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82.会ってみたら? ハンス6 ※
しおりを挟む今日はハンスがやってきた。考え事をしてるようで、静かに体を洗った。
ベッドに寝転んだハンスは私を抱き寄せ、穏やかに話し出す。
「俺達が解呪されたあとのこと、ダニエルに聞いたんだけど」
「怖いって話?」
「そう。俺も慣れるまで待つから」
「……ありがとう、ごめんね」
抱きしめられたハンスの胸に頬を寄せた。
「ハンスは元に戻ったらしたいことある?」
「俺は、そうだな、妹の結婚祝いに実家に顔を出すかな。兄に子供も生まれたしね」
「2年ぶり? 楽しみだね」
「うん」
ハンスに抱き付いて、言い辛いけど、考えたことを口にした。
「あのね……ハンスは、解呪されたあと、1回だけでも前の彼女さんに会ってきたら?」
「……え?」
「ハンスは、ほら、呪い付きになっていきなり別れたでしょ? なんか納得いってないというか、まだ心残りというかそんな感じだから、会わなくても様子を見るだけでも見たら、少しはすっきりするんじゃないのかなーと思って」
「……そんな引き摺ってるように見える?」
「……あー、うん、見える」
俯いてしまったハンスを抱きしめてジッとする。
しばらくしたあと、ため息をついたハンスが抱きしめる腕に力を込めた。
「……うん、引き摺ってる」
「それが悪いんじゃなくてね、……呪い付きになって話し合いもできないまま別れたんでしょ? そのことが引っ掛かってるみたいだから、会って話してスッキリできたら良いけど、できなくても引っ掛かりが取れるかなーとね」
「……うん、ありがとう」
ハンスが私の頭に頬ずりをする。珍しい。
「……会ったあと、慰めてくれる?」
「うん」
「ミリ、ありがとう。俺、…………」
何かを言い掛けて黙り込み、私の頭に顔を埋めた。
「どうしたの?」
「いや、マルクみたいに甘いこと言おうと思ったけど、恥ずかしくて……」
「ふふっ、恥ずかしい甘いことって何? なに?」
「……言えない」
顔を埋めたまま首を振ってる。可愛い。可愛すぎる。何これ、可愛い。
「ハンスから聞きたいな~聞いたら嬉しいな~」
「……ミリって、結構、意地が悪い」
「ふふふ、イジメたくなるほど可愛いハンスが悪い」
頬を挟んで顔を覗き込むと、青黒い皮膚がなんか複雑なマダラ色になってるし、目を必死に逸らしてるし、可愛すぎるんですけど。
キスを軽くしたら、オドオドした上目遣いで私を見た。ハンスさん、私の頭は爆発しそうです。
可愛くてチュッチュと唇を啄んだ。唇を吸って舐めると息を零す。
鼻血出そう。
ハンスの頭を抱きしめて、差し入れた舌で口の中を舐めた。歯茎をヌルヌル舐めると、口から零れる息が熱くなる。ハンスの舌に生えている弾力のある突起と舌で触れ合うのは気持ち良い。腰から首の後ろまでゾクゾクして、ハンスに体を擦りつけてしまう。
ハンスの手が私の後頭部を押さえ、もう片方は腰をきつく抱き寄せた。
熱く濡れた舌が私の舌に絡みつきクチュクチュ舐めまわす。突起に刺激されて下腹が疼いた。
舌を絡ませたまま、ハンスが私の上になり胸を揉む。手で包み込み、指で乳首をクリクリと捏ねられると腰が浮いて声が出た。
キスしながら体をくねらせて擦りつけ合うのって、お互いに興奮してる感じが凄く良い。
口を離したハンスが濡れた目で私を見る。
「ミリ、俺にも気持ち良いところ教えて」
「……ハンスが触ると全部気持ち良いよ」
頬に手を伸ばし、肌に生えた黒い毛をプニプニと撫でた。
ハンスは微笑んで私の首に舌を這わせ、両腕をゆっくりと手のひらでなぞった。濡れた突起で首を舐められると、背中がゾクゾクして体が捩れる。
首から這い降りたハンスの舌で乳首を撫で上げられ、電流がはしったように体が跳ねた。二の腕を押さえ付けられながら乳首の先をコリコリ舐められると、腰が持ち上がってしまう。
「気持ち良い?」
「っあ、気持ち、良い……、あっ、ああ、」
体を起こしたハンスが喘いでる私の両足を押し上げ、膝が肩につきそうな体勢にし、熱っぽい目で足の間の窪みを見る。
「本当だ。……溢れてる」
「見ないで」
嬉しそうに見られてものすごく恥ずかしくなり、両手で覆った。
「恥ずかしい?」
「恥ずかしい。さっきの仕返し? 意地悪ハンス」
「イジメたくなるほど可愛いミリが悪い」
楽しそうに笑って言われて、顔が熱くなった。恥ずかしくて目を逸らしたら、小声で笑ってるし。
「ミリ、可愛い」
そう言って私の手を握ってどけ、ペニスで表面を擦り出した。腕を掴んで体を引き寄せ、グチュグチュと音を立てながら膣口からクリトリスまで擦る。
黒い毛の生えた青黒い体のハンスが、私のアソコを擦ってる扇情的な光景から目が離せない。興奮した頭に、膣口を擦られるもどかしさとクリトリスの痺れるような刺激を与えられて、おかしくなりそう。
「ああっ、んくっぁっ、ハンスっ、あっあ、っんあっ」
「っは、っふ……ああ、ミリ、はっあ、俺も、気持ち良い、ミリ、っあ」
ハンスの腕に掴まって、もっと擦れるように腰を振った。気持ち良く昂った体が絶頂に向かっていく。イキたくてたまらず、ハンスの喘ぎ声に頭を興奮させて夢中で動いた。
「んっ、あ、ハンス、ハンス、ああ、あっ、あっあ、あっあぁんんぁぁあっっ」
クリトリスを押し付けて絶頂した体が、仰け反って硬直する。ハンスの腕を力任せに掴んだ。
ハンスは動きを止めて、私が弛緩するまで待ってくれた。
力の抜けた私を、微笑みながら見つめてる。
「ミリ、可愛い。ここ、すごくピクピクして溢れてきたよ」
「……なんで、そんなこと言うの。ヤダ」
「ははっ、……可愛くて」
恥ずかしくなり、顔を腕で隠して文句を言ったら楽しそうに笑われた。
「ミリが可愛くて、限界」
私の中に根元まで埋め込んで長い息をついた。
「あぁ、ミリ、俺、すぐ出そう。ごめん、我慢できそうにない」
「ハンス、うん、出して。ハンスが気持ち良いと嬉しい」
「……っ、ミリ、煽らないで」
私の足を持ち、眉毛を下げて呻き声を漏らしながら荒い息をして腰を振る。
私に出たり入ったりしてる奇妙なペニスから射精されたい。頑張って我慢してる可愛いハンスにおねだりをした。
「あっ、ね、ハンス、ちょうだい、ハンス」
「ミリ、あ、そんなこと、……うっ、ぐっ、……く、もう、……ああっあっミリっ」
ハンスが腰を押し付けて硬直する。
私の肩に頭を付けて荒い呼吸を繰り返すハンスの背中を撫でた。可愛いハンス、今日はいつにも増して優しい。
耳たぶを軽く揉むと、顔を上げて見つめる。切なさを湛えた目元にドキリとした。
「……ねえ、ハンス、抱きしめて」
腕を広げて伸ばすと、微笑んで抱きしめてくれた。
「ミリ、俺も抱きしめたい。ミリ」
ハンスの唇が私の唇を食べてチュッチュと吸う。その甘さに頭の中が蕩けそう。
抱き合って、吸って、舌を絡めて、腰を揺らした。ハンスの喘ぎ声にそそられて、体の中が濡れる。擦れる黒い毛で乳首が疼いた。
ハンスの腰に足をまわし擦りつけて刺激を欲しがる私に、深く打ち込んで掻き回してくれる。腰も痺れておかしくなりそう。
ペニスから生えてる黒い毛が、私の中を出入りしてグジュグジュと大きな音を立てる。卑猥な音と掻き回す刺激に下腹部が引き攣れた。
「ハンス、ああ、もう、ああっぁ、んん……あぁぁっああーーっっ」
「あっ、ミリ、あっあっ、ああぁっ……うぅっくっ」
たまらない。頭が痺れて止められない。仰け反ったあと、すぐに擦りつけてもう一度イった。
弛緩した私の頬に優しいキスが降る。目を開けると微笑むハンスに抱きしめられた。
「俺の体を楽しんだ?」
「……ごめん」
「はは、嬉しいだけ。俺はいつも楽しんでるから。すごく。だから、ミリも楽しんでくれると嬉しい」
「楽しんだ。ハンスの体は良過ぎて、たまにおかしくなりそう」
「はははっ、はは、予想外。良過ぎるの?」
「うん、良過ぎる」
抱き合って笑った。笑いながら何度もキスを交わす。
もう一度、2人で絶頂を味わってから帰って行った。
マルクに触発されたのかしら。解呪されるから精神的な余裕ができたとか。なんにせよ、楽しそうなのは良いことだ。私も楽しい。
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