の時刻は午後0時35分となっていた。
「一体なんなんだ、これは?」
「全く意味が分かりませんよね。」
「3人が同じ場所で10分おきに火だるまになっただと。」
「本当に意味が分からないですよね。」
「同じ場所で死のうとするのが、まず意味が分からないですし。二人目の女性がわざわざ人が集まっている所で自分の体に火をつけるのも意味が分かりません。」
「3人目の年配の男性の時に至っては、パトカーや救急車が目の前にいる状況で死のうとしたのが理解できない。」
「しかも一人目は午後0時15分に、二人目は午後0時25分に、三人目は午後0時35分に自分の体に火をつけている。なんでちょうど10分おきに火をつけているんだ?」
「本当に意味が分からないですよね。」
「これを解決したくて俺が呼ばれたという事か。」
「はい普通に捜査をしても埒があかない状態でして。是非春山警部のお力を貸して頂きたく。」
「なるほどよく分かった。事件解決に全力を尽くそう。」
「よろしくお願いします。」
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