惑星F冒険譚

伊藤テル

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【12 エピローグ】


・【12 エピローグ】


 久しぶりにアイツらと仕事をすることになった。
 地球に戻った直後は、マジで家族以上にずっと一緒に活動していたけども、あの慌ただしい仕事が終わったら、あんまり会わなくてなってしまって、正直悲ションしていた(嬉ションの逆で、悲し過ぎてオシッコをもらすこと)。
 (もうそれはただの老化なんだよな)
 (もう二十九歳になってしまったからか? 二十五歳じゃないからか?)
 リリが俺を見るなり、
「やっ! 譲! ちょっと老けたぁっ?」
 と開口一番失礼なことを言ってきて、相変わらずだなと思ってしまった。
 でもここはと思って、
「オマエもな」
 と言ったら普通にケツを蹴られた。
 待ち合わせ場所の喫茶店に入って、リリと近況報告をしていると、ナナロロが入ってきた。
「久しぶりだな」
 そうクールに言ったナナロロ、マジで相変わらず過ぎる。
 ナナロロも来たところで、
「じゃあそろそろ行くか」
 と俺が言うと、リリが、
「この紅茶飲み終わってから!」
 と言って、マジで自由奔放だなと思った。
 ナナロロが俺へ、
「寧々は元気か?」
 と言ってきたので、
「まあめちゃくちゃ産休だけどな」
 と答えた。
 ナナロロはハッと笑ってから、
「幼馴染と結婚なんてラノベかよ」
 と言ったので、俺は正直に、
「幼馴染エンドは意外と無いんだぞ、ラノベは」
 と答えておいた。
「そんなんは知らん」
 と言いながらナナロロは外に出て、俺はリリが紅茶を飲み切るところ見ながら、レジで会計を済ませた。
 俺とリリとナナロロで、久しぶりに惑星Fへ行くという任務だ。
 任務というかなんというか、惑星Fの動く植物たちが俺に会いたいという話だ。
 動く植物たちは結局というかなんというか、俺を一番に信頼してくれるようになり、惑星F関係の仕事はほぼ俺がやっている。
 リリは医者として普通に仕事をしているし、ナナロロは研究室の研究員をやっていて、惑星F関係の仕事には着いていない。
 でも今回はリリとナナロロともお話がしたいという話で。
 多分歴史パターンだと思う。過去はどうだったかということを、過去を直接知っている人たちから聞き出すという話だと思う。
 何故なら前回の惑星Fでの仕事でそんな話をしていたから。
 まあ直接過去を見に行くことなんて、もうできないからな。
 タイムリープという技術は闇に葬り去ったしな。
 俺たち四人で訴えかけた時は、ちょっとした反乱みたいになったけども、宇宙船の記録を見せたら、なんとか納得してくれた。
 ナナロロにも恩赦が与えられて、執行猶予で終わったし。
 それにしても元の世界線に戻って来れて本当に良かった。
 未だに思い出すなぁ、寧々の家へ結婚の報告に行ったら、寧々のお母さんからめちゃくちゃオレンジジュース注がれたこと。
 まだ生協のオレンジジュースをいっぱい買っていて、めっちゃ飲んだなぁ。
 そんな記憶は()書きでしろ。
 って、俺は今も()書きを脳内でしながら、ボケている。
 まあそれは俺の特性だから無くなるはずがないんだが。
 でも最近は少なくなったかな。
 だって、みんなボケたらツッコんでくれるんだもん。
 それが俺の功績からくる”仕方なく”だったら、老害待ったなしだなとも思う。
 だからまた脳内の比率を大きくしようと思っている。
 (脳内の比率て)
 (タケノコ)
 (短っ)
 (了)
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