25 / 25
国王やリゼラを待ち受けた結末
しおりを挟む
リゼラが悪びれる様子もなく国王に言いました。
「だってバイルとの婚約破棄も解消も認めてくれないんだもの。だったらせめて今のうちだけでも贅沢しなきゃいけないでしょう?言っとくけどもう金貨を使い切ってないからね。」
パルシス伯爵がリゼラに言いました。
「ふん、リゼラ?とんでもない悪女だと知られた以上どうせお前はもうだれとも婚約などできんよ。全くとんだ親不孝な娘だ。俺まで巻き込みおって。」
リゼラがパルシス伯爵に言いました。
「お父様だってろくに謹慎してなかったじゃないですか?盗んだお金で新しいお屋敷作ろうとしてたし。」
するとリゼラが尋ねた。
「ねえまさか私を地下牢に放り込むつもりじゃないでしょうね?」
市民の一人が言いました。
「もちろんそのつもりだ。暗い地下牢の中でお前の罪をしっかり反省するんだな。」
すると騎士が国王とパルシス伯爵とリゼラに言いました。
「国王とパルシス伯爵とリゼラの3人には終身刑を言い渡す。アニア様を追い出した罪を一生薄暗い地下牢の中で悔いて生き続けろ!!分かったな!!!」
リゼラが驚いた様子で尋ねました。
「一生地下牢に閉じ込めるつもりなの?」
騎士がリゼラの問いに答えました。
「そうだ。リゼラが入るのは凶悪犯用の最も深い場所にある地下牢だもちろん警備も厳重だ。もう外の景色を一生見れない事を保証してやる。今のうちに外の景色を見ておく事だ。これからは一生牢屋暮らしなんだからな。」
リゼラが涙目で叫びました。
「待って、二度と外に出られないなんて!!そんなのいやよー!!!誰か代わってよ!!」
国王が無様に泣き叫びました。
「余もそんなの嫌じゃ!!だれか助けてくれ!!」
騎士がリゼラに言いました。
「ちょうどいいじゃないか、お前の婚約者のバイルがすでに凶悪犯用の地下牢の中に入っている。二人仲良く暗い凶悪犯用の地下牢の中で一生を過ごせばいい。愛する者同士なんだろう??」
リゼラは大きな声で泣き叫びました。
「そんなの絶対にいやー!!!お願い!!私だけでいいからだれか助けてよ!!!」
もちろん誰もリゼラを助けるはずがなく、国王とパルシス伯爵とリゼラの3名は市民側に味方した騎士達によって王宮の地下牢へと引きずられていきました。
それから数日後、ベスタール帝国の大宮殿の謁見の間に私は居ました。
私の横にはクラインがいました。
衛兵の報告を私は冷静に聞いていました。
「申し上げます。王都で発生した暴動の続報でございます。王国では大きく税が5倍に引き上げられ、取り立ても相当に厳しくしようとしていたようでそれに対する反発によって暴動が起こったものと思われます。どうやら以前と変わらぬ贅沢な豪遊を国王やリゼラは続けていたようです。」
クラインが衛兵に尋ねました。
「しかしリゼラはバイル王太子との関係は悪くなっていたようだったが?」
衛兵がクラインに言いました。
「それがリゼラはバイル王太子との婚約解消が叶わなかったようです。そして肝心のバイル王太子も地下牢に閉じ込めらてしまったので王宮の金庫から金貨を全て盗んで豪遊していたようです。これには父親のパルシス伯爵も関わっていたようです。」
クラインが言いました。
「なんか聞いてるだけで頭が痛くなってくる。せっかくアニアに最後のチャンスをもらったというのに、あいつらは。以前と変わらぬ贅沢な豪遊を続けていたとはな。何も反省していないではないか。」
私もクラインに賛同しました。
「呆れてものも言えませんね。」
衛兵がクラインに言いました。
「市民派はすでに王宮を占拠した模様です。さらに国王と伯爵とリゼラの3人には終身刑(しゅうしんけい)を言い渡し責任を取らせる為に地下牢にその3人を放り込んだとの事です。」
私がクラインに言いました。
「終身刑ですからもう二度とリゼラ達は牢屋の外に出てくる事はできないでしょうね。」
クラインが私に言いました。
「ああ、あいつらはアニアにひどい仕打ちをしたんだからな当然の報いだろう。一生をかけて自分達の行いを償うべきだ。」
衛兵がクラインに言いました。
「リヒテル王国の市民派を代表して使者が来ております。これまで通りの友好関係を維持してほしいとの事。」
クラインが衛兵に言いました。
「リヒテル王国の民達の怒りは最もだ。今回の事の発端は全てリヒテル王家とリゼラ達にある。分かった。ベスタール帝国としてはこれまで通り友好関係を維持すると、そう使者の方にお伝えしてくれ。」
衛兵がクラインに言いました。
「はっ。」
クラインが私に言いました。
「最後の最後まで愚かな連中だったな。」
私は小さく頷きました。
「そうですね。」
私は話題を変えようと思いこうクラインに言いました。
「それにしても初めてこの宮殿に案内された時は驚きましたよ。」
帝国にやってきて驚きの連続でした。
ベスタール帝国には何度か来た事がありましたが、私が前に来た時よりもさらに発展しているように見えました。
大河には石造りの大きな橋がかかり、小さな川にまでちゃんと橋が掛けられていました。
帝都の大通りの両側には見渡す限り4階建て以上の建物がズラリと建ち並んでいました。
一般の帝都民ですら王国とは比べ物にならない良い生地の服を身に着けており、道路にはゴミもあまり落ちていませんでした。
道路には大量の荷を積んだ馬車が行きかい、運河にはたくさんの船が行きかっていました。
間違いなくリヒテル王国よりもベスタール帝国の方の経済が発展しており、今もそれが続いているのです。
そしてベスタール帝国に到着してから3日後に帝国の皇宮へと招待されたのでした。
ベスタール帝国の皇宮はリヒテル王国の王宮とは比べ物にならないほどに巨大な建物でした。
皇宮のあちこちには金細工や銀細工が施されており、とても華やかな雰囲気でした。
私は皇宮の壮麗さに圧倒されてながら、謁見の間へと案内されたのです。
そして謁見の間の玉座にクラインが座っていたのですから、本当に驚きました。
そしてクラインがベスタール帝国の皇帝である事を私に告げられたのでした。
私はあの時の事を思い出しながらクラインに言いました。
「クラインがまさか皇帝だったなんて。びっくりしてしまいました。」
クラインが私に言いました。
「俺が皇帝になったのもなると決まったのもつい最近だからね。3か月前までは俺自身も侯爵家の跡取りになると信じていたからね。優秀な兄上達が何人もいるからまあ皇位継承はないだろうと考えていたんだが、俺が次期皇帝に指名されてしまったんだ。しかも兄上達までが賛成してくれた。」
それは何となく想像できます。クラインは頼りがいがあって博識ですもんね。
帝国の皆さんがクラインを押すのも分かります。
私はクラインに尋ねました。
「2回目のプロポーズはどういう事だったんですか?」
クラインが私に言いました。
「君に対して隠し事をしていたをしていた訳だからね。ちゃんと俺がベスタール帝国の皇帝だと知ってもらった上でプロポーズをしたかったんだ。」
クラインは私に自分が皇帝だと伝えた後で改めて私にプロポーズをしてくれました。
クラインが私を愛してくれていると言ってくれて、私はとても救われました。
今さら自分の気持ちにウソをつく必要もありませんし、私はクラインからの2度目のプロポーズも受け入れました。
クラインが安堵した顔で私に言いました。
「正直、皇帝と知られたら断られるんじゃないかって心配してたんだ。アニアがまたプロポーズを受けてくれて本当に良かった。君とこれからずっと一緒にいられるなんて本当にうれしいよ。」
私はクラインに尋ねました。
「そんなに嬉しいんですか?」
クラインが笑顔で私に言いました。
「ああ君と一緒にいる時が本当に心地いいんだ。俺は今君が傍にいてくれて本当に満たされているんだ。」
ああまた恥ずかしくなってきました。
「僕はアニア君を愛している。君が私の傍にいてくれて本当にうれしい。絶対にアニアの傍から離れないから。」
そう言うとクラインは嬉しそう笑顔で私の言葉を待ちました。
あれ結構言うの恥ずかしいんですよ。
そうやってはっきり答えを求められると恥ずかしいんですよ。
私は恥ずかしくて言い淀んでしまいました。
「どうしたんだいアニア??はやく言ってくれよ。」
すると彼は悲しそうな顔をしてしまうのでした。
「まさか?もう俺の事が嫌いになってしまったのかい?待ってくれ、もう俺はアニア君なしでは生きていけないんだ。君のいない人生なんて考えられない。」
クラインは心配そうに私に言いました。
クラインはとても頼りになる人なんですが、私と一緒にいるときはすごく子供っぽくになってしまう時があるんですよね。
「大丈夫です。」
「えっ??」
私はそう言うと彼の唇に唇を重ねました。
彼は顔を真っ赤にしていました。
きっと私の顔も真っ赤になっている事でしょうね。
「私もクラインを愛しています。信じてもらえましたか?」
クラインが静かに頷きました。
「ああ。」
それからしばらくの間、私とクラインは赤い顔のまま見つめあいました。
END
「だってバイルとの婚約破棄も解消も認めてくれないんだもの。だったらせめて今のうちだけでも贅沢しなきゃいけないでしょう?言っとくけどもう金貨を使い切ってないからね。」
パルシス伯爵がリゼラに言いました。
「ふん、リゼラ?とんでもない悪女だと知られた以上どうせお前はもうだれとも婚約などできんよ。全くとんだ親不孝な娘だ。俺まで巻き込みおって。」
リゼラがパルシス伯爵に言いました。
「お父様だってろくに謹慎してなかったじゃないですか?盗んだお金で新しいお屋敷作ろうとしてたし。」
するとリゼラが尋ねた。
「ねえまさか私を地下牢に放り込むつもりじゃないでしょうね?」
市民の一人が言いました。
「もちろんそのつもりだ。暗い地下牢の中でお前の罪をしっかり反省するんだな。」
すると騎士が国王とパルシス伯爵とリゼラに言いました。
「国王とパルシス伯爵とリゼラの3人には終身刑を言い渡す。アニア様を追い出した罪を一生薄暗い地下牢の中で悔いて生き続けろ!!分かったな!!!」
リゼラが驚いた様子で尋ねました。
「一生地下牢に閉じ込めるつもりなの?」
騎士がリゼラの問いに答えました。
「そうだ。リゼラが入るのは凶悪犯用の最も深い場所にある地下牢だもちろん警備も厳重だ。もう外の景色を一生見れない事を保証してやる。今のうちに外の景色を見ておく事だ。これからは一生牢屋暮らしなんだからな。」
リゼラが涙目で叫びました。
「待って、二度と外に出られないなんて!!そんなのいやよー!!!誰か代わってよ!!」
国王が無様に泣き叫びました。
「余もそんなの嫌じゃ!!だれか助けてくれ!!」
騎士がリゼラに言いました。
「ちょうどいいじゃないか、お前の婚約者のバイルがすでに凶悪犯用の地下牢の中に入っている。二人仲良く暗い凶悪犯用の地下牢の中で一生を過ごせばいい。愛する者同士なんだろう??」
リゼラは大きな声で泣き叫びました。
「そんなの絶対にいやー!!!お願い!!私だけでいいからだれか助けてよ!!!」
もちろん誰もリゼラを助けるはずがなく、国王とパルシス伯爵とリゼラの3名は市民側に味方した騎士達によって王宮の地下牢へと引きずられていきました。
それから数日後、ベスタール帝国の大宮殿の謁見の間に私は居ました。
私の横にはクラインがいました。
衛兵の報告を私は冷静に聞いていました。
「申し上げます。王都で発生した暴動の続報でございます。王国では大きく税が5倍に引き上げられ、取り立ても相当に厳しくしようとしていたようでそれに対する反発によって暴動が起こったものと思われます。どうやら以前と変わらぬ贅沢な豪遊を国王やリゼラは続けていたようです。」
クラインが衛兵に尋ねました。
「しかしリゼラはバイル王太子との関係は悪くなっていたようだったが?」
衛兵がクラインに言いました。
「それがリゼラはバイル王太子との婚約解消が叶わなかったようです。そして肝心のバイル王太子も地下牢に閉じ込めらてしまったので王宮の金庫から金貨を全て盗んで豪遊していたようです。これには父親のパルシス伯爵も関わっていたようです。」
クラインが言いました。
「なんか聞いてるだけで頭が痛くなってくる。せっかくアニアに最後のチャンスをもらったというのに、あいつらは。以前と変わらぬ贅沢な豪遊を続けていたとはな。何も反省していないではないか。」
私もクラインに賛同しました。
「呆れてものも言えませんね。」
衛兵がクラインに言いました。
「市民派はすでに王宮を占拠した模様です。さらに国王と伯爵とリゼラの3人には終身刑(しゅうしんけい)を言い渡し責任を取らせる為に地下牢にその3人を放り込んだとの事です。」
私がクラインに言いました。
「終身刑ですからもう二度とリゼラ達は牢屋の外に出てくる事はできないでしょうね。」
クラインが私に言いました。
「ああ、あいつらはアニアにひどい仕打ちをしたんだからな当然の報いだろう。一生をかけて自分達の行いを償うべきだ。」
衛兵がクラインに言いました。
「リヒテル王国の市民派を代表して使者が来ております。これまで通りの友好関係を維持してほしいとの事。」
クラインが衛兵に言いました。
「リヒテル王国の民達の怒りは最もだ。今回の事の発端は全てリヒテル王家とリゼラ達にある。分かった。ベスタール帝国としてはこれまで通り友好関係を維持すると、そう使者の方にお伝えしてくれ。」
衛兵がクラインに言いました。
「はっ。」
クラインが私に言いました。
「最後の最後まで愚かな連中だったな。」
私は小さく頷きました。
「そうですね。」
私は話題を変えようと思いこうクラインに言いました。
「それにしても初めてこの宮殿に案内された時は驚きましたよ。」
帝国にやってきて驚きの連続でした。
ベスタール帝国には何度か来た事がありましたが、私が前に来た時よりもさらに発展しているように見えました。
大河には石造りの大きな橋がかかり、小さな川にまでちゃんと橋が掛けられていました。
帝都の大通りの両側には見渡す限り4階建て以上の建物がズラリと建ち並んでいました。
一般の帝都民ですら王国とは比べ物にならない良い生地の服を身に着けており、道路にはゴミもあまり落ちていませんでした。
道路には大量の荷を積んだ馬車が行きかい、運河にはたくさんの船が行きかっていました。
間違いなくリヒテル王国よりもベスタール帝国の方の経済が発展しており、今もそれが続いているのです。
そしてベスタール帝国に到着してから3日後に帝国の皇宮へと招待されたのでした。
ベスタール帝国の皇宮はリヒテル王国の王宮とは比べ物にならないほどに巨大な建物でした。
皇宮のあちこちには金細工や銀細工が施されており、とても華やかな雰囲気でした。
私は皇宮の壮麗さに圧倒されてながら、謁見の間へと案内されたのです。
そして謁見の間の玉座にクラインが座っていたのですから、本当に驚きました。
そしてクラインがベスタール帝国の皇帝である事を私に告げられたのでした。
私はあの時の事を思い出しながらクラインに言いました。
「クラインがまさか皇帝だったなんて。びっくりしてしまいました。」
クラインが私に言いました。
「俺が皇帝になったのもなると決まったのもつい最近だからね。3か月前までは俺自身も侯爵家の跡取りになると信じていたからね。優秀な兄上達が何人もいるからまあ皇位継承はないだろうと考えていたんだが、俺が次期皇帝に指名されてしまったんだ。しかも兄上達までが賛成してくれた。」
それは何となく想像できます。クラインは頼りがいがあって博識ですもんね。
帝国の皆さんがクラインを押すのも分かります。
私はクラインに尋ねました。
「2回目のプロポーズはどういう事だったんですか?」
クラインが私に言いました。
「君に対して隠し事をしていたをしていた訳だからね。ちゃんと俺がベスタール帝国の皇帝だと知ってもらった上でプロポーズをしたかったんだ。」
クラインは私に自分が皇帝だと伝えた後で改めて私にプロポーズをしてくれました。
クラインが私を愛してくれていると言ってくれて、私はとても救われました。
今さら自分の気持ちにウソをつく必要もありませんし、私はクラインからの2度目のプロポーズも受け入れました。
クラインが安堵した顔で私に言いました。
「正直、皇帝と知られたら断られるんじゃないかって心配してたんだ。アニアがまたプロポーズを受けてくれて本当に良かった。君とこれからずっと一緒にいられるなんて本当にうれしいよ。」
私はクラインに尋ねました。
「そんなに嬉しいんですか?」
クラインが笑顔で私に言いました。
「ああ君と一緒にいる時が本当に心地いいんだ。俺は今君が傍にいてくれて本当に満たされているんだ。」
ああまた恥ずかしくなってきました。
「僕はアニア君を愛している。君が私の傍にいてくれて本当にうれしい。絶対にアニアの傍から離れないから。」
そう言うとクラインは嬉しそう笑顔で私の言葉を待ちました。
あれ結構言うの恥ずかしいんですよ。
そうやってはっきり答えを求められると恥ずかしいんですよ。
私は恥ずかしくて言い淀んでしまいました。
「どうしたんだいアニア??はやく言ってくれよ。」
すると彼は悲しそうな顔をしてしまうのでした。
「まさか?もう俺の事が嫌いになってしまったのかい?待ってくれ、もう俺はアニア君なしでは生きていけないんだ。君のいない人生なんて考えられない。」
クラインは心配そうに私に言いました。
クラインはとても頼りになる人なんですが、私と一緒にいるときはすごく子供っぽくになってしまう時があるんですよね。
「大丈夫です。」
「えっ??」
私はそう言うと彼の唇に唇を重ねました。
彼は顔を真っ赤にしていました。
きっと私の顔も真っ赤になっている事でしょうね。
「私もクラインを愛しています。信じてもらえましたか?」
クラインが静かに頷きました。
「ああ。」
それからしばらくの間、私とクラインは赤い顔のまま見つめあいました。
END
41
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
『平民を人間扱いしない公爵令息、あなたも平民です! ~系譜検察官の目は欺けません~
鷹 綾
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
公爵令息アドリアン・ジオニックは、平民の少女を連れて現れ、堂々と言い放った。
「身分など関係ない。彼女こそ、私の真実の愛だ」
だがその一方で、彼は平民や下級貴族を露骨に見下し、使用人を人間扱いすらしない傲慢な人物だった。
そんな彼の振る舞いに違和感を抱いたのは、王宮図書室に通う地味な令嬢アウレリア。
古文書や家系記録を研究する彼女の正体は、王国の貴族制度を守るために存在する一族――系譜検察官の家系の娘だった。
「公爵家にしては……家系が妙です」
調査を進めるアウレリアは、やがて驚くべき事実に辿り着く。
――その公爵家の家系図は、偽造されたものだった。
王宮舞踏会での公開の場。
提出された調査報告書により、王命が下る。
爵位剥奪。
財産没収。
そして貴族身分の完全剥奪。
貴族を名乗り、平民を見下していた男に突きつけられる残酷な真実。
「私は貴族だ!」
叫ぶ元公爵令息に、アウレリアは静かに告げる。
「いいえ。あなたは――ただの平民です」
平民を人間扱いしなかった男が、自らも平民だったと知るとき。
王国史に残る、最も皮肉なざまぁ事件が幕を開ける。
婚約破棄されたので頑張るのをやめました 〜昼寝と紅茶だけの公爵令嬢なのに、なぜか全部うまくいきます〜あ
鍛高譚
恋愛
王太子から婚約破棄された衝撃で階段から落ちた公爵令嬢シャル・ド・ネ・アルベール。
目覚めた彼女は、なんと前世の記憶——ブラック企業で働き詰めだったOL・佐伯ゆかりとしての人生を思い出してしまう。
無理して働いた末に過労死した前世の反省から、シャルは決意する。
「もう頑張らない。今度の人生は“好き”と“昼寝”だけで満たしますわ!」
貴族としての特権をフル活用し、ワイン造りやスイーツ作りなど“趣味”の延長でゆるゆる領地改革。
気づけば国王にも称賛され、周囲の評価はうなぎのぼり!?
一方、彼女を見下していた王太子と“真実の愛()”の令嬢は社交界で大炎上。
誰もざまぁされろなんて言ってないのに……勝手に転がり落ちていく元関係者たち。
本人はただ紅茶とスコーンを楽しんでいるだけなのに――
そんな“努力しない系”令嬢が、理想の白い結婚相手と出会い、
甘くてふわふわ、そしてちょっぴり痛快な自由ライフを満喫する
ざまぁ(他力本願)×スローライフ×ちょっと恋愛な物語です♪
砂の揺籠
哀川アルマ
ファンタジー
ハーブロート公爵家の愛人の子、レイラ・ハーブロート公爵令嬢は、典型的な我儘令嬢でどうしようもないと噂される。
義母も相当な放蕩な女で、苦労している姉のシローヌ・ハーブロート公爵令嬢に同情の声が寄せられ、ハーブロート公爵の名声は地に落ちつつあった。
王太子妃の開いたお茶会でも暴れるレイラだが…?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
初の投稿です。
楽しんでいただければ幸いです。
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
今更困りますわね、廃妃の私に戻ってきて欲しいだなんて
nanahi
恋愛
陰謀により廃妃となったカーラ。最愛の王と会えないまま、ランダム転送により異世界【日本国】へ流罪となる。ところがある日、元の世界から迎えの使者がやって来た。盾の神獣の加護を受けるカーラがいなくなったことで、王国の守りの力が弱まり、凶悪モンスターが大繁殖。王国を救うため、カーラに戻ってきてほしいと言うのだ。カーラは日本の便利グッズを手にチート能力でモンスターと戦うのだが…
逆行令嬢は聖女を辞退します
仲室日月奈
恋愛
――ああ、神様。もしも生まれ変わるなら、人並みの幸せを。
死ぬ間際に転生後の望みを心の中でつぶやき、倒れた後。目を開けると、三年前の自室にいました。しかも、今日は神殿から一行がやってきて「聖女としてお出迎え」する日ですって?
聖女なんてお断りです!
感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました
九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」
悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。
公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。
「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」
――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる