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【01 ショタのタヌキ】
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・【01 ショタのタヌキ】
・
ショタヌキだ。
どう見ても人間にしか見えないワイルド風な父親に連れられてやってきたのは、頭にタヌキの耳のようなモノを付けている少年だった。
話によれば、やる気満々で人間界の仕事(カフェ)を手伝ってスキルアップしたいみたいな話だったが、実際のその少年はおどおどと父親の足に隠れて、こちらを申し訳無さそうに伺っていた。
よく見れば瞳も潤んでいて、今にも不安で泣き出しそうだった。ちょっと待て、話が違うぞ。私は子守りのようなことはしたくない。言うてもまだまだ仕事には慣れていなくて、自分のことだけで手いっぱいだからだ。
父親はイケボで喋る。
「うちの祥太はやればできる子ですから。祥太、仕事できるよな?」
そう祥太と呼ばれている、ショタヌキ少年のほうを見ると、その少年はこうべを極限までさげて、唸り声をあげた。
絶対イヤイヤじゃん……こんなあやかしへの慈善事業をしている場合じゃないんだってば。
父親は少し戸惑った表情をしながら、
「人見知りが、あるのでっ」
と後ろ頭を掻きながら笑った。
いやカフで人見知りは致命的では。
本当に一体何なんだ、この地域は。
ただでさえ私は元々仕事ができないほうなのに、こんなイレギュラーばかりで嫌になる。
・
・
・
太った自覚はある。
だからって。
私は主婦をしていた。昔からの念願だった。主婦が念ガールだった。願を略すならば。略さなくてもいいけども。
何故主婦が第一希望だったかと誰か巨大な人から問われるならば、高校生の頃のバイトの時点で、自分が仕事に向いていないことは分かっていたからだ。
別に挙動不審というわけじゃないけども、人に合わせるということが本当にできなかった。
だからコンビニで夜、一人でレジに立っている時が一番良かった。
バックヤードにいたもう一人の店員はコミュ障だったから、こっちは何も会話しなくて良かった。
でも人間、生きていくにはどうやら働かないといけないらしい。
しかしながら絶対働きたくなかった。
だからこそマッチングアプリで結婚相手を探しまくった。虫眼鏡が未だ探すの象徴なの、何なんだと思いながら。
女性は若ければ結婚はできる。
でも若さは有限だ。
だからやるなら早くしなければならない。
見た目もそれほど悪くなかった私は、すぐに結婚相手が決まった。
私が二十歳そこそこの時に四十五の実業家だったから、まあ正直めっちゃロリコンだろうけども、でも私はそれでも良かった。
顔のレベルも私の二個下程度で納まっているし、何よりもお金持ちだった。
そこから私は自堕落的な生活を満喫していた。
掃除はロボット掃除機に任せて、洗濯物はまあ適当に洗って、畳まず重ねていくスタイル。洗濯物は畳むとそこがシワになるので、だだっ広い部屋にシワなく重ねていくほうがだっていいでしょ。
料理だけは好きだったので、ちゃんと作っていた。何か、不味い惣菜とか絶対嫌なんで。ウーバーイーツも何か汚そうだし。分かってる、偏見だ。
夫が仕事で外に出ている間はニンテンドースイッチで野田ゲーとマリオメーカーを交互に遊び、せんべいを食べて、オナラをこく毎日。私は意外と昭和女子なのだ。
それもレトロブームに乗っかっているような、ミーハーな昭和女子ではなくて、オナラをぶーぶーこく、リアルガチな昭和女子。
まあ誰もいないからいいでしょ、って感じだったけども、夫がいるとまあ生活が窮屈で。
何よりも私を煩わせることはあの夜の営みだった。
まず体全体を私に舐めさせるわけだけども、タバコクサいし、変な掻き傷があって、血の味がして嫌だし。
そのあとはまあ「しゃぶれ」だの「挟め」だの、いかがわしいビデオのオンパレードって感じ。
「挟みながらしゃぶれ」とか言われて、何だよその赤上げないで白下げるみたいな、それかワリオのミニゲーム。
極めつけは避妊具を付けないでしたがるあの感じ。私は子供を作りたくないからと事前に言っていたはずなのに「ピルあるだろ? できてしまったら手術もできる」とか言って、後者は特に後味悪いだろうが。
そういう価値観が合わなくて、結構序盤で拒否するようになったら、どうやら普通に浮気をし始めたっぽい。隠す様子も無く、当然のように居間で不倫相手と電話している。
友人に相談すると「嫉妬させようとしているのでは?」と答えてくれて、結果キモイということが分かった。
やっぱり二十歳そこそこと結婚したがる、四十五歳がキモくないはずがないんだなと思ったんだけども、時既に遅し。
それと同時に段々人生が憂鬱になっていき、一応自宅のジム室で毎日体は動かしていたんだけども、それもする気が無くなり、うだうだといつも寝ているような生活になっていった。
その時に夫がから言われたのが、これだった。
「デブを養う気はならない。離婚しろ」
めっちゃ命令形だったので、ウケた。
笑っていたら気味悪がられて、そのまま家から追い出された。
まあ私のモノとかはニンテンドースイッチしか無かったからいいけども、と思いながら、私は実家に直行して、経緯を説明。
お母さんは「だからキモイと思ったのよ」と言ってくれて、お父さんも「何か猫背だったしな」と主語大きめのディスをしてくれた。
そこから私のパラダイスが始まった。
実家でぐうたらライフ、ぐうたらいふってヤツだ。
ぐうたらいふって雑誌を創刊して、二ヵ月で廃刊にしようかなというテンションで、本当に何もしていなかった。
やることと言えば、野田ゲーでゲームを作るくらいだ。
何かだらだら遊べるメダルゲームが無かったので、自分で作って、ブヒブヒ笑っていた。
お母さんもお父さんも私に同情してくれているようで、居心地マックスだった。
そんなある日、一人で山を切り開き、花を植えて勝手に観光地を作っているでお馴染みの祖父が倒れたと聞き、私は両親から派遣される形で、祖父のお見舞いへ行った。
病院で素敵なお医者さんいたらどうしようと思いながら、電車に揺られていると、スマホで追加連絡が入り、普通に自宅療養しているらしく、まあお医者さんなんて変な職業だから変なヤツばっかなんだろうなという良くない偏見を浮かべながら、祖父の家のチャイムを鳴らした。
「うぉぉおおい! 入ってどぞー!」
という田舎の人間しか発せられないドデカ声が妙に近くから聞こえてきて、何でだろうと思いながら、ドアを開けると、玄関に布団を敷いて寝ている祖父がいた。初夏だからってハシャギ過ぎだろ。
「おじいちゃん、冷蔵庫の近くで寝たほうがいつでも麦茶飲めるよ」
と私が上から見おろすように話し掛けると、
「今の時代、これよぉ」
と言いながら六百ミリリットルのペットボトルのお茶を見せつけてきて、年金を謳歌しているなぁ、と思った。
祖父は掛布団を子供のように蹴ってめくると、ごろりと転がってきて、
「床つめたっ」
と小声で呟いてから、
「好きなところに座ってくれぇい」
と言ったので、私は玄関の段差に腰を掛けながら、
「腰をやっちまったぜと言っていたけども、大丈夫?」
「療養するしかないんだわ、でもそろそろ迎えも来るからなぁ」
「えっ? 天国? それとも地獄」
「ハイパー地獄」
と祖父がドヤ顔で言ったので、まだ元気そうで良かった。
いやでも、
「迎えって何? 湯治でも行くの?」
「明日にな」
と寝ながらサムズアップした祖父。
まだ一日はこの玄関でいる気なんだ。
まあいいや、
「おじいちゃん、たいしたご飯作ってないでしょ、作ってあげるから何か食べたいモノない?」
「パン!」
とデカい声で答えて、ポケモンパンでも買ってくれば良かったかなと思った。
祖父をあえて跨いで台所のほうへ移動すると、台所は綺麗に整っていて、本当に地獄へ行くのでは? と思うくらい、モノが無かった。終活が終了していた。
棚の中を見ると、小麦粉があったので、適当に水で練って、塩で軽く下味を付けて、生地を作って、フライパンで焼くことにした。
イーストとかを入れないと、日本のパンのようなふわふわのパンにはならないけども、これだけでも十分それっぽい味になるので、家から出たくないような人にはオススメだ。
特に薄く焼いてパリパリで食べる分には、イーストとか別に要らないし。
砂糖はまだあるっぽいので、そうだな、生地を焼き終えたフライパンは面倒なので洗わず、砂糖を少量の水で煮詰めて、キャラメリゼし、そのキャラメリゼの上から押し付けるように一旦皿に移していた生地を焼いていく。
まあこんなもんでパンっぽくなっただろと思って、皿によそって、祖父のところへ持ってきた。
戻ってくると祖父はまた掛布団の中に納まっていた。
「はい、クソパン、おあがりよ」
私がそう言って腰を屈んで渡すと、祖父が無言でガツガツ食べ始めて、狼に育てられた少年の一口目の食事か、と思ってしまった。
ぺろりと平らげた祖父がずっと立って見ている私の足首を掴んでこう言った。
「カフェ、後継ぎしてほしい」
「こういう時、手と手の握手では?」
「卯愛(うあ)が立ってるから」
「足首掴むってホラー映画にしかない描写だから」
すると祖父が急に目を見開いて、一体何なんだと思っていると、
「ホラーとか言うな! オバケの話しているとオバケ来るって言うから!」
一喝してきた。
いや、
「ホラーとオバケはノットイコールだから」
「一緒! あとUFOも一緒!」
コイツ、小学生男児かよ、と思いながら、私はしゃがみ、
「カフェって何?」
「わしが山を切り開いて勝手に観光地やっているのは知ってるだろ」
「勝手に観光地という自覚はあったんだ」
「あういう人間は全員ある」
「で、それが何なの?」
「そこの麓でカフェをやっているんだが、わしが療養へ行くと、カフェががら空きになってしまう。話によると卯愛は今、自信満々に人生を謳歌しているという噂じゃないか。その一ページにしてくれ」
「別に普通に無職で暇って言ってくれても良かったんだけども。でも私、人と合わせることが絶望的に苦手だよ」
すると祖父がマンキンの笑顔でこう言った。
「ミートゥー、わしもじゃ。でもカフェは一人でできるし、最悪無口でも、無口カフェになるから大丈夫じゃ」
カフェかぁ……何か一種の憧れみたいに言われることもあるカフェ、でも私は全然家で野田ゲーしていたいんだよなぁ、野田ゲー職人が今育ち始めているんだよなぁ。
祖父は私が難色を示していることに気付いたのだろう。
こう言ってきた。
「わしが貯め込んだ財産、好きに使っていいぞ。わしが帰ってくるまでの辛抱ぞぃ」
急に”ぞぃ”口調になったので、確変か? と思った。
祖父の財産かぁ、でも何か偏見だけども、一人で山を切り開くタイプのおじいにお金がありそうとは思わないけども。お金が無いからこその最後の趣味というか。
「めっちゃある!」
そう語気を強めた祖父。財産あるのかなぁ、どうしようかなぁ、でも怪しいなぁ。
「めっちゃあるから!」
というか私の心の中を読んでいるの? エスパー的なこと? 祖父にエスパーとかそんな漫画は無いだろ。
まあ私が顔に出やすいんだろうなぁ、だからこそ人に合わせることが苦手なわけだけども。
「めっちゃあるぅぅううう!」
と情けない声で叫んで、あまりにも可哀想になってきたので、ちょっとくらいやってあげるかと思ってきた。玄関で寝てるジジイだもんなぁ。
「分かった。話だけ聞きます」
と私が答えると、祖父は今にも泣き出しそうな表情で、
「神はいたんじゃ……わしの傍にも……」
いやここは”ぞぃ”であれよ、減点だなと思いながら、私は床に尻をついて座った。
そこから、祖父からカフェのことをいっぱい聞いたが、要はメニューなんてなく、計量スプーンすらなく、全部感覚で作っていた、と。
コーヒーメーカーも市販の良いヤツで、豆だけは知り合いから取り寄せていたので、それを使えばいい、みたいな。
布団から出てきた祖父が「とりまカフェ見に行くか」と言った時は、おじいが”とりま”なんて言うな、と思ったし、そのまま歩いたので、歩けるんかいとも思ったし。
祖父の家から歩いて三分の場所にそのカフェはあり、じゃあもう家に併設すれば良かったじゃんと思った。
この地域は田舎とはいえ、家と家との距離が離れ過ぎている強盗がヨダレモノの地域というほどではなくて、それなりの近さはあった。でもカラオケは余裕でできるほど間に庭や車一台分のアスファルトがあるみたいな。
どの家庭も庭付きで、園芸や家庭菜園を楽しんでいる様子だった。意外と空き家が無い雰囲気。
カフェは山の麓にあるわけだけども、急に角度がついている山というよりは、低山というか丘の斜面から始まって、徐々に角度がついていくパターン。山には道ができていて、カフェの裏口からそのまま山に直行して、ハイキングできるように祖父が整備したんだなぁ、といった感じ。
今は晩春の五月中旬なので、丘の部分は新緑が芽吹いて、青葉が鮮やかだ。木造調のカフェは橙色に近い茶色で、対比が綺麗。
丘にあるナナカマドの白い花がアクセントになっていて、と思ったところで、昔、祖父から草木の名前を大量に浴びせられた過去を思い出す。
結構覚えているものだ。キイチゴであるナワシロイチゴの可愛らしい花を見るとヨダレが出てくる。六月には赤くて甘い実をつけるから。
カフェは古民家カフェみたいなものを想像していたんだけども、全然、最近作ったというか、お洒落好きがデザインしたような感じだが、若干大振りというか、チェーン店のラーメン屋さんくらいのサイズがあった。これを一人でまかなっていたといたのならば、相当忙しいのでは? 大丈夫か、私?
看板には『丘フェス』と書いてあって、クソみたいな店名だった。でも逆に”ジジイフェス”じゃなくて良かったとも思った。私はまだ二十三歳のお姉さんなので。
ぼんやりカフェの前で立っていると、祖父が「大丈夫じゃ、デカめに作ったのはいろんなイベントするためだけじゃ」と言って、だから”ぞぃ”って言えよ、もったいぶるな、と思った。
二人でカフェの中に入ると、内装は外観の色合いと一緒で橙色っぽい茶色を基調としている。差し色としてキンモクセイくらいの濃い橙色がある的な。
店内はコーヒーの香りがじんわりしていて、本当にカフェだったことは確定した。でも香りは薄めで、ちょっと休業中感がしっかりした。コーヒーめっちゃ薄めて出していた可能性もあるけども。
そこでコーヒーメーカーの使い方や、豆の挽き方を教えてもらったけども、全部自動だった。全然こだわっていなかった。
なんというか、田舎に本格的なカフェを構えるというよりは、田舎にカフェあったらまあいいでしょ、みたいな、ギャルが感覚で作ったみたいな。
やっぱり祖父は山を開拓することが一番好きなんだなぁ、ということを実感した。
ちょっとだけ開拓した山も見せてもらった。祖父は「これからウツギが白い花を咲かせるから綺麗だぞ」と言っていて、もうナナカマドが白い花を咲かせているからいいだろとは思った。
そのほかに「アクシバの赤い実も可愛いものだ」と言っていて、山の草木、色が被り過ぎだろと思ったり。
祖父の家に戻り、そこから祖父が湯治へ行くための荷造りを私がした。
とは言え、祖父はあんま持ち運ぶものが無く、って話だったのだが、ニンテンドースイッチだけはマストで持っていきたいと言っていたし、普通に所持していた。
私が「何遊ぶの?」と聞いたら、祖父は「最近は野田ゲー、野田クリスタルは最高じゃ」と言って、とりあえず私のIDは教えておいた。モーモーくんという名前でやっていることも教えておいた。
そんなこんなで私は祖母が寝ていたベッドで寝て(祖母はお母さんの妹の家に住んでいる。祖父だけ実家を離れなかったパターン)、朝になると祖父にはお迎えがきて(マジのほうじゃない)湯治に出掛けて行った。
最初は小さいバッグにしていたが、ニンテンドースイッチを充電するドッグも持っていかないといけないことに気付いて、結局デカいバッグになっていた。
私は祖父から受け取った、祖父の家の鍵とカフェの鍵で、早速カフェの準備をすることにした。両親にも連絡した。両親は爆笑してくれたので良かった。
二日後にカフェを再開し、祖父が連絡したみたいで徐々に客足戻っていったわけなんだけども、祖父はカフェで余計なことをしていた。
それは人生相談だ。その回答方法はまあ根性論・精神論で結果を出していたわけなんだけども、私はそういうの好きじゃないので、自分が考えた、独自のガールズちゃんねる理論で相談に答えていくと、何故かそれが当たってしまい、話題になってしまった。
私は若干コミュ障なので早く相談を終わらせるために、少しキツめに言い放って終わるアレが。
そしてそれで良い気になっている私もいる。コミュ障がちょっとだけ治ったよ、もう。
カフェをやっていると、噂話が耳にいっぱい入ってくるので、なんとなくこの地域の特異性が分かってきた。
それは、あやかしが普通にいるということだ。
この地域はあやかしと人間が交じり合う特区のようなもので、山の奥にあると言われる里から、あやかしが普通にやってきて人間と交流していくらしい。農作物の交換とかするらしいし、普通に硬貨も使うらしいので、私は正直誰があやかしか人間かの区別は厳密にはついていない。
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でもコイツは区別がついた。
コイツは絶対タヌキだ。
カフェの閉店時間に合わせてやってきて、何なんだと思っていたけども、コイツは完全にタヌキだ。
・【01 ショタのタヌキ】
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ショタヌキだ。
どう見ても人間にしか見えないワイルド風な父親に連れられてやってきたのは、頭にタヌキの耳のようなモノを付けている少年だった。
話によれば、やる気満々で人間界の仕事(カフェ)を手伝ってスキルアップしたいみたいな話だったが、実際のその少年はおどおどと父親の足に隠れて、こちらを申し訳無さそうに伺っていた。
よく見れば瞳も潤んでいて、今にも不安で泣き出しそうだった。ちょっと待て、話が違うぞ。私は子守りのようなことはしたくない。言うてもまだまだ仕事には慣れていなくて、自分のことだけで手いっぱいだからだ。
父親はイケボで喋る。
「うちの祥太はやればできる子ですから。祥太、仕事できるよな?」
そう祥太と呼ばれている、ショタヌキ少年のほうを見ると、その少年はこうべを極限までさげて、唸り声をあげた。
絶対イヤイヤじゃん……こんなあやかしへの慈善事業をしている場合じゃないんだってば。
父親は少し戸惑った表情をしながら、
「人見知りが、あるのでっ」
と後ろ頭を掻きながら笑った。
いやカフで人見知りは致命的では。
本当に一体何なんだ、この地域は。
ただでさえ私は元々仕事ができないほうなのに、こんなイレギュラーばかりで嫌になる。
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太った自覚はある。
だからって。
私は主婦をしていた。昔からの念願だった。主婦が念ガールだった。願を略すならば。略さなくてもいいけども。
何故主婦が第一希望だったかと誰か巨大な人から問われるならば、高校生の頃のバイトの時点で、自分が仕事に向いていないことは分かっていたからだ。
別に挙動不審というわけじゃないけども、人に合わせるということが本当にできなかった。
だからコンビニで夜、一人でレジに立っている時が一番良かった。
バックヤードにいたもう一人の店員はコミュ障だったから、こっちは何も会話しなくて良かった。
でも人間、生きていくにはどうやら働かないといけないらしい。
しかしながら絶対働きたくなかった。
だからこそマッチングアプリで結婚相手を探しまくった。虫眼鏡が未だ探すの象徴なの、何なんだと思いながら。
女性は若ければ結婚はできる。
でも若さは有限だ。
だからやるなら早くしなければならない。
見た目もそれほど悪くなかった私は、すぐに結婚相手が決まった。
私が二十歳そこそこの時に四十五の実業家だったから、まあ正直めっちゃロリコンだろうけども、でも私はそれでも良かった。
顔のレベルも私の二個下程度で納まっているし、何よりもお金持ちだった。
そこから私は自堕落的な生活を満喫していた。
掃除はロボット掃除機に任せて、洗濯物はまあ適当に洗って、畳まず重ねていくスタイル。洗濯物は畳むとそこがシワになるので、だだっ広い部屋にシワなく重ねていくほうがだっていいでしょ。
料理だけは好きだったので、ちゃんと作っていた。何か、不味い惣菜とか絶対嫌なんで。ウーバーイーツも何か汚そうだし。分かってる、偏見だ。
夫が仕事で外に出ている間はニンテンドースイッチで野田ゲーとマリオメーカーを交互に遊び、せんべいを食べて、オナラをこく毎日。私は意外と昭和女子なのだ。
それもレトロブームに乗っかっているような、ミーハーな昭和女子ではなくて、オナラをぶーぶーこく、リアルガチな昭和女子。
まあ誰もいないからいいでしょ、って感じだったけども、夫がいるとまあ生活が窮屈で。
何よりも私を煩わせることはあの夜の営みだった。
まず体全体を私に舐めさせるわけだけども、タバコクサいし、変な掻き傷があって、血の味がして嫌だし。
そのあとはまあ「しゃぶれ」だの「挟め」だの、いかがわしいビデオのオンパレードって感じ。
「挟みながらしゃぶれ」とか言われて、何だよその赤上げないで白下げるみたいな、それかワリオのミニゲーム。
極めつけは避妊具を付けないでしたがるあの感じ。私は子供を作りたくないからと事前に言っていたはずなのに「ピルあるだろ? できてしまったら手術もできる」とか言って、後者は特に後味悪いだろうが。
そういう価値観が合わなくて、結構序盤で拒否するようになったら、どうやら普通に浮気をし始めたっぽい。隠す様子も無く、当然のように居間で不倫相手と電話している。
友人に相談すると「嫉妬させようとしているのでは?」と答えてくれて、結果キモイということが分かった。
やっぱり二十歳そこそこと結婚したがる、四十五歳がキモくないはずがないんだなと思ったんだけども、時既に遅し。
それと同時に段々人生が憂鬱になっていき、一応自宅のジム室で毎日体は動かしていたんだけども、それもする気が無くなり、うだうだといつも寝ているような生活になっていった。
その時に夫がから言われたのが、これだった。
「デブを養う気はならない。離婚しろ」
めっちゃ命令形だったので、ウケた。
笑っていたら気味悪がられて、そのまま家から追い出された。
まあ私のモノとかはニンテンドースイッチしか無かったからいいけども、と思いながら、私は実家に直行して、経緯を説明。
お母さんは「だからキモイと思ったのよ」と言ってくれて、お父さんも「何か猫背だったしな」と主語大きめのディスをしてくれた。
そこから私のパラダイスが始まった。
実家でぐうたらライフ、ぐうたらいふってヤツだ。
ぐうたらいふって雑誌を創刊して、二ヵ月で廃刊にしようかなというテンションで、本当に何もしていなかった。
やることと言えば、野田ゲーでゲームを作るくらいだ。
何かだらだら遊べるメダルゲームが無かったので、自分で作って、ブヒブヒ笑っていた。
お母さんもお父さんも私に同情してくれているようで、居心地マックスだった。
そんなある日、一人で山を切り開き、花を植えて勝手に観光地を作っているでお馴染みの祖父が倒れたと聞き、私は両親から派遣される形で、祖父のお見舞いへ行った。
病院で素敵なお医者さんいたらどうしようと思いながら、電車に揺られていると、スマホで追加連絡が入り、普通に自宅療養しているらしく、まあお医者さんなんて変な職業だから変なヤツばっかなんだろうなという良くない偏見を浮かべながら、祖父の家のチャイムを鳴らした。
「うぉぉおおい! 入ってどぞー!」
という田舎の人間しか発せられないドデカ声が妙に近くから聞こえてきて、何でだろうと思いながら、ドアを開けると、玄関に布団を敷いて寝ている祖父がいた。初夏だからってハシャギ過ぎだろ。
「おじいちゃん、冷蔵庫の近くで寝たほうがいつでも麦茶飲めるよ」
と私が上から見おろすように話し掛けると、
「今の時代、これよぉ」
と言いながら六百ミリリットルのペットボトルのお茶を見せつけてきて、年金を謳歌しているなぁ、と思った。
祖父は掛布団を子供のように蹴ってめくると、ごろりと転がってきて、
「床つめたっ」
と小声で呟いてから、
「好きなところに座ってくれぇい」
と言ったので、私は玄関の段差に腰を掛けながら、
「腰をやっちまったぜと言っていたけども、大丈夫?」
「療養するしかないんだわ、でもそろそろ迎えも来るからなぁ」
「えっ? 天国? それとも地獄」
「ハイパー地獄」
と祖父がドヤ顔で言ったので、まだ元気そうで良かった。
いやでも、
「迎えって何? 湯治でも行くの?」
「明日にな」
と寝ながらサムズアップした祖父。
まだ一日はこの玄関でいる気なんだ。
まあいいや、
「おじいちゃん、たいしたご飯作ってないでしょ、作ってあげるから何か食べたいモノない?」
「パン!」
とデカい声で答えて、ポケモンパンでも買ってくれば良かったかなと思った。
祖父をあえて跨いで台所のほうへ移動すると、台所は綺麗に整っていて、本当に地獄へ行くのでは? と思うくらい、モノが無かった。終活が終了していた。
棚の中を見ると、小麦粉があったので、適当に水で練って、塩で軽く下味を付けて、生地を作って、フライパンで焼くことにした。
イーストとかを入れないと、日本のパンのようなふわふわのパンにはならないけども、これだけでも十分それっぽい味になるので、家から出たくないような人にはオススメだ。
特に薄く焼いてパリパリで食べる分には、イーストとか別に要らないし。
砂糖はまだあるっぽいので、そうだな、生地を焼き終えたフライパンは面倒なので洗わず、砂糖を少量の水で煮詰めて、キャラメリゼし、そのキャラメリゼの上から押し付けるように一旦皿に移していた生地を焼いていく。
まあこんなもんでパンっぽくなっただろと思って、皿によそって、祖父のところへ持ってきた。
戻ってくると祖父はまた掛布団の中に納まっていた。
「はい、クソパン、おあがりよ」
私がそう言って腰を屈んで渡すと、祖父が無言でガツガツ食べ始めて、狼に育てられた少年の一口目の食事か、と思ってしまった。
ぺろりと平らげた祖父がずっと立って見ている私の足首を掴んでこう言った。
「カフェ、後継ぎしてほしい」
「こういう時、手と手の握手では?」
「卯愛(うあ)が立ってるから」
「足首掴むってホラー映画にしかない描写だから」
すると祖父が急に目を見開いて、一体何なんだと思っていると、
「ホラーとか言うな! オバケの話しているとオバケ来るって言うから!」
一喝してきた。
いや、
「ホラーとオバケはノットイコールだから」
「一緒! あとUFOも一緒!」
コイツ、小学生男児かよ、と思いながら、私はしゃがみ、
「カフェって何?」
「わしが山を切り開いて勝手に観光地やっているのは知ってるだろ」
「勝手に観光地という自覚はあったんだ」
「あういう人間は全員ある」
「で、それが何なの?」
「そこの麓でカフェをやっているんだが、わしが療養へ行くと、カフェががら空きになってしまう。話によると卯愛は今、自信満々に人生を謳歌しているという噂じゃないか。その一ページにしてくれ」
「別に普通に無職で暇って言ってくれても良かったんだけども。でも私、人と合わせることが絶望的に苦手だよ」
すると祖父がマンキンの笑顔でこう言った。
「ミートゥー、わしもじゃ。でもカフェは一人でできるし、最悪無口でも、無口カフェになるから大丈夫じゃ」
カフェかぁ……何か一種の憧れみたいに言われることもあるカフェ、でも私は全然家で野田ゲーしていたいんだよなぁ、野田ゲー職人が今育ち始めているんだよなぁ。
祖父は私が難色を示していることに気付いたのだろう。
こう言ってきた。
「わしが貯め込んだ財産、好きに使っていいぞ。わしが帰ってくるまでの辛抱ぞぃ」
急に”ぞぃ”口調になったので、確変か? と思った。
祖父の財産かぁ、でも何か偏見だけども、一人で山を切り開くタイプのおじいにお金がありそうとは思わないけども。お金が無いからこその最後の趣味というか。
「めっちゃある!」
そう語気を強めた祖父。財産あるのかなぁ、どうしようかなぁ、でも怪しいなぁ。
「めっちゃあるから!」
というか私の心の中を読んでいるの? エスパー的なこと? 祖父にエスパーとかそんな漫画は無いだろ。
まあ私が顔に出やすいんだろうなぁ、だからこそ人に合わせることが苦手なわけだけども。
「めっちゃあるぅぅううう!」
と情けない声で叫んで、あまりにも可哀想になってきたので、ちょっとくらいやってあげるかと思ってきた。玄関で寝てるジジイだもんなぁ。
「分かった。話だけ聞きます」
と私が答えると、祖父は今にも泣き出しそうな表情で、
「神はいたんじゃ……わしの傍にも……」
いやここは”ぞぃ”であれよ、減点だなと思いながら、私は床に尻をついて座った。
そこから、祖父からカフェのことをいっぱい聞いたが、要はメニューなんてなく、計量スプーンすらなく、全部感覚で作っていた、と。
コーヒーメーカーも市販の良いヤツで、豆だけは知り合いから取り寄せていたので、それを使えばいい、みたいな。
布団から出てきた祖父が「とりまカフェ見に行くか」と言った時は、おじいが”とりま”なんて言うな、と思ったし、そのまま歩いたので、歩けるんかいとも思ったし。
祖父の家から歩いて三分の場所にそのカフェはあり、じゃあもう家に併設すれば良かったじゃんと思った。
この地域は田舎とはいえ、家と家との距離が離れ過ぎている強盗がヨダレモノの地域というほどではなくて、それなりの近さはあった。でもカラオケは余裕でできるほど間に庭や車一台分のアスファルトがあるみたいな。
どの家庭も庭付きで、園芸や家庭菜園を楽しんでいる様子だった。意外と空き家が無い雰囲気。
カフェは山の麓にあるわけだけども、急に角度がついている山というよりは、低山というか丘の斜面から始まって、徐々に角度がついていくパターン。山には道ができていて、カフェの裏口からそのまま山に直行して、ハイキングできるように祖父が整備したんだなぁ、といった感じ。
今は晩春の五月中旬なので、丘の部分は新緑が芽吹いて、青葉が鮮やかだ。木造調のカフェは橙色に近い茶色で、対比が綺麗。
丘にあるナナカマドの白い花がアクセントになっていて、と思ったところで、昔、祖父から草木の名前を大量に浴びせられた過去を思い出す。
結構覚えているものだ。キイチゴであるナワシロイチゴの可愛らしい花を見るとヨダレが出てくる。六月には赤くて甘い実をつけるから。
カフェは古民家カフェみたいなものを想像していたんだけども、全然、最近作ったというか、お洒落好きがデザインしたような感じだが、若干大振りというか、チェーン店のラーメン屋さんくらいのサイズがあった。これを一人でまかなっていたといたのならば、相当忙しいのでは? 大丈夫か、私?
看板には『丘フェス』と書いてあって、クソみたいな店名だった。でも逆に”ジジイフェス”じゃなくて良かったとも思った。私はまだ二十三歳のお姉さんなので。
ぼんやりカフェの前で立っていると、祖父が「大丈夫じゃ、デカめに作ったのはいろんなイベントするためだけじゃ」と言って、だから”ぞぃ”って言えよ、もったいぶるな、と思った。
二人でカフェの中に入ると、内装は外観の色合いと一緒で橙色っぽい茶色を基調としている。差し色としてキンモクセイくらいの濃い橙色がある的な。
店内はコーヒーの香りがじんわりしていて、本当にカフェだったことは確定した。でも香りは薄めで、ちょっと休業中感がしっかりした。コーヒーめっちゃ薄めて出していた可能性もあるけども。
そこでコーヒーメーカーの使い方や、豆の挽き方を教えてもらったけども、全部自動だった。全然こだわっていなかった。
なんというか、田舎に本格的なカフェを構えるというよりは、田舎にカフェあったらまあいいでしょ、みたいな、ギャルが感覚で作ったみたいな。
やっぱり祖父は山を開拓することが一番好きなんだなぁ、ということを実感した。
ちょっとだけ開拓した山も見せてもらった。祖父は「これからウツギが白い花を咲かせるから綺麗だぞ」と言っていて、もうナナカマドが白い花を咲かせているからいいだろとは思った。
そのほかに「アクシバの赤い実も可愛いものだ」と言っていて、山の草木、色が被り過ぎだろと思ったり。
祖父の家に戻り、そこから祖父が湯治へ行くための荷造りを私がした。
とは言え、祖父はあんま持ち運ぶものが無く、って話だったのだが、ニンテンドースイッチだけはマストで持っていきたいと言っていたし、普通に所持していた。
私が「何遊ぶの?」と聞いたら、祖父は「最近は野田ゲー、野田クリスタルは最高じゃ」と言って、とりあえず私のIDは教えておいた。モーモーくんという名前でやっていることも教えておいた。
そんなこんなで私は祖母が寝ていたベッドで寝て(祖母はお母さんの妹の家に住んでいる。祖父だけ実家を離れなかったパターン)、朝になると祖父にはお迎えがきて(マジのほうじゃない)湯治に出掛けて行った。
最初は小さいバッグにしていたが、ニンテンドースイッチを充電するドッグも持っていかないといけないことに気付いて、結局デカいバッグになっていた。
私は祖父から受け取った、祖父の家の鍵とカフェの鍵で、早速カフェの準備をすることにした。両親にも連絡した。両親は爆笑してくれたので良かった。
二日後にカフェを再開し、祖父が連絡したみたいで徐々に客足戻っていったわけなんだけども、祖父はカフェで余計なことをしていた。
それは人生相談だ。その回答方法はまあ根性論・精神論で結果を出していたわけなんだけども、私はそういうの好きじゃないので、自分が考えた、独自のガールズちゃんねる理論で相談に答えていくと、何故かそれが当たってしまい、話題になってしまった。
私は若干コミュ障なので早く相談を終わらせるために、少しキツめに言い放って終わるアレが。
そしてそれで良い気になっている私もいる。コミュ障がちょっとだけ治ったよ、もう。
カフェをやっていると、噂話が耳にいっぱい入ってくるので、なんとなくこの地域の特異性が分かってきた。
それは、あやかしが普通にいるということだ。
この地域はあやかしと人間が交じり合う特区のようなもので、山の奥にあると言われる里から、あやかしが普通にやってきて人間と交流していくらしい。農作物の交換とかするらしいし、普通に硬貨も使うらしいので、私は正直誰があやかしか人間かの区別は厳密にはついていない。
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でもコイツは区別がついた。
コイツは絶対タヌキだ。
カフェの閉店時間に合わせてやってきて、何なんだと思っていたけども、コイツは完全にタヌキだ。
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