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107.美味しいよ
またアルとベルの番が来た。
「夫全員で暮らす話なんだけど、エーミールは神殿にいないとダメなんだって。やっぱり神殿と森に分かれるよ」
「・・・そうか」
残念なのかホッとしたのか両方か、アルの顔からは何もわからない。まあ、そこまで察し良くないからね。終わった話は流しておこう。
「ねえ、ユウ、俺達と交尾して気持ち良い?」
「うん、凄く気持ち良くて、おかしくなってると思うけど」
えっ、何、いきなり。ベルの目が爛々としてちょっと怖いんですが。
「凄く声が出てる」
「そうだよ、二人で触られるんだもん。二人は?気持ち良い?」
「ああ、凄く。ユウのことしか見えなくなる」
アルが優しく腕を撫でながら、頭にキスをする。
『気持ち良い』の所で頷いたベルが真剣な顔で話を続けた。
「筆頭とはどんな交尾してるの?」
「ええっ、何でそんなことを。言わないよ。どうしてそんなこと聞くの?」
「だって、ユウをもっと喜ばせたいんだ。筆頭は色々気持ち良いこと知ってるんでしょ?ユウとそれで色んな交尾してるんでしょ?俺もユウと色んなことしたい」
エーミールじゃあるまいし、あんまり変なこと覚えてほしくないんだけど。私だってそんな知識豊富じゃないし、縛るとかくらいか?
「え、いや、別にそんなに色々してないし、今でも十分喜んでるし、これ以上気持ち良いと体もたないよ。気持ち良いのも体力使うから」
「でも、筆頭とすごく気持ち良いことしてて、それに魔法使いも一緒になったら、俺達のことつまらなくならない?」
そういうことか。眉毛を下げてしまったベルを抱きしめて頭を撫でる。
「ならないよ。好きな人とくっつくだけで嬉しいよ」
「・・・俺も、ユウとくっつくだけで嬉しい。でも、ユウと交尾もしたい、凄く。ねえ、ユウは俺達と交尾したいと思うことある?」
「うん、あるよ」
「ホント?いつ思うの?」
ベルが少し心配そうな顔で、私を見つめる。ふわふわした薄茶の髪を撫でながら、髪と似た色の揺れてる目を見つめ返す。
「今。今すぐに、愛しいベルにくっつきたい」
「ユウ」
鼻を擦りつけながら、名を呟いてキスをした。ベルの柔らかい唇を啄んでは、軽く吸い付く行為に、体が少しずつ熱くなる。ベルの手に顔を包まれ、角度を変えて深く侵入してきた舌を撫でた。
二人で息を零しながら、舌を絡める。ベルがすぐ興奮して夢中になるのって好き。すごく欲しがられてるみたいで。足を絡めて抱き合いながらキスを繰り返してると、後ろから抱きつかれて頭にいくつもキスが降る。
「ユウ、俺は?」
小さな声で縋るように言うアルに、じわりと胸が痛んだ。
ベルを撫でてから、アルに向き直る。俯いてジッとしてるアルの頬を掬うと、不安そうに目を伏せた。切なさが広がり、頬にキスをして耳元で囁く。
「アル、アルと交尾するの好きだよ。アルが私だけを見てくれるの、凄く気持ち良くなるし、何回も好きだって言ってくれるのも、嬉しくて感じる。優しい口付けも、ダメなことも、私の中でアルが出すのも、ぜんぶ好きだよ。」
「ユウ・・・俺も、ユウとする全部が好きで、気持ち良い。ユウ、ユウと交尾したい」
「うん、しよう」
「ねえ、俺は?どこが好き?」
ベルが背中に抱き付いて、肩を舐めながら聞いてくる。
「すぐ夢中になるとこが可愛くて好き。気持ち良くて声を出すのも、甘えるトコも可愛い」
「ユウは俺のこと可愛いの?ねえ、ユウは交尾のときにしてほしいことないの?」
「可愛いよ。してほしいことは、今は思いつかないな。ベルは?」
「ユウの体中、齧りたい」
「えええ・・・・・アルは?」
「俺は、俺は、ユウを食べてしまいたい。ユウ」
上気した顔で見つめられ、手で頬を引き寄せられてキスをされた。アルのそんな顔を見ると、そそられて体が熱くなる。熱い吐息と濡れた舌に唇をチロチロと舐められ、肌が粟立ち声が零れた。
舌を絡ませながら、手で私の乳房をそっと包み、乳首を軽く押して指で擦られる。肩を甘噛みしては舌で舐るベルが、手を太腿のあいだに滑りこませ、ゆっくり動かし始めた。
アルが乳首を甘噛みして舌で何度も弾くと、私の体はしなり、足が張り詰め始める。ベルの指はぬめりが溢れる窪みを出入りしては掻き回し、音を立てた。
二人からの愛撫で昇っていく途中、刺激が止まり目を開ける。足の間から抜いたベルの指をしゃぶりながら、ギラついた目のアルが私に覆い被さった。
その荒々しさに頭まで鳥肌が立ち、目が離せない。ベルの指をしゃぶりつくしたアルに、根元まで押し込まれ、体が跳ねる。押さえ付けられて、何度か押し込まれただけで達し、体が震えた。唇についたぬめりを舌で舐め取りながら熱のこもった目で見据えられる。
「ユウ、俺で感じて。ユウ、もっと」
アルの熱い、熱い目と息が私を浸して、痺れが体を駆け抜ける。体がしなり、助けを求めてアルに縋った。押し込まれるたび、何かを叫び悶えた。
「ユウ、ああ、ユウの中に、入りたい、体の中に、ユウ、ユウ、溶けたい、ユウ」
耳元に零れ落ちる切ない叫びに、奥が疼く。アル、アル、あなたの熱い体に私も溶けてしまいたい。
「私も。アルに、溶けたい、アル」
「ああ、ユウ、俺を、飲み込んで、ユウ、あああ、あアアア」
アルを深くまで飲み込みたくて、夢中で擦り付ける。求め合って昇りつめ、アルが体を震わせて熱を吐き出した。ぜんぶ飲み込みたくてアルに足を絡ませ、中の動きを味わう。
アルの体から力が抜けて、私の上に心地よい重みを感じる。アルの頬に鼻に唇にいくつもキスすると、切ない顔で私を見つめた。
「ユウ」
「アル、もっと、アルをちょうだい。アルが欲しい。ねえ、アルフレート」
「あぁ、ユウ、あげる、俺を、俺を受け取って」
アルが体を起こし、恍惚とした表情で腰を動かし始め、その表情と動きが私の興奮を煽った。
耳をくすぐられて、顔を向けるとベルが欲望を滲ませた目で私を見てる。腕を伸ばしてベルのペニスを撫でながら誘導する。期待を浮かべたベルが可愛らしく、笑いながらペニスを咥えた。唾液を絡めながら舌で扱くと、ベルの声が聞こえ始める。
ベルに顔を押さえられて、腰を振られ涎が口の端から零れた。
体はアルに揺らされ、声が出るのに口の中はベルでいっぱいで苦しくて、それなのに、二人の上気した顔にゾクゾクして、体中捩れながら声にならない声を上げ続けた。
ベルが叫んで、口の中に温かい液体が広がり、アルが強く打ち付けて震え、中でびくついた。
二人の蠕動が収まると、ベルが布を口に当ててくれたので涎を拭いて精子を吐き出す。
二人の欲望にあてられたのか、生理前の荒々しい気分か、衝動が体の中で暴れ出して収まらない。
二人を刈り取って食べてしまいたい。その体を組み敷いて鳴かせたい。その腕を跡が付くぐらい掴みたい。貪って食べ尽くしたい。
アルに足を絡めて繋がったまま、腕を引っ張ってもらい、体を起こしてアルに抱き付く。そのまま足の上に乗って笑い掛け、首を抱き寄せ耳に囁いた。
「アル、もっと、アルを貰う。私がアルを貰う。全部、私のもの」
そう言って、腰を動かした。アルの上で首を抱き、吸い付きながら、腰を思うさま振る。私のものだ。アル、あなたを抱くのは私。
感極まったように私の名を呼ぶアルを、抱きしめた。
「あぁぁ、ユウ、ああ、うっぅくうぅっ、アアアぁぁ、ユウっ」
私の腰を強く掴んで下から突き上げ、叫びしがみつく。
ああ、可愛い。必死でしがみついて、吐き出して。可愛い。悶えて縋って、甘えて。なんて可愛いんだろ。
アルの震えが収まってまぶたを開けると、熱たたえ潤んで揺れるアルの目があった。
笑い掛けてキスをし、もう一度頭を抱えて、ぎゅっと抱きしめる。
背中を引っ掻かれたので、振り返ると物欲しそうにベルが見てる。
「ベルも食べられたい?」
「うん。・・・ユウの目、怖い。俺、食べられそう」
「そうだよ。頭から齧って食べる」
ベルの上に移って、キスをした。唇を食べながらペニスに体を沈めていく。
舌を絡めながら根元まで飲み込んだ。ゆっくり腰を動かし、首に腕をまわしてベルを見つめる。
「ほら、食べた」
「ユウが怖い目で俺を見て、俺を食べてる」
「怖い?」
「齧られそう」
潤んだ目でうわ言みたく言うから笑う。齧るのはベルでしょ。齧られたいの?
アルがしゃぶっていた指に私の指を絡めて、ベルの口の中へ差し込むと、うっとりとして舌で撫でまわす。
ベルの小さな乳首を押し潰しながら、腰を動かした。ベルの手が私の背中に回り、指をしゃぶる口から甘い声が聞こえてくる。
可愛いベル、可愛い、美味しいベル。体の中でうねる衝動のままに振っては擦りつけた。
「ベルも貰う」
「俺も?」
口から出した指に絡む濡れた糸を、ベルの唇になすりつけて舐め取った。唇を食みながらベルを見つめる。
「うん、ベルを食べるのは私。誰にもあげない」
「っユウ、ユウ、食べて。俺、食べてほしい。ねえ、ユウ」
ベルを抱いて跡を付けたい。うんと、きつく、強く、忘れられないくらいに。齧り取ってしまいたい。ねぇ、ベル、齧るから。
ベルを抱きしめて、肩に齧りつく。いつもベルがするように、跡が残るくらい強く。ベルが喜びの声を上げ、狂おしく私の名を呼び、下から突き上げて叫んだ。
抱き付いたまま、呼吸の合間に名を呼び続けている。
歯形のついた箇所を舐め、反対側にも齧りつく。ベルがまた声を上げ、私の腰を掴んで強引に揺さぶって求める。その必死さにゾクゾクして、揺さぶりに合わせて腰を振り擦りつけた。
齧りついた口から声と涎が垂れる。ベルの歓喜に押し上げられ、腰を振り立てて絶頂した。汗ばんだベルと息を弾ませ、抱き合ったまま収縮が収まるのを待つ。
蕩けた顔のベルが頬に耳に唇に、いくつもキスをする。
「ユウ、ユウ、ユウが俺だった。俺がユウだった」
「そうだねぇ。いつもああして齧るの?」
「あぁ、ユウ、そうだよ。ねえ、ユウ、俺をもっと齧って、俺にユウの跡つけて」
「そんなにイイ?」
「凄くイイ。堪らない。ユウから離れられない。もう、ずっとこうしてて」
「可愛いベル、カワイイね。これからずっと食べようか」
ホントに堪らないみたいに私に頬ずりをして、また腰を揺らし始める。
「ユウ、ユウナギ、食べて、俺を、ああ、俺、もうダメ、ねえ、ユウ、お願い」
夢見るように惚けて揺らすベルの肩を舌で弾いて舐め、爪先で乳首を摘まみ軽く引っ張った。首をそらして甘い喘ぎ声を漏らし、私の腰を掴んで揺らし続ける。
座ったままのアルを見ると目が合ったので、唇だけで名を呼び笑いかけた。アルが側にきて私を後ろからそっと抱きしめ、乳房を撫でる。微かにふれるもどかしさに痺れて、弾む声がいくつも零れた。
二人に向かって『もっと』と喘ぐ。
もっとアルの手が欲しい。もっとベルの揺れが欲しい。私の衝動を出口まで導いてほしい。『私の双子』と呟きを零して、ベルの肩に齧りついた。痺れが体の中心を昇ってくる。ベルの声も揺れもアルの手も、私に痺れを起こし、首から頭に抜けて、ベルにしがみつき齧りながら達した。途中でベルが追いついて、さらに私を押し上げる。
仰け反って声を上げた。衝動は私の下腹を絞り上げ、頭が痺れたまま声とともに抜けていった。
弛緩して背中のアルもたれかかり息をつく。もうダメ。ベッドに寝転んで丸まった。
「ごちそうさまでした。美味しい双子」
そう言って、すぐに黒い幕が下りた。
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