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【06 言葉】
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・【06 言葉】
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回廊を進んでいくと、その先に扉があり、その前に怪物の頭部分だけが逆さになって転がっていた。
明らかにまた何らかのステージだ。
きっと近付かないといけないのだろう。
手掛かりはあれしかないということは、あれに近付かなければ答えは手に入らないだろう。
「リーエ、いこう」
「勿論!」
と言いつつも、僕があれを見て立ち止まれば、リーエも一緒になって立ち止まる。
あくまで僕が先行でやらないといけないらしい。
それがリーエの案内らしい。
僕とリーエが怪物の頭の前に立つと、急にその頭から声がした。
《ダイラキガエマオ》
突然のことでなんと言ったかちゃんとリスニングできたかどうか不安だ。
一応僕は声に出してみることにした。
「ダイラキガエマオ」
するとリーエは頷いてから、
「そうそう、そう言ったね。ヒロすごいじゃん、一発で聞き取れるなんて」
「いやまあこういうことは苦手じゃないから」
とちょっと照れてしまうと、またその怪物の頭が、
《ダイラキガエマオ》
と言った。
どうやら定期的にそう言うだけらしい。
ヒントはこれだけ、ということはこれ一発で何らかの答えになるということだ。
状況は関係あるのだろうか、頭が転がっているということは。
頭は上下逆さまになって落ちている状態。
多分これもヒントの一部だろうと考えていると、また怪物の頭が、
《ダイラキガエマオ》
「これを繰り返すだけということはこれで終わりだよね、このステージは」
「まあそうだろうね、あとは状況を見て考えるだけってことじゃない?」
怪物の頭が逆さになっている、ということは、
「ダイラキガエマオを逆さから言うということだね、つまり”オマエが嫌いだ”だね」
と言った瞬間に扉がバンと開いた。
どうやら正解だったらしい。
「じゃっ、ヒロ、正解みたいだしいこうか!」
「でもその答えである”オマエが嫌いだ”ってどういう意味かな?」
「さぁ? 何か嫌いなんじゃないの?」
「この場合のオマエってやっぱり僕のことだよね」
「あぁ~、そうかもねぇ~」
僕だって、なんとなくリーエと通じ合った部分もある。
リーエは何か僕の言っていることが核心に近付くと、こうやって言葉を【~】と伸ばす。
ということは、
「この塔の人間は僕のことが嫌いなのかな?」
「まあ嫌いじゃなきゃ鈍器なんて振り下ろしてこないんじゃないの?」
「そう言われると、そうか……」
僕は妙に納得してしまい、また扉の先の回廊を歩き出した。
するとまた扉があり、そこには文字が書いてあった。日本語だ。
《あぬいおうクのム》
でも意味は全然分からない。
ということは、
「変換だね」
と僕が呟くと、リーエはニコニコしながら頷いた。
さて、こういう訳の分からない文字列になっている時は大体ローマ字に直せばいいもんだと、僕は勝手に解釈している。
このカタカナの部分はきっと子音だ。
子音を表現するために、カタカナにしているんだと思う。
ということは、
「ANUIOWUKNOM、今のアルファベットを逆にすると、文句を言うな」
と言った直後にまた扉がバンと勢い良く開いた。
それに対してリーエが、
「ヒロってやっぱり頭が良いんだね、メモ帳も無しに頭の中で分かるなんて」
「う~ん、まあこういうことは得意かな。学校でも勉強はできるし」
「でも陰キャと」
「……そうかもね」
僕はこれ以上は言わないことにしてまた歩き出した。
進んでいくとまた何か書いてある。今度は文字と写真?
文字のほうは《にげりろれ》と書いてあり、写真があるほうはまずマス目が書いてある。
そしてマス目のところには、赤い怪物が蹴っているポーズとその隣に僕の写真、と、さらにその隣に赤いボタン。
青い怪物が刀で斬っているポーズとその隣に真っ二つになった僕の写真、と、さらにその隣に青いボタン。
緑色の怪物が殴っているポーズと、マス目を1マス開けた隣に僕の写真、と、さらにその隣に緑色のボタン。
多分正解だと思ったボタンを押すという形式だろう。
全部僕がどうにかなっているような感じだ。
蹴っているのはそのままだけども、斬っているポーズの隣の僕の写真は斬られていて縁起が悪いし、殴っているポーズの隣の僕の写真は多分殴られて吹っ飛んでいるといった感じだろう。
「どうしてこんなに僕へ恨みがあるんだ……」
と声に出てしまったが、リーエは真面目な表情で僕のほうを見るだけで。
そもそもさっきの正解も”文句を言うな”だし。僕はそんな誰かに文句を言うような人間じゃないのに。
もしかすると僕はこの世界に来る前に何かしたのか? と思ったところで、また頭がズキンと痛くなった。
するとリーエが心配そうに、
「大丈夫? ヒロ、頭痛でもしたの? 顔、少し歪んだよ」
「うん、ちょっとね」
やっぱりリーエとは通じ合っているんだなぁ、と思いつつ、いやそれよりもこの暗号を解読しないと。
まず思ったことは、何故マス目なのか、ということ。
マス目上でポーズと写真が展開されているということは、絶対このマス目が重要なんだろう。
この世界は意味の無いことが無いような気がする。
ある意味、バカ正直というか。
と思うと、ちょっとだけ学校の僕に似ているような気もする。
何でも正しいと思ったことをしてしまう僕にそっくりだ。
ということはこの世界は僕が作った世界?
いやでもじゃあ何故僕に恨みがあるんだ?
僕は別に僕のことは嫌いじゃない。
学校の人から嫌われているかもしれない、と感じるところは無いこと無いけども。
ということは学校で僕のことを嫌っている人が作り出した世界ということ?
でも何故案内人がいるんだ? 僕のことが嫌いなら案内人なんて作らないはず。
そもそも世界を作るってなんだ? そんなのオーバーテクノロジーだ。
一体この世界は何なんだろう、と改めて思ったところで、
「ヒロ、早くこの問題を解こうよ」
そうだ、それよりもまず解かなきゃ先には進めない。
というか解いていけばきっと答えが分かるはずだ。
僕はこの問いに集中することにした。
マス目が関係してそうな選択肢は、斬られている僕と殴られている僕、いや斬られている僕は別にマス目じゃなくても表現できる。
つまりマス目が無いと表現できないのは殴られている僕だ、いや正確にはマス目が無くても表現はできるけども、何故マス目なのか、と考えると、そうだ、1マスずれているんだ、だから文字のほうの《にげりろれ》を1マス、1文字ずらせば……!
「なぐられる……だからやっぱり僕が殴られている緑のボタンだ」
そう言ってからボタンを押すと案の定、扉が開いた。
相変わらず、殴られていることが正解だなんて薄気味悪い。
まあこれに関しては、僕が攻撃されている選択肢しかなかったけども。
リーエはニッコリしながら、
「じゃあいこうか!」
と言った。
いや、
「僕が誰かから加害されているような正解ばかりで、正直どう思った?」
「まあそういうスタンスということなんじゃないの? 知らないけども」
「そういうスタンスということは、この世界は僕を攻撃したいということ?」
「そうかもねぇ~」
そう言って意味深に口角を上げたリーエ。
リーエは本当に味方なのか、一瞬そんな言葉がよぎったけども、その言葉は奥に追いやった。
そんなことを考えだしたらキリが無いから。
案内人と自分から言ったんだ、それを信じよう。
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回廊を進んでいくと、その先に扉があり、その前に怪物の頭部分だけが逆さになって転がっていた。
明らかにまた何らかのステージだ。
きっと近付かないといけないのだろう。
手掛かりはあれしかないということは、あれに近付かなければ答えは手に入らないだろう。
「リーエ、いこう」
「勿論!」
と言いつつも、僕があれを見て立ち止まれば、リーエも一緒になって立ち止まる。
あくまで僕が先行でやらないといけないらしい。
それがリーエの案内らしい。
僕とリーエが怪物の頭の前に立つと、急にその頭から声がした。
《ダイラキガエマオ》
突然のことでなんと言ったかちゃんとリスニングできたかどうか不安だ。
一応僕は声に出してみることにした。
「ダイラキガエマオ」
するとリーエは頷いてから、
「そうそう、そう言ったね。ヒロすごいじゃん、一発で聞き取れるなんて」
「いやまあこういうことは苦手じゃないから」
とちょっと照れてしまうと、またその怪物の頭が、
《ダイラキガエマオ》
と言った。
どうやら定期的にそう言うだけらしい。
ヒントはこれだけ、ということはこれ一発で何らかの答えになるということだ。
状況は関係あるのだろうか、頭が転がっているということは。
頭は上下逆さまになって落ちている状態。
多分これもヒントの一部だろうと考えていると、また怪物の頭が、
《ダイラキガエマオ》
「これを繰り返すだけということはこれで終わりだよね、このステージは」
「まあそうだろうね、あとは状況を見て考えるだけってことじゃない?」
怪物の頭が逆さになっている、ということは、
「ダイラキガエマオを逆さから言うということだね、つまり”オマエが嫌いだ”だね」
と言った瞬間に扉がバンと開いた。
どうやら正解だったらしい。
「じゃっ、ヒロ、正解みたいだしいこうか!」
「でもその答えである”オマエが嫌いだ”ってどういう意味かな?」
「さぁ? 何か嫌いなんじゃないの?」
「この場合のオマエってやっぱり僕のことだよね」
「あぁ~、そうかもねぇ~」
僕だって、なんとなくリーエと通じ合った部分もある。
リーエは何か僕の言っていることが核心に近付くと、こうやって言葉を【~】と伸ばす。
ということは、
「この塔の人間は僕のことが嫌いなのかな?」
「まあ嫌いじゃなきゃ鈍器なんて振り下ろしてこないんじゃないの?」
「そう言われると、そうか……」
僕は妙に納得してしまい、また扉の先の回廊を歩き出した。
するとまた扉があり、そこには文字が書いてあった。日本語だ。
《あぬいおうクのム》
でも意味は全然分からない。
ということは、
「変換だね」
と僕が呟くと、リーエはニコニコしながら頷いた。
さて、こういう訳の分からない文字列になっている時は大体ローマ字に直せばいいもんだと、僕は勝手に解釈している。
このカタカナの部分はきっと子音だ。
子音を表現するために、カタカナにしているんだと思う。
ということは、
「ANUIOWUKNOM、今のアルファベットを逆にすると、文句を言うな」
と言った直後にまた扉がバンと勢い良く開いた。
それに対してリーエが、
「ヒロってやっぱり頭が良いんだね、メモ帳も無しに頭の中で分かるなんて」
「う~ん、まあこういうことは得意かな。学校でも勉強はできるし」
「でも陰キャと」
「……そうかもね」
僕はこれ以上は言わないことにしてまた歩き出した。
進んでいくとまた何か書いてある。今度は文字と写真?
文字のほうは《にげりろれ》と書いてあり、写真があるほうはまずマス目が書いてある。
そしてマス目のところには、赤い怪物が蹴っているポーズとその隣に僕の写真、と、さらにその隣に赤いボタン。
青い怪物が刀で斬っているポーズとその隣に真っ二つになった僕の写真、と、さらにその隣に青いボタン。
緑色の怪物が殴っているポーズと、マス目を1マス開けた隣に僕の写真、と、さらにその隣に緑色のボタン。
多分正解だと思ったボタンを押すという形式だろう。
全部僕がどうにかなっているような感じだ。
蹴っているのはそのままだけども、斬っているポーズの隣の僕の写真は斬られていて縁起が悪いし、殴っているポーズの隣の僕の写真は多分殴られて吹っ飛んでいるといった感じだろう。
「どうしてこんなに僕へ恨みがあるんだ……」
と声に出てしまったが、リーエは真面目な表情で僕のほうを見るだけで。
そもそもさっきの正解も”文句を言うな”だし。僕はそんな誰かに文句を言うような人間じゃないのに。
もしかすると僕はこの世界に来る前に何かしたのか? と思ったところで、また頭がズキンと痛くなった。
するとリーエが心配そうに、
「大丈夫? ヒロ、頭痛でもしたの? 顔、少し歪んだよ」
「うん、ちょっとね」
やっぱりリーエとは通じ合っているんだなぁ、と思いつつ、いやそれよりもこの暗号を解読しないと。
まず思ったことは、何故マス目なのか、ということ。
マス目上でポーズと写真が展開されているということは、絶対このマス目が重要なんだろう。
この世界は意味の無いことが無いような気がする。
ある意味、バカ正直というか。
と思うと、ちょっとだけ学校の僕に似ているような気もする。
何でも正しいと思ったことをしてしまう僕にそっくりだ。
ということはこの世界は僕が作った世界?
いやでもじゃあ何故僕に恨みがあるんだ?
僕は別に僕のことは嫌いじゃない。
学校の人から嫌われているかもしれない、と感じるところは無いこと無いけども。
ということは学校で僕のことを嫌っている人が作り出した世界ということ?
でも何故案内人がいるんだ? 僕のことが嫌いなら案内人なんて作らないはず。
そもそも世界を作るってなんだ? そんなのオーバーテクノロジーだ。
一体この世界は何なんだろう、と改めて思ったところで、
「ヒロ、早くこの問題を解こうよ」
そうだ、それよりもまず解かなきゃ先には進めない。
というか解いていけばきっと答えが分かるはずだ。
僕はこの問いに集中することにした。
マス目が関係してそうな選択肢は、斬られている僕と殴られている僕、いや斬られている僕は別にマス目じゃなくても表現できる。
つまりマス目が無いと表現できないのは殴られている僕だ、いや正確にはマス目が無くても表現はできるけども、何故マス目なのか、と考えると、そうだ、1マスずれているんだ、だから文字のほうの《にげりろれ》を1マス、1文字ずらせば……!
「なぐられる……だからやっぱり僕が殴られている緑のボタンだ」
そう言ってからボタンを押すと案の定、扉が開いた。
相変わらず、殴られていることが正解だなんて薄気味悪い。
まあこれに関しては、僕が攻撃されている選択肢しかなかったけども。
リーエはニッコリしながら、
「じゃあいこうか!」
と言った。
いや、
「僕が誰かから加害されているような正解ばかりで、正直どう思った?」
「まあそういうスタンスということなんじゃないの? 知らないけども」
「そういうスタンスということは、この世界は僕を攻撃したいということ?」
「そうかもねぇ~」
そう言って意味深に口角を上げたリーエ。
リーエは本当に味方なのか、一瞬そんな言葉がよぎったけども、その言葉は奥に追いやった。
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